W3C

VoiceXML 2.0 ワーキングドラフトを公開

W3CVoiceXML Forum が共同策定中の Web 用のボイスマークアップ言語

問い合わせ先 (アメリカ) --
Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613
問い合わせ先 (ヨーロッパ) --
Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33.492.38.75.94
問い合わせ先 (アジア) --
竹内 佐衣子, <saeko@w3.org>, +81.466.49.1170

(also available in English and French)


http://www.w3.org/ -- 2001年10月23日 -- World Wide Web Consortium (W3C) は Web の可能性を最大限に引き出すべく、 音声対話のための XML ベースの言語である、VoiceXML 2.0 の最初のワーキングドラフトを公開いたしました。この公開により、 Web コミュニティに対して、 W3C ワーキンググループにおける初期段階での作業結果に目を通して頂き、 コメントや実装を通して仕様策定に貢献して頂く機会を提供します。 VoiceXML 2.0 は、 W3CVoiceXML Forum によって共同署名された覚書に基づいた提携計画の発表後に公開されました。

Web に電話を織り込んだ W3C ボイスブラウザーワーキンググループ

W3C では、キーパッド、音声による命令、予め録音された音声の再生、 音声や音楽の合成を用いた対話を可能にする Web への幅広いアクセスを実現する活動を行っています。 これにより、これまで使われていた如何なる電話からでも、適切に設計された Web 技術に基づくサービスへのアクセスが可能となります。

W3C の ボイスブラウザアクティビティリードで、 Openwave Systems Inc. からのフェローである Dave Raggett は、次のように語っています。 「Web への音声によるアクセスが可能となることで、目の不自由な方や、 あるいは運転中に目的地までの道順を確認する等、手や目が離せない状況での Web アクセスを必要としている方にその機会を提供します。 VoiceXML 2.0 は電話によるアクセスに非常に適しており、 あらゆる種類の新アプリケーションを可能にするでしょう。」

この目標を達成するため、W3C のボイスブラウザワーキンググループは1999年3月から活動を始め、 W3C 音声インタフェースフレームワーク音声合成のための言語や機能を含むシステム、 音声認識文法、 音声認識に基づくイベント処理、 呼出制御発音語彙自然言語表現、 音声対話のためのマークアップ言語、の開発をそれぞれ行ってきました。

音声処理を行うアプリケーションのためのマークアップ言語 VoiceXML 2.0

VoiceXML 2.0 は、W3C で現在開発が行われている音声対話のための言語です。これは、音声合成、 デジタルオーディオ処理、音声や DTMF (タッチトーン) 入力の認識、音声入力の録音、電話機能、双方向会話をそれぞれ実現する、 音声対話を作成するために設計されています。 その主な目的は、Web 技術に基づく開発とコンテンツ提供の利点を、 対話型の音声応答アプリケーションに提供することです。

VoiceXML 2.0 開発の鍵となった W3CVoiceXML Forum との協調

当初、VoiceXML の開発は VoiceXML Forum 内で行われていました。しかし、W3C のボイスブラウザワーキンググループと VoiceXML Forum との共同作業への要求が高まり、 双方の組織による覚書の共同策定と、その署名が実現しました。本合意では、 W3CVoiceXML の技術開発を担い、また VoiceXML Forum は継続して VoiceXML の技術採択に対して主導的な役割を果たすことに関して、 双方の組織が合意しています。

VoiceXML Forum の評議会議長の Bill Dykas は次のように述べています。 「VoiceXML ForumW3C の間の協働により、VoiceXML の迅速な開発と実装が実現しました。VoiceXML 2.0 の公開は2つの開発グループの協力が成し遂げた成果の最たるものです。VoiceXML Forum では、将来における W3C との協調による、より多くの目標達成を楽しみにしています。」

進化する VoiceXML 2.0 音声インタフェースフレームワーク

W3C ボイスブラウザワーキンググループは、 コンソーシアムの中で最も参加者の多いワーキンググループの一つです。参加組織は、 AT&T, Avaya Communications, BeVocal, Inc., Brience, BT, キヤノン, Cisco, Comverse, Dynamicsoft, Inc., Dialogic, Electricité de France, France Telecom, General Magic, HP, HeyAnita, 日立製作所, IBM, Informio, InfoSpace, Intel, Kirusa Inc., Lernout & Hauspie, Inc., Loquendo, Lucent, Microsoft, Mitre, 三菱電機, Motorola, NMS Communications, Nokia, Nortel Networks, Nuance, Omnitel, Openwave, Oracle, Orange, Philips, PipeBeach, SAP, Snowshore Networks, Sonexis, SpeechWorks, Sun, Syntellect, Telera Systems, Tellme Networks, Unisys, Verascape, VoiceGenie, Voxeo です。継続的な仕様策定に対する強力な支持が、多くの組織からの推薦状によって示されています。

W3C ボイスブラウザワーキンググループに参加している全ての組織は、 最初のワーキングドラフトを公開するにあたり、特許公開を行っています。 なおライセンス問題についてはいまだ解決済ではありませんが、 Web コミュニティの方々が、VoiceXML 2.0 仕様に関わる技術的あるいはライセンス上の問題の双方に対してコメントできるよう、 本ワーキングドラフトを公開いたしました。 W3C ボイスブラウザワーキンググループは、 音声インタフェースフレームワーク仕様を補完する仕様の策定を継続し、 ボイスブラウザワーキンググループページからその最新版を提供しています。

World Wide Web Consortium [W3C] について

W3C は、Web の発展と相互運用性を確保するための共通のプロトコルを開発することにより、 Web の可能性を最大限に引き出すべく設立されました。W3C は、 アメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所 (MIT/LCS)、 フランス国立情報処理自動化研究所 (INRIA)、及び日本の慶應義塾大学がホスト機関として共同運営にあたっている国際産業コンソーシアムです。 コンソーシアムにより提供されるサービスには、 開発者及び利用者のための World Wide Web に関する豊富な情報、 新技術を応用した様々なプロトタイプやサンプルアプリケーションの開発などが挙げられます。 現在までに、510を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。 詳しくは http://www.w3.org/ をご参照下さい。