XSL 1.0 のワーキングドラフト公開について

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Web 開発者のツールキットを拡張する新しいスタイルシート

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http://www.w3.org/-- 1998 年 8 月 18 日 -- World Wide Web Consortium (W3C) は、Web の表現力を高め、情報の構造化とアクセシビリティを向上する、スタイルシートの開発を長期にわたって続けてきました。 その成果である、Extensible Style Language (XSL) 1.0 のワーキングドラフトを公開します。 XSLW3C が開発したスタイルシート言語で、今日多くのブラウザで実装されている Cascading Style Sheets (CSS) とともに、W3C Style Sheets Activity に加わりました。

スタイルシートを利用することによって、表示のための情報を文書の内容から分離することが可能になります。その結果、より柔軟かつ効果的なページメンテナンスが可能になり、Web ページのアクセシビリティを高め、ページの読み込みを高速化することができます。

W3C は現在、Web デザイナーの可能性を広げる XSLCSS という2種類のスタイルシート言語を、並行して開発しています。 CSS は、HTML および XML 文書のスタイルシートとして使われています。さらに、XSL を使って XML 文書のスタイルを指定することで、XML のデータから別の新しい XML 文書を生成することができます。XSLCSS は、可能な限り同一の概念を共有し、同じ技術を使用するよう設計されています。

印刷技術の向上

W3C は、Web 文書の印刷技術を発展させるため、Web Printing ワークショップを開催しました。XSL は、少なくとも普通のワードプロセッサ程度の、Web 文書の印刷スタイルを指定することが可能になることを目指して開発されました。将来的には、より高度な印刷技術をサポートする予定です。

複雑なデータをオンラインで柔軟に表示

W3C が開発した情報交換フォーマットである XML は、複雑かつ高度に構造化されたデータの作成を可能にします。XSLXML のデータを、さまざまな方法で要約・表示し、またユーザの要求により動的に新しい XML データを生成することを可能にします。

強力な国際化対応

XSL は、歴史的な言語を含む、さまざまな言語を使った文書の記述を可能にします。任意の書字方向を指定することが可能となっており、日本語で一般的に使われている縦書きの文書から、古代ギリシア語やアステカ語の古文書まで対応しています。今後、さらなる国際化対応が予定されています。

XSL に関するより詳しい情報は <URL:http://www.w3.org/Style/XSL> をご覧ください。


World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、米国マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所 (MIT/LCS)、フランス国立情報処理自動化研究所 (INRIA)、日本の慶應義塾大学 SFC 研究所 (Keio-SFC) がホスト機関として共同運営に当たっています。 World Wide Web (WWW) 技術に関する情報の提供をはじめ、作成された規格を実現する標準的コードの実装、新技術を応用したさまざまなプロトタイプやサンプルアプリケーションの開発などに取り組んでいます。現在275を超える組織がコンソーシアムの会員として参加しています。

World Wide Web Consortiumに関するより詳しい情報は、 <URL:http://www.w3.org/> をご覧ください。

W3C ホスト

 

Contact America -- Ian Jacobs <ij@w3.org>
+1.212.684.1814
Sally Khudairi <khudairi@w3.org>
+1.617.253.8036
Contact Europe -- Ned Mitchell <ned@ala.com>
+33 1 43 22 79 56
Andrew Lloyd <allo@ala.com>
+44 127 367 5100
Contact Asia -- Yumiko Matsubara <matsubara@w3.org>
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