平川 泰之

W3C 2007620 (日本時間)
World Wide Web Consortium (W3C)
マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所
欧州情報処理数学研究コンソーシアム
慶應義塾大学 SFC 研究所
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VoiceXML 2.1 及び音声認識における意味解釈 (SISR) 1.0 の公開について (W3C 勧告)

音声駆動型 Web アプリケーション向けに、VoiceXML の新たな機能と、洗練された音声認識機能を標準化

(also available in English and Français; see also translations in other languages)

W3C 会員組織による推薦状も併せてご覧下さい。


http://www.w3.org/ — 2007619 — World Wide Web Consortium (W3C) は本日、音声対応ブラウザや音声認識処理系における可用性と相互運用性の向上を図るべく、W3C 音声ブラウザ作業部会において、W3C 音声入出力機構を構成する2つの重要な要素である、VoiceXML 2.1 及び音声認識における意味解釈 (SISR) 1.0 の両仕様の策定作業を完了し、それぞれ W3C 勧告として公開いたしました。推薦状を通じ、多様な企業及び組織がこれら新標準に対する確固たる支持を表明しています。

業界における相互運用実績に基づき標準化された VoiceXML 2.1

VoiceXML 2.1 では、既に広範に普及している VoiceXML 2.0 音声対話記述言語を拡張し、一般に実装されている機能を新たに標準機能として追加しています。これらの機能には、文法定義及びスクリプト記述の動的参照、音声入力待ち状態における割込音声入力の検出、サーバから一度に受信した複数データに対する統合処理などが含まれています。VoiceXML 2.1 ではまた、VoiceXML 2.0 との相互運用性の確保も重視されており、如何なる VoiceXML 2.0 アプリケーションも一切の修正を加えることなく、VoiceXML 2.1 対応アプリケーション上で問題なく動作します。

音声認識結果を的確に記述言語に変換する SISR

音声認識における意味解釈 Semantic Interpretation for Speech Recognition (SISR) 1.0 を用いることで、開発者らは、音声認識処理系の認識結果からテキスト情報を抽出し、音声アプリケーション上で処理し易い形式に変換できるようになります。これにより例えば、「空路でロサンゼルスからシアトルに行きたい」という発話文を「出発地: LAX 」と「目的地: SEA 」を含むデータ構造に変換する手順を指定できるようになります。

研究開発分野における国際的な第一人者らによる検討が重ねられた音声入出力機構

W3C 音声ブラウザ作業部会は、電信電話技術及び Web アプリケーション開発を主導する、Aspect Communications中国科学院Comverse TechnologyDeutsche Telekom AGFrance TélécomGenesys Telecommunications LaboratoriesHPIBM科大讯飞 / iFLYTEKIWA-HWGIntervoice, Inc.韓国情報通信協議会 / KAITLoquendo S.p.A.松下電器産業株式会社MITRE CorporationNuance Communications, Inc.Openwave Systems Inc.SandCherry, Inc.株式会社 東芝Voxeo CorporationVoxpilot Ltd. の各 W3C 会員組織で構成されています。

W3C 音声入出力機構を構成する技術のうち、VoiceXML 2.1音声認識における意味解釈 (SISR) 1.0 の他、音声認識文法仕様 (SRGS) 1.0 及び音声合成記述言語 (SSML) 1.0 が既に W3C 勧告として標準化されています。W3C ではこの他、本機構を構成する技術として、呼出制御記述言語 (CCXML) 1.0発音辞書仕様 (PLS) 1.0音声合成記述言語 (SSML) 1.1 についても鋭意策定中です。音声ブラウザ作業部会ではこれに加え、状態遷移記述言語 (SCXML)VoiceXML 3.0 の策定も進めています。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C 事務局を世界各地に設置しています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご覧下さい。

本件お問合せ先:
日本、アジア (慶應義塾大学 SFC 研究所) — 平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
ヨーロッパ、アフリカ、中東 (ERCIM) — Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 492 38 75 94 または +33 676 86 33 41
アメリカ、オーストラリア、その他 (MIT CSAIL) — Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613