平川 泰之

W3C 200851 (日本時間)
World Wide Web Consortium (W3C)
マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所
欧州情報処理数学研究コンソーシアム
慶應義塾大学 SFC 研究所
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WCAG 2.0 勧告候補を公開

Web コンテンツ アクセシビリティ指針 第2(WCAG 2.0) の検証を広く開発者らに呼び掛け

(also available in English and Français; see also translations in other languages)


http://www.w3.org/ — 2008430 — World Wide Web Consortium (W3C) は本日、開発者及び Web デザイナの皆様に対し、Web コンテンツ並びに Web アプリケーションにおける Web コンテンツ アクセシビリティ指針 第2(WCAG 2.0) の検証を広く呼び掛けます。W3C の標準化手続きを経て WCAG 2.0勧告候補として公開されたことで、本指針の技術的内容に対し、WCAG 標準化部会及び一般の査読者らによる広範な合意が形成されたことを意味します。

WCAG 標準化部会共同議長を務める Loretta Guarino Reid 氏は、「Web アクセシビリティ関係者らは WCAG 2.0W3C 勧告となることを熱望しており、その実現に向けて一歩近づくことができました。WCAG 2.0勧告候補となることで、開発者らは WCAG 2.0 を安定的な技術として自身の Web サイトにおいて試用できるようになります。」 と述べています。

今日の要望に応える WCAG 2.0

WCAG は、W3CWeb アクセシビリティ イニシアティヴ (WAI) が策定する Web アクセシビリティ 3 指針1つで、障害者の皆様やお年を召した方々向けの Web コンテンツに関するアクセシビリティを取り扱っています。WCAG 2.0 により、Web コンテンツ並びに Web アプリケーション向けの安定したアクセシビリティ基盤が提供され、付随する WCAG 2.0 関連文書により、多種多様な今日の Web 環境や Web 技術とともに柔軟に WCAG 2.0 を利用できるようになります。WCAG 2.0 はまた、WCAG 1.0 以上に利用し易く、自動検証と人間による評価とを連係させることで、より正確に検証できます。

Web アクセシビリティ関係者らからの広範な意見集約に基づく WCAG 2.0

WCAG 標準化部会共同議長を務める、米国 ウィスコンシン大学マディソン校トレース研究開発センター Gregg Vanderheiden 氏は、「WCAG 2.0 は、Web アクセシビリティ関係者らからの広範なご意見に基づいて策定されています。WCAG 2.0 が、国内向けや地域毎の Web アクセシビリティ指針とも矛盾なく調和する最新の国際標準を望む声に応えられるよう、12回にも及ぶ草案の更新や、3,000 を超えて寄せられたご意見への対応を通じ、その実現に尽力しています。」 と述べています。

WCAG 2.0 に対する多様な検証報告を希求する WCAG 標準化部会

本標準化部会では、多種多様な Web サイト並びに Web アプリケーションにおける WCAG 2.0 検証報告を本年630日まで受け付けます。開発者及び Web デザイナの皆様が必要とする要件のみを選択的に提示する How to Meet WCAG 2.0WCAG 2.0 理解の助けとなる Understanding WCAG 2.0WCAG 2.0 準拠に求められる技術的知見をまとめた Techniques for WCAG 2.0WCAG 2.0 の概要を取りまとめた Overview of WCAG 2.0 DocumentsWCAG 2.0 に関する頻出問答集 WCAG 2.0 FAQWCAG 2.0WCAG 1.0 を比較し、WCAG 2.0 への移行を支援する Comparison between WCAG 1.0 and WCAG 2.0 で構成される包括的な WCAG 2.0 関連文書一式も検証にお役立て下さい。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及び米国 マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各運営組織により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C 事務局を世界各地に設置しています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご覧下さい。

Web アクセシビリティ イニシアティヴ [WAI] について

W3CWeb アクセシビリティ イニシアティヴ (WAI) は、世界各国の組織と連携し、アクセシビリティを保証する Web 中核技術の実現、Web コンテンツ、ユーザエージェント、オーサリングツールに対する指針の策定、アクセシビリティ向上のための評価、修正ツールの開発支援、Web アクセシビリティに関する普及、教育、啓蒙活動の推進、将来的に Web のアクセシビリティに影響を及ぼし得る研究開発との調整などを通じ、Web アクセシビリティの向上に努めています。WAI は、米国 教育省欧州委員会 IST 計画IBMMicrosoft CorporationSAP AGWells Fargo から一部資金援助を受けて活動しています。

本件お問合せ先:
日本、アジア (慶應義塾大学 SFC 研究所) — 平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
ヨーロッパ、アフリカ、中東 (ERCIM) — Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 492 38 75 94 または +33 676 86 33 41
アメリカ、オーストラリア、その他 (MIT CSAIL) — Ian Jacobs, <ij@w3.org>, +1.718.260.9447 または +1.617.253.2613