平川 泰之

W3C 200795 (日本時間)
World Wide Web Consortium (W3C)
マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所
欧州情報処理数学研究コンソーシアム
慶應義塾大学 SFC 研究所
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Web Services Policy 1.5 の公開について (W3C 勧告)

アーキテクチャ拡張を利用可能にする、Web サービスポリシーを記述するオープンな標準

(also available in English and Français; see also translations in other languages)

W3C 会員組織による推薦状も併せてご覧下さい。


http://www.w3.org/ — 200794 — World Wide Web Consortium (W3C) は本日、Web サービスやサービス指向アーキテクチャ (SOA) に基づくアプリケーションを機能拡張する重要な Web 標準として、Web Services Policy 1.5W3C 勧告として公開いたしました。W3C のオープンな Web サービス標準基盤上に構築された Web Services Policy により、開発者らは、モジュール化された手法を用いて、安全な取引手続、高信頼性メッセージング、Web Services Addressing のメタデータといった、様々な状況に応じた要件を満たすことができます。Web Services Policy 1.5 を採用することで、SOA 開発者らは、サービスを分断したり、より下層のサービス記述に修正を加えることなく、サービスの拡張を行えるようになります。ポリシーアサーションで構成される拡張そのものは、他の技術仕様に基づいて定義されます。

業界からの要望や経験に基づく Web Services Policy 1.5

これまでの長きにわたる商用 Web サービスアプリケーションの利用実態から、サービスに必須、ないし、追加的な拡張を記述するため、モジュール化された手法の必要性が明らかにされました。このような手法が利用できない場合、アプリケーションに対する要求が変化するたびにサービス全体を記述し直さなければならず、費用や労力が求められます。Web Services Policy 1.5 を用いることでこのような費用や労力を削減できます。Web サービス標準の中核をなす SOAP 1.2WSDL 2.0XML Schema と、業界における要求や経験を反映した充実した拡張群とを連携させることができます。

W3CWeb Services Policy 作業部会では、実装者らに対し、作業部会側で用意した試験データ集に基づく、ソフトウェアの相互運用性検証を呼び掛けました。10 種類もの Web Services Policy 1.5 実装事例により、本仕様の完成度も確認できました。業界から指摘された最重要な利用事例の1つである安全性に関するアサーションについては、特に重点的に検証されています。

他の利用事例としては、W3CWeb Services Addressing 作業部会Web Services Addressing のメタデータについて取組んでいます。これら 2つの W3C 作業部会では、Addressing Metadata Specificationポリシー記述機構との整合性を確保すべく、協調作業を進めています。

W3CWeb Services Policy 作業部会ではまた、Web Services Policy 1.5OASIS で取扱う様々な利用事例にも適うよう、OASISUDDIWS-RXWS-SXWS-TXWeb Services 関連の各技術委員会 (TC) からもご意見を伺いました。

業界大手が一堂に会する Web Services 作業部会

Web Services 作業部会には、Adobe Systems Inc.Axway SoftwareBEA Systems, Inc.CA富士通株式会社IBMIONA Technologies, Inc.JBoss Inc.Layer 7 TechnologiesMicrosoft CorporationNokiaNortel NetworksOracle CorporationSAP AGSonic SoftwareSun Microsystems, Inc.webMethods, Inc.WSO2 をはじめとするソフトウェア業界最大手の各 W3C 会員組織が一堂に会しています。

本作業部会への参加組織の多くが、推薦状を通じ、製品への本仕様の実装を表明しています。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C 事務局を世界各地に設置しています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご覧下さい。

本件お問合せ先:
日本、アジア (慶應義塾大学 SFC 研究所) — 平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
ヨーロッパ、アフリカ、中東 (ERCIM) — Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 492 38 75 94 または +33 676 86 33 41
アメリカ、オーストラリア、その他 (MIT CSAIL) — Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613