平川 泰之

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開発途上国におけるモバイル Web に関する W3C ワークショップの開催について

Web 利用の改善に向けた課題や要求を共有

お問合せ先 (日本、アジア)
平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
お問合せ先 (ヨーロッパ、アフリカ、中東)
Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 4 92 38 75 94 または +33 6 76 86 33 41
お問合せ先 (アメリカ、オーストラリア、その他)
Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613

(also available in English and Français; see also translations in other languages)


http://www.w3.org/ — 2006919 — World Wide Web Consortium (W3C) は、本年125-6日の2日間にわたり、インド、バンガロールにて、専門家らを対象とした開発途上国におけるモバイル Web に関する W3C ワークショップを開催いたします。開発途上国におけるモバイル Web 利用に関する課題、要件、事例について議論する本ワークショップでは、モバイル Web 技術、台頭著しい国や地域、情報格差といった分野の専門家らが一堂に会します。本ワークショップへの参加を希望される方は、参加募集要項を参考に、本年111日までに見解書を電子メールにてご提出下さい。

W3C 技術統括責任者である Tim Berners-Lee は次のように述べています。「幾つかの国や地域では、モバイル Web が利用可能な携帯端末は経営者らの最新必須アイテム以上には普及していませんが、幾つかのコミュニティの発展においては、モバイル Web 利用が重要な役割を果たしているかも知れないことがいよいよ明らかになりつつあります。人口が僅かな国や地域の人々や、電話を通じてしか Web を利用できない人々の要求にかなうよう、Web が適切に設計されていることを保障しなければなりません。Web 技術に対する開発途上国特有の要件について、皆様からの幅広いご意見をお待ちしています。」

本公開ワークショップは、移動中の Web 利用における課題や問題点の発見、解決を目指す、W3Cモバイル Web イニシアティヴ (MWI) 活動の一環として開催されます。W3C では、モバイル Web イニシアティヴ協賛会員として本ワークショップを共催する Jataayu Software に謝意を表します。本ワークショップへの協賛方法の詳細につきましては、下記をご覧下さい。

情報格差を是正する手段としてのモバイル Web

一部の人々が情報サービスを利用する権利も手段も持ち合わせていない、といった情報格差を是正する重要な一歩は、世界中に携帯電話網を張り巡らすことです。世界銀行の発表によれば、世界で20億人以上が携帯電話を保有し、世界の総人口の 80% にあたる人々が GSM 携帯電話網を利用可能とされています。日々100万人もの人々が新規に携帯電話を契約した場合、2010年末までに、ほぼ40億人もの人々が携帯電話を保有することになります。

電話サービスの利用も重要ですが、W3C では、教育、商取引、通信にとって必要不可欠な Web や電子メールといったインターネットサービスの利用も重視しています。携帯機器向けの高速データ通信網の整備と、より安価で Web 利用可能な電話の普及により、開発途上国においてもインターネットサービスが利用可能になります。電話が主要な、あるいは唯一の Web 利用手段という人も少なくありません。本ワークショップはこのような状況を踏まえ、全ての人が利用可能な Web 標準を実現すべく、開発途上国の人々が直面する具体的な課題、要求、期待について把握することを目的に開催されます。

本ワークショップへの参加が資金的に困難な組織や人々の参加を支援すべく、W3C では、本ワークショップを支持される組織向けに3種類の協賛プログラムを用意しています。本協賛プログラムにより、協賛組織による W3C 活動への参画が広く一般に認知されることとなります。協賛組織は、Web の将来について議論を重ねる専門家だけでなく、今後の発展に必要不可欠な情報基盤として Web を信頼している一般の人々に対しても、その存在を訴えることになります。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C オフィスを世界各地に設置しています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。