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W3C 会員組織による推薦状も併せてご覧下さい。
http://www.w3.org/ — 2006年12月5日 — World Wide Web Consortium (W3C) は、利用者及び業界からの要望を受け、広範に採用されている XML 組版標準である XSL-FO 1.0 を改訂し、巻末索引、改訂バー、PDF におけるしおり等の作成機能の他、一般に普及している様々な機能への対応を強化します。XSL-FO 1.0 の改訂版として新たに策定された XSL-FO 1.1 勧告により、これまで独自拡張としてのみ利用可能であったこれらの機能が標準化され、相互運用性が向上します。
世界各国各地域延べ50以上の自然言語に対応し、XML データの表示、印刷が可能な20を超える XSL-FO 対応製品を通じた広範な実績に基づき、利用者だけでなく、業界からも同様に、XSL ワーキンググループに対し、普及しているにも関わらず独自に組み込まれた多くの拡張機能の標準化が求められました。この改訂により、巻末索引、改訂バー、PDF におけるしおり、財務諸表における部分和への対応などに必要となる表中における条件付テキスト指標、ページグループ内での最終ページ番号の検出、単一ページ内での複数方向への記述といった機能に対応できるようになります。
XSL-FO 1.1 に対するこれらの機能追加の他、XSL ワーキンググループでは、複数カラープロファイルの参照、より高度なページ付番体系、明確な国際化対応など、XSL-FO 1.0 の多くの機能を向上させました。
これらの改善と正誤表に基づく修正により、XSL-FO 1.0 仕様は発展的に増強、改訂されることになります。本ワーキンググループでは、後方互換性だけでなく、既存の実装との相互運用性にも十分配慮の上、これらの修正を行っています。
本年10月に開催された XSL-FO 2.0 のこれからに関する W3C ワークショップでは、報告書にも言及されている通り、40名近い参加者間で XSL-FO 2.0 の標準化に着手すべきとの合意に至っています。W3C ではこれを受け、2007年1月にも本格的な活動開始を予定しています。W3C 及び本ワーキンググループへのご参加や詳細を希望される W3C 会員組織でない一般組織の方は、ご遠慮なく W3C までお問合せ下さい。
XSL-FO 1.1 仕様は、XSL ワーキンググループ内の XSL-FO サブグループにより策定され、XSL ワーキンググループによってその公開が了承されました。XSL 1.1 の策定と並行して組織された XSL-FO サブグループは、Adobe Systems Inc、HP、IBM、Inventive Designers、Isogen、Pageflex、PTC-Arbortext、RenderX、Sun Microsystems の各 W3C 会員組織で構成されています。
World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C オフィスを世界各地に設置しています。詳しくは W3C の Web サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。