W3C スペイン Office、スペイン国内10都市を巡る W3C 標準利用促進バスツアーを実施

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W3C のマルチメディア技術を実演するバスを運行し、W3C スペイン Office 主催第1回 Web 標準応用コンペを実施するとともに、マルチモーダル Web セミナーを首都マドリッドにて開催

 

http://www.w3.org/ — 2004年10月27日 — W3C スペイン Office は2004年11月3日から26日にかけ、W3C の活動成果の実演と W3C 技術の利用や採用を促進すべく、スペイン国内の10の大学を巡る第1回 W3C 標準利用促進バスツアーを実施いたします。ツアーバスには環境や障害者の方に配慮した低公害かつバリアフリーなバスを採用しています。バスには参加者が自由に操作できる W3C 技術を実演するマルチメディア設備、プロジェクタ、衛星回線を通じたインターネット接続及びビデオ会議システムが装備されています。ツアー期間中、W3C 標準の採用と実装に関心を寄せる組織と、大学研究員や大学生らが連携する機会となるカンファレンスが10の大学で開催されます。

3週間にわたる本バスツアーでは、次のスペイン国内の都市を巡回します。全てのイベントとも参加費無料で一般公開されます。

  • 2004年11月3日: ヒホン (Gijón) (出発式典)
  • 2004年11月4~5日: ビルバオ (Bilbao)
  • 2004年11月8日: サラゴサ (Zaragoza)
  • 2004年11月9~10日: バルセロナ (Barcelona)
  • 2004年11月11~12日: ヴァレンシア (Valencia)
  • 2004年11月15~16日: セヴィリア (Sevilla)
  • 2004年11月17~19日: マドリッド (Madrid)
  • 2004年11月22日: サラマンカ (Salamanca)
  • 2004年11月24日: ア・コルーニャ (A Coruña)
  • 2004年11月26日: オヴィエド (Oviedo)

W3C 技術統括責任者を務める Tim Berners-Lee は次のように述べています。「スペイン国内でも Web は既に密に利用されていますが、胸躍るような多くの新技術ももうすぐそこまで来ています。このバスツアーはそういった技術に触れるちょうど良い機会となります。」

また W3C Office 統括担当を務める Ivan Herman は次のように述べています。「我々のスペイン Office はスペイン国内を巡るこれまでにない方法を思いつきました。W3C スペイン Office 主催 Web 標準応用コンペティションも含め、本バスツアーはスペイン国内の技術者コミュニティと W3C とが活発で永続的な関係を構築する貴重な機会となります。」

さらに W3C スペイン Office 所長を務める José Manuel Alonso は次のように述べています。「スペイン国内で多くの新たな Web 技術開発が進んでいることは非常にすばらしいことです。W3C はスペイン国内における学術ないし商業コミュニティ全体を通じ、W3C 標準や W3C 技術の採用を奨励、支援します。」

本バスツアーは、Red.es 及びスペイン (財) 情報通信技術センター (Fundación CTIC) の全面的な支援と、Software AG EspañaTeleCable(財) スペイン国立視覚障害者協会 (Fundación ONCE)、スペイン ガリゲス学術センター (Centro de Estudios Garrigues) の協力で、W3C スペイン Office 主催で開催されます。

マドリッドにてマルチモーダル Web セミナーを開催

マドリッドでのツアー滞在期間中に開催されるマルチモーダル Web セミナーには、研究者や産業界からの参加者が招待されます。本セミナーでは、W3C スタッフ及びスペイン国内の W3C 会員組織からの各講演者による W3C の Multimodal Interaction アクティビティについての講演が行われます。本セミナーは、欧州委員会の IST 計画からの資金支援を受け、マルチモーダル Web インタラクション (MWeb) プロジェクトの一環として行われます。

W3C スペイン Office 主催第1回 Web 標準応用コンペティションを開催

本バスツアー期間中、W3C スペイン Office 主催第1回 Web 標準応用コンペティションが実施されます。本賞は、スペイン国内の大学における W3C 勧告の利用と採用を奨励し、Semantic WebDevice IndependenceVoice BrowserMultimodal Interaction といった分野のうち、1つ以上の分野の W3C 技術を刷新的な方法を用いて実演した最も優れたプロトタイプ実装に対し、授与されます。最終選考に選ばれた10名から W3C スタッフによって審査され、受賞者が決定されます。

受賞者には、スペイン アストゥリアス州ヒホン (Gijón) に本部を置く (財) 情報通信技術センター (Fundación CTIC) において、受賞されたプロトタイプ実装に基づく全面開発プロジェクトを遂行するのに必要な応用研究奨学金が贈呈されます。また最終選考に選ばれた上位5名には、Red.es 及び Acer からのご提供で、最新ノート PC がそれぞれ贈呈されます。受賞者及び受賞されたプロトタイプ実装については、2005年第1四半期中にアストゥリアスにて開催予定の授賞式にて発表されます。

W3C スペイン Office について

2003年10月に設立された W3C スペイン Office は、スペインの (財) 情報通信技術センター (Fundación CTIC) によって運営されています。アストゥリアス州ヒホン (Gijón) の科学技術団地に立地する (財) 情報通信技術センター (Fundación CTIC) は、情報技術の応用研究の推進と普及を目的とする非営利組織です。詳しくは http://www.w3c.es をご参照下さい。

W3C Office について

W3C Office は、各地域語による普及活動支援、W3C 活動地域の拡大促進、W3C 活動への国際的な参加奨励などを推進しています。W3C Office は現在、オーストラリアベネルクス (ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ)フィンランドドイツ - オーストリアギリシャ香港ハンガリーイスラエルイタリア韓国モロッコスペインスウェーデンイギリス & アイルランドの14地域に設置されています。

World Wide Web Consortium [W3C] について

W3C は、Web の発展と相互運用性を確保するための共通のプロトコルを開発することにより、Web の可能性を最大限に引き出すべく設立されました。W3C は、アメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL)、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及び日本の慶應義塾大学がホスト機関として共同運営にあたっている国際産業コンソーシアムです。コンソーシアムにより提供されるサービスには、開発者及び利用者のための World Wide Web に関する豊富な情報、新技術を応用した様々なプロトタイプやサンプルアプリケーションの開発などが挙げられます。現在までに、400近い組織がコンソーシアムの会員となっています。詳しくは http://www.w3.org/ をご参照下さい。

 

お問合せ先 (スペイン)
José Manuel Alonso, <jalonso@w3.org>, +34.984.39.06.16
お問合せ先 (アメリカ、オーストラリア)
Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.206.228.1097
お問合せ先 (ヨーロッパ、アフリカ、中東)
Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33.492.38.75.94
お問合せ先 (アジア)
平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81.466.49.1170

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