W3C EMVCo FIDO Alliance 即日発表

Webペイメントのセキュリティと相互運用性の強化のためにEMVCo、FIDOアライアンスがW3Cでグループを設立



https://www.w3.org/ 2019年4月17日  W3C (World Wide Web Consortium)は、FIDOアライアンス、EMVCoとともに、Webペイメントセキュリティのビジョンと相互運用性を議論する新しいグループ「Web Payment Security Interest Group」 (以下IG)の設立を発表しました。当IGの参加各社は、異なる技術間の互換性を向上するために既存の各技術仕様間のギャップを特定し、その協業分野を定義します。

相互運用性に対する業界の要求

EMVCoエグゼクティブコミッティ議長のカーティーク・パテル氏は次のように述べています。「本IGは、FIDOアライアンス、W3C、EMVCoからなる3つの組織が協働して技術仕様の整合性を確実にするため、また、安全なWeb決済の未来像を理解して形成するために設置されました。EMVCoは生産的な議論を、また最終的にはWeb決済の相互運用性の向上を期待しています。」

FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクターであるブレット・マクドウェル氏は、「シンプルで堅牢な認証方式を提供するFIDO標準仕様により、外部技術組織で策定されたドメイン固有の標準で規定されているセキュアなやりとりがユーザに提供可能となります。私達はFIDO認証と認証器のメタデータが、トランザクション認証のゴールをどのようにサポートするのかについて決済業界のパートナーと協業できることを大変うれしく思います。本IGはEMVCoとW3C間の調整や仕様案件の共有を合理化する一助となるでしょう。」と語ります。

Web Payment Security IGは、既存のEMV Secure Remote Commerce (SRC)およびEMV 3D Secure (3DS)とFIDOアライアンスのFIDO2仕様、そしてW3CのWeb Authentication and Payment Request APIの各仕様レベルの議論を補完します。さらに、将来の技術仕様に関するコラボレーションの基盤も提供していきます。

成果物:ビジョンと分析

Web Payment Security IGのチャーター(憲章)は、各組織のWebペイメンツのセキュリティ、ユースケース開発、ギャップ分析、他組織とのリエゾン、各組織の標準化の機会を確認すべく、ビジョンの策定を含んだ活動を定義しています。本IGは仕様を公開せず、技術的な実作業はFIDO2テクノロジーワーキンググループ、W3C Web Paymentsワーキンググループ、EMVCoの関連ワーキンググループそれぞれの組織で行われます。

「W3Cの認証とペイメントにおける標準は、ペイメント業界の変遷における大きな沿革の一つです。このペイメントにおける遷移は、ストリーミングビデオ、リアルタイムコミュニケーション、オーギュメンテッドリアリティ(拡張現実)などがWebに新しいサービスとして定着したように、予測不可能な形で継続していくでしょう。」と、W3C CEOのジェフリー・ジャフェは述べています。

ぜひ参加を

EMVCo、FIDOアライアンス、W3Cは、各組織のメンバーが本IGに参加することを推奨しています。本グループへの参加方法はW3C Web Payment Security Interest Groupのサイトをご覧下さい。

FIDO Allianceについて

「高速なオンラインID認証」を意味するFIDO(Fast IDentity Online)アライアンスwww.fidoalliance.orgは、セキュリティと利便性の両立をめざすため、2012年7月に設立されたグローバルな非営利団体です。堅牢な認証技術に相互運用性が確保されていない状況を改善し、ユーザーが多くのIDとパスワードを覚えなければならないという煩わしさを解消することを目的としています。FIDOアライアンスは、認証におけるパスワード依存を軽減するために、オープンで拡張性と相互運用性のあるシンプルで堅牢な「FIDO認証」を標準化することで、オンラインサービスの本質に変革をもたらします。FIDO認証はオンラインサービスの利用時に、堅牢でプライバシーが確保された便利な認証を提供します。

EMVCoについて

EMVCoは、EMV仕様および関連するテストプロセスを管理・発展させることにより、世界中での相互運用性と安全な決済取引の受入を促進する世界的な技術機関です。EMVとは、対面およびリモートの環境でグローバルに相互運用可能かつ安全な決済を可能にする技術的なツールボックスです。EMV仕様の採用とそれに関連する認定、および認証プロセスにより、国際的な決済の枠組みが統一され、様々な決済方法やテクノロジーアクセプタンス環境がサポートされます。この仕様はロイヤリティフリーで提供され柔軟に設計されており、各国の決済要件を満たし、また各地域の規制に対応することができます。

EMVCoは、American Express、Discover、JCB、Mastercard、UnionPay、Visaによって共同運用されており、EMV仕様の技術発展に焦点を当てています。決済業界における全てのステークホルダーに対してその戦略および技術的方向性に取り組むためのプラットフォームを提供するため、EMVCoはアソシエイツプログラムを運営し、全ての関係者に参加するよう奨励しています。

EMV® は米国および諸国における登録商標です。EMVの商標はEMVCo, LLCが所有しています。EMVCoの詳細についてはこちらから、そしてご参加はLinkedInを参照下さい。

World Wide Web Consortiumについて

W3Cの使命は、誰もがオープンにアクセシブルに相互運用できるウェブの技術とガイドラインを通し、ウェブの可能性を地球上のあらゆる場所で最大限に引き出すことです。オープンウェブプラットフォーム上でHTML5やCSS、そしてセキュリティ・プライバシーの仕様も含め、W3CのPatent Policyの元に全てのウェブサイトに対して標準を策定しています。キャプションと字幕付きのオンラインビデオをよりアクセシブルにするW3Cの技術は、2016年のテクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞しました。

400を超える会員と各産業の数千もの技術者が、W3Cのビジョンである「One Web」を創り上げています。W3Cは、米国MIT: Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory(MIT CSAIL:マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所)、フランス ERCIM: European Research Consortium for Informatics and Mathematics(ERCIM: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム)、日本の慶應義塾大学、及び中国の北京航空航天大学 (Beihang University)により共同運営されており、各国にW3Cオフィスを設置しています。詳細はこちらをご覧ください。

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