ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム、最高開発責任者にシルビア・カデナを迎える
https://www.w3.org/ – 2024年9月2日 – ワールド・ワイド・ウェブの技術開発を主導するワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)は、初代チーフ・ディベロップメント・オフィサーの選考を終了しました。シルビア・カデナは、9月中旬からフルタイムでチームに参加し、オーストラリアのブリスベンからリモートで勤務します。
シルヴィア・カデナは、ウェブとインターネットのコミュニティに深く溶け込んでおり、過去16年間、APNICで技術コミュニティに貢献し、過去8年間はAPNIC財団の設立をプログラムおよびパートナーシップの責任者として支援し、移行期間中はCEO代理を務めました。約30年にわたり、アジア太平洋地域とラテンアメリカでインターネット業界の共同イニシアチブを率いており、資金調達、プログラムの設計と管理、運営、コンプライアンスと報告、移行と変更管理の分野で豊富な経験を有しています。
「私のキャリアは、ウェブが切り開いてくれた機会のおかげで始まりました。自分の文化、言語、多様性がオンライン上で表現されるのを見て、学び、成長する力を与えてくれました。インターネットがどのように成長し、発展してきたかを知ることができたのは幸運でしたし、ウェブが変革するさまざまなビジネス・エコシステムに今も魅了されています。私は、ウェブが提供するすべてのものを人類が体験できるようにすることに全力を尽くし、アクセシビリティ、国際化、プライバシー、セキュリティの原則に忠実なウェブを構築する人々のために私のスキルと経験を役立てるために、情熱的なチームに加わることを楽しみにしています。もしあなたもこの使命に熱意をお持ちなら、ぜひ寄付をご検討ください。」
W3Cは、1994年に4つの学術機関の協力により設立されて以来、極めて重要な進化を遂げ、2023年に公益法人格を取得しました。シルヴィアはこの重要な時期に当財団に加わり、財務の安定と発展のためのビジョンを明確にし、寄付者、助成金、寄付金を確保するための戦略を立案・実行し、当財団の博愛主義的価値提案を効果的に伝え、開発ポートフォリオの成長と成功を加速させることで、当財団が方向性を定め、長寿を確保できるよう支援してくれます。
W3Cの会長兼CEOのセス・ドブスの言葉です。「シルビア・カデナがW3Cの専門家チーム、メンバー組織の国際的ネットワーク、そして貢献者の幅広いコミュニティに加わり、私と共にワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアムの将来を支えてくれることを大変嬉しく思います。」「ウェブコンソーシアムは、ウェブと、現在および将来において社会が直面する課題に対処するプラットフォームとしてのその継続的な可能性に情熱を注ぐ、必要なリーダーを見つけました。W3Cは30年にわたり、何十億もの私たちの生活、仕事、遊びを一変させ、世界が依存する、オープンで共有された重要なインフラであるウェブを実現する技術標準の中心的存在であり、今回の任命は私たちの未来を確かなものにするでしょう。」
W3C (World Wide Web Consortium)について
W3C (World Wide Web Consortium)の使命は、世界中全ての人がウェブをオープンな環境でアクセシブルに利用し、相互運用するための標準技術とガイドラインを策定してウェブを最大限に活用することです。今や多くの人が知るHTMLとCSSは、ウェブサイトが構築される基盤技術として広く認識されています。私たちはウェブアクセシビリティや国際化、セキュリティ、またプライバシーの領域で社会のニーズを満たすべく、W3Cが策定する全てののウェブテクノロジーの議論と開発を日々行なっています。またW3Cは、ウェブが使用されているエンターテインメント、通信、デジタル出版、金融サービスなどの分野でも、ビジネスのためのインフラとして世界標準の技術を提供しています。それらの技術はオープンに製作され、無償で提供され、W3C独自の特許方針の下で全ての人に公開されています。
数百もの会員と各産業の数千もの技術者が、W3Cのビジョンである「One Web」を創り上げています。W3Cはアメリカ合衆国に設立された公益法人であり、取締役会が主導し、全世界にスタッフを要する非営利組織です。詳細はこちらをご覧ください。 https://www.w3.org/
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