携帯機器向け機器特性記述データベースに関する W3C ワークショップを開催

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アプリケーション開発者、データベース専門家の他、今後の活動に関心を抱く関係者らからの意見を集約

 

http://www.w3.org/ — 2006年5月18日 — World Wide Web Consortium (W3C) は、W3C モバイル Web イニシアティヴ活動の一環として、機器特性記述データベース (DDR) の設計、実装、利用計画について議論する W3C ワークショップへの参加者を募集いたします。本ワークショップは、W3C の Device Description ワーキンググループ (DDWG) の主導で、2006年7月12-13日にスペインのマドリッドにて Telefónica Investigación y Desarrollo との共催で開催されます。

W3C 会員組織である Mobileaware を代表し、DDWG 議長を務める Rotan Hanrahan 氏は次のように説明しています。「機器それぞれの多様な特性を考慮しつつ、コンテンツの配信状態に柔軟に対応することで、Web アクセス可能な携帯機器の使い勝手はまだまだ向上します。コンテンツの変換処理に際し、このような機器特性情報を普遍的かつ制限なく利用できるようにすることで、Web は重要な発展を遂げることになります。」

モバイル Web の効果的な利用の鍵を握る機器特性記述

Web アクセス可能な多様な携帯機器が増加の一途をたどるにつれ、コンテンツ変換がコンテンツ配信において重要な役割を担うものと期待されています。Web アクセス可能な携帯機器が多様化すればするほど、問題も深刻化してしまいます。

携帯機器の特性を十分に活かせるコンテンツ変換を実現するには、対象となる機器に対する信頼性の高い特性データが得られるか、また、アプリケーション側の要件を明確化できるかどうかに依存します。選択的に表示する表のカラム数は物理的な画面サイズに依存するかもしれませんし、特性データが存在しなければ、そもそもコンテンツを配信前に変換することすらできません。

次に必要となるデータベースの設計と登録要件とを確認する DDWG

DDWG では、既に機器特性データベースに対する要件一式を策定、公開していますが、加えて、アプリケーション開発に関する問題点、あるいは Web サービスアプリケーションや、データアクセス及びキャッシュに対する要件等も確認したいと考えています。

本ワークショップでは、DDWG 開始当初の活動目標の達成に向け、要件の検討と、最適な設計及び実装方針を確認します。

一般からの参加も含め、参加者募集〆切は5月31日

DDWG の活動に具体的な関心を抱いていたり、本ワークショップへの参加を希望する組織や個人の方は、関心のある事柄についての見解書を準備し、ワークショップ実行委員会までお送り下さい。送付先電子メールアドレスは team-ddrws-submit@w3.org となります。参加希望者は予め参加者募集要項にて詳細をご確認下さい。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C オフィスを世界各地に設置しています。詳しくは W3C の Web サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。

 

お問合せ先 (日本、アジア)
平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
お問合せ先 (ヨーロッパ、アフリカ、中東)
Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 4 92 38 75 94 または +33 6 76 86 33 41
お問合せ先 (アメリカ、オーストラリア、その他)
Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613

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