XSL 組版言語に関する W3C ワークショップの開催について

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XSL-FO を用いた Web 上での組版における新たな機能を検討

 

http://www.w3.org/ — 2006年9月13日 — World Wide Web Consortium (W3C) は、拡張可能なスタイルシート言語 (XSL) における組版仕様である XSL-FO の今後の更新を念頭に、斬新なアイデアや要望、組版技法の集約を目的とした W3C ワークショップを開催いたします。本ワークショップは、Heidelberger Druckmaschinen AG との共催で、ドイツ、ハイデルベルグの Print Media Academy にて本年10月18日に開催されます。

XSL 仕様は、XML 文書を変換するための言語である XSLT と、組版のセマンティクスを規定する XML 語彙である XSL-FO の2つの仕様で構成されています。本ワークショップでは、このうち後者にあたる組版言語について取り扱います。

W3CXSL ワーキンググループでは、XSL-FO 2.0 の策定作業を開始しています。本ワーキンググループでは、組版分野における専門家らが培う見識や洞察力、経験を集約するだけでなく、利用事例の収集や、利用者コミュニティからの参加を求めています。本ワーキンググループではまた、XSL-FO 2.0 に対する機能強化において、既に策定済みである内容に基づく組版機能の改良に加え、レイアウト情報に基づく組版についても重点的に取り上げます。

XSL ワーキンググループでは、XSL-FO におけるレイアウト機能の強化に向け、SVG ワーキンググループと協調して策定作業を進めます。

本ワークショップは、開催前日にあたる10月17日に W3C ドイツ - オーストリア オフィス主催で開催される W3C Print Symposium 2006 と併催されます。

World Wide Web Consortium [W3C] について

World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C オフィスを世界各地に設置しています。詳しくは W3C の Web サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。

 

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