平川 泰之

W3C 20071031 (日本時間)
World Wide Web Consortium (W3C)
マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所
欧州情報処理数学研究コンソーシアム
慶應義塾大学 SFC 研究所
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W3C ブラジル事務局 開局

急速な経済成長に即した Web 技術革新を主導する南米初の W3C 事務局

(also available in English and Français; see also translations in other languages)


http://www.w3.org/ — 20071030 — World Wide Web Consortium (W3C) は、南米初の W3C 事務局として、ブラジル サンパウロの NIC.br ブラジルネットワーク情報センター研究所に W3C ブラジル事務局を開局いたします。W3C では本事務局を通じ、ポルトガル語圏の皆様との連携強化を推進します。加えて、モバイル WebWeb アプリケーション、Web ビデオを始めとする W3C における最新の標準化動向とブラジル IT 業界との連携が図られます。

経済成長に確固たる情報通信技術基盤

ブラジルは、ゴールドマン・サックス投資銀行による2003年次報告において、インド、中国、ロシアとともに、BRICs と総称される急速な経済発展を遂げる4カ国を構成する国として位置づけられています。本報告では、これらの国の経済はともに、今日、経済大国と見做されている国々の多くを2050年までには十二分に凌ぐ可能性が指摘されています。私企業による先鞭と政府機関による取組みにより、ブラジル国内外の投資家らによる経済及び基盤整備に対する投資が順調に進んでいます。ブラジルが内包する多様性はまた、ブラジルを南米域内において特色ある国家として際立たせるとともに、外資にとっても非常に魅力的な価値を提供しています。国土面積において世界で5番目の規模を誇るブラジルは、極めて前途有望かつ卓越した都市金融市場に対する責務も担っています。

モバイルインターネットの潮流に IT 技術革新を託すブラジル

南米地域随一の利用者数を誇る、約4,000万人ものブラジル人がインターネットを利用しています。また200710月には、ブラジルにおける携帯電話契約者数が11,200万人を超えたとの報告も公開されています。ブラジル企業は、モバイルバンキング、オープンソース技術、Web アクセシビリティ、無線インターネット接続、ゲーム業界、電子政府システム、高精細デジタルテレビといった各分野において、世界水準の製品やサービスを提供しており、世界市場で効果的に企業活動を推進しています。特に高精細デジタルテレビにおいては、技術評価を目的に特定機種を開発、投入することで、ブラジル市場を巨大な公開市場調査の場として活用する動きも見受けられます。

ブラジルにおけるインターネット及び携帯事業分野の拡大により、現在ブラジル国内にも内在する情報格差の是正にも効果を上げています。

ブラジルで培われた専門的知見と W3C との懸け橋となるブラジル事務局

ブラジルネットワーク情報センター (NIC.br) は、ブラジル国内におけるインターネット上でのサービス活動の調整と統合を管轄する、ブラジルインターネット運営委員会 (CGI.br) による決定や計画の実施執行権限を与えられた非営利国営組織です。また CGI.br は、政府機関、私企業、非営利組織、学術界を始めとする複数の利害関係組織で構成される組織です。これらの組織が連携することにより、ネットワークの運用、管理、実施に関する意思決定手続にブラジル国民の参画を実現しつつ、NIC.br によるインターネット運営の継続的な刷新が担保されています。

W3C 事務局について

W3C は、Web の可能性を最大限に実現するための会員活動の一環として、W3C 活動の普及を推進する地域組織と協力しています。W3C 事務局は、各地域語による普及活動支援、W3C 活動地域の拡大促進、W3C 活動への国際的な参加奨励などを推進しています。W3C 事務局は、イギリス & アイルランド、イスラエル、イタリア、インド、オーストラリア、韓国、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、中国、ドイツ - オーストリア、南部アフリカ、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、ベネルクス (ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ)、モロッコの各国各地域にそれぞれ設置されています。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C 事務局を世界各地に設置しています。詳しくは W3CWeb サイト http://www.w3.org/ をご覧下さい。

本件お問合せ先:
日本、アジア (慶應義塾大学 SFC 研究所) — 平川 泰之, <chibao@w3.org>, +81-466-49-1170
ヨーロッパ、アフリカ、中東 (ERCIM) — Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33 492 38 75 94 または +33 676 86 33 41
アメリカ、オーストラリア、その他 (MIT CSAIL) — Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613