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W3CとIDPF正式統合 - 出版の未来形を描くロードマッピング

W3C@Publishing は、ウェブで読む、著作する、公開する、或いはコンテンツやサービスを検索する技術の草分けとなります



https://www.w3.org/ 2017年2月1日: ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)と国際デジタル出版フォーラム (IDPF)は本日正式に統合契約を締結し、出版とウェブ技術を融合するという将来展望に向けてロードマップ作成に着手します。 W3CはHTML、CSS、SVG、XMLやWCAG などのウェブ技術の根幹を策定する世界的な標準化組織であり、IDPFは、電子書籍と電子出版をグローバルに流通させる電子書籍ファイルフォーマット規格 (EPUB)を開発しています。

2016年5月にIDPFがシカゴで開催したカンファレンス (DigiCon)において W3CとIDPFの連携が公表された際には、ウェブの発明者でありW3Cディレクターであるティム・バーナーズ=リーが、ウェブを利用した電子出版将来展望について見解を述べています。

IDPF会員の大多数 (88%)がこの統合に賛成し、IDPF理事会とW3Cは諸手続きを終了させました。本契約は、W3Cで前例を見ない組織数 (EPUBを今後もオープンなロイヤリティなしで使用する規格とすることに賛同したIDPF会員、そのほかの標準化団体、IDPFには未加盟の大手出版社など) との連携も含んでいます。


W3C CEOのジェフェリー・ジャフィは、「書籍、雑誌、ジャーナル、教材や学術出版物といった多くの形態でコンテンツをこれまで提供してきた、卓越した豊かな伝統をもつ出版業界の知見を取り込めることに心が躍ります。
これから一緒に議論をすることで、Publishing@W3Cでウェブ技術を使ったパブリッシングとオーサリング、そしてリーディングに関するエキサイティングな新しい機能と仕様の標準を作っていきますが、出版に携わる皆さんは、音楽やエンターテイメント業界が先行して取り込みつつある新しい技術を目の当たりにするでしょう。将来、作家は動的なドキュメントや検索、マルチメディアへのリンクなど、様々な要素と自然につながっていくウェブの機能を組み込むことができるようになるでしょう。」
と語ります。

誰もが知にアクセスできるようアクセシビリティの分野で活躍してきたデイジーコンソーシアムで、技術面を2010年からリードし前IDPF会長も兼ねていたジョージ・カーシャー氏は「双方の組織を統合することで、技術とコンテンツが協調・融合していくことが容易になっていきます。ウェブ上でもオフラインでも、全ての利用形態における出版活動が、自然でアクセシブル、かつデバイスに縛られないようなコンテンツになっていく未来に手が届くスピートが加速されるのです」と語っています。

Publishing@W3Cは、オンラインでもオフラインでも電子出版にアクセスできることにフォーカスした新しい標準を含む憲章(チャーター)をこの春に起草します。これは、ウェブに接続していないデバイスのコンテンツがオンラインに戻った時にもオフライン上で行なった情報を保つことを可能にし、逆の状況でも同様の動作を実行できるようにすることを意味しま す。

現在のEPUBのメンテナンスと今後のEPUBのサポート環境を整備するため、W3CはEPUB (3.1) コミュニティグループ (CG)を立ち上げます。ここには誰もが無償で参加できます。

W3Cは、次世代の EPUBの要求仕様を議論するために、Publicationsワーキンググループ (WG) の設立を検討しています。次回のEPUB Summitは、3月9日、10日にベルギー・ブリュッセルで開催されます。  

またロンドンブックフェアの直前3月13日には、新設されるW3C Publishing ビジネスグループ (BG) が英国ロンドンで第一回目の会合を開きます。W3C Publishing BGにはIDPFとW3C会員はもちろん参加できますが、当BGに興味を持つ外部組織も参加可能です。本BGは新たなニーズや要件を広く吸い上げ、出版業界の議論の場として機能するコミュニティの拠点となります。

W3C は、前IDPF会員や出版のエコシステムに関心を持つ組織がW3Cへのスムースな移行を監督する担当としてビル・マッコイ (IDPF前エグゼクティブ・ディレクター)を任命しました。前IDPF理事達はW3C Publishingのスティアリングコミッティに就任し、戦略的な方針を決定し、また出版業界やPublishing@W3Cと協調して本グループの活動を促進していきます。 Pubishing@W3C活動に関心をお持ちの方はGlobal Business Development Leader ラン・バードにご連絡下さい。

ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム (W3C)について

W3Cは、地球上あらゆる場所で誰もがオープンに、アクセシブルに、そして相互運用ができるウェブの技術標準とガイドラインを策定するために、ウェブの可能性を最大限に引き出すことを使命に掲げており、HTML5やCSSなど、全てのウェブサイトを構築する基盤技術を標準化しています。 キャプションと字幕付きオンラインビデオをよりアクセシブルにするW3Cの技術は、2016年のテクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞しました。

400を超える会員と各産業の数千もの技術者が、W3Cのビジョンである「One Web」を創り上げています。W3Cは、米国MIT Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory(MIT CSAIL:マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所)、フランスEuropean Research Consortium for Informatics and Mathematics(ERCIM: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム)、日本の慶應義塾大学、及び中国北京航空航天大学 (Beihang University)により共同運営されており、各国にW3Cオフィスを設置しています。詳細についてはちらをご覧ください。

EPUBW3Cの 商標です。

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