平川 泰之

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SMIL 2.1 の公開について (W3C 勧告)

携帯機器向けに最適化されたマルチメディア技術

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(also available in English and Français; see also translations in other languages)

推薦状もご覧下さい。


http://www.w3.org/ — 20051213 — World Wide Web Consortium (W3C) は、Synchronized Multimedia Integration Language (SMIL 2.1)W3C 勧告として公開いたしました。SMIL 2.1 における機能強化により、W3C 技術に基づく携帯機器向けマルチメディアコンテンツが現実のものとなりつつあります。

W3Cハイパーテキスト調整グループ (Hypertext Coordination Group) 議長を務める Chris Lilley は次のように説明しています。「SMIL 2.1 勧告の公開を受け、本日 W3C は、携帯機器からでも利用可能な最高品質のマルチメディア Web コンテンツを実現する、という公約を果たします。3GPP に加え、すでに複数の携帯機器ベンダや関連組織が SMIL 2.1 への支持を表明しています。」

3世代携帯電話にも採用されている SMIL

SMIL 2.1 において特筆すべきは、それ自体が利用者団体と W3C 同期マルチメディア (SYMM) ワーキンググループとの密接な協調作業の賜物である点です。SYMM ワーキンググループでは、携帯機器向けに SMIL 2.0 を導入した 3GPP における実践経験を踏まえ、SMIL 2.1 Mobile Profile の標準化を行いました。また SMIL 2.1 Extended Mobile Profile は、3GPP2"SMIL Language Profile, revision A" の全モジュールに SMIL 2.1 の幾つかのモジュールを加えたものとして定義されます。W3C では、マルチメディアメッセージシステム (MMS) のような技術の相互運用性を確保するためにも、単一プロファイル化に向けた 3GPP2 との協議が今後も継続されることを期待しています。

プロファイル化、再利用、実装を容易にするモジュール化された SMIL 2.1

英単語で笑顔や微笑みを意味する "smile" と同様、「スマイル」と発音される SMIL は、インタラクティヴなマルチメディアコンテンツの制作編集を容易にする XML アプリケーションとして実現されています。SMIL 2.1 は、Modularization of XHTML W3C 勧告において採用されているモジュール化手法に倣い、組合せ可能なモジュール群として再設計されています。SMIL 2.1 勧告では、多様なアプリケーションにおいて広範に利用できるよう、SMIL 2.1 Language ProfileSMIL 2.1 Mobile ProfileSMIL 2.1 Extended Mobile Profile3種類のプロファイルが複数のモジュールの組合せによって新たに定義されます。Mobile Profile 及び Extended Mobile Profile は広範な携帯機器特性に適うよう設計されており、レイアウト機能及び同期機能の強化と、アニメーション機能の追加が Extended Mobile Profile における主な拡張内容となります。

SMIL 2.1 ではまた、これ以外のプロファイルの定義方法も規定しています。記述言語設計者や実装者は、一貫性のある効果的な方法で、モジュール化された SMIL 2.1 の各機能を新たな記述言語内に容易に統合できるようになります。

トランジションやレイアウト機能を強化し、コンテンツ制作編集を容易にする SMIL 2.1

SMIL 2.1 により、フルスクリーン表示でのトランジション、背景イメージをタイル状に配置するといった視覚的なレイアウト機能の強化、あるいはフェードイン、フェードアウトを含む音声レイアウト機能の強化など、マルチメディアコンテンツ制作編集者が利用できるツールが拡充されます。

SMIL 2.1 ではまた、単一コンテンツ内、あるいは複数のコンテンツ間で繰り返し参照可能な変数群を予め定義することができます。これにより、コンテンツの制作編集管理が容易になるだけでなく、SMIL コンテンツのデータサイズを縮小できるため、携帯機器上での効率的な再生にも威力を発揮します。

World Wide Web Consortium [W3C] について

W3C は、Web の発展を促進し、相互運用性を保証する共通のプロトコルを開発することにより、Web の可能性を最大限に導き出すべく設立されました。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) がホスト機関として共同運営する会員制の国際産業コンソーシアムです。コンソーシアムにより提供されるサービスには、開発者及び利用者のための World Wide Web に関する豊富な情報、新技術を応用した様々なプロトタイプやサンプルアプリケーションの開発などが挙げられます。現在までに 400 近い組織がコンソーシアムの会員となっています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。