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W3C

日本語組版処理の要件(日本語版)

W3C 技術ノート 2009年6月4日

このバージョン:
http://www.w3.org/TR/2009/NOTE-jlreq-20090604/
http://www.w3.org/TR/2009/NOTE-jlreq-20090604/ja/(日本語版)
最新バージョン:
http://www.w3.org/TR/jlreq/
旧バージョン:
http://www.w3.org/TR/2008/WD-jlreq-20081015/
編者:
阿南 康宏, Microsoft
千葉 弘幸, Invited Expert
枝本 順三郎, Invited Expert
Richard Ishida, W3C
石野 恵一郎, Antenna House
小林 龍生, JustSystems
小林 敏, Invited Expert
小野澤 賢三, Invited Expert
Felix 佐々木, University of Applied Sciences Potsdam

この文書の正式版は英語版です.

この文書の正誤表は,こちらをご覧ください.


要約

この文書は,CSS,SVGおよびXSL-FOなどの技術で実現が求められる一般的な日本語組版の要件を記述したものです.この文書は,主としてJIS X 4051(日本語組版規則)に基づいていますが,一部,JIS X 4051に記載されていない事項にも言及しています.

この文書の位置づけ(Status of this Document)

この文書の位置づけについては,正式版である英語版を参照してください.


目次

1 はじめに
1.1 このドキュメントの目的
1.2 このドキュメントの作成方法
1.3 このドキュメントの執筆方針
1.4 このドキュメントの構成
1.5 用語の参照その他
2 日本語組版の基本
2.1 日本語組版に使用する文字と配置の原則
2.1.1 日本語組版に使用する文字
2.1.2 漢字等,平仮名,片仮名
2.1.3 漢字及び仮名の配置の原則
2.2 日本語文書の基本となる組体裁
2.2.1 組体裁の設計
2.2.2 基本となる組体裁
2.2.3 基本となる組体裁の主な設計要素
2.2.4 基本版面の設計要素
2.2.5 基本版面と実際のページの設計例
2.3 組方向(縦組と横組)
2.3.1 日本語組版における組方向
2.3.2 縦組と横組の主な相違点
2.4 基本版面の設計
2.4.1 基本版面の設計手順
2.4.2 基本版面の設計の注意点
2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用
2.5.1 基本版面からはみ出す例
2.5.2 基本版面で設定した行位置の適用
2.5.3 基本版面で設定した文字位置の適用
2.6 柱とノンブル
2.6.1 柱及びノンブルの位置
2.6.2 柱及びノンブルの配置の原則
2.6.3 柱及びノンブルの配置方式
3 行の組版処理
3.1 約物などの組版処理
3.1.1 縦組と横組で異なる約物など
3.1.2 句読点や,括弧類などの基本的な配置方法
3.1.3 読点及び中点の例外的な配置方法
3.1.4 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置方法
3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法
3.1.6 区切り約物及びハイフン類の配置方法
3.1.7 行頭禁則
3.1.8 行末禁則
3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法
3.1.10 分割禁止
3.1.11 行の調整処理で字間を空ける処理に使用しない箇所
3.1.12 行の調整処理例
3.2 和欧文混植処理(縦中横処理を含む)
3.2.1 和文と欧文との混植
3.2.2 横組の和欧文混植に用いる文字
3.2.3 縦組の和欧文混植に用いる文字
3.2.4 全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の配置法
3.2.5 縦中横の処理
3.2.6 プロポーショナルな欧字を用いた和欧文混植処理
3.3 ルビと圏点処理
3.3.1 ルビの使用
3.3.2 ルビの付け方
3.3.3 ルビの文字サイズ
3.3.4 親文字のどちら側にルビを付けるか
3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置
3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置
3.3.7 熟語ルビの親文字に対する配置位置
3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理
3.3.9 圏点の処理
3.4 割注処理
3.4.1 割注の利用
3.4.2 割注の文字サイズと行間など
3.4.3 割注を本文の2行以上にわたって配置する処理
3.5 段落整形,そろえ及び段落末尾処理
3.5.1 段落先頭行の字下げ
3.5.2 字下げと字上げ
3.5.3 そろえの処理
3.5.4 段落末尾処理
3.6 タブ処理
3.6.1 タブ処理の利用
3.6.2 タブ処理で指定する配置位置にそろえる形式
3.6.3 タブ処理を行う対象の文字列の配置法
3.7 その他の行組版処理
3.7.1 添え字処理
3.7.2 振分け処理
3.7.3 字取り処理
3.7.4 等号類と演算記号の処理
3.8 行の調整処理
3.8.1 行の調整処理の必要性
3.8.2 詰める処理と空ける処理
3.8.3 詰める処理の優先順位
3.8.4 空ける処理の優先順位
3.9 文字クラスについて
3.9.1 文字・記号により振る舞い方は異なる
3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分ける
3.9.3 各文字クラスの配置方法
4 版面の構成方法
4.1 見出しの処理
4.2 注の処理
4.3 図版の処理
4.4 表の処理

附属書

A 文字クラス一覧
B 文字間の空き量
C 文字間での分割の可否
D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所
E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所
F 熟語ルビの配置方法
G 用語集
H 参考文献
I 変更記録
J 謝辞


1 はじめに

1.1 このドキュメントの目的

すべての文化集団は,独自の言語,文字,書記システムを持つ.それゆえ,個々の書記システムをサイバースペースに移転することは,文化的資産の継承という意味で,情報通信技術にとって非常に重要な責務といえよう.

この責務を実現するための基礎的な作業として,このドキュメントでは,日本語という書記システムにおける組版上の問題点をまとめた.具体的な解決策を提示することではなく,要望事項の説明をすることにした.それは,実装レベルの問題を考える前提条件をまず明確にすることが重要であると考えたからある.

1.2 このドキュメントの作成方法

このドキュメントの作成は,W3C Japanese Layout Task Forceが行った.このタスクフォースは,次のようなメンバーで構成され,ユーザーコミュニティーからの要望と専門家による解決策を調和させるために様々な議論を行ってきた.

  1. 日本語組版の専門家(“JIS X 4051:日本語文書の組版方法”のエディターたち)

  2. 日本における国際化,標準化活動の専門家(マイクロソフト,アンテナハウス,ジャストシステムの社員)

  3. W3CCSSSVGXSL国際化コアの各ワーキンググループメンバー

また,このタスクフォースは,バイリンガルによるものとしても,画期的なものといえよう.ディスカッションは,日本語の組版を問題とすることから,主として日本語で行った.しかし,議事録とメーリングリストは英語のものを用意した.また,W3CのCSS,SVG,XSL,国際化コアなどのワーキンググループメンバーとの英語及び日本語によるフェイス・ツウ・フェイスの会議も開催した.

ドキュメントも日本語で準備し,これを英訳し,2つのドキュメントを公開することにした.用語についても,特殊な用語は極力避けるように努めた.英語の用語との対応についても,用語の定義内容を検討し,概念に対応できない部分を持つ場合は,日本語の用語はローマ字で表現し,今後の課題として残した.さらに,日本語組版を見慣れていない読者のために,要望事項の説明をわかりやすい英語と図表で行うように努力した.

1.3 このドキュメントの執筆方針

日本語組版は,欧文組版と異なる事項がある.主に次の点で異なる.

  1. 日本語組版には,横組だけでなく,縦組がある.

  2. 原則として,日本語組版で使用する漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)の文字の外枠は,正方形にデザインされており,これを,隙間なく詰めて組んでいく.なお,“漢字等(cl-19)”,平仮名(cl-15)などと示すものは,文字クラス名である(文字クラスの詳細は3.9 文字クラスについて参照).

このドキュメントでは,このことを前提にして,主に日本語組版の特徴を次の方針で解説する.

  1. 日本語組版のあらゆる事項を対象とするのではなく,欧文組版と異なる事項を主に取り上げた.

  2. 日本語組版の表現された結果又は表現されるべき結果だけを問題とする.あくまで日本語組版として要求される事項を取り上げ,具体的にどのように処理するかは別の次元の問題と考えるからである.

  3. 日本語組版に関する日本工業規格(JIS)に“JIS X 4051(日本語文書の組版方法)”がある.これとの参照関係をできるだけ示すことを心掛けた.本文書では,記述をできる限り本質的で重要な事項に限定した.そのため,詳細な処理内容はJIS X 4051にゆずり,参照だけで示した箇所がある.JIS X 4051の記述のうち,本文書に記述がない部分は,特別な例外的な場合や,行組版についての具体的なアルゴリズム記述に限られる.なお,本文書では,JIS X 4051で規定されている内容だけではなく,それ以外で重要と思われる事項についても解説するようにした.したがって,本文書の内容を実装することで,日本の大部分の市場要求に応えることができる.

    また,このドキュメントとJIS X 4051との関係でいえば,JIS X 4051の要点の解説あるいは要約,補足説明,それに関わる周辺情報の追加,JIS X 4051で規定していない事項の解説ということになる.したがって,基本的な事項を理解するためであれば,このドキュメントで十分であるが,細部にわたる例外的な内容を知るためにはJIS X 4051を参照する必要がある.

  4. ある組版処理がどのような局面で使用されるかをできるだけ示すように心掛けた.

  5. 日本語組版に日常的に接していない読者のために,説明している事項の使用頻度について簡単に解説した.これは実際に調査した結果ではなく,執筆者の読書経験による判断である.これは日常的に日本語組版に接している読者にはある程度判断できることであるが,そうでない読者のために,ある程度の使用頻度情報を伝えるためである.したがって,組版処理事項の重要さをある程度判断するができるようにすることを主な目的とするので,情報の正確性を意図しているものではない.

    例えば,“割注の使用頻度は多くないが,その該当用語が出てきた箇所に直接補足説明できることから,古典や翻訳書において人物・用語等の簡単な紹介に重要な役割を果たしている”のように説明し,これに対し,“ルビは,最近では新聞でも採用しており,多くのドキュメントで利用されている”のように示すことにする.

  6. 日本語組版に接していない読者を考慮し,できるだけ図解して示すようにした.また,例示も多くするように心掛けた.

  7. 組版処理と読みやすい組版設計の関係は別問題である.しかし,両者は不可分の関係があり,解説でも両者を同時に説明する事項もでてくる.しかし,できるだけ両者を区別して記述することを心掛けた.具体的な方法としては,読みやすい組版設計の解説は,できるだけ注記で述べるようにした.

  8. このドキュメントの解説では,組版処理の対象を主に書籍とする.執筆者の経験がその点に最も深いこともあるが,日本語組版処理において質の面から書籍の組版が重要と考えるからである.量が多いというだけでなく,質の面から見ると,書籍組版は多くの問題点をもっている.書籍組版は,その処理内容が多様であり,これらについて最も古くから多くの人により問題点が考えられ,かつ指摘されてきた経緯がある.処理そのものについては,書籍の組版処理は むずかしく,また要求のレベルが高かったという点もある.また,書籍で考えられてきた事項の多くが,その他のドキュメントでも応用できる点が多いといえよう.

    しかし,使用頻度という点でいえば,雑誌,マニュアル,Web上のドキュメント等の重要性は,書籍と変わらない.また,これらのドキュメントの組版処理では,書籍とは異なる事項も含んでいる.これらにおける問題点は,次の課題としたい.

1.4 このドキュメントの構成

このドキュメントは,次の3つの部分で構成されている.

1 はじめに

2 日本語組版の基本

3 行の組版処理

2 日本語組版の基本では,日本語組版で使用される文字の特徴,縦組横組の相違点,基本版面の設計方法及びその適用方法などについて解説する.

3 行の組版処理では,漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)及び約物だけでなく文字に添えて行間に配置されるルビ処理及び欧文用文字(cl-27)を含む和欧文混植などの行の組版処理並びに行内での文字配置方法を解説する.

4 版面の構成方法では,見出し図版などの構成方法及び配置方法を解説する予定である.

なお,日本語組版は,原則として全角モノスペースの文字・記号を字間を空けずに(ベタ組にして)配置する.このことを前提にして本の基本となる版面基本版面)を設計する.そのうえで実際のページでは,基本版面の設計に従い図版や文字・記号などを配置する.この基本版面の設計と,それに従いどのように図版や文字・記号などを配置するかを理解することは,日本語組版を理解する重要なポイントである.そこで,2 日本語組版の基本では,基本版面の設計とその適用方法について,詳細に解説した.特に,2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用では,次の3点について,基本版面で設計した事項のどこを厳守し,どのような例外がでるかについて,典型的な例を解説した.ここでの説明の目的は,日本語組版を理解してもらうためのものであり,各要素の詳細な解説は,3 行の組版処理4 版面の構成方法で行うので,説明が一部では重なる部分もでてくる.

  1. 基本版面で決定した版面の全体のサイズ又は段組などその構造をできるだけ維持する.ただし,例外がある.

  2. 基本版面で決定した行の位置をできるだけ維持する.ただし,例外がある.

  3. 基本版面で決定した文字位置をできるだけ維持する.ただし,例外がある.

1.5 用語の参照その他

このドキュメントで使用している用語の定義は,附属書 G 用語集に掲げる.用語の表記,参照等は,次のように行った.“用語集”に掲げる用語への参照は,節項目の初出の箇所以外は,特に関連が深い箇所に限って行った.なお,英語版の対応用語については,対応する英語の用語がない,あるいは意味の近い用語があっても,その用語の使用により誤解を生む恐れがある用語は,ヘボン式のローマ字表記とした(ただし,b,m,pの前では“m”としないで,“n”とした).

また,“用語集”に掲げる用語については,日本における標準的な定義を示すことを考慮し,JIS Z 8125 又は JIS X 4051 に定義されている用語で,かつ,このドキュメントで使用する用語の意味と差異のないものは,そこに示されている定義を掲げた.

文字クラス名には,その後ろの括弧内に文字クラス番号を掲げた.それぞれの文字クラスに含まれる非漢字の一覧は,附属書 A 文字クラス一覧に掲げた.個々の文字については,その後ろにISO/IEC 10646(UCS)の名称を掲げた.

このドキュメントでよく参照しているJIS X 4051の名称は,以下である.

JIS X 4051 は,日本規格協会(http://www.jsa.or.jp/)から入手できる(PDFデータの頒布はしていない).ただし,日本工業標準調査会(http://www.jisc.go.jp/)で,この規格を検索することにより,PDFの閲覧が可能である(閲覧のみに限られる).

2 日本語組版の基本

2.1 日本語組版に使用する文字と配置の原則

2.1.1 日本語組版に使用する文字

日本語組版に使用する和文文字では,主に漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)を使用する([図1]参照).

漢字等・平仮名・片仮名
[図1]: 漢字等・平仮名・片仮名

注1)

日本語組版には,漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)以外に,多くの約物類を使用する([図2]参照).そのほかに,アラビア数字,ラテン文字,ギリシャ文字などの欧文用文字(cl-27)を混用する場合がある.このドキュメントでは,日本語組版で使用する文字について組版上の振る舞いから文字クラスとして分類し,解説する.

日本語組版に使用する約物類の例
[図2]: 日本語組版に使用する約物類の例

注2)

このドキュメントにおける文字クラスの詳細は,3.9 文字クラスについてで解説する.また,附属書 B 文字間の空き量に各文字クラスに含まれる文字・記号とISO/IEC 10646(UCS)のAnnex Aで規定されている“基本日本文字集合”(UCSのコレクション285)及び“拡張非漢字集合”(UCSのコレクション286)に含まれる非漢字との対応を示す.

2.1.2 漢字等,平仮名,片仮名

漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,正方形の文字の外枠をもっており,その文字の外枠の天地左右中央に,文字の外枠よりやや小さくした字面をもっている(逆にいえば,字面の上下左右と文字の外枠との間には,字面により大きさは異なるが,若干の空白をもっている).文字サイズは,この文字の外枠のサイズで示す([図3]参照).なお,字幅は,文字を配列する方向(字詰め方向)の文字の外枠の大きさをいい,横組では文字の幅となるが,縦組では文字の高さとなる([図3]参照).漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の外枠は正方形なので,その字幅は全角となる.

漢字と仮名のサイズの示し方
[図3]: 漢字と仮名のサイズの示し方

注1)

小書きの仮名(cl-11)(ぁぃぅァィゥなど)は,縦組では文字の外枠の天地中央で右寄り,横組では文字の外枠の左右中央で下寄りに字面を配置する([図4]参照).また,約物などでは,文字の外枠の天地左右中央に配置しない例がある.

小書きの仮名と文字の外枠
[図4]: 小書きの仮名と文字の外枠

2.1.3 漢字及び仮名の配置の原則

漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,行に文字を配置していく際には,原則として,文字の外枠を密着させて配置するベタ組にする([図5]参照).

ベタ組の例(横組の場合)
[図5]: ベタ組の例(横組の場合)

注1)

活字組版の時代から漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の設計は,縦組又は横組にした場合でも読みやすく,また,ベタ組とした場合に読みやすいように設計されていた.ただし,活字組版では,文字サイズ別に何段階かに分けて原図母型の元になるもの)を作成していた.しかし,今日では,同一の原図から単純に拡大・縮小して使用するので,大きな文字サイズにした際には,字間の調整が必要になる場合もでてきた.(なお,小さい文字サイズにする場合,そのまま縮小すると,解像度によっては文字の線幅にバラツキがでる.そこで各文字ごとに線幅の補正情報(ヒントデータ)をもたせ,出力品質の維持がはかられている.)

注2)

次のようにベタ組にしない方法も,印刷物の内容によっては採用されている.

  1. アキ組 :字間に一定のアキを入れて文字を配置する方法([図6]参照).

    アキ組の例(横組の場合)
    [図6]: アキ組の例(横組の場合)

    書籍におけるアキ組は,次のような場合に利用されている.

    1. 字数の少ないと字数の多い柱とのバランスをとるために,字数の少ない柱をアキ組にする.柱のアキ組の例は,JIS X 4051の附属書5に掲げられている.

    2. 字数の少ない見出しと字数の多い見出しとのバランスをとるために,字数の少ない見出しをアキ組にする.見出しのアキ組の例は,JIS X 4051の附属書6に掲げられている.

    3. 図版キャプションの字数が少ない場合に,図版や表のサイズとバランスをとるためにアキ組にする.

    4. 1行の字数が少ない漢詩や日本語の詩歌でアキ組にする場合がある.

    注1)

    アキ組については,均等詰めを含めてJIS X 4051の4.18.1のb)に規定されている.

  2. 均等割り:字間を均等に空け,文字列の両端を行頭及び行末にそろえる方法([図7]参照).

    均等割りの例(横組の場合)
    [図7]: 均等割りの例(横組の場合)

    書籍における均等割りは,表の和文の項目見出しの長さをそろえる場合に利用されている([図8]参照).また,名簿などで人名の部分で均等割りにする例がある.

    表の均等割りの例
    [図8]: 表の均等割りの例

    注1)

    均等割りについては,字取り処理を含めてJIS X 4051の4.18.1に規定されている.

  3. 詰め組:ベタ組より 字間を詰めて,文字の外枠の一部が重なるように文字を配置する方法.この場合,重なる量を同一にする方法(均等詰め[図9]参照)と,仮名や約物等の字面に応じて,字面が重ならない程度まで詰めて文字を配置する方法(字面詰め[図10]参照)がある.

    均等詰めの例(横組の場合,上側はベタ組,下側が均等詰めの例)
    [図9]: 均等詰めの例(横組の場合,上側はベタ組,下側が均等詰めの例)
    字面詰めの例(横組の場合,上側はベタ組,下側が字面詰めの例)
    [図10]: 字面詰めの例(横組の場合,上側はベタ組,下側が字面詰めの例)

    詰め組は,書籍では大きな文字サイズの見出し等で採用されている例がある.字と字との間隔について,本文ではベタ組が最も読みやすい.しかし,そのまま拡大した場合には,大きな文字サイズになった場合,字と字との間隔の見え方について,ややバランスを欠く例もあり,採用されている.また,読みやすさを重視する書籍の本文で採用している例は少ないが,雑誌の本文や広告のコピー等では,詰め組を採用している例がある.誌面構成のデザインを重視,文字部分をまとまったものとして演出したいということであろう.

2.2 日本語文書の基本となる組体裁

2.2.1 組体裁の設計

日本語文書の組体裁は,以下の順序で設計する.

  • まず,基本となる組体裁を設計する.

  • 次に,それを基準として文書の実際のページ設計を行う.

2.2.2 基本となる組体裁

基本となる組体裁は,書籍では,1パターンであることが多いが,雑誌では一般に数パターンを作成する.

書籍では,1パターンといっても,後述するように,目次などは基本となる組体裁を元に設計をしなおす.また,索引は,基本となる組体裁とは異なる設計になる例が多く,縦組の書籍でも,索引は横組とし,段組とする例が多い.この場合でも,基本となる組体裁で設計した版面サイズと索引の版面サイズが近似するように設計する.

雑誌は,性格の異なる記事の集合である.そこで記事内容により,ある部分は9ポイントの3段組,ある部分は8ポイントの4段組と,記事内容により組体裁を変えている例が多い.

2.2.3 基本となる組体裁の主な設計要素

基本となる組体裁の設計要素(縦組の例)
[図11]: 基本となる組体裁の設計要素(縦組の例)

基本となる組体裁の主な設計要素としては,次がある(縦組の例を[図11]に示す).

  1. 仕上りサイズと綴じる側([図12]参照,日本語文書では一般に縦組では右綴じ,横組では左綴じ

  2. 基本となる組方向(縦組又は横組)

  3. 基本版面の体裁及びその仕上りサイズに対する位置

  4. ノンブルの体裁

綴じる方向(右綴じと左綴じ)
[図12]: 綴じる方向(右綴じと左綴じ)

注1)

基本版面を決定することは,単にページに長方形の領域を設定するだけではなく,その領域に論理的な格子を設定し,文字や見出し図版などを配置する基準としているように思われるかもしれない.しかし,一旦基本版面を決定したあとは,文字をそのような格子に沿って配置する必要はない.基本版面で決定された論理的な行の位置を保持しようとする強い重力のような力は働いている.しかし,文字の行への配置に際しては,格子の存在を考慮する必要は一切ない.唯一の力は,行頭行末を基本版面の天と地に合せようとするものだけである.

日本語組版と基本版面の基本的概念を理解するためには,格子モデルよりも,大きさが基本版面の1行に相当する,いわばスリットモデルをイメージした方が理解が容易であろう.

2.2.4 基本版面の設計要素

本の基本として設計される版面体裁が基本版面である.基本版面の設計要素としては,次がある([図13]参照).

注1)

基本版面で設計した各要素が,実際のページでどのように適用されるかは日本語組版の特徴を理解するための重要なポイントである.そこで,その詳細は後述する.

注2)

基本版面の指定等については,JIS X 4051の7.5に規定されている.

注3)

仕上りサイズ別の基本版面の設計例(柱及びノンブルの設計例も含く)及び組版例が,JIS X 4051の附属書3及び附属書4に掲げられているので参考になる.

基本版面の設計要素(縦組の例)
[図13]: 基本版面の設計要素(縦組の例)
  1. 使用する文字サイズ及びフォント名

  2. 組方向(縦組又は横組)

  3. 段組の場合は,段数及び段間

  4. 1行の行長

  5. 1ページに配置する行数(段組の場合は1段に配置する行数)

  6. 行間

2.2.5 基本版面と実際のページの設計例

基本となる組体裁を設計し,それを基準に文書の実際のページにおける各要素の配置設計を行うが,その例をいくつか示しておく(なお,この点を含め,基本版面の設計要素が各ページでどのように適用されるかについては2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用で解説する).

  1. 見出しを配置する領域と位置

    見出しを配置する領域の行送り方向のサイズは,基本版面で設定した行の位置を元に,それの何行分を用いるかという方法で設計する(この処理方法については,JIS X 4051の8.3.3のd)に規定されている).見出しの字詰め方向字下げは,基本版面で設定した文字位置を基準に,その何字分を下げるかという方法で一般に設計する.[図14]の例は,見出しを基本版面で設定した行の位置の3行分の中央に配置し,基本版面で設定した文字サイズの4字分下がった位置に配置している.

    基本版面で設計した行の位置を基準とした見出しの設計例
    [図14]: 基本版面で設計した行の位置を基準とした見出しの設計例

    注1)

    見出しの種類や構成,その配置方法等についての詳細は,次の版の4.1 見出しの処理で解説する予定である.

  2. 配置する図版のサイズ

    横組の段組,例えば2段組に図版を配置する場合,図版の左右サイズは,できるだけ基本版面で設計した1段の左右サイズ又は基本版面の左右サイズを基準に設計し,そのいずれかのサイズで配置できるときは,そのように決める([図15]参照).また,その位置は,多くは版面の又はにそろえて配置する([図15]参照).

    横組の2段組における図版の設計例
    [図15]: 横組の2段組における図版の設計例

    縦組でも,段組にする場合は,例えば,3段組の図版の天地サイズは,できるだけ基本版面で設計した1段若しくは2段の天地サイズ,又は基本版面の天地サイズを基準に設計し,そのいずれかのサイズで配置できるときは,そのように決める([図16]参照).また,その位置は,多くは版面の天又は地にそろえて配置する([図16]参照).

    縦組の3段組における図版の設計例
    [図16]: 縦組の3段組における図版の設計例

    注1)

    図版の配置方法についての詳細は,本文書の将来の版で解説する予定である.

  3. 目次の版面サイズ

    書籍の目次の版面サイズは,基本版面のサイズを基準に設計する.例えば,縦組の目次では,左右の行送り方向のサイズは基本版面のサイズと同じにし,天地の字詰め方向のサイズは,やや小さくする例が多い([図17]参照).

    縦組の目次版面の設計例
    [図17]: 縦組の目次版面の設計例

    注1)

    基本版面と異なる版面にした場合の柱及びノンブルの位置については,2.6.2 柱及びノンブルの配置の原則で解説する([図51]参照).

2.3 組方向(縦組と横組)

2.3.1 日本語組版における組方向

日本語組版における組方向は,縦組(縦書き)と横組(横書き)がある.

注1)

日本語組版に使用する漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,原則として正方形の文字なので,活字組版の時代から,縦組・横組共用の印刷用文字の配置方向を変えるだけで,縦組と横組の組版が可能であった([図18]参照).なお,横組専用の活字の設計も一部で行われた例があるが,あまり普及しなかった.

縦組と横組(矢印は文字を読んでいく順序を示す)
[図18]: 縦組と横組(矢印は文字を読んでいく順序を示す)

注2)

縦組と横組の組版されたページ数を調査したデータはほとんどないが,日本における縦組と横組の本の刊行点数は,ほぼ同じくらいと予想される.

注3)

公用文は横組が推奨され,教科書等では特別な科目を除き,多くが横組であり,また,携帯小説の読者も増えており,今後は横組が増えていくと予想される.しかし,大部数の新聞のすべては縦組であり,一般の読者を対象とする発行部数の多い雑誌もほとんど縦組である.また,書籍でも読者の多い小説などでは,ほとんどが縦組である(小説は縦組でないと読めないという読者もいる).したがって,日本語組版において,縦組が重要であるということは,当分は変わらないと予想される.

注4)

1つの印刷物の中では,原則として縦組と横組のどちらか一方の組方向で組版するが,縦組の書籍の場合は,横組にしてを配置するなどして,部分的に横組が混用される場合も多い([図19]参照).例えば,ページ内に配置する及びキャプション図版のキャプション,柱,ノンブルなど.

縦組の本における横組の混用例
[図19]: 縦組の本における横組の混用例

2.3.2 縦組と横組の主な相違点

縦組と横組の主な相違点としては,次がある.

  1. 文字,行,及びページの配置,並びに綴じの方向は,次のようになる.

    注1)

    縦組と横組における文字,行,及び段の配置方向は,JIS X 4051の7.4.4に規定されている.

    1. 縦組の場合(2段組の例である[図20]参照)

      縦組における文字などの配置方向
      [図20]: 縦組における文字などの配置方向
      1. 文字は上から下に,行は右から左に配置する.

      2. は上から下に,ページは表面から開始,右から左に配置する(左方向から右方向に本は開いていく,[図21]参照).

        縦組における本の開いていく方向
        [図21]: 縦組における本の開いていく方向
    2. 横組の場合(2段組の例である[図22]参照)

      横組における文字などの配置方向
      [図22]: 横組における文字などの配置方向
      1. 文字は左から右に,行は上から下に配置する.

      2. は左から右に,ページは表面から開始,左から右に配置する(右方向から左方向に本は開いていく,[図23]参照).

        横組における本の開いていく方向
        [図23]: 横組における本の開いていく方向
  2. 文中に挿入される英数字の向きは,次のようになる.

    1. 縦組の場合は,次の3つの配置方法がある.

      1. 和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する.主に1文字の英数字,大文字の頭字語([図24]参照)など.

        縦組における英数字の配置例1
        [図24]: 縦組における英数字の配置例1

        注1)

        和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する場合に使用する英数字は,活字組版時代から固有の字幅を持つ欧文組版用の文字(プロポーショナルな文字)ではなく,全角でデザインされたモノスペースの欧字や数字を用いていた.

      2. 文字を時計回りに90度回転し,配置する.主に英字の単語,文など([図25]参照).

        縦組における英数字の配置例2
        [図25]: 縦組における英数字の配置例2

        注1)

        [図25]において“editor”の文字の外枠の前後に隙間がある.この隙間は,和文と欧文を混ぜて配置する場合の必要な処理であり,詳細は後述する.

      3. 正常な向きのまま,横組にする(縦中横[図26]参照).主に2桁の数字の場合などで利用されている(縦中横の処理は,JIS X 4051の4.8に規定されている).

        縦組における英数字の配置例3(縦中横)
        [図26]: 縦組における英数字の配置例3(縦中横)
    2. 横組の場合は,正常な向きで配置する.

  3. 表,図版などを,サイズの関係から時計回り又は反時計回りに90度回転して配置する場合,次のようにする(この処理は,JIS X 4051の7.3に規定されている).

    1. 縦組の場合は,表,図版などの上側を右側にする([図27]参照).

      縦組において表を時計回りに90度回転して配置した例
      [図27]: 縦組において表を時計回りに90度回転して配置した例
    2. 横組の場合は,表,図版などの上側を左側にする([図28]参照).

      横組において表を反時計回りに90度回転して配置した例
      [図28]: 横組において表を反時計回りに90度回転して配置した例

      注1)

      これは,本を読んでいく流れに従うためである.

  4. 改丁改ページなどの直前ページにおいて,段組の行がページの途中で終わる場合は,次のようにする(改丁・改ページの処理は,JIS X 4051の8.1.1に規定されている).

    1. 縦組の場合は,“なりゆき”とし,各段の左右行数は不そろいになる([図29]参照).

      縦組の段組における改丁・改ページの直前ページの処理例
      [図29]: 縦組の段組における改丁・改ページの直前ページの処理例
    2. 横組の場合は,各段の行数を平均にする.ただし,行数が段数で割り切れない場合,その不足する行数は,最終段の末尾を空けるようにする([図30]参照).

      横組の段組における改丁・改ページの直前ページの処理例
      [図30]: 横組の段組における改丁・改ページの直前ページの処理例

      注1)

      縦組の場合,左右又は上下のバランスは,それほど問題とならない.これに対し,横組では,左右のバランスをできるだけ考慮した方が配置位置として安定するからである.

2.4 基本版面の設計

2.4.1 基本版面の設計手順

日本語組版では,正方形の文字の外枠ベタ組にすることから,まず基本版面のサイズを設計し,そのうえで,仕上りサイズに対する基本版面の位置を決めている.そこで,基本版面は,次の手順で設定する([図31]参照).

  1. 基本版面のサイズを決める.

    1. 1段組の場合は,文字サイズ,1行の行長字詰め数),1ページの行数及び行間を決める.

    2. 多段組の場合は,文字サイズ,1行の行長(字詰め数),1段の行数,行間,段数及び段間を決める.

      基本版面の設定手順の1
      [図31]: 基本版面の設定手順の1
  2. 仕上りサイズに対する基本版面の配置位置を決める.

    基本版面の配置位置の指定方法には,次がある.([図32]参照)

    1. 天地位置:中央,左右位置:中央

    2. 天地位置:アキ(横組の場合)又はのアキ(縦組の場合)を指定,左右位置:中央

    3. 天地位置:中央,左右位置:のどのアキを指定

    4. 天地位置:天のアキ(横組の場合)又は地のアキ(縦組の場合)を指定,左右位置:のどのアキを指定

    基本版面の設定手順の2
    [図32]: 基本版面の設定手順の2

    注1)

    一般には,基本版面を仕上りサイズの天地左右中央に配置する例が多い.つまり,デフォルトは仕上りサイズの天地左右中央であり,基本版面のサイズによっては,天地中央よりやや上げる・下げる,又は左右に移動させるなどの操作を行う.

    注2)

    仕上りサイズと四方のマージンを設定することにより基本版面のサイズを決める方法は,日本語組版では,一般に行わない.この方法でしか設定できない場合は,あらかじめ基本版面のサイズと,仕上りサイズに対する基本版面の配置から四方のマージンを計算しておき,設定することになる.

2.4.2 基本版面の設計の注意点

基本版面は,次のような事項を考慮し設計する(以下の説明は処理内容というよりは,どのように設計するかという問題についての解説である.なお,基本版面の指定については,JIS X 4051の7.4.1に規定がある).

  1. 仕上りサイズ及び余白を考慮して決定する.一般には,仕上りサイズと基本版面のサイズがほぼ相似形になるように決める.

  2. 大人を読者対象とした本の場合の文字サイズは,一般に9ポイント(≒3.2mm)が多い.辞書など特別な本を除き,最低でも8ポイント(≒2.8mm)である.

    注1)

    欧文の場合,10ポイント(≒3.5mm)又は12ポイント(≒4.2mm)がよく使用されている.これは和文文字と欧文文字との文字設計の違いによる.

  3. 1行の行長は,文字サイズの整数倍に設定する([図33]参照).

    1行の行長は文字サイズの整数倍
    [図33]: 1行の行長は文字サイズの整数倍

    注1)

    これは,2つの理由による.この2つを満足させるために,行長は,文字サイズの整数倍に設定する必要がある.

    1. 日本語組版では,1行の行長に満たない段落の最終行を除き,行長をそろえるのが原則である.

    2. 漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)などの印刷用の文字の外枠は,原則として正方形である.また,各文字間をベタ組とするのが原則である.

    注2)

    1行の行長(字詰め数)は,縦組の場合,最大で52字くらい,横組では最大で40字くらいにする.仕上りサイズの関係で,1行の行長がこれ以上になる場合は,段組にして,1行の行長を短くすることが望ましい.

  4. 行と行の間のアキ(行間)は,特別な場合を除き,一定の値を確保する.また,各行の行の位置は,できるだけそろえるようにする.そこで,一般に基本版面の行送り方向のサイズは,行数と行間で設定する.

    注1)

    日本語組版では,行間にルビ圏点傍線下線などを配置する例がある.このようなものを配置した場合でも,行間は一定にし,変更しない([図34]参照).本文中にと参照するための合印を行間に配置する方法があるが,この場合も同様に扱う.これらの要素が配置される文書では,基本版面の設計段階で,これらの要素との関連で,行間の大きさをどの程度にするか検討することが望ましい.なお,ルビなどの配置法そのものについては,3 行の組版処理で解説する.

    行間にルビなどを配置した例
    [図34]: 行間にルビなどを配置した例

    注2)

    割注は,基本版面で設定した行送り方向の行の幅(基本版面で設定した文字サイズ)よりはみ出して配置する.この場合でも,割注の入らない部分の行間を一定にし,割注のある箇所は狭くなるようにする([図35]参照).したがって,割注が入る場合は,行間をある程度大きくしておく必要がある.この他に,縦中横上付き下付き添え字などについても,行送り方向の行の幅よりはみ出して配置する場合は,同様に扱う.なお,割注などの配置法そのものについては,3 行の組版処理で解説する.

    割注が入った場合の行間の処理例
    [図35]: 割注が入った場合の行間の処理例

    注3)

    基本版面の行間は,基本版面の文字サイズの二分アキ以上,全角アキ以下の範囲とすることが多い.行長が短い場合は,二分アキでもよい.35字を超えるような行長では,全角アキか,それよりやや詰めた行間にするのがよい.

    注4)

    古典の注釈本などで,行間にルビやその他の要素を数多く配置する場合などを除き,行間を全角アキ以上にすることはない.全角アキ以上にしたからといって,読みやすくなるわけではない.

    注5)

    欧文の組版の行間は,文字サイズの三分アキ又はそれ以下とする場合も多い.これと比較すると日本語組版の行間は大きくなる.これも,和文文字と欧文文字との文字設計の違いによる.

    注6)

    基本版面を指定する方法には,行間にかえ,行送りで設定する方法もある.行送りは,隣接する行同士の基準点から基準点までの距離である([図36]参照).基準点は,処理系により異なるが,縦組の場合は左右中央,横組の場合は天地中央とする例が多い.配置する文字が全部同じサイズの場合は,以下の関係がある.
    行送り=文字サイズ÷2+行間+文字サイズ÷2=文字サイズ+行間
    行間=行送り-文字サイズ

    基本版面を行送りで指定する方法
    [図36]: 基本版面を行送りで指定する方法

    以上のように設定した基本版面のサイズは,次のように計算できる.

    • 縦組の1段の場合

      左右サイズ=使用する文字サイズ×1ページの行数+行間×(1ページの行数-1)

      例)

      9ポイント×18行+8ポイント×(18行-1)=298ポイント

      天地サイズ=使用する文字サイズ×1行の行長(字詰め数)

      例)

      9ポイント×52字=468ポイント

    • 縦組の多段の場合

      左右サイズ=使用する文字サイズ×1段の行数+行間×(1段の行数-1)

      例)

      9ポイント×21行+6ポイント×(21行-1)=309ポイント

      天地サイズ=(使用する文字サイズ×1行の行長(字詰め数))×段数+段間×(段数-1)

      例)

      (9ポイント×25字)×2+18ポイント×(2-1)=468ポイント

    • 横組の1段の場合

      左右サイズ=使用する文字サイズ×1行の行長(字詰め数)

      例)

      9ポイント×35字=315ポイント

      天地サイズ=使用する文字サイズ×1ページの行数+行間×(1ページの行数-1)

      例)

      9ポイント×28行+8ポイント×(28行-1)=468ポイント

    • 横組の多段の場合

      左右サイズ=(使用する文字サイズ×1行の行長(字詰め数))×段数+段間×(段数-1)

      例)

      (8ポイント×19字)×2+16ポイント×(2-1)=320ポイント

      天地サイズ=使用する文字サイズ×1段の行数+行間×(1段の行数-1)

      例)

      8ポイント×40行+4ポイント×(40行-1)=476ポイント

2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用

2.5.1 基本版面からはみ出す例

それぞれのページに配置する各要素は,基本版面で設定した版面の内側に配置する.しかし,次のような例外がある.

  1. 版面又は段の先頭に配置する行の右側(縦組)又は上側(横組)にルビ傍線圏点などを付ける場合は,版面の領域の外側に接して配置する([図37]参照).版面の末尾に配置する行の左側(縦組)又は下側(横組)にルビ,下線などを付ける場合は,版面の領域の外側に接して配置する.次項を含め,このことは基本版面で設定した行の位置を確保するためである.本文中にと参照するための合印を行間に配置する方法があるが,この場合も同様に扱う.

    版面の外側に配置したルビの例
    [図37]: 版面の外側に配置したルビの例
  2. 版面の先頭又は末尾に配置する行に基本版面で設定した行送り方向の行の幅(基本版面で設定した文字サイズ)よりはみ出して配置する要素がある場合は,基本版面で設定した行送り方向の行の幅よりはみ出して配置する部分を,版面の領域の外側にはみ出して配置する(前項とこの項の処理は,JIS X 4051の12.1.1に規定されている).例えば,縦中横の設定を行った文字列の横幅が基本版面で設定した文字サイズより大きくなる場合などである.この他に,割注上付き下付き添え字なども同様な扱いとする.

  3. ぶら下げ組とよばれる処理をした場合は,行頭禁則の処理を必要とする句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)に限り,行末の版面の領域の外側に接して配置する([図38]参照).なお,ぶら下げ組についてはJIS X 4051に規定されていないが,同規格の解説8.1)c)に説明がある.

    ぶら下げ組により版面の外側に配置した句点と読点の例
    [図38]: ぶら下げ組により版面の外側に配置した句点と読点の例

    注1)

    ぶら下げ組は,字間による行の調整処理を少なくする方法である.

    注2)

    ぶら下げ組を採用している書籍は多い.

  4. 図版を各ページに配置する場合,一般に基本版面で設定した範囲内に配置する.しかし,配置する図版や表によっては,基本版面で設定した範囲をはみ出して配置する場合もある.

    1. 配置する図版や表を基本版面に納めると文字が読みにくくなるため,サイズを基本版面より大きくせざるを得ない場合.

    2. 視覚的効果を出すために基本版面で設定した範囲をはみ出して配置する.特に紙面いっぱいに配置する“裁切り”とよばれる方法は,書籍では多くないが,雑誌などではよく行われている([図39]参照).

      裁切りの例
      [図39]: 裁切りの例
  5. その他,図版のキャプションを段の領域の外側,段間に配置する方法も雑誌などでは行われている(この配置方法は体裁がよくないという意見もある).

2.5.2 基本版面で設定した行位置の適用

各ページにおける行の配置位置は,基本版面で設定した行の位置に従うのが原則である.前掲した図([図34])のようにルビや圏点が付いた場合だけでなく,例えば,次の[図40]に示したように,行中の一部として基本版面で設定した文字サイズより小さな文字が入る場合でも,基本版面で設定した行の位置を基準に配置し,それに後続する行も基本版面で設定した行の位置にくるようにする.

行中に小さい文字が入った場合の行の位置
[図40]: 行中に小さい文字が入った場合の行の位置

注1)

括弧書きの文字を小さくするのは,その部分が補足的な説明ということからである.ただし,その扱い方としては,次の3つの方式がある.限定した箇所のみ文字を小さくする方法が最もよく利用されている.

  1. 参照ページなど,限定した箇所のみを小さくする.

  2. 括弧内の文字をすべて小さくする([図40]に示した方法である).

  3. 括弧内の文字はすべて,基本版面で設定した文字サイズと同じにする.

ただし,行の配置位置については,次のような例外がある.

  1. 横組で,図版や表の左右にテキストを配置しない方法とした場合,1ページに2つ以上の図版や表が挿入されたときは,基本版面で設定した行の位置からずれることがある([図41]参照).ただし,基本版面で設定した行の位置に配置する方法もある([図42]参照).前者の方法は,図版や表の前後のアキをできるだけ均一にするという考え方による(この方法を採用している書籍が多い).この処理方法については,JIS X 4051の10.3.2のd)に規定がある.

    図版等を複数配置した場合の行の配置例1
    [図41]: 図版等を複数配置した場合の行の配置例1
    図版等を複数配置した場合の行の配置例2
    [図42]: 図版等を複数配置した場合の行の配置例2
  2. 段落間に挿入される後注及び横組でページの下端に挿入される脚注は,基本版面で設定した文字サイズよりは小さくする.これに伴い行間も狭くするので,基本版面で設定した行の位置とはそろわない.例えば,縦組において,段落の間に入る後注の配置位置の例を[図43]に示す.なお,後注の組版処理については,JIS X 4051の9.3,脚注は9.4に規定されている.

    縦組の後注の配置例
    [図43]: 縦組の後注の配置例
  3. 見出しは,前述したように必ずしも基本版面で設定した行の位置とはそろわないことがある.しかし,その行送り方向に、占める領域は,基本版面で設定した行を基準に設計する([図14]参照).

2.5.3 基本版面で設定した文字位置の適用

各行に配置する文字の位置は,基本版面で設定したベタ組とした文字の配置位置に従うのが原則である.しかし,前掲したいくつかの図でも基本版面で設定した文字の位置に従っていない例がある.こうした事例は多いが,以下では,典型的な例をいくつか示す(詳細は3 行の組版処理で解説する).

注1)

基本版面で設定した文字サイズのベタ組にしない箇所がある場合,その行の行頭から行末までの長さが,基本版面として設定した行長にならないケースも発生する.しかし,1行の行長に満たない段落の最終行を除き,それ以外の行の行頭から行末までの長さは,基本版面として設定した行長にそろえるのが原則である.そこで,行長をそろえる処理が必要になる.この処理方法については,3.8 行の調整処理で解説する.

  1. 行中の一部として基本版面で設定した9ポより小さい文字が挿入される[図40]の場合である.この場合は,原則として,基本版面で設定した9ポの部分は9ポの文字の外枠に従いベタ組にするとともに,小さくした8ポの部分は,小さくした8ポの文字の外枠に従いベタ組にする.

  2. 行中にプロポーショナルの欧字を[図25]のように,文字を時計回りに90度回転して配置する場合は,プロポーショナルの欧字は,その字幅に応じて配置するので,基本版面で設定した文字位置とはそろわなくなる([図44]参照).欧字の後ろに連続する和文の配置位置もずれてくる.

    行中に欧字を配置した例
    [図44]: 行中に欧字を配置した例
  3. 改行した行の先頭(改行行頭)や段落の2行目以下の行頭(折り返し行頭)に配置する始め括弧類(cl-01)の配置方法は,いくつかある(詳細は3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法で解説する).改行行頭の字下げを全角アキとする場合,又は折り返し行頭にアキをとらない配置法である天付きとする場合は,[図45]のように2字目以下の文字は,基本版面で設定した文字位置とはそろわなくなる.しかし,行長をそろえる調整処理を行っているので,行末の文字は,基本版面で設定した文字位置にそろっている.

    行頭の始め括弧類の配置方法により文字位置がずれた例
    [図45]: 行頭の始め括弧類の配置方法により文字位置がずれた例
  4. 3 行の組版処理で解説するように句点類(cl-06)読点類(cl-07)始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)の字幅は,半角であるが,これらの約物漢字等(cl-19)片仮名(cl-16)平仮名(cl-15)と連続する場合は,原則として,それぞれの約物の前又は後ろに二分アキをとることで,結果として全角というサイズにする.しかし,句点類(cl-06)読点類(cl-07)始め括弧類(cl-01)及び/又は終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,二分アキをとらない箇所があり,このケースでは基本版面で設定した文字位置にそろわないことになる([図46]参照).これは,見た目の体裁をよくするためである.

    句点類及び始め括弧類が連続,並びに終わり括弧類が連続する例
    [図46]: 句点類及び始め括弧類が連続,並びに終わり括弧類が連続する例
  5. 3 行の組版処理で解説するように終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)読点類(cl-07)を行頭に配置してはならないという規則(行頭禁則という),並びに始め括弧類(cl-01)を行末に配置してはならないという規則(行末禁則)がある.これらが行頭又は行末にくる場合は,なんらかの調整が必要になる.その調整処理のために基本版面で設定した文字位置にそろわない場合がでてくる.

    行頭禁則又は行末禁則を避ける調整をした例
    [図47]: 行頭禁則又は行末禁則を避ける調整をした例

2.6 柱とノンブル

2.6.1 柱及びノンブルの位置

縦組の書籍における両柱方式2.6.3 柱及びノンブルの配置方式参照)による及びノンブルの代表的配置位置例を[図48]に示す.

縦組の書籍における両柱方式による柱及びノンブルの代表的な配置位置例
[図48]: 縦組の書籍における両柱方式による柱及びノンブルの代表的な配置位置例

横組の書籍における両柱方式(2.6.3 柱及びノンブルの配置方式参照)による柱及び ノンブルの代表的な配置位置例を[図49]に示す.

横組の書籍における両柱方式による柱及びノンブルの代表的な配置位置例
[図49]: 横組の書籍における両柱方式による柱及びノンブルの代表的な配置位置例

柱及びノンブルの位置は,一般に仕上りサイズに対する絶対的な位置関係ではなく,基本版面との相対的な位置関係で設定する(柱の配置については,JIS X 4051の7.6.4に,ノンブルの配置については,JIS X 4051の7.5.4に規定がある).

例)

縦組の書籍で小口寄りに柱を横組にして配置した場合の例([図50]参照)

基本版面との上下方向のアキは9ポイント(9ポアキ)

基本版面との左右方向のアキ(入りともいう)は9ポイント(9ポアキ)

柱の配置指定例(縦組)
[図50]: 柱の配置指定例(縦組)

柱及びノンブルの基本版面との位置関係では,次のような点に注意する.

  1. 縦組の書籍においてノンブル又は柱を横組にして配置する場合は,基本版面との上下方向の最低の空き量を,基本版面の文字サイズ全角アキとする.横組の書籍の場合は,同じ組方向となるので,基本版面の文字サイズよりやや大きくする.

  2. 縦組の書籍又は横組の書籍において,ノンブル又は柱を横組にして配置する場合は,左ページでは,基本版面の左端の延長線にノンブル又は柱の先頭をそろえて配置するか,基本版面の左端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位置に配置する.右ページでは,基本版面の右端の延長線にノンブル又は柱の末尾をそろえて配置するか,基本版面の右端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位置にノンブル又は柱の末尾をそろえて配置する.

  3. 縦組の書籍又は横組の書籍において,同一位置にノンブル及び柱を横組にして並べて配置する場合は,ノンブルと柱との空き量を柱に使用する文字サイズの2倍アキ又は1.5倍アキとする.また,柱とノンブルの位置は,左ページではノンブルを左側に,柱を右側に配置し,右ページではノンブルを右側に,柱を左側に配置する.この場合のノンブルの左右位置は,上記bに従う.

  4. 縦組の書籍において,ノンブル及び柱を小口側に縦組にして配置する場合([図48]の(e)参照)は,基本版面との左右方向の最低の空き量を,基本版面の行間とする.天から基本版面の文字サイズで4倍くらい下げた位置に柱の先頭をそろえて配置し,から基本版面の文字サイズで5倍くらい上げた位置にノンブルの末尾をそろえて配置する.

    注1)

    ノンブルを縦組で掲げる場合は,一般に漢数字(一二三四五六七八九〇)を用い,横組で掲げる場合は,一般にアラビア数字を用いる.また,前付の部分を別ノンブルにした場合は,横組で掲げるノンブルは,一般にローマ数字の小文字を用いる.

2.6.2 柱及びノンブルの配置の原則

柱及びノンブルは,1冊の本の中では,同じ位置に配置する.

注1)

目次索引などの文字を配置する領域が,基本版面のサイズより小さくなる場合でも,仕上りサイズに対する柱及びノンブルの位置は同じである.したがって,目次,索引などの文字を配置する領域が基本版面のサイズより小さくなった分だけ,目次,索引などの文字を配置する領域と,柱及びノンブルとの空き量は変化する.次に示す[図51]は,[図17]で示した基本版面より小さくした目次の版面と柱及びノンブルとの位置関係を示したものであり,[図52]は,基本版面より左右方向で各4ポイント小さくしただけでなく,上下方向でも各5ポイント小さくした索引の版面と柱の位置関係を示したものである.

基本版面より小さくなった目次の版面と柱及びノンブルとの位置関係
[図51]: 基本版面より小さくなった目次の版面と柱及びノンブルとの位置関係
基本版面より小さくなった索引の版面と柱との位置関係
[図52]: 基本版面より小さくなった索引の版面と柱との位置関係

ノンブルは,紙葉の表面を“1”として開始するので,縦組の書籍の見開きにおいては,右ページは偶数ページ,左ページは奇数ページとなり([図53]参照),横組の書籍の見開きにおいては,左ページは偶数ページ,右ページは奇数ページとなる([図54]参照).

縦組の書籍における見開きのノンブル
[図53]: 縦組の書籍における見開きのノンブル
横組の書籍における見開きのノンブル
[図54]: 横組の書籍における見開きのノンブル

2.6.3 柱及びノンブルの配置方式

柱には,両柱方式[図55]参照)と片柱方式[図56]参照)とがある(柱の掲げ方についてはJIS X 4051の7.6.2に,ノンブルの掲げ方については,7.5.2に規定がある).

  • 両柱方式:柱を偶数ページ及び奇数ページの両方に配置する方式([図55]参照).

  • 片柱方式:柱を奇数ページのみに配置する方式([図56]参照).

両柱方式の例
[図55]: 両柱方式の例
片柱方式の例
[図56]: 片柱方式の例

注1)

柱は,原則として各ページに1つだけ配置するが,辞典などでは,各ページに内容を示す柱を複数配置する場合もある.

注2)

ノンブルも原則として各ページに1つだけ配置するが,次のようなケースでは各ページに複数を配置する場合もある.

  1. 縦組の書籍の巻末に横組にした索引,参考文献などを配置する場合,逆ノンブル通しノンブルの2つを表示する.

  2. 多巻物で,1冊のページ数の他に,全巻を通した通しノンブルを表示する.

  1. 両柱方式では,偶数ページに章などのアウトラインレベルの高い見出し又は書名を掲げ,奇数ページには,偶数ページに掲げた書名又は見出しよりアウトラインレベルの低い節などの見出しを掲げる.ただし,目次などアウトラインレベルの異なる見出しのない部分では,偶数ページと奇数ページに同じを掲げる.

    注1)

    柱に何を掲げるかは,その本の内容による.読者が各ページに何が書かれているかを検索する,又は現在説明されている内容を確認することが主な目的である.その点では書名を掲げるのはあまり意味があることではない.3つのランクの見出しがあった場合は,最も大きな見出しと,その次にランクする見出しを掲げるというのが,最も普通な方法であろう.

  2. 片柱方式では,いずれかのレベルの見出しを掲げる.

  3. 柱は,原則として見出しと同じ内容を掲げるが,次のような例外がある.

    1. 縦組の書籍において見出しを横組の柱にして掲げる場合,数字表記などを横組の表記法に変更する(2.3.2 縦組と横組の主な相違点参照).

    2. 見出しの字数が多い場合,文章を修正し,字数を少なくする.あまり字数の多い柱を掲げるのは体裁がよくないからである.

    3. 論文集などでは,著者名を見出しの後ろに括弧類などでくくって示す.

  4. 柱及びノンブルの組方向は,原則として基本版面の組方向と同じにするが,縦組の書籍における柱・ノンブルの組方向は,横組とする場合が多い.

  5. 柱は,原則として片柱方式の場合はすべての奇数ページ,両柱方式の場合は全ページに掲げるが,次のようなページでは表示しない.これは体裁の問題からである.

    1. 柱を表示しないページ

      1. 中扉及び半扉

      2. 柱の配置領域が,図版などと重なったページ

      3. 白ページ

    2. 柱を表示しなくてもよいページ

      1. 柱の配置領域に隣接して図版,表などが配置されているページ

      2. 改丁改ページ等で始まる見出しが掲げられているページ

  6. ノンブルは,原則として全ページに掲げるが,次のようなページでは表示しない.これは体裁の問題からである.

    1. ノンブルを表示しないページ

      1. ノンブルの配置領域が,図版などと重なったページ

      2. 白ページ

    2. ノンブルを表示しなくてもよいページ

      1. 中扉及び半扉

      2. 横書きの書籍においてノンブルを横組にして天側の余白に配置した場合で,改丁・改ページ等で見出しが始まるページ(この場合,ノンブルを地の中央に移動して表示する方法もある)

    注1)

    ページはあるが,そのページを数えない場合には,次のような例がある.

    1. 本扉を別紙とした場合

    2. 巻頭に別紙で口絵を挿入した場合

    3. 別紙の挿絵や中扉を本文中に挿入した場合

  7. ノンブルは,1冊の本を通して数字を連続させる方法(通しノンブルという)と,前付後付部分を別に1から数字を開始してノンブルを付ける方法(別ノンブルという)とがある.また,マニュアル等では,章別に1から数字を開始する方法もある(この場合は,1から開始した数字の前に章名を示す接頭辞を付けることが多い).

    注1)

    前付と本文を別ノンブルとする場合は,それぞれを1から数字を開始してノンブルを付ける.この場合,前付部分は,本文と区別するためにローマ数字の小文字を使用する例が多い.

    注2)

    縦組の書籍で横組の索引を付けた場合は,次のような方法がある.

    1. 本の終わりから開始する横組の索引に,本の流れからいえば逆方向に1から数字を開始してノンブルを付ける(逆ノンブルという).

    2. 本の終わりから開始する横組の索引に,本の流れ方向に従い1から数字を開始してノンブルを付ける(索引の流れからは逆になる,通しノンブルという).

    3. 逆ノンブルと通しノンブルの両方を付ける.この場合は,通しノンブルの配置位置は本文と同じにし,逆ノンブルの位置は別の箇所にし(例えば,通しノンブルが地のときは逆ノンブルは天),本文と同じアラビア数字を用いるが,その前後に括弧を付けるなどして区別を付ける方法がよく利用されている.

3 行の組版処理

3.1 約物などの組版処理

3.1.1 縦組と横組で異なる約物など

縦組横組で異なる約物などを使用する例がある.主な例を次に示す.(なお,以下のドキュメントでは,約物を含む文字・記号について,その組版上の振る舞いで分類し,文字クラスとしてグループに分けて扱う.用語の後ろの括弧内に“(cl-01)”などと示すものは,その文字クラスの番号である.文字クラスの詳細は3.9 文字クラスについてで解説する.)

  1. 句点類(cl-06)読点類(cl-07)

    1. 縦組では,句点類(cl-06)には,句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を,読点類(cl-07)には読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)を使用する.

    2. 横組で使用する句点類(cl-06)読点類(cl-07)の組合せには,次の3つの方式がある.

      1. コンマ[,] (COMMA)とピリオド[.] (FULL STOP)を使用する([図57]参照).

        コンマとピリオドを使用した例
        [図57]: コンマとピリオドを使用した例
      2. コンマ[,] (COMMA)と句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を使用する([図58]参照).

        コンマと句点を使用した例
        [図58]: コンマと句点を使用した例
      3. 読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)と句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を使用する([図59]参照).

        読点と句点を使用した例
        [図59]: 読点と句点を使用した例

      注1)

      横組では,欧文が混用される場合も多い.そこで,欧文の句読点であるコンマとピリオドとそろえるとしたのがiの方式である.理工学書でよく利用されている方式である.iiは,iのピリオド[.] (FULL STOP)が和文とのバランスが悪く,小さいということから句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)に変えた方法であり,日本の公用文で採用されている方式である(かつては公用文でもコンマ[,] (COMMA)とピリオド[.] (FULL STOP)を使用したこともある).

  2. かぎ括弧(始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)とクォーテーションマーク(左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK)並びに左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)

    1. 縦組では,始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)を用いる([図60]参照).

      始めかぎ括弧及び終わりかぎ括弧を使用した例
      [図60]: 始めかぎ括弧及び終わりかぎ括弧を使用した例
    2. 横組では,始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)に替えて左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK),又は左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)を用いる方法がある([図61]参照).

      左ダブルクォーテーションマーク及び右ダブルクォーテーションマークを使用した例
      [図61]: 左ダブルクォーテーションマーク及び右ダブルクォーテーションマークを使用した例

      注1)

      かぎ括弧(始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET))を横組で用いると,特に終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)の体裁がよくないからであるが,最近は,かぎ括弧の使用が増えているようである.

      注2)

      ダブルクォーテーションマークに似た括弧類にダブルミニュート(終わりダブルミニュート[〟] (LOW DOUBLE PRIME QUOTATION MARK)及び始めダブルミニュート[〝] (REVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK))がある([図62]参照).これは,縦組専用の括弧類であり,横組では使用しない.

      終わりダブルミニュート及び始めダブルミニュートを使用した例
      [図62]: 終わりダブルミニュート及び始めダブルミニュートを使用した例

      注3)

      左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK)は,横組専用の括弧類であり,縦組では使用しない.また,左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)も横組専用の括弧類であり,縦組では使用しない.ただし,縦組において欧文用文字(cl-27)などを時計回りに90度回転させて配置する場合に使用する例がある.

  3. ブラケット(始め大括弧[[] (LEFT SQUARE BRACKET)及び終わり大括弧[]] (RIGHT SQUARE BRACKET))ときっこう(始めきっこう括弧[〔] (LEFT TORTOISE SHELL BRACKET)及び終わりきっこう括弧[〕] (RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET))

    ブラケット([ ])を縦組用に変形したものがきっこう(〔 〕)である.したがって,特別な場合を除き,横組ではブラケットを使用する.

注1)

句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)は,縦組用と横組用では,文字の外枠に対する字面の配置位置が異なる.始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)及びハイフン類(cl-03)は,縦組用と横組用で字面の向きを変更する.その他,小書きの仮名(cl-11)は,前述したように文字の外枠に対する字面の位置が縦組用と横組用では異なる.また,長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)は,字形の向きを変更するだけではなく,字形そのものも変更している.横組用の長音記号は,縦組用の長音記号を単純に反時計回りに90度回転したものではない([図63]参照).

横組用の長音記号と縦組用の長音記号
[図63]: 横組用の長音記号と縦組用の長音記号

3.1.2 句読点や,括弧類などの基本的な配置方法

約物などを行に配置する場合の基本的な配置は,次のようにする.

注1)

約物を含め,その他の文字・記号を行頭及び行末に配置する方法,並びに隣接する文字の間隔の原則的な処理方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量に示す.

読点類(cl-07)句点類(cl-06)始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)及び中点類(cl-05)字幅は,半角であるが,これらの約物が漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)と連続する場合は,原則として,それぞれの約物の前又は後ろ(中点類(cl-05)は,その前及び後ろ)に一定のアキをとることで,結果として全角というサイズになる([図64]参照).漢字等(cl-19)平仮名(cl-15),及び片仮名(cl-16)の全角というサイズとそろえるとともに,これらの約物の前及び/又は後ろにアキをとることにより,文章の区切りを示すためである.行中での句点類(cl-06)の後ろのアキを除いて,原則としたアキは,行の調整処理における詰める場合の対象とし,結果的に0となることもある(行の調整処理については3.8 行の調整処理を参照).

  1. 読点類(cl-07)では,原則として後ろを二分アキにする.

  2. 句点類(cl-06)では,行中では後ろを二分アキにし,行末では後ろを原則として二分アキにする.

  3. 始め括弧類(cl-01)では,原則として前を二分アキにする.

  4. 終わり括弧類(cl-02)では,原則として後ろを二分アキにする.

  5. 中点類(cl-05)では,原則として前及び後ろを四分アキにする.

句読点などの字幅と前後のアキ
句読点などの字幅と前後のアキ
[図64]: 句読点などの字幅と前後のアキ

注1)

フォントがもっている約物がどのような字幅を持っているかは問題としない.結果として,ここで説明した配置方法になればよい.例えば,始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の字幅を全角として扱う場合,終わり括弧類(cl-02)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続するときは,その字間にマイナス二分スペースを挿入すると考えてもよい(マイナスの二分又は四分のスペースを用意している処理系もある).なお,活字組版においても,二分のアキを調整するために,半角のボディ+二分のスペースという方法が一般的であった.そのために原稿に従って活字を集める作業である文選では句読点や括弧類は拾わず,ページの体裁にする植字の際に約物を拾っていた.その後,モノタイプの利用が進み,全角サイズのボディの約物も利用されるようになり,全角と半角の約物が混用されてきた.

注2)

始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)のうち,始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)並びに始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (LEFT ANGLE BRACKET)は,補足説明等に利用され,他の始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)と扱いがやや異なる.このようなことから,始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)並びに始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (LEFT ANGLE BRACKET)については,その前又は後ろの二分アキを確保しないで,ベタ組とする方針で処理する方法もある([図65]参照).

始め小括弧及び終わり小括弧並びに始め山括弧及び終わり山括弧の配置例(左がベタ組とした例)
[図65]: 始め小括弧及び終わり小括弧並びに始め山括弧及び終わり山括弧の配置例(左がベタ組とした例)

3.1.3 読点及び中点の例外的な配置方法

次のような場合は,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろ及び中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後のアキをとらないことを原則とする.これは体裁上からの処理である.

  1. 縦組において漢数字の位取りを示す読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろはベタ組にする([図66]の右側).

    読点の例外的な配置例
    [図66]: 読点の例外的な配置例

    注1)

    縦組において漢数字で概略の数を示す場合も,体裁の面から読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろはベタ組にすることが望ましい([図67]の右側).

    漢数字で概略の数を示す読点の配置例
    [図67]: 漢数字で概略の数を示す読点の配置例
  2. 漢数字の小数点を示す中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後はベタ組にする([図68]の右側).なお,横組において,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)単位記号中の文字(cl-25)として単位記号の中で使用する場合,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)連数字中の文字(cl-24)の中で使用する場合及び欧文用文字(cl-27)を用いた数式・化学式の中で使用する場合は,[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後はベタ組にする.

    中点の例外の配置例
    [図68]: 中点の例外の配置例

3.1.4 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置方法

始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)読点類(cl-07)句点類(cl-06)及び中点類(cl-05)が連続する場合は,次のようにする([図69]参照).これは体裁上からの処理である.なお,行中における句点類(cl-06)の後ろの二分アキを除外して,行末における句点類(cl-06)の後ろの二分アキを含めて原則として二分アキ又は四分アキとする箇所は,行の調整処理の詰める場合の対象にしてよい(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).なお,行末に配置する終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の配置方法については3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法を参照.

  1. 読点類(cl-07)又は句点類(cl-06)の後ろに終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,読点類(cl-07)又は句点類(cl-06)と終わり括弧類の字間はベタ組とし,終わり括弧類の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(1)参照).

  2. 終わり括弧類(cl-02)の後ろに読点類(cl-07)が連続する場合は,終わり括弧類(cl-02)読点類(cl-07)字間ベタ組とし,読点類(cl-07)の後ろを原則として二分アキとする.また,終わり括弧類(cl-02)の後ろに句点類(cl-06)が連続する場合は,終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)の字間はベタ組とし,行中では句点類(cl-06)の後ろを二分アキとし,行末では句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(2)参照).

  3. 読点類(cl-07)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,読点類と始め括弧類の字間は,原則として二分アキとする([図69]の(3)参照).また,行中で句点類(cl-06)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,句点類と始め括弧類の字間は,二分アキとする.ただし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.

  4. 終わり括弧類(cl-02)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,終わり括弧類と始め括弧類の字間は,原則として二分アキとする([図69]の(4)参照).

  5. 始め括弧類(cl-01)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,その字間はベタ組とし,前にくる始め括弧類の前を原則として二分アキとする([図69]の(5)参照).

  6. 終わり括弧類(cl-02)の後ろに終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,その字間はベタ組とし,後ろにくる終わり括弧類の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(6)参照).

  7. 終わり括弧類(cl-02)の後ろに中点類(cl-05)が連続する場合は,後ろの中点類の前及び後ろを原則として四分アキとする([図69]の(7)参照).

  8. 中点類(cl-05)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,前の中点類の後ろを原則として四分アキとする([図69]の(7)参照).

始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置例
[図69]: 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置例

それぞれの後ろ又は前を二分アキ,又は前後を四分アキにし,全角の幅にするとアキが目立ち,体裁がよくないからである([図70]参照).

始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の不適切な配置例
[図70]: 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の不適切な配置例

注1)

日本語組版では,全角を基本とするが,その原則通りにすると体裁がよくない場合がでてくる.このような例外的な場合は,原則である全角にするのではなく,体裁を優先し,全角としない例外処理を行う.この例外処理をどのような箇所で,どのように行うかが組版の品質にからんでくる.いかに矛盾を解決するか,という問題でもある.

3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法

行頭に配置する始め括弧類(cl-01)の配置方法には,[図71]のような方式がある.なお,改行の行頭(段落における第1行目の行頭)の字下げを全角アキとする場合である.

  1. 改行行頭の字下げは全角アキ,折り返し行頭は行頭にアキをとらない配置法である天付きとする([図71]の(1)参照).

  2. 改行行頭の字下げは全角半(全角の1.5倍)アキ,折り返し行頭の字下げは二分アキとする([図71]の(2)参照).

  3. 改行行頭の字下げは二分アキ,折り返し行頭は天付きとする([図71]の(3)参照).

行頭に配置する始め括弧類の配置例
[図71]: 行頭に配置する始め括弧類の配置例

注1)

元々括弧類の字幅は半角であったのであるから,何もアキを入れなければ[図71]の(1)の方法となる.これに対し,(2)の方法は,行頭の括弧類の字幅についてアキを含めて全角とする処理方法である.JIS X 4051では,(1)の方法を採用している(ただし,オプションで(1)又は(3)の方法も選択できる).(3)の方法は,小説などで会話が多い場合,改行行頭の括弧の字下げを全角アキ又は全角半(全角の1.5倍)アキとすると下がりすぎになることから考えられた方法である(これが一般書にも採用されるようになっている).講談社,新潮社,文藝春秋,中央公論新社,筑摩書房など文芸関係の出版社では,(3)の方法が採用されている.岩波書店やその他の出版社では(1)の方法を採用している.以前の岩波書店の縦組では(2)の方法であり,この方法を採用している例はかなりあった.しかし,今日では(2)の方法を採用している例は少なくなった.

注2)

段落の最初の行頭の字下げは,全角アキとするのが原則である.ただし,次のような問題点がある.

  1. すべての段落の最初の行頭の字下げを全角アキとする.これが一般的な方式である.なお,段落の最初の行頭の字下げを全角アキとする場合でも,[図72]に示すように,文節が連続しているときは,天付きとする(小説などでは字下げを全角アキとする方式も採用されている).横組で別行とする数式を“であるから”などで受ける段落も天付きとする.

    別行の括弧書き(会話など)の次にくる行頭の配置例
    [図72]: 別行の括弧書き(会話など)の次にくる行頭の配置例
  2. 見出しの字下げを“0”とした場合,体裁を考慮して,その直後の段落における最初の行頭に限り天付きとする方法もある.なお,すべての段落における最初の行頭を天付きとすると,段落の区切りがあいまいになり望ましくない.

3.1.6 区切り約物及びハイフン類の配置方法

区切り約物(cl-04)(疑問符[?] (QUESTION MARK)と感嘆符[!] (EXCLAMATION MARK))の字幅は,全角とし,次のように配置する.

  1. 文末にくる区切り約物(cl-04)の前はベタ組とし,区切り約物(cl-04)の後ろは全角アキとする([図73]参照).ただし,区切り約物の後ろに終わり括弧類(cl-02)がくる場合は,この字間はベタ組とし,終わり括弧類の後ろを二分アキにする([図73]参照).

    区切り約物の配置例(縦組の場合)
    [図73]: 区切り約物の配置例(縦組の場合)

    注1)

    区切り約物(cl-04)の後ろの全角アキは,通常,全角和字間隔(cl-14)を用いて空けている.

    注2)

    文末に区切り約物(cl-04)が付いた場合は,句点類(cl-06)は付けない.

    注3)

    文末ではなく,文中で区切り約物(cl-04)が付く場合がある.この場合は,区切り約物の前後をベタ組にするか,その前後を四分アキにする([図74]参照).

    文中の区切り約物の配置例(縦組の場合)
    [図74]: 文中の区切り約物の配置例(縦組の場合)

    注4)

    区切り約物(cl-04)及びハイフン類(cl-03)の配置方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す.

  2. 文末に付く区切り約物(cl-04)が行末にくる場合は,次のようにする([図75]参照).

    行末の区切り約物の配置例(縦組の場合)
    [図75]: 行末の区切り約物の配置例(縦組の場合)
    1. 行長がそこに使用されている文字サイズの13倍とする.この場合,12倍の位置にきたときは区切り約物(cl-04)の後ろを全角アキとする.

    2. 行長がそこに使用されている文字サイズの13倍とする.この場合,13倍の位置にくるときは区切り約物(cl-04)の後ろをベタ組とする.さらに,次の行頭の下がりは全角アキとしないで,天付きとする.

ハイフン類(cl-03)のハイフン[‐] (HYPHEN)の字幅は四分角,二分ダッシュ[–] (EN DASH)及び二重ハイフン[゠] (KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN)の字幅は半角,波ダッシュ[〜] (WAVE DASH)の字幅は全角とし,ハイフン類(cl-03)の前後はベタ組とする.ただし,ハイフン類(cl-03)の後ろに始め括弧類(cl-01)がくる場合はそれらの字間を原則として二分アキハイフン類(cl-03)の後ろに中点類(cl-05)がくる場合はそれらの字間を原則として四分アキとする.

3.1.7 行頭禁則

終わり括弧類(cl-02)ハイフン類(cl-03)区切り約物(cl-04)中点類(cl-05)句点類(cl-06)読点類(cl-07)繰返し記号(cl-09)長音記号(cl-10)小書きの仮名(cl-11)及び割注終わり括弧類(cl-29)を行頭に配置してはならない(行頭禁則).これは体裁がよくないからである.

注1)

文字クラスとしての繰返し記号(cl-09)の中の繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)長音記号(cl-10)及び小書きの仮名(cl-11)を行頭禁則としない方法もあり,この方法を採用している書籍も多い.また,繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)が行頭に配置された場合,元の漢字に置き換える方法もある.例えば,“家(行末)+々(行頭)”となった場合,“家(行末)+家(行頭)”とする方法である.

注2)

中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を行頭に配置することを許容とする考え方もある.

注3)

新聞では,区切り約物(cl-04)(疑問符[?] (QUESTION MARK)と感嘆符[!] (EXCLAMATION MARK))を行頭に配置することを許容している.これは1行の行長が短いことによる.行長が短いと,詰めて調整する場合も,空けて調整する場合も,少ない箇所で調整を行い,字間の調整が極端になる.これを避けるために行頭禁則の条件をゆるやかにしたものと思われる.

注4)

行頭禁則及び次項で解説する行末禁則の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す.

3.1.8 行末禁則

始め括弧類(cl-01)及び割注始め括弧類(cl-28)を行末に配置してはならない(行末禁則).これは体裁がよくないからである.

注1)

行頭禁則行末禁則,分離(分割)禁止などの禁則を避けるために行われる処理のことを禁則処理という.

3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法

行末に配置する終わり括弧類(cl-02)読点類(cl-07)及び句点類(cl-06)は,その後ろを原則として二分アキとする([図76]参照).この,原則として二分アキとする箇所は,行の調整処理の詰める場合の対象にして,ベタ組としてもよい(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).ただし,空き量を二分アキにするか又はベタ組にするかのどちらかで,その中間の値(例えば四分アキなど)としてはならない.また,行末に配置する中点類(cl-05)は,その前及び後ろを原則として四分アキとし,全角の扱いとする([図76]参照).この原則として四分アキとする箇所も,行の調整処理の詰める場合の対象にして,中点類(cl-05)の前及び後ろを一緒にベタ組としてもよい(行の調整処理については3.8 行の調整処理を参照).ただし,空き量を四分アキとするかベタ組にするかのどちらかで,その中間の値としてはならない.

行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類を全角扱いとする配置例
[図76]: 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類を全角扱いとする配置例

注1)

JIS X 4051では,終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の行末における配置を次のように扱っている([図77]参照).

句点類(cl-06)

句点類(cl-06)の後ろは,行末に配置する場合を含めて必ず二分アキを確保する.この二分アキは,行の調整処理の詰める場合の対象にしてはならない.

読点類(cl-07)

読点類(cl-07)の後ろは,ベタ組にする.

終わり括弧類(cl-02)

終わり括弧類(cl-02)の後ろは,ベタ組にする.

中点類(cl-05)

中点類(cl-05)の前は原則として四分アキとし,後ろはベタ組とする.

行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置例(JIS X 4051)
[図77]: 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置例(JIS X 4051)

注2)

活字組版時代は,次の考え方が主流であった([図78]参照).

  1. 句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び終わり括弧類(cl-02)では,二分アキが確保できれば,確保する.つまり,二分アキが原則である.また,中点類(cl-05)は,その前及び後ろで四分アキが確保できれば,確保する.つまり,四分アキが原則である.

  2. 行長に過不足が発生し,行の調整処理で詰める処理の必要がある場合(後述),優先的に句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び終わり括弧類(cl-02)の後ろの二分アキをベタ組にする.これは,行末でもあり,これらの後ろのアキがベタ組になってもほとんど問題にならないからである.なお,この二分アキを中間的な四分アキにするという方法は採用されていなかった.二分アキ又はベタ組のいずれかを選択する,ということである.また,行の調整処理で詰める処理が必要な場合,句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び終わり括弧類(cl-02)の後ろの二分アキより優先順位は低くなるが,中点類(cl-05)の前及び後ろの四分アキをベタ組にする.

行末に配置する終わり括弧類,読点類及び句点類の後ろを二分アキ又はベタ組とした配置例
[図78]: 行末に配置する終わり括弧類,読点類及び句点類の後ろを二分アキ又はベタ組とした配置例

注3)

DTPなどでは,行末に配置する句点類(cl-06)読点類(cl-07)及び終わり括弧類(cl-02)のすべての後ろをベタ組とする処理法も行われている([図79]参照).

行末に配置する終わり括弧類,句点類及び読点類の後ろをすべてベタ組とした配置例
[図79]: 行末に配置する終わり括弧類,句点類及び読点類の後ろをすべてベタ組とした配置例

3.1.10 分割禁止

次のような文字・記号が連続する場合は,その字間で2行に分割しない(分割禁止).これは,それらの文字・記号を一体として扱いたいためである.

注1)

行頭禁則又は行末禁則も,前の文字・記号と行頭禁則文字との字間で2行に分割しない(分割禁止),行末禁則文字と次にくる文字・記号との字間で2行に分割しない(分割禁止),と考えることができる.

注2)

2行に分割してはいけない箇所及び2行に分割してよい箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 C 文字間での分割の可否で示す.

  1. 連続する全角ダッシュ[—] (EM DASH)と全角ダッシュ[—] (EM DASH)との間(具体的には2倍ダッシュ,――)([図80]参照).なお,処理系によっては,[―] (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているものもある.

    全角ダッシュと全角ダッシュとの間は分割禁止
    [図80]: 全角ダッシュと全角ダッシュとの間は分割禁止

    注1)

    全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前後にくる他の文字との字間はベタ組にする.ただし,全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前後に次の文字が配置される場合は,アキを確保する.後述する三点リーダ[…] (HORIZONTAL ELLIPSIS),二点リーダ[‥] (TWO DOT LEADER)前置省略記号(cl-12)又は後置省略記号(cl-13)と,その前後に位置した文字との字間も,全角ダッシュ[—] (EM DASH)の場合と同様である.

    1. 全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前に終わり括弧類(cl-02)又は読点類(cl-07)がくる場合は,それらの字間は原則として二分アキとする.また,行中で全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前に句点類(cl-06)がくる場合は,その字間は二分アキとする.ただし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.

    2. 全角ダッシュ[—] (EM DASH)の後ろに始め括弧類(cl-01)がくる場合は,その字間は原則として二分アキとする.

    3. 全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前又は後ろに中点類(cl-05)がくる場合は,その字間は原則として四分アキとする.

    注2)

    2倍ダッシュは,それを一体にして扱うということから分割禁止としていた.また,活字組版において2倍ダッシュは,2倍角のボディで作成されており,分割できないということから,その禁止の度合いが高かった.しかし,どうしても止むを得ないという場合は,全角ダッシュにして,2行に分割することも許容されていた.

  2. 連続する三点リーダ[…] (HORIZONTAL ELLIPSIS)又は二点リーダ[‥] (TWO DOT LEADER)の字間(具体的には2倍三点リーダ[……]又は2倍二点リーダ[‥‥]).

    三点リーダと三点リーダとの間は分割禁止
    [図81]: 三点リーダと三点リーダとの間は分割禁止

    注1)

    活字組版において2倍三点リーダなどは,全角の三点リーダを並べていたので,その禁止の度合いは,2倍ダッシュより幾分かは低かった.

  3. 連続するアラビア数字の字間([図82][図83][図84]参照).アラビア数字は,位置で桁を示すことによる.

    注1)

    連続する漢数字の字間では分割可である(位取りを示す読点,概数を示す読点,小数点を示す中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前では分割不可であるが,それらの後ろでは分割は可である).漢数字は,“二百三十五”のように単位語を入れて表記するのが本来的な使い方であり,その位置で位を示す必要がないからである.これに対し,アラビア数字は,その数字の位置で位を示す必要があるので,原則として分割は不可である.なお,縦組でアラビア数字を正しい向きで1字1字並べた場合は,アラビア数字の漢数字的な使い方ということで,このアラビア数字の字間でも分割可である.

    注2)

    アラビア数字の表記では,小数点にピリオド[.] (FULL STOP),位取りにコンマ[,] (COMMA)又は空白を使用する.これらの前及び後ろも含めて分割禁止である,([図84]参照,[図84]の“4”の前の空白は,位取りを示す空白である).

  4. 前置省略記号(cl-12)(円記号[¥] (YEN SIGN),ドル記号[$] (DOLLAR SIGN)など)とその後ろにくるアラビア数字・漢数字との間([図82]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

    前置省略記号とアラビア数字の間は分割禁止
    [図82]: 前置省略記号とアラビア数字の間は分割禁止
  5. 後置省略記号(cl-13)(パーセント[%] (PERCENT SIGN),パーミル[‰] (PER MILLE SIGN)など)とその前にくるアラビア数字漢数字との間([図83]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

    アラビア数字と後置省略記号の間は分割禁止
    [図83]: アラビア数字と後置省略記号の間は分割禁止

    注1)

    パーセント[%] (PERCENT SIGN)については,その前にくるアラビア数字・漢数字との間で分割を認める考え方もある.パーセント[%] (PERCENT SIGN)が記号として独立性が高いということからであろう.なお,“50パーセント”とした場合は,“0”と“パ”の間では,分割可である.

  6. 欧文用文字(cl-27)の単語のハイフネーション可能な箇所以外の字間及び単位記号(km, kg, mmなど)の字間([図84]参照).

    欧字の単位記号(単位記号中の文字)の字間は分割禁止
    [図84]: 欧字の単位記号(単位記号中の文字)の字間は分割禁止

    注1)

    欧文用文字(cl-27)の単語は,音節(シラブル)に従い,行末にハイフン[‐] (HYPHEN)を付けることで,分割が可能になる.

    注2)

    このドキュメントでは,プロポーショナルな欧字を用いたkm,kgなどの単位記号の文字クラスは,単位記号中の文字(cl-25)として扱う.

    注3)

    [図84]の“4”と“k”の字間が四分アキとなっているのは,単位記号中の文字(cl-25)とその前に配置するアラビア数字又は量を示す欧文用文字(cl-27)との字間を四分アキとすることが慣習になっていることによる.“4”と“k”との字間で2行に分割する場合は,“4”と“k”の字間の四分アキは行頭及び行末にはとらない.なお,[図84]の“3”と“4”の間のアキについては,cの注 2)を参照.

  7. モノルビで配置したルビ文字列の字間([図85]参照).一体として扱うためである.なお,モノルビが付いた親文字とモノルビが付いた親文字との字間は,分割可能である.

  8. グループルビで配置した親文字列及びルビ文字列の字間([図85]).一体として扱うためである.

    ルビ文字列の分割禁止の例
    [図85]: ルビ文字列の分割禁止の例

    注1)

    複数の親文字で構成される熟語ルビは,親文字の1字ごとに対応したルビ文字とのグループの間では,分割してよい([図86]参照).ただし,親文字の1字ごとに対応したルビ文字([図86]を例にすると“哺”とルビ文字の“ほ”,“乳”とルビ文字の“にゆう”,“類”とルビ文字の“るい”)は,それぞれの親文字と対応したルビ文字とを一体として扱い,それぞれのルビ文字列の字間は分割してはならない.

    熟語ルビを分割した例
    [図86]: 熟語ルビを分割した例
  9. 親文字とその前又は後ろに付く添え字との字間.添え字が付く親文字の文字列,及び添え字の文字列の字間([図87]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

    添え字及び親文字の字間は分割禁止
    [図87]: 添え字及び親文字の字間は分割禁止
  10. と本文との対応を付けるために合印が付くことが多い.この合印の前及び合印の文字列の字間([図88]参照).これは体裁上の問題による.

    注の合印の前では分割禁止
    [図88]: 注の合印の前では分割禁止

    注1)

    このドキュメントでは,合印の文字列の文字クラスは,合印中の文字(cl-20)として扱う.

    注2)

    合印の後ろには句点類(cl-06)がくる場合は多い.この場合は,合印と句点類の間でも,句点類は行頭禁止であるから分割禁止となる([図88]参照).

  11. 割注行を囲む割注始め括弧類(cl-28)の後ろ,割注行を囲む割注終わり括弧類(cl-29)の前.

  12. 同一の振分け.同一の振分けは,一体として扱う.

3.1.11 行の調整処理で字間を空ける処理に使用しない箇所

行の調整処理の際に,字間を空けて処理する場合,次の字間にはアキを入れることは避ける(分離禁止ともいう).これは,それらの文字・記号を一体として扱いたいためである(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).

注1)

行の調整処理の際に,ベタ組の字間を空けて処理できる主な箇所は,平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)漢字等(cl-19)相互の字間ということができる.なお,空けて調整する場合は,欧文単語間の空き量なども対象になる.

注2)

行の調整処理の際に字間を空ける処理が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所で示す.

  1. 3.1.10 分割禁止で掲げた字間は,すべて行の調整処理で字間を空ける箇所としては避ける.

    注1)

    規定された調整処理では処理できない場合に限り,欧字の単語の字間を空けることを許容する考え方もある.

  2. 上記以外では,次も行の調整処理で字間を空ける箇所としては避ける.

    1. 始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の前及び後ろ.

      注1)

      始め括弧類(cl-01)の後ろ及び終わり括弧類(cl-02)の前は,分割禁止であり,かつ行の調整処理で字間を空ける処理を避ける箇所である.これに対し,始め括弧類の前及び終わり括弧類の後ろは,分割禁止ではないが,行の調整処理で字間を空ける処理を避ける箇所である.句点類(cl-06)読点類(cl-07)についても,終わり括弧類と同じように考えることができる.

    2. 句点類(cl-06)読点類(cl-07)の前及び後ろ.

    3. 中点類(cl-05)の前及び後ろ.

    4. 区切り約物(cl-04)の前及び後ろ.

    5. ハイフン類(cl-03)の前及び後ろ.

    6. 全角アキなどの和字間隔の前及び後ろ.

    7. 熟語ルビが付いた親文字列の字間

3.1.12 行の調整処理例

行の調整処理の処理方法については,3.8 行の調整処理で解説するが,行の調整処理が必要になる要因の1つに約物の組版処理が関係することから,ここでは行の調整処理が必要となる主な2つの例とその調整例について解説する([図89]参照).

  1. 日本語組版では,1行の行長に満たない段落の最終行を除き,行長をそろえるのが原則である.行長は,前述したように文字サイズの整数倍に設定するので,全角の文字を並べていく限りでは,行長はそろうことになる([図89]の(1)参照).

  2. [図89]の(2)では,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)と始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)が連続し,この2つの約物全体の字幅及びアキの合計は1.5倍となり,行長で二分の過不足が発生する.そこで,[図89]の(3)のように始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)の前の二分アキ及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)の後ろの二分アキを四分アキに詰める処理(追込み処理という)が可能なので,ここで二分の過不足の調整を行い,行長をそろえる.

  3. [図89]の(4)では,15字目に始め括弧類(cl-01)がくるので,この配置を回避する調整が必要になる.その行で全角の分を詰める処理が可能であれば,その処理を行い,2行目の“前”の文字を1行目の15字目に配置し,問題を回避できる.しかし,この例では全角の分を詰める処理が不可能なので,[図89]の(5)のように始め括弧類を2行目に移動し,1行目の字間を空ける調整が可能な箇所で空ける処理(追出し処理という)を行い,1行目の行長をそろえる処理を行う.

    行の調整を行った例
    [図89]: 行の調整を行った例

3.2 和欧文混植処理(縦中横処理を含む)

3.2.1 和文と欧文との混植

和文の中にラテン文字やギリシャ文字などの欧字・欧文を混植和欧文混植する例は多い.次のような例がある.

  1. AとBといったように欧字1字を記号として使用する.

  2. editorのように欧字の単語をそのまま使用する.

  3. GDPやDTPなどの組織名や事項に関する頭字語として使用する.

  4. 欧文の文献表示などで著者名や書名などを原本通り表記する.

箇条書き見出しの頭に付く番号,さらに,単位記号・元素記号・数学記号等でも欧字は使用されており,日本語組版にとっては,和欧文混植は,ごく一般的な事例になっている.

注1)

和文中に欧文の1つ又は複数の段落をそのまま引用する例はあるが,一般の本では,そのような例は少ない.しかし,外国語の学習書では,1つ又は複数の段落を表示し,それに対する解説を和文で行うという例は多い.その他,専門書,専門雑誌などでも欧文の1つ又は複数の段落をそのまま掲げる例がある.

注2)

縦組の単位記号は,例えばセンチメートル(又はセンチ)のように片仮名を用いて表す方法が一般に採用されているが,横組では,国際単位系(SI)の表記に従い,cmのような表記を採用している例が多い.

注3)

和欧文混植処理については,JIS X 4051では“4.7 和欧文混植処理”に規定されている.

3.2.2 横組の和欧文混植に用いる文字

横組では,原則としてプロポーショナルな欧字を用いる([図90]参照).また,アラビア数字は,半角のアラビア数字又はプロポーショナルなアラビア数字を用いる.なお,欧文間隔(cl-26)は,三分アキを原則とする.ただし,行頭,割注行頭,行末及び割注行末の欧文間隔(cl-26)は,空き量を0とする.

横組にプロポーショナルな欧字を用いた例
[図90]: 横組にプロポーショナルな欧字を用いた例
全角のモノスペースの欧字を用いた例(横組ではこのような文字は使用しない)
[図91]: 全角のモノスペースの欧字を用いた例(横組ではこのような文字は使用しない)

注1)

[図91]のように,全角モノスペースの欧字を用いた印刷物も目にするが,体裁がよくないので,このような文字は使用しない.

注2)

横組で使用するアラビア数字は,和文書体と調和のとれたアラビア数字を用いるが,行の調整処理を考慮すると半角の字幅としたアラビア数字を用いるのが望ましい.和文書体に付属しているアラビア数字では,半角の字幅にしている例がある.

注3)

和文との混植に使用する欧字・アラビア数字の書体は,和文書体にセットされている文字(例えば[図92]のようにリュウーミンR-KLのプロポーショナルな欧字・アラビア数字)を使用する方法と,欧文専用の書体を和文書体と組み合わせて使用する方法がある(例えば[図93]のように和文はリュウーミンR-KL,欧字・アラビア数字はTimes New Roman).

リュウーミンR-KLのプロポーショナルな欧字・アラビア数字を用いた例
[図92]: リュウーミンR-KLのプロポーショナルな欧字・アラビア数字を用いた例
リュウーミンR-KLと欧字・アラビア数字にTimes New Romanを用いた例
[図93]: リュウーミンR-KLと欧字・アラビア数字にTimes New Romanを用いた例

3.2.3 縦組の和欧文混植に用いる文字

縦組では,2.3.2 縦組と横組の主な相違点で解説したように,欧字及びアラビア数字を配置する方法としては,次の3つの方法がある.

  1. 和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する([図94]参照).文中に配置する欧字又はアラビア数字が1字の場合は,この方法で配置する.この場合,欧字及びアラビア数字は,一般に全角のモノスペースの文字を用いる.

    正常な向きで配置した欧字の例
    [図94]: 正常な向きで配置した欧字の例
  2. 文字を時計回りに90度回転し,配置する([図95]参照).文中に配置する欧字が一般の単語又は文の場合は,この方法で配置する.この場合,横組と同様にプロポーショナルな文字(又はアラビア数字は半角の文字)を用いる.

    文字を時計回りに90度回転し配置した欧字の例
    [図95]: 文字を時計回りに90度回転し配置した欧字の例
  3. 縦中横(正常な向きのまま,横組にする)にして配置する([図96]参照).2桁のアラビア数字,行の幅とほぼ同じ程度かやや行の幅よりはみ出す程度の記号として用いる2文字程度の欧字の文字列では,一般に縦中横にする(後者の2文字程度の欧字の文字列は,文字を時計回りに90度回転し,配置する方法もある).この場合,プロポーショナルな文字(又はアラビア数字は半角の文字)を用いる.

    縦中横にしたアラビア数字の例
    [図96]: 縦中横にしたアラビア数字の例

    注1)

    頭字語(例えばGNPなど)又は頭字語類似の単語(例えばWeb)では,一般には1字1字を正常な向きで配置する([図97]参照).ただし,文字を時計回りに90度回転し,配置する例もある([図98]参照).

    正常な向きで配置した頭字語の例
    [図97]: 正常な向きで配置した頭字語の例
    文字を時計回りに90度回転し配置した頭字語の例
    [図98]: 文字を時計回りに90度回転し配置した頭字語の例

    注2)

    縦組における数字は,従来はアラビア数字を使用しないで,漢数字を使用するのが原則とされていた(縦組においては,道路番号,自動車番号など限られた場合にしかアラビア数字は使用されていなかった).しかし,新聞を始めとして縦組中でアラビア数字を使用する例が増えていることから,縦中横の利用が増大している.

3.2.4 全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の配置法

縦組で全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字を正常な向きで1字1字配置する場合は,一般の漢字と同様に前後に配置する平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間をベタ組にして配置する([図99]参照).また,句点類(cl-06)読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前に全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字がくる場合は,読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前は,原則として二分アキとし,句点類(cl-06)の後ろは二分アキとする.句点類(cl-06)読点類(cl-07),若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字がくる場合は,句点類(cl-06)読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろをベタ組とする.

全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の配置例
[図99]: 全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の配置例

注1)

このドキュメントでは,全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の文字クラスは,漢字等(cl-19)として扱う.したがって,全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の前後に中点類(cl-05)がくる場合は,中点類(cl-05)と全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字とのアキは,原則として四分アキとする.ただし,全角のモノスペースのアラビア数字の途中に小数点として中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を用いる場合は,漢数字の場合と同様に,原則としてその前後をベタ組とする.

全角のモノスペースのアラビア数字の途中に小数点として入る中点の配置例
[図100]: 全角のモノスペースのアラビア数字の途中に小数点として入る中点の配置例

注2)

全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字を含む漢字等(cl-19)の配置方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量以下で示す.

3.2.5 縦中横の処理

縦中横に配置する文字列は,横方向(左から右方向)にベタ組で配置し,その文字列全体を行の中央に配置する([図101]参照).なお,縦中横の前後に配置する平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間は,ベタ組にする.縦中横の文字列が読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前にくる場合は,それらとの字間を原則として二分アキとする.行中で縦中横の文字列が句点類(cl-06)の後ろにくる場合は,その字間を二分アキとする.ただし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.句点類(cl-06)読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに縦中横の文字列がくる場合は,その字間はベタ組とする.

縦中横の配置例
[図101]: 縦中横の配置例

注1)

縦中横で配置する文字列(縦中横中の文字(cl-30))と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量以下で示す.

3.2.6 プロポーショナルな欧字を用いた和欧文混植処理

縦組で文字を時計回りに90度回転して配置する欧字・欧文・アラビア数字又は横組で混植する欧字・欧文・アラビア数字の配置法は,次のようにする.

  1. 欧文の単語の文字列は,ハイフネーション可能な箇所以外で2行に分割してはならない.

  2. 追込み処理で字間を詰める場合,その処理対象として欧文間隔(cl-26)を優先的に使用し,追出し処理で字間を空ける場合も,その処理対象として欧文間隔を優先的に使用する.

  3. 追出し処理の際には,欧文及びアラビア数字の字間は,字間を空ける調整箇所としない.

  4. 欧字・アラビア数字の前後に配置される平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間は,四分アキとする([図102]参照).(この四分アキを行の調整処理に使用する場合の詳細については3.8.2 詰める処理と空ける処理及び3.8.4 空ける処理の優先順位を参照).

    平仮名,片仮名又は漢字等と欧字・アラビア数字の字間を四分アキとした例
    [図102]: 平仮名,片仮名又は漢字等と欧字・アラビア数字の字間を四分アキとした例
  5. ただし,次の箇所では,四分アキとしない([図103]参照).

    1. 行頭においては,欧字・アラビア数字の前は空けない.行末においては,欧字・アラビア数字の後ろは空けない.

    2. 読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前を原則として二分アキとする.また,行中の句点類(cl-06)の後ろは二分アキとし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.

    3. 句点類(cl-06)読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに欧字・アラビア数字がくる場合は,その字間はベタ組とする.

欧字・アラビア数字の前後を四分アキとしない箇所
[図103]: 欧字・アラビア数字の前後を四分アキとしない箇所

注1)

このドキュメントでは,プロポーショナルな欧字・アラビア数字の文字クラスは,欧文用文字(cl-27)として扱う.また,和文との混植用に設計された半角のアラビア数字がある.このアラビア数字の文字クラスは,このドキュメントでは連数字中の文字(cl-24)として扱う.

注2)

欧字・アラビア数字の前後に配置される平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間を四分アキにするのは,プロポーショナルな欧字・アラビア数字と和文では,文字設計の考え方に相違があり,欧字・アラビア数字と和文との字間をベタ組にすると([図104]参照),字間が詰まりすぎになるからである.

平仮名,片仮名又は漢字等と欧字・アラビア数字との字間をベタ組とした例(このような配置法にはしない)
[図104]: 平仮名,片仮名又は漢字等と欧字・アラビア数字との字間をベタ組とした例(このような配置法にはしない)

3.3 ルビと圏点処理

3.3.1 ルビの使用

ルビとは,文字のそば(縦組では一般に右側,横組では一般に上側)に付けて文字の読み方,意味などを示す小さな文字のことである([図105]参照).ルビを付ける場合,その対象となる文字のことを親文字という.ルビとしては,漢字の読みを示す仮名を付けることが多く,“振り仮名”ともよばれている.

ルビと親文字
[図105]: ルビと親文字

注1)

ルビの使用は,漢字表記の考え方や組版におけるルビ処理方法などに影響され,変化している.特に,日本における漢字表記の基準とされてきた“当用漢字表”(1946年11月16日,内閣訓令・告示)の“使用上の注意”において,“ふりがなは,原則として使わない”とあったことから,以前はルビの使用は少なかった.しかし,“当用漢字表”を改正した“常用漢字表”(1981年10月1日,内閣訓令・告示)では,表そのものの考え方が変化した(“当用漢字表”は一般社会で使用する漢字の範囲を示したもの,“常用漢字表”は一般の社会生活において現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示したもの).例えば,“常用漢字表”の“答申前文”には,“読みにくいと思われるような場合は,必要に応じて振り仮名を用いるような配慮をするのも一つの方法であろう”とある.こうしたことから,今日ではルビの使用が増えている.従来から雑誌や書籍におけるルビ使用は,一般的なことであったが,最近では新聞でもルビを使用するようになっている.

注2)

ルビの組版処理は,JIS X 4051おいては第2次規格で規定が追加され,さらに2004年の改正で,熟語ルビ肩付きルビ,親文字の両側に付けるルビ処理の規定が追加されている(“4.12 ルビ処理”).

ルビを付ける目的と役割から分けると,次のようなものがある.こうしたルビを付ける目的,ルビの役割の違いに応じてルビの組版処理にも複数の処理方法が必要になる(処理方法の詳細は後述).

  1. 漢字の読み方を示す仮名(主に平仮名)のルビを付ける.これには,次の2つがある.

    1. 1文字の親文字(漢字)の音読み又は訓読みの読み方を示す1文字の仮名又は複数の仮名のルビを付ける([図106]参照).このように親文字列の1文字ごとに対応させたルビの処理方法をモノルビという.

      漢字1字の読みを示すルビの例
      [図106]: 漢字1字の読みを示すルビの例
    2. 日本語表記では,複数の漢字で構成された熟語をよく使う.この熟語を構成する個々の漢字について,音読み又は訓読みの読み方を示す仮名のルビを付ける(このようなルビの使用例は多い).このような熟語に付けるルビについて,親文字とルビ文字との対応には,2つの方法がある.

      1. 前項と同様に,個々の漢字(親文字)の1文字ごとにそのルビを対応させる方法.つまり,モノルビとしてルビを処理する方法である([図107]参照).

        熟語に付くルビをモノルビで処理した例
        [図107]: 熟語に付くルビをモノルビで処理した例

        注1)

        [図107]において,親文字の“凝”と“視”の字間四分アキになっている.したがって,この行が段落の途中の行であった場合は,なんらかの行の調整処理が必要になる.

      2. 個々の漢字の読み方を示すと同時に,熟語単位での配置も考慮して配置する方法([図108]参照).この方法は熟語ルビとよばれている.熟語ルビは,熟語を構成する漢字1文字1文字の読み方を示すとともに,熟語としてのまとまりをもっているので,ルビもまとまりとして読める必要がある.熟語ルビは,熟語としてのまとまりを重視した配置方法といえる.

        熟語に付くルビを熟語ルビで処理した例
        [図108]: 熟語に付くルビを熟語ルビで処理した例

        注1)

        モノルビで処理した[図107]熟語ルビで処理した[図108]では,熟語を構成する個々の漢字に付くルビ文字がすべて2字以下の場合は,その配置位置の関係は同じになる.しかし,モノルビでルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字間を行の調整処理で字間を空ける処理の対象としている([図107]でいえば,“鬼”と“門”の字間,“方”と“角”との字間).これに対し,熟語ルビでルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字間を行の調整処理で字間を空ける処理の対象としない,という違いがある.

        注2)

        熟語に付けるルビとの対応関係の指示方法について,“凝視”を例に概念として示せば,次のようになろう.

        モノルビの例)

        “凝+(ぎよう)”“視+(し)”

        熟語ルビの例1)

        “凝+(ぎよう)視+(し)”

        熟語ルビの例2)

        “(凝視)+(ぎよう/し)”

        注3)

        熟語に付けるルビでは,書籍の場合は,熟語としてのまとまりを重視する配置方法が一般的である.ただし,コンピュータ組版の機械的な処理では,熟語としてのまとまりを重視する配置方法はむずかしく,そのような配置方法としない例も増えている.新聞などでも,熟語としてのまとまりを重視する配置方法にはしていない.なお,学習参考書などでは,個々の漢字の読み方を示すことが重要と考え,従来から個々の漢字の読み方を示すことを重視した配置方法としている.

        注4)

        熟語としてのまとまりを重視する場合,複合語のときは,その複合語全体を熟語1語として考えてルビを対応させる方法と,複合語を構成する熟語単位にルビを対応させる方法がある([図109]参照).氏名の場合も姓名を一体としてルビを対応させる方法と,性と名を別の単位としてルビを対応させる方法がある.いずれにするかは編集方針による.

        複合語に付けるルビの例
        [図109]: 複合語に付けるルビの例

        注5)

        熟語は,漢字1文字ごとに音読み又は訓読みするケースが多いが,中には熟語をまとめて訓読みする場合がある(熟字訓という).この場合は,親文字である2文字又は3文字の漢字文字列にルビをまとめて付ければよいので,漢字や仮名の親文字に片仮名語をルビとして付ける場合と同じである([図110]参照).

        熟字訓のルビの例
        [図110]: 熟字訓のルビの例
  2. 漢字又は仮名の言葉(語)に,ルビとして別な言葉を仮名で示す(読み方を示すのではなく,意味を示すルビを付けるということでもある).漢字又は仮名1字の言葉に別の言葉を対応させる場合(例えば,“市”に“バザール”というルビを付ける)は,漢字1字の読み方を示した場合(例えば,“市”に“いち”というルビを付ける)と同じように考えればよいが,2文字以上の漢字又は仮名の親文字列に仮名のルビを付ける場合は,個々の親文字とルビとの対応は問題とならず,親文字列全体に対してルビ文字列を対応させる必要がある.このケースで最も多い例は,親文字である漢字の熟語に対し,それとほぼ同じ意味の外来語である片仮名語をルビとして示す場合である([図110]参照).翻訳が増大し,また片仮名語が増えていることから,このようなルビの使用例は多くなっている.このように2文字以上の親文字列全体にまとめて付けるルビは,グループルビとよばれている.グループルビは,一体として扱い,2行に分割できない(熟語ルビは,親文字列の漢字の字間で2行に分割できる).

    漢字の熟語に片仮名語を付けたルビの例
    [図111]: 漢字の熟語に片仮名語を付けたルビの例

    注1)

    漢字1字に対し,読み方を示すルビを付ける場合と,意味を示すルビを付ける場合の組版処理がまったく同じというわけではない.後述する肩付きという方式を選んだ場合でも,意味を示すルビは中付きにするという考え方もある.

  3. 親文字である欧文の単語の読み方又は意味を示す言葉(一般に片仮名)をルビとして付ける([図112]参照).逆に親文字である仮名又は漢字の言葉などに,それと同じ意味を示す欧文の単語をルビとして付ける([図112]参照).この例は,aやbに比べると使用例は少ないが,学習参考書,翻訳書,旅行案内などではよく利用されている.

    親文字又はルビが欧文の単語の例
    [図112]: 親文字又はルビが欧文の単語の例
  4. 親文字である平仮名などにルビとして漢字を付ける(振り漢字という).この使用例は非常に少ない.

以下では,主にa, bのルビの組版処理について解説する.

注1)

親文字としての複数の欧字の文字列に仮名のルビを付ける又は複数の漢字や仮名の親文字列に欧字のルビを付ける処理は,bと同様に親文字列全体にまとめてルビを対応させるという点では同じである.しかし,親文字とルビの文字列の長さが同じでないときは,詳細は後述するが,親文字及びルビが仮名又は漢字の場合は,その字間を空けて長さのバランスをとる処理を一般に行う([図107]参照).これに対し,親文字又はルビが欧文の単語の場合は,親文字とルビの文字列の長さが不ぞろいであっても,親文字列の欧字又はルビ文字列の欧字の字間は空けない,という違いがある([図112]参照).

3.3.2 ルビの付け方

ルビをどのような言葉に,どのように付けるかは各種の方法がある.

  1. 出てくる漢字のすべてにルビを付ける方式を総ルビという.

  2. 出てくる漢字のすべてではなく,読み方がむずかしい一部の漢字のみに付ける方式をパラルビという.

    注1)

    パラルビの場合,出てくるむずかしい同じ漢字のすべてにルビを付ける方式と,むずかしい漢字の初出のものに限りルビを付ける方式とがある.初出も,本ごとの初出,章ごとの初出,見開きページごとの初出など,いくつかの方式がある.

なお,熟語は,まとまりとして読むものなので,熟語にルビに付ける場合,熟語を構成する一部のむずかしい漢字にのみルビを付けるのではなく,熟語を構成するすべての漢字の読み方を示すのが望ましい([図113]参照).

熟語に付けるルビの例(左側:望ましい例.右側:望ましくない例)
[図113]: 熟語に付けるルビの例(左側:望ましい例.右側:望ましくない例)

3.3.3 ルビの文字サイズ

ルビの文字サイズは,原則として親文字の文字サイズの1/2とする([図114]参照).

ルビの文字サイズを1/2とした例
[図114]: ルビの文字サイズを1/2とした例

全角字幅の漢字にルビ文字を3字付ける場合に使用している三分ルビとよばれるルビもある(使用例は少ない).縦組用の三分ルビは,ルビ文字の左右の幅は親文字の1/2とするが,ルビ文字の天地サイズを親文字の1/3とする.横組用の三分ルビは,ルビ文字の天地サイズは親文字の1/2とするが,ルビ文字の左右の幅は親文字の1/3とする([図115]参照).

三分ルビの例
[図115]: 三分ルビの例

また,12ポイント以上の大きな文字サイズの見出しなどにルビを付ける場合(用例は少ない),親文字とルビとのバランスを考慮し,ルビ文字のサイズは一般に親文字の文字サイズの1/2より小さくしている.

親文字の文字サイズの1/2より小さくしたルビの例
[図116]: 親文字の文字サイズの1/2より小さくしたルビの例

注1)

幼児又は高齢者向けの本で,本文の文字サイズを12ポイントとする例もある.この場合のルビの文字サイズは親文字の文字サイズの1/2の6ポイントでよい.

注2)

親文字の文字サイズが小さい場合(例えば7ポイント未満の場合),ルビ文字はその1/2でさらに小さくなり,可読性を損なう.そこで親文字の文字サイズが小さい場合は,ルビを付けることは望ましくない.親文字の直後に括弧を付けて読み方などを示すという方法をとるとよい.

注3)

ルビの文字サイズとはやや異なる事項であるが,ルビに小書きの仮名(cl-11)を使用するかどうかも問題となる.ルビ文字は小さいので,活字組版では,そもそもルビ文字には小書きの仮名は準備されていなかった(使用できなかった).今日ではルビに小書きの仮名を使用する例もあるが,可読性を考慮すると,小書きの仮名のルビは,特定の読みを限定したい固有名詞などに限り使用するのが望ましい.

3.3.4 親文字のどちら側にルビを付けるか

縦組の場合,ルビは親文字の右側,横組の場合,ルビは親文字の上側に付けるのが原則である.

特別な場合は,縦組でルビは親文字の左側,横組ではルビは親文字の下側に付ける例があるが,そのように付ける例は非常に少ない.

また,漢字の読みを示すルビと意味を示すルビといったように両側に付ける例([図117]参照)もあるが,このように付ける例も非常に少ない.

親文字の両側にルビを付けた例
[図117]: 親文字の両側にルビを付けた例

以下では,ルビの文字サイズを親文字の文字サイズの1/2とし,縦組では親文字の右側,横組では親文字の上側にルビを付ける場合に限定し,その配置方法を解説する.最初にモノルビグループルビ及び熟語ルビの親文字とルビ文字の原則的な配置方法を解説し,その後で,前後に配置する文字との関係,さらに行頭行末における配置方法を解説する.

3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置

モノルビの場合,モノルビのルビ文字列はベタ組とし,ルビ文字列が欧字やアラビア数字など固有の字幅を持つ文字の場合には,それぞれの文字の固有の字幅に応じて配置する.そのうえで,親文字列とルビ文字列の中央をそろえて配置することが原則である.しかし,親文字とルビの組合せに種々の例があり,様々な工夫もされているので,例を挙げながら解説する.

親文字1文字に平仮名のルビ文字が2字付く場合は,親文字の長さとルビ文字の文字列の長さはそろい,[図118]のようになる.

ルビ文字が2字の場合の配置例
[図118]: ルビ文字が2字の場合の配置例

親文字1文字に付く平仮名のルビ文字が1字の場合は,次の2つの方法がある.

  1. 縦組においては親文字の天地中央とルビ文字の天地中央をそろえて配置する([図119]参照).横組においては親文字の左右中央とルビ文字の左右中央をそろえて配置する([図119]参照).この配置方法は,中付き(中付きルビ)とよばれている.

  2. 縦組においては親文字の上端とルビ文字の上端をそろえて配置する([図119]参照).この配置方法は,肩付き(肩付きルビ)とよばれている.なお,横組では,肩付きの配置方法にはしない.横組において親文字の左端とルビ文字の左端をそろえて配置すると,左右のバランスが壊れ,体裁がよくないからである([図120]参照).

中付きと肩付きの例
[図119]: 中付きと肩付きの例
横組で肩付きとした例(このような配置法にはしない)
[図120]: 横組で肩付きとした例(このような配置法にはしない)

注1)

活字組版においては,肩付きとする方法が一般的であったが,今日では縦組においても中付きとする方法が徐々に増えている.ただし,親文字とルビの上端をそろえた肩付きの方が慣れており,読みやすいという意見もある.

親文字1文字に平仮名のルビ文字が3字以上付く場合は,ルビ文字列はベタ組にする.しかし,親文字列よりルビ文字列が長くなるので,その配置位置が問題となる.ルビ文字が1字の場合にどの方法を採用したかにより異なる.一般に次のようにしている.なお,親文字からルビがはみ出した場合における前後にくる文字との字間処理は後述する.

  1. 縦組において,ルビ文字が1字の配置方法を中付きとした場合は,親文字の天地中央とルビ文字列全体の天地中央をそろえて配置する([図121]参照).横組においては親文字の左右中央とルビ文字列全体の左右中央をそろえて配置する([図121]参照).

    親文字にルビ文字が3字以上付く場合の配置例1
    [図121]: 親文字にルビ文字が3字以上付く場合の配置例1
  2. 縦組においてルビ文字が1字の配置方法を肩付きとした場合は,次の2つの方法がある.

    1. 親文字の天地中央とルビ文字列全体の天地中央をそろえて配置する([図121]参照).

    2. 親文字の前後に配置する文字の種類及びルビ文字の字数により親文字からのルビのはみ出しが後ろになるか,前になるか,又は両側になるかを決めるが,下側へのはみ出しを優先する([図122]参照).

親文字にルビ文字が3字以上付く場合の配置例2(縦組)
[図122]: 親文字にルビ文字が3字以上付く場合の配置例2(縦組)

注1)

肩付きと中付きは,従来は親文字1字で,かつルビ文字が1字の場合のルビの配置方法についてのみ使用されていた用語である.しかし,ルビ文字が3字以上の場合についても拡大解釈して使用する例もある.このドキュメントでは,肩付き及び中付きという用語は,本来の意味に限定して使用している.

注2)

ルビ文字が3字以上付いた場合,下側へのはみ出しを優先するという方法は,親文字の字間及びその前後の字間をできるだけ空けない処理をするという考え方からのものである.活字組版で行われていた方法である.

モノルビの場合,親文字とそれに付くルビ文字の文字列は,一体として扱い,2行に分割してはならない.

3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置

親文字の文字列の長さとルビ文字の文字列の長さが同じ場合は,それぞれの文字列をベタ組にし,文字列の中心をそろえて配置する([図123]参照).

親文字と同じ長さの場合のグループルビの配置例
[図123]: 親文字と同じ長さの場合のグループルビの配置例

親文字の文字列の長さよりルビ文字の文字列の長さが短い場合は,親文字の文字列をベタ組にし,ルビ文字の文字列の字間及びその前後を適当に空け,親文字とのバランスをとる.この場合,JIS X 4051で規定しているように,ルビ文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,先頭までのアキ及び親文字の文字列の末尾からルビ文字の文字列の末尾までのアキを1の比率で空けると体裁がよい([図124]参照).親文字の文字列及びルビ文字の文字列の先頭及び末尾をそろえ,ルビ文字の文字列の字間だけを空ける方法もある([図125]参照).

親文字よりルビが短い場合のグループルビの配置例1
[図124]: 親文字よりルビが短い場合のグループルビの配置例1
親文字よりルビが短い場合のグループルビの配置例2
[図125]: 親文字よりルビが短い場合のグループルビの配置例2

注1)

活字組版では,ルビ文字の字間調整が細かくできない場合も多く,親文字とルビ文字の字数に応じて,適宜ルビ文字の文字列の先頭及び末尾を空けない方法と空ける方法を選択して行ってきた.また,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾を空ける場合は,ルビ文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,その先頭及び末尾のアキを1の比率で空けると体裁がよい,といわれていた.

注2)

親文字の文字列の長さに比べ,ルビ文字の文字列の長さが極端に短い場合,JIS X 4051で規定している方法では,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾がルビ文字の文字サイズで2倍以上空いてしまう場合がある.これは誤読の原因ともなりかねないので,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾のアキは,ルビ文字の文字サイズの全角(又は1.5倍)アキまでとした方がよい([図126]参照).

親文字に比べルビが極端に短い場合のグループルビの配置例
[図126]: 親文字に比べルビが極端に短い場合のグループルビの配置例

親文字の文字列の長さよりルビ文字の文字列の長さが長い場合は,ルビ文字の文字列をベタ組とし,親文字の文字列の字間及びその前後を適当に空け,ルビ文字とのバランスをとる.この場合,JIS X 4051で規定しているように,親文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,ルビ文字の文字列の先頭から親文字の文字列の先頭までのアキ及びルビ文字の文字列の末尾から親文字の文字列の末尾までのアキの大きさを1の比率で空けると体裁がよい([図127]参照).親文字の文字列とルビ文字の文字列の先頭及び末尾をそろえ,親文字の文字列の字間だけを空ける方法もある([図128]参照).

親文字よりルビが長い場合のグループルビの配置例1
[図127]: 親文字よりルビが長い場合のグループルビの配置例1
親文字よりルビが長い場合のグループルビの配置例2
[図128]: 親文字よりルビが長い場合のグループルビの配置例2

グループルビの場合,親文字の文字列とそれに付くルビ文字の文字列は,一体として扱い,2行に分割してはならない.また,親文字の文字列とそれに付くルビ文字の文字列を合せた親文字群は,行の調整処理の際に字間を空ける処理をしてはならない.

3.3.7 熟語ルビの親文字に対する配置位置

熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字がそれぞれ2文字以下の場合,それぞれの親文字の漢字とルビ文字を対応させ,3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置で述べた方法で配置する([図129]参照).

熟語ルビの配置例1
[図129]: 熟語ルビの配置例1

熟語を構成するそれぞれの漢字の中で1字でも,それに対応するルビ文字が3字以上のものがある場合,熟語全体とルビ文字の文字列を対応させて配置する.熟語全体とルビ文字の文字列を対応させる方法としては,JIS X 4051で規定しているように3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置項のグループルビと同様な方法で配置する方法([図130]参照)と,熟語の構成,さらにその熟語の前後にくる文字の種類を考慮して配置する方法とがある([図131]参照).後者の方法では,熟語を構成するそれぞれの漢字に対応するルビ文字が,熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい,としている.

熟語ルビの配置例2
[図130]: 熟語ルビの配置例2
熟語ルビの配置例3
[図131]: 熟語ルビの配置例3

注1)

熟語ルビには,それぞれの漢字との対応でいえばルビ文字1字+ルビ文字3字又はルビ文字3字+ルビ文字1字が付くケースが多い.これをモノルビとして処理すると[図132]のようになる.これはあまり体裁がよくない.

熟語に付くルビをモノルビとして配置した例
[図132]: 熟語に付くルビをモノルビとして配置した例

熟語ルビは,それぞれの漢字とそれに対応するルビ文字を単位として2行に分割してもよい.漢字2字の熟語を分割する場合は,それぞれがモノルビとして処理されることになる.漢字3字の熟語ルビを分割する場合は,漢字1字のモノルビと漢字2字の熟語ルビ,又は漢字2字の熟語ルビと漢字1字のモノルビとになる.それぞれの漢字とそれに対応するルビ文字との関係を維持するので,分割以前と以後とでは,漢字とルビ文字との対応が変わる場合もある([図133]参照).ただし,熟語を構成する漢字に熟語ルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字の字間は,行の調整処理で字間を空ける処理の対象としない.

熟語ルビを2行に分割して配置した例
[図133]: 熟語ルビを2行に分割して配置した例

3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理

ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短い場合は,親文字の前後に配置する他の漢字や仮名とルビの付く親文字との字間をベタ組にして配置すればよい([図134]参照).

ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短い場合は前後の文字との間はベタ組
[図134]: ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短い場合は前後の文字との間はベタ組

ルビ文字の文字列が親文字の文字列より長い場合は,親文字の前後に配置する他の漢字,仮名,約物などにどこまで親文字よりはみ出したルビ文字が掛かってよいかが問題となる.一般に次のように処理している([図135][図136]参照).これはもっぱら誤読を避けること,及び体裁を考慮しての処理である.

  1. 前又は後ろにくる漢字等(cl-19)にルビ文字を掛けてはならない.

  2. 前又は後ろにくる平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)長音記号(cl-10)又は小書きの仮名(cl-11)に最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.

  3. 前にくる終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)若しくは読点類(cl-07)の後ろにある二分アキ,又は後ろにくる始め括弧類(cl-01)の前にある二分アキには,最大でルビ文字サイズで全角までルビ文字を掛けてもよい.ただし,行の調整処理で二分アキが詰められている場合は,調整で詰められたアキまでとする(例えば,四分アキとなっていれば,最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛けてもよい).

  4. 分離禁止文字(cl-08)にも,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.

  5. 中点類(cl-05)にも最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.ただし,中点類の前後の四分アキが行の調整処理で詰められている場合は,前にくる中点類の場合は中点類の後ろのアキ+ルビ文字サイズの二分まで,後ろにくる中点類の場合は中点類の前のアキ+ルビ文字サイズの二分までである.

  6. 後ろにくる終わり括弧類(cl-02)には,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.この場合,終わり括弧類の後ろのアキに掛けてはならない.

  7. 後ろにくる句点類(cl-06)又は読点類(cl-07)には,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.この場合,句点類又は読点類の後ろのアキに掛けてはならない.

  8. 前にくる始め括弧類(cl-01)にも,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字をを掛けてもよい.この場合,始め括弧類の前のアキに掛けてはならない.

ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例1
[図135]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例1
ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例2
[図136]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例2

注1)

前にくる始め括弧類(cl-01),特に始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)にルビ文字を掛けることは体裁がよくないので,避けた方がよいという考え方もある.この考え方では,始め括弧類(cl-01)にルビ文字を掛けない処理とするか,又は最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛ける処理方法とする.

注2)

JIS X 4051では,片仮名は漢字と同じ文字クラスに含まれている.したがって,片仮名についてはルビ文字を掛けることは禁止されている.

注3)

ルビが付いた親文字群の前又は後ろの文字が,漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)のいずれでも,最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛けてもよい,とする処理法もある([図137]参照).

ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例3
[図137]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例3

注4)

漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)のすべてにルビを掛けない,とする処理法もある([図138]参照).

ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例4
[図138]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例4

行頭又は行末にルビが付いた親文字を配置する場合,ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短いときは,親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置すればよい.

行頭又は行末にルビが付いた親文字を配置する場合場合,ルビ文字の文字列が親文字の文字列より長いときは,親文字よりはみ出したルビ文字の文字列の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する([図139]参照).また,親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する方法もある([図140]参照).

ルビ文字の行頭・行末の配置例1
[図139]: ルビ文字の行頭・行末の配置例1
ルビ文字の行頭・行末の配置例2
[図140]: ルビ文字の行頭・行末の配置例2

親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する方法では,行頭又は行末では,ルビ文字が版面又はの領域よりはみ出すことは認められていないので,親文字とルビ文字の配置方法を変更する必要がある.次のようにする.

  1. モノルビの行頭:ルビ文字の文字列の先頭と親文字の文字列の先頭をそろえる形に変更する([図140]参照).

  2. モノルビの行末:ルビ文字の文字列の末尾と親文字の文字列の末尾をそろえる形に変更する([図140]参照).

  3. グループルビ行頭ルビ文字の文字列の先頭と親文字の文字列の先頭をそろえ,親文の文字列の字間のアキと,親文字の文字列の末尾からルビ文字の文字列の末尾までのアキとを1対1の比率に変更する(JIS X 4051で規定している方法,[図141]参照).

    ルビ文字の行頭・行末の配置例3
    [図141]: ルビ文字の行頭・行末の配置例3
  4. グループルビ行末ルビ文字の文字列の末尾と親文字の文字列の末尾をそろえ,親文字の文字列の字間のアキと,親文字の文字列の先頭からルビ文字の文字列の先頭までのアキとを1対1の比率に変更する(JIS X 4051で規定している方法,[図141]参照).

  5. グループルビと同様に処理した熟語ルビが行頭又は行末にきた場合:c項又はd項と同じ処理になる.

  6. 熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビが行頭にきた場合:ルビ文字の文字列の先頭と親文字の文字列の先頭を行頭にそろえて配置する.この場合,熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字が熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい.それ以上掛かる場合は,親文字の文字列からルビ文字の文字列をはみ出させるか,親文字の字間を空ける.

  7. 熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビが行末にきた場合:ルビ文字の文字列の末尾と親文字の文字列の末尾を行末にそろえて配置する.この場合,熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字が熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい.それ以上掛かる場合は,親文字の文字列からルビ文字の文字列をはみ出させるか,親文字の字間を空ける.

  8. 熟語ルビを親文字単位で2行に分割した場合:熟語ルビは,2行に分割され,行末及び行頭に分かれることがある.漢字2字の熟語の場合は,行末に漢字1字のモノルビ,次の行頭に漢字1字のモノルビという形になる.漢字3字の場合は,漢字1字のモノルビと漢字2字の熟語ルビ又は漢字2字の熟語ルビと漢字1字のモノルビとなる.漢字1字のモノルビの形になった場合は,a項又はb項で処理することになる.漢字2字以上の熟語ルビとなった場合は,e項,f項又はg項で処理することになる.

注1)

熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビの配置方法は,熟語の構成,行頭・行中・行末かの位置,その前後に配置される文字などにより変化する.この処理方法の詳細は,複雑になるので,附属書 F 熟語ルビの配置方法で解説する.

注2)

ルビ文字が付いた親文字群については,親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)に分け,それと隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 F 熟語ルビの配置方法で示す.

3.3.9 圏点の処理

圏点(傍点ともいう)は,漢字,仮名などの文字列に付け,その文字列を強調する役割を果たす.

注1)

日本語組版において文中の一部の文字列を強調する方法としては,圏点を付ける方法以外に,その部分の書体を変更する(例えばゴシック体),文字の色を変更する(例えば赤色の文字にする),括弧類でくくる(例えば始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET),又は始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (RIGHT ANGLE BRACKET)でくくる),傍線(又は下線)を付けるなどの方法がある.どの方式にするかは編集方針による.一般に書体を変更する方法や括弧類でくくる方法がよく使用されている.圏点を付ける方法はやや少ないが,漢文等では古くからで使用されており,歴史のある伝統的な方法である.

注2)

慣行として,圏点は,句点類(cl-06)読点類(cl-07)始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)などには付けない.

圏点の組版処理は,次のようにする([図142]参照).

  1. 圏点の文字サイズは,圏点を付ける対象となる親文字の文字サイズの1/2とする.

  2. 圏点の位置は,縦組では親文字の右側とし,横組では親文字の上側とし,親文字に接し,それぞれの中心をそろえて配置する.

  3. 圏点にどのような記号を付けるかは指定によるが,一般に縦組ではゴマ[﹅] (SESAME DOT)横組ではビュレット[•] (BULLET)が使用されている.

圏点の配置例
[図142]: 圏点の配置例

3.4 割注処理

3.4.1 割注の利用

割注とは,行の途中に挿入する(挿入注)の一種で,2行に割って(割り書きという)挿入することから,その名前が付けられている.割注の使用頻度は多くないが,その該当用語が出てきた箇所に直接補足説明できることから,学習参考書,旅行ガイド,事典類,解説書などで利用されており,人物・用語等の簡単な紹介に重要な役割を果たしている([図143]参照).縦組での利用が多く,横組での例は非常に少ない.

割注の例
[図143]: 割注の例

注1)

割注については,JIS X 4051では“4.16 割注処理”に規定がある.

3.4.2 割注の文字サイズと行間など

割注の文字サイズは,指定によるが,一般に6ポイント程度の文字が使用されている([図143]参照).

割注そのものの行間は,一般に0である.つまり,行間をとらない([図144]参照).

割注は,[図144]のように,通常,2行に割り書きし,割注全体の先頭及び末尾に,行送り方向の割注の幅と同じ文字サイズの始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)でくくる形式が多い.したがって,割注を囲む括弧類(以下,割注始め括弧類(cl-28)及び割注終わり括弧類(cl-29)とよぶ)のサイズは,割注の文字サイズの2倍にする.なお,割り注始括弧類の前,及び割注終わり括弧類の後ろの漢字等,平仮名,片仮名との字間ベタ組とする.

注1)

割注を始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)でくくらずに,指定された一定のアキをとる方法もある.

注2)

割注始め括弧類(cl-28)及び割注終わり括弧類(cl-29)と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す.

割注の指定例
[図144]: 割注の指定例

割注の中には始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)読点類(cl-07)も使用される.これらの組版処理は,本文と同じである.

割注は,本文の1行の行送り方向の幅の中心と,割注の行送り方向の幅の中心をそろえて配置する.割注の2行の行送り方向の幅は,本文の行の幅より大きくなるが,はみ出しは両方に均等に出すことになる.この場合の行間は,割注のない部分の行間を基本版面として設定した行間とし,割注の部分は狭くなる([図143]参照).したがって,基本版面を設定する際に,これを考慮し,行間を広めに設計する必要がある.割注は,横組に用いられる場合もあるが,その例はほとんど学習参考書や百科事典に限られる.

割注の2行の行長は,できるだけそろえる.本文の1行の中に割注がすべて配置できる場合は,2行に分割可能な箇所で,かつ割注全体の文字列の半分に最も近い位置で分割する(この場合の2行に分割するルール(分割可能箇所)も本文と同じである).ただし,割注の2行目の行長を1行目の行長より長くしない([図145]参照).

1行の中に割注がすべて配置できる場合の例
[図145]: 1行の中に割注がすべて配置できる場合の例

3.4.3 割注を本文の2行以上にわたって配置する処理

割注の挿入位置や分量によっては,本文の1行の中に割注がすべて配置できなく,割注を本文の2行又は3行以上にわたって配置する場合がある.この場合の文字列の配置順序及びそれぞれの割注の行長は,[図146]又は[図147]のようにする.

2行にわたって割注を配置する例
[図146]: 2行にわたって割注を配置する例
3行にわたって割注を配置する例
[図147]: 3行にわたって割注を配置する例

注1)

割注の利用は,そもそも人物や事項に簡単な説明を付けるもので,注記の字数がそれほど多くならない場合に利用する形式である.したがって,割注が本文の2行にわたって配置されることは,その挿入位置により頻出する.しかし,3行にわたって配置される例はほとんどない.このような注になるのであれば,別の形式の注にすることを検討する必要がある.

3.5 段落整形,そろえ及び段落末尾処理

3.5.1 段落先頭行の字下げ

ある意味のまとまりをもった複数の文で構成されている段落(意味上の段落)を示す場合に,通常,新しい段落で改行にしている.この際,段落先頭行の字下げ(JIS X 4051では“段落字下げ”という用語を使用している)については,次のような方法がある.なお,字下げする場合は,その段落で使用している文字サイズ全角アキが原則である.

注1)

段落先頭行の字下げについては,JIS X 4051では“4.17 段落整形処理”に規定されている.なお,段落整形とは,字下げ,字上げ,インデントなどの段落の書式をいう.

注2)

段落先頭行の字下げを全角とした場合の始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の組版処理については,本ドキュメントの3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法を参照.

  1. すべての段落の先頭行の字下げを行う.ほとんどの書籍・雑誌は,この方法を採用している([図148]参照).

    段落の先頭行の字下げを行った例
    [図148]: 段落の先頭行の字下げを行った例

    注1)

    改行にして始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)でくくった会話などを“といった……”などと受けて続く場合は,文節が連続していると考え,段落の先頭行の字下げは行わないで天付きとする([図149]参照).横組の別行にした数式を受けて,改行で“となるので……”などと受ける場合も,同様に段落の先頭行の字下げは行わない.ただし,小説などでは,すべて段落の先頭行の字下げは行うという処理方法も行われている([図150]参照).

    会話の直後の行の配置例1
    [図149]: 会話の直後の行の配置例1
    会話の直後の行の配置例2
    [図150]: 会話の直後の行の配置例2
  2. すべての段落の先頭行の字下げを行わないで,天付きとする([図151]参照).横組などの一部の書籍・雑誌で体裁を優先して採用している例があるが,あまり読みやすいとはいえない.

    段落の先頭行の字下げを行わない例
    [図151]: 段落の先頭行の字下げを行わない例
  3. 段落の先頭行の字下げは原則として行うが,見出しの直後の段落に限り字下げを行わないで,天付きとする([図152]参照).字下げを行わない見出しと体裁をそろえるということもあり,横組の一部の書籍・雑誌などでこの方法が採用されている.

    見出しの直後の段落に限り字下げを行わない例
    [図152]: 見出しの直後の段落に限り字下げを行わない例

なお,箇条書きなどでは,逆に,段落の2行目以下の行頭を字下げするという方法も行われている([図153]参照).“問答形式(Q&A)”などとよばれる処理方法である.番号が付く場合など,この番号が目立つという効果がある.

箇条書きの配置例
[図153]: 箇条書きの配置例

注1)

箇条書きについては,JIS X 4051では“8.4 箇条書き処理”に規定がある.

3.5.2 字下げと字上げ

字下げは,版面(1段組の場合)又はの領域(多段組の場合)の行頭側の端から指定された量だけ行頭位置を下げる処理である.逆に行末側の端から指定された量だけ行末位置を上げる処理が字上げである.

字下げは,引用文を別行にして示す場合([図154]参照)や,別行の見出しで行う例がある.字上げは,別行の見出しなどで行う場合や引用文に例がある.

別行の引用文を字下げした例
[図154]: 別行の引用文を字下げした例

注1)

別行にする引用文では,本文と同じ文字サイズで字下げだけで本文との区別を表す方法と,文字サイズも本文よりは小さくする方法がある.前者の方法が多い.この場合,一般に本文の文字サイズの2倍の字下げとする例が多い.分量の多い引用文が数多く挿入される場合は,全角の字下げとして,さらに別行の引用文の前後を1行アキとする方法も行われている.文字サイズを本文よりは小さくする場合の字下げの方法は,本ドキュメントの将来の版で解説する予定である4.2 注の処理参照.

注2)

後注などでも字下げを行う.こうした注の字下げについては,本ドキュメントの将来の版で解説する予定である4.2 注の処理参照.

3.5.3 そろえの処理

日本語組版でいう“そろえ”とは,1行の文字列について,指定した位置に文字の配置位置を合せることである.見出しや詩などの比較的短い行をある一定の長さと位置に調整することである.次のような方法がある([図155]参照).指定された行長以下の文字列を処理する方法なので,見出しや,複数行からなるが短い文章で構成される“詩”などで,指定の位置にそろえる場合に利用されている.

注1)

そろえの処理については,JIS X 4051では“4.18 そろえ等の処理”に規定されている.

  1. 中央そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,行頭側及び行末側の空き量を均等にし,文字列の中央を,行の中央の位置に合せて配置する.

  2. 行頭そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,文字列の先頭を行頭の位置に合せ,1行に満たないときは行末側を空けて配置する.

  3. 行末そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,文字列の末尾を行末の位置に合せ,1行に満たないときは行頭側を空けて配置する.

  4. 均等そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,そのうえで,行の調整を行う際に空ける調整が可能な箇所で字間を均等に空けて(又は詰める調整が可能な箇所を詰めて),文字列の先頭を行頭の位置に,文字列の末尾を行末の位置に合せる.

そろえの配置例
[図155]: そろえの配置例

注1)

そろえは,見出しやの項目の配置方法でいくつかの方法が行われている.例えば,横組の見出しは左右のバランスを考慮し中央そろえが多いが,行頭そろえにする例もある.

注2)

均等そろえは,俳句を別行にして掲げる場合によく利用されている([図156]参照).

均等そろえにした俳句の配置例
[図156]: 均等そろえにした俳句の配置例

3.5.4 段落末尾処理

段落末尾処理とは,段落の最終行の文字数が,ある文字数未満になることを避けるための処理のことである.ウィドウ(widow)処理ともいう.

注1)

段落末尾処理については,JIS X 4051では“4.20 段落末尾処理”に規定されている.

注2)

日本語組版では,段落末尾処理はあまり重視されていない.しかし,段落の最終行が1字だけになる場合(これは許容している例が多い),もっと極端に改丁改ページで始まる直前のページに1字だけ配置されるという場合は,避けるようにする([図157]参照).

改ページで始まる直前のページに1字だけ配置された例(これは避ける)
[図157]: 改ページで始まる直前のページに1字だけ配置された例(これは避ける)

3.6 タブ処理

3.6.1 タブ処理の利用

タブ処理とは,ある特定の文字列を行中の指定された位置に合せて配置することである.1つあるいは複数の文字列を行の特定の位置に配置する場合に利用できる.形式のデータの配置,箇条書きなどに利用されている([図158]参照).

タブ処理の機能を使用して配置した例
[図158]: タブ処理の機能を使用して配置した例

注1)

タブ処理については,JIS X 4051では“4.21 タブ処理”に規定がある.

タブ処理を行うためには,タブ位置及びそのタブ種(配置位置にどのようにそろえるかの形式)の指定,さらに,その指定位置に配置する文字列が必要である.そこで,タブ処理を行う文字列の前にタブ記号を挿入しておく必要がある.タブ記号の直後にある文字列がタブ処理を行う対象の文字列になる([図159]参照).そして,1行中に挿入したタブ記号の数だけのタブ位置とそのタブ種を指定する.

タブ記号とタブ処理の対象となる文字列
[図159]: タブ記号とタブ処理の対象となる文字列

3.6.2 タブ処理で指定する配置位置にそろえる形式

タブ処理で指定する配置位置にどのようにそろえるかの形式(タブ種)としては,次のようなものが必要になる.

  1. 左(上)そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の先頭をタブ位置に合せて配置する([図160]参照).左そろえタブは横組の場合のタブ種,上そろえタブは縦組の場合のタブ種である.

    左(上)そろえタブの例
    [図160]: 左(上)そろえタブの例
  2. 右(下)そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の末尾をタブ位置に合せて配置する([図161]参照).右そろえタブは横組の場合のタブ種,下そろえタブは縦組の場合のタブ種である.

    右(下)そろえタブの例
    [図161]: 右(下)そろえタブの例
  3. 中央そろえタブ:タブ処理を行う対象の文字列の中央をタブ位置に合せて配置する([図162]参照).

    中央そろえタブの例
    [図162]: 中央そろえタブの例
  4. 指定文字そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の中にある指定された文字(例えばピリオド)の先頭をタブ位置に合せて配置する([図163]参照).

    指定文字そろえタブの例
    [図163]: 指定文字そろえタブの例

3.6.3 タブ処理を行う対象の文字列の配置法

行頭から,タブ記号で区切られた文字列と,タブ処理として指定された配置位置(タブ位置)を,順番に対応させて配置する.それぞれの文字列に含まれる始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)などの組版処理は,本文と同じである.

いくつかの配置例を示す.ただし,b以降は設計段階では予想しなかった配置となる場合が多く,一般に,タブ位置の設計のやり直しが必要になる.

  1. タブ処理の対象となる文字列が行の最初の文字列であれば,行頭に一番近いタブ位置にその文字列を合せ,以下,順番に対応させて配置する([図164]参照).

    タブ処理による配置例1
    [図164]: タブ処理による配置例1
  2. タブ処理の対象となる文字列が長くて,次にくるタブ位置をはみ出した場合は,その長い文字列の後ろのタブ処理の対象となる文字列は,そのはみ出した長い文字列の末尾以降にある最初のタブ位置が対応する([図165]参照).

    タブ処理による配置例2
    [図165]: タブ処理による配置例2
  3. 指定位置にタブ処理の対象となる文字列を配置した結果,前の文字列と重なってしまった場合は,直前の文字列の末尾に続けて配置する([図166]参照).

    タブ処理による配置例3
    [図166]: タブ処理による配置例3
  4. タブ処理の対象となる文字列に対応するタブ位置がない場合は,次行の先頭のタブ位置から順番に対応をとって配置する([図167]参照).

    タブ処理による配置例4
    [図167]: タブ処理による配置例4

3.7 その他の行組版処理

3.7.1 添え字処理

添え字とは,文字のそばに付ける上付き文字又は下付き文字をいう.国際単位系(SI)の単位,数式,化学式等で使用されている.

注1)

添え字については,JIS X 4051では“4.13 添え字処理”に規定がある.

上付き文字は,一般に親文字の後ろに付くが,化学式では前に付く場合がある.下付き文字は,一般に親文字の後ろに付くが,化学式では前に付く場合がある.親文字と添え字との字間ベタ組にする.

添え字が付く例をいくつか掲げる([図168]参照).なお,添え字については,添え字が付く親文字を含め,このドキュメントでは親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)として扱う.

添え字の配置例
[図168]: 添え字の配置例

注1)

親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量に示す.

添え字の文字サイズ及び親文字に対する添え字の行送り方向の配置位置については,JIS X 4051では,“処理系定義とする”となっている.添え字の文字サイズは,親文字のサイズにもよるが,一般に親文字の60%くらいがよいであろう.

なお,親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の文字列の>字間で2行に分割してはならない.また,その文字列の字間は,行の調整処理で字間を空ける箇所にはしない.

注1)

縦組の中に添え字が付いた文字列(親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21))を配置する場合は,文字を時計回りに90度回転し,配置する.文字列が短い場合は縦中横にして配置してもよい.

注2)

親文字の後ろに下付き上付きとが2つ付く場合がある.この場合は,数式では親文字と下付きとをベタ組で配置し,その後ろにベタ組で上付きを配置する方法が一般的である.化学式でも同様であるが,式の意味から上付きも親文字とベタ組で配置する場合もある.

3.7.2 振分け処理

振分けとは,1行の途中に複数の言葉や文を配置する処理である.複数の選択肢を示す場合などに利用されている([図169]参照).学習参考書,マニュアル,解説書などで使用している例がある.振分けを行う場合,複数の行を括弧類でくくることも多い.

振分けの例
[図169]: 振分けの例

振分け処理は,一般に次のように行っている([図170]参照).以下では,振分けするそれぞれの文字列を振分け行とよぶ.

  1. 振分けに使用する文字は,その段落で使用している文字サイズとするが,やや小さい文字サイズにしたり,書体を変える場合もある.

  2. 同一の振分け処理の中のすべての振分け行の先頭は,そろえる.

  3. 振分けの行長は,同一の振分け処理の中で最も長い振分け行の行長を振分け行長とする.ただし,振分けの行長を指定し,長い同一の振分け行を折り返して複数の行にすることもある.この場合の2行目以下の行頭は指定による.同一の振分け行とする文字列中に改行の指定がある場合は,その指定箇所で振分け行を分割する.この場合の行頭は,振分け行の1行目の位置とそろえる.また,同一の振分け行を複数の行に分割した場合の行間は0とする.

  4. 異なる振分け行の行送り方向の行間は,指定による.

  5. 同一振分け処理に含まれる行送り方向の幅(の合計)の中心と,本文の行の中心とをそろえて配置する.

  6. 振分けの前後を括弧類で囲む場合,括弧類の行送り方向の幅は,振分け行の行送り方向の幅(の合計)とそろえる.

  7. 同一の振分けは,一体として扱い,本文の複数の行にわたって配置してはならない.

振分けの配置方法
[図170]: 振分けの配置方法

振分けを含む段落の行間は,指定による.そこに配置される振分けの内容を考慮して指定する必要がある.

振分けは割注と異なり,一般に行送り方向のサイズが大きくなる.そこで,版面又はの領域の外側へのはみ出しは認められていない.版面又は段の領域の範囲内に配置する.

3.7.3 字取り処理

日本人名の名簿を一覧にする場合など,行中の文字列の一部について全長を指定する例がある.このような場合に,行中の指定された文字列を,字間を調整して,字詰め方向について指定された長さにする処理が字取り処理である([図171]参照).人名など字数の異なる文字列を指定した一定の長さでそろえたい場合に利用できる.

字取り処理の例1
[図171]: 字取り処理の例1

横組などでは,例えば,章番号などの後ろに続く文字列だけを,字取り処理する例がある.例えば,2字の文字列の字取りは,空き過ぎになるので例外的に柱の文字サイズの6倍とし,3字から6字までの文字列の字取りを柱の文字サイズの7倍とする([図172]参照).この例では,7字以上は,ベタ組とする.

字取り処理の例2
[図172]: 字取り処理の例2

字取り処理は,次のように行う.

  1. 字取りの全長の指定は,そこに使用されている文字サイズの整数倍とする.

  2. 指定された文字列について,字間を均等に空け,字詰め方向の先頭から末尾までを,指定された長さにする.ただし,次のような箇所は,空ける対象としない.

    1. 2行に分割してはならない箇所.連数字中の文字(cl-24)の字間,欧文用文字(cl-27)の字間,同一の分離禁止文字(cl-08)の字間など.これらの文字列は一体として扱いたいからである.

      注1)

      始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど行の調整処理で空ける対象箇所としない字間も問題となる.これらの箇所は,議論の分かれるところだが,字取り処理で空ける対象箇所としてよいだろう.ただし,始め括弧類(cl-01)の後ろ及び終わり括弧類(cl-02)の前は,2行に分割してはならない箇所なので,字取り処理で空ける対象箇所としない.次に,すべての字間を空けた例,ここで説明した方法,始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の前後をすべて空けない例を[図173]に示す.

      始め括弧類及び終わり括弧類を含んだ文字列の字取り例
      [図173]: 始め括弧類及び終わり括弧類を含んだ文字列の字取り例
    2. 欧文間隔(cl-26)和字間隔(cl-14)など空白を挿入してある箇所は,その空白の前及び後ろの2箇所ではなく,空白の前(又は後ろ)だけとする.空白の前後2箇所で空けると空き過ぎになる.

  3. 指定された文字列が1字の場合など,字間を空ける箇所がないときは,文字列の後ろを空けておく.

3.7.4 等号類と演算記号の処理

理工学書だけでなく,一般の本でも,等号[=] (EQUALS SIGN),ほとんど等しい[≒] (APPROXIMATELY EQUAL TO OR THE IMAGE OF),正符号[+] (PLUS SIGN),負符号[−] (MINUS SIGN)などの数学記号が使用されている.日本語組版では,等号,ほとんど等しいなどと,正符号,負符号などでは組版処理方法が異なる.そこで,このドキュメントでは,等号の類似記号を等号類(cl-17)に,正符号などの類似記号を演算記号(cl-18)に分けて,それらに限り,処理方法を解説する.

注1)

等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)にどのような記号が含まれるかは,3.9 文字クラスについてで解説する.

注2)

理工学書などでは,水平の罫線を使用した分数(やぐら組ともよばれている),根号式,積分記号,直和記号(シグマ)なども使用される.これらの記号は,一般書ではそれほど使用されていないので,このドキュメントでは,これらの処理は範囲としない.

等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)の組版処理は,次のようにする.

  1. 等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)の字幅は,全角とする([図174]参照)

  2. 別行としないで,行の途中に配置する等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)は,その前後に配置する連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間をベタ組とする([図174]参照).なお,数式の先頭及び/又は末尾が連数字中の文字(cl-24)又は欧文用文字(cl-27)の場合は,漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)と数式との間は,四分アキとする.

    行の途中に配置する等号類及び演算記号の配置例
    [図174]: 行の途中に配置する等号類及び演算記号の配置例

    注1)

    漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の前後に等号類(cl-17)又は演算記号(cl-18)がくる場合も,その字間はベタ組とする([図174]参照).ただし,“これは-5となり”のように演算記号(cl-18)連数字中の文字(cl-24)が連続する文字列,又は“これは-aとなり”のように演算記号(cl-18)と量を示す欧文用文字(cl-27)が連続する文字列を配置する場合は,前に配置する漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)と演算記号との字間は四分アキとした方がよい([図174]参照).

    漢字等,平仮名及び片仮名の前後に統合類又は演算記号を配置した例
    [図175]: 漢字等,平仮名及び片仮名の前後に統合類又は演算記号を配置した例
  3. 別行とする数式,化学式などに配置する等号類(cl-17)連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間は,四分アキとする.別行とする数式,化学式などに配置する演算記号(cl-18)と,連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間は,ベタ組とする.

    別行式に配置する等号類及び演算記号の配置例1
    [図176]: 別行式に配置する等号類及び演算記号の配置例1

    注1)

    別行とする数式,化学式などは,横組では版面又は段の領域の左右中央に配置する例が多い.縦組で時計回りに90度回転させて数式,化学式などを配置する場合は,行頭から指定した字下げした位置に配置する例が多い.

    注2)

    別行とする数式などでは,連数字中の文字(cl-24)及び欧文用文字(cl-27)等号類(cl-17)の前後の字間をベタ組とする方法や二分アキとする方法もある.また,等号類(cl-17)の前後の字間を四分アキ又は二分アキとした場合は,演算記号(cl-18)連数字中の文字(cl-24)及び欧文用文字(cl-27)との前後の字間を四分アキとする方法もある.

    別行式に配置する等号類及び演算記号の配置例2
    [図177]: 別行式に配置する等号類及び演算記号の配置例2
  4. 等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)は,その前後に配置する連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)などとの字間で2行に分割してよい.

    注1)

    別行式で,2行に分割する位置をある程度任意に選択できる場合は,まず等号類(cl-17)の前で2行に分割するとよい.それができない場合は,演算記号(cl-18)の前で2行に分割するとよい.

    注2)

    数式,化学式に配置する中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)は,等号類(cl-17)又は演算記号(cl-18)の前後にアキを確保する場合を除外し,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後,始め括弧類(cl-01)の前及び終わり括弧類(cl-02)の後ろはベタ組とする.

3.8 行の調整処理

3.8.1 行の調整処理の必要性

禁則処理その他の要因により行長に過不足がでる場合は,行の調整処理を行う.段落内では,分割禁止とされていない箇所で文字列を分割し,それぞれの行を構成していく.この際,段落末尾の1行の行長に満たない行以外の行は,指定された行長にし,段落末尾の1行の行長に満たない行以外の行頭及び行末の位置を所定の位置に配置する必要がある.段落末尾の1行の行長に満たない行は,隣接する文字の字間に附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキを挿入するか,又は指定されたアキがある場合はそのアキを挿入する以外は,原則としてベタ組にして文字列の先頭を行頭にそろえて配置し,文字列の末尾は行末にそろえる必要はない.

注1)

欧文組版においてみられるragged right (flush left),ragged left (flash right),ragged centerとよばれる方法は,日本語組版,特に書籍の本文においては,一般に行われていない.書籍の本文における段落の処理は,欧文組版でいう“justification”が原則である.なお,欧文組版の場合のjustificationは,主に単語間のアキ(語間)を増減して1行の行長をそろえるのに対し,日本語組版では,欧文間隔(cl-26)だけでなく,以下に述べるように多くの箇所を調整に利用している.

注2)

段落の最終行は,1行の行長以下であれば,特に調整の必要はない.ただし,最終行が行長よりわずかに長く,後述する始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)などの前後のアキを詰めて行長にそろえる処理が可能な場合は,行長の調整処理が行われることになる.

注3)

段落を処理対象とした行の調整処理とは処理対象が異なるが,指定された行長以下の1行の文字列の位置を指定した位置に合せる方法については,3.5.3 そろえの処理で解説する.

行の調整処理が必要となる要因は様々であるが,主なものとしては次のような例がある.

  1. 連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)など字幅が全角でない文字・記号を混用する([図178]参照).

    連数字中の文字,欧文用文字を使用した例
    [図178]: 連数字中の文字,欧文用文字を使用した例
  2. 約物が連続する.例えば,終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)が連続した場合は,終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)及びアキの合計は1.5倍となる([図179]参照).ただし,終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06),さらに始め括弧類(cl-01)が連続した場合は,これら約物の字幅とアキの合計は2倍となるので,過不足はでない([図179]参照).

    約物が連続した例
    [図179]: 約物が連続した例
  3. 文字サイズの異なる文字を混用する([図180]参照).

    括弧内の文字サイズを1段階小さくした例
    [図180]: 括弧内の文字サイズを1段階小さくした例

    注1)

    参照ページの表示,用語の説明などにおいて括弧を付けて補足説明する場合,基本版面の文字サイズよりは1段階小さい文字サイズにする例がある.

  4. 行頭禁則行末禁則又は分割禁止を回避する([図89]参照).

3.8.2 詰める処理と空ける処理

行の調整処理は,規定されているアキを確保した箇所又はベタ組の字間で調整する.その方法としては,次がある.

  1. 規定されているアキを詰める処理(追込み処理).追込み処理では,読点類(cl-07)又は終わり括弧類(cl-02)の後ろの二分アキや,始め括弧類(cl-01)の前の二分アキ,欧文間隔(cl-26)などのアキを規定の範囲内で詰める処理を行う.

  2. 字間を空ける処理(追出し処理).追出し処理では,欧文間隔(cl-26)など規定の範囲内で空けることが許されている箇所や,行の調整処理で字間を空ける処理を避けるとされていない箇所の字間について空ける処理を行う.

通常,詰める処理(追込み処理)を優先し,それで処理できない場合は空ける処理(追出し処理)を行う.詰める処理(追込み処理)を優先するのは,ベタ組の箇所はできるだけ空けないという考え方による.

注1)

句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)の行頭禁則を回避する方法としてぶら下げ組がある.この方法は,JIS X 4051では規定していないが,その“解説”では説明が行われている.

ぶら下げ組は,句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)に限り,版面に接して,指定の行長よりはみ出して配置する方法である([図181]参照).ベタ組の字間を空ける調整が避けられるとして,書籍等でも採用されている.しかし,欧文組では原則としてぶら下げ組は採用されていないので,和文と欧文との混植になじまない,また,ぶら下げ組は本来,活字組版において調整の作業を軽減するために採用されていた方法である,との反対意見がある.なお,[図181]において,1行目末尾及び5行目末尾のように,行末の18字目に配置できる場合は,そのまま配置する.DTPなどでは,このような句読点を3行目のようにぶら下げ組にする処理を行っている例があるが,不必要な処理といえよう.

ぶら下げ組の例
[図181]: ぶら下げ組の例

3.8.3 詰める処理の優先順位

詰める処理(追込み処理)を行う場合は,通常,優先順位と詰める限界を決めて行う.詰める処理は,次の順序で行う.

注1)

JIS X 4051では割注の調整方法も規定しているが,ここでの解説では説明がやや複雑になるので除外した.

注2)

行の調整処理の際に詰める処理(追込み処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所の表4で示す.

  1. 欧文間隔(cl-26)を,最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.

  2. 行末に配置する終わり括弧類(cl-02)読点類(cl-07)及び句点類(cl-06)の後ろの二分アキをベタ組にする.

  3. 行末に配置する中点類(cl-05)の前及び後ろの四分アキを一緒にベタ組にする.

  4. 行中の中点類(cl-05)の前後の四分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.

  5. 行中の始め括弧類(cl-01)の前側,並びに終わり括弧類(cl-02)及び読点類(cl-07)の後ろ側の二分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.

    注1)

    句点類(cl-06)の後ろの二分アキは,文の区切りとしての役割が大きいので,行末に配置する場合を除外して,調整には使用しない.

    注2)

    読点類(cl-07)と,始め括弧類(cl-01)終わり括弧類(cl-02)では,その役割が異なることから,始め括弧類の前,終わり括弧類の後ろの二分アキを詰める調整を,読点類の後ろの二分アキを詰める調整より優先して処理している例もある.

    注3)

    始め括弧類(cl-01)の前の二分アキ,終わり括弧類(cl-02)の後ろ及び読点類(cl-07)の後ろの二分アキを,ベタ組まで詰めるのは詰め過ぎであるという考えから,詰める限界を最小で四分アキまでとして処理している例もある.

  6. 平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最小で八分(全角の8分の1)アキまで文字サイズ比で均等に詰める.

    注1)

    漢字等(cl-19)などと,欧文用文字(cl-27)連数字中の文字(cl-24)又は単位記号中の文字(cl-25)との四分アキは,固定したアキとして,調整には使用しない例もある.

なお,JIS X 4051では,行末に配置する終わり括弧類(cl-02)読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の後ろをベタ組とし,行末に配置する句点類(cl-06)の後ろは二分アキとすることから,次の順序で処理するように規定している.

注1)

JIS X 4051で規定している行の調整処理の際に詰める処理(追込み処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所の表5で示す.

  1. 欧文間隔(cl-26)を,最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.

  2. 中点類(cl-05)の前後のアキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.

  3. 始め括弧類(cl-01)の前側,並びに終わり括弧類(cl-02)及び読点類(cl-07)の後ろ側の二分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.

  4. 平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最小で八分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.

3.8.4 空ける処理の優先順位

空ける処理(追出し処理)を行う場合も詰める処理(追込み処理)と同様,優先順位と空ける限界を決めて行う.JIS X 4051では,次の順序で処理するように規定している.

  1. 欧文間隔(cl-26)を,最大で二分アキまで文字サイズ比で均等に空ける.

  2. 平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24)欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最大で二分アキまで(又は三分アキまで)文字サイズ比で均等に空ける.

    注1)

    詰める処理と同様に,漢字等(cl-19)などと,欧文用文字(cl-27)連数字中の文字(cl-24)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキは,固定したアキとして,空ける調整でも使用しないで処理している例がある.

  3. a及びb以外の行の調整処理で字間を空ける処理を避けるとされていない箇所(空ける処理が可能な箇所)の字間を,最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける.

  4. a, b, cで調整できない場合は,a, b, cに加え,分割禁止とされていない文字間を均等に空ける.

    注1)

    JIS X 4051ではdの処理に加えて,欧文用文字(cl-27)の字間を含め,均等に空けるかどうかは,処理系定義とする,となっている.

    注2)

    行の調整処理の際に空ける処理(追い出し処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す.

3.9 文字クラスについて

3.9.1 文字・記号により振る舞い方は異なる

文字や記号を行に配置する場合,次のような点でその振る舞い(配置方法)が異なる.

  1. 文字・記号の字幅は,全角か,半角か,又はそれ以外か.

  2. 行頭に配置してよいか,又は禁止するのか.配置してよい場合,どのように配置するか.

  3. 行末に配置してよいか,又は禁止するのか.配置してよい場合,どのように配置するか.

  4. 文字・記号が並んだ場合,その字間はベタ組にするか,又は一定のアキをとるのか.例えば,漢字等(cl-19)平仮名(cl-15)が並んだ場合,その字間はベタ組であり,平仮名(cl-15)の後ろに欧文用文字(cl-27)がきた場合,その字間は四分アキとなる.

  5. 文字が並んだ場合,その字間で2行に分割してよいか.例えば,連数字中の文字(cl-24)が並んだ場合,その字間では2行に分割してはならない.

  6. 行の調整処理の際に,その並んだ文字の字間を使用してよいか.例えば,字間を詰めてよいか,逆に字間を空けてよいか.なお,調整処理の優先順位と調整量の限界も問題となる.

3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分ける

組版処理を行う場合,前項で述べたような事項について,性格を同じにする文字・記号ごとにグループに分け,文字クラスとして管理する方法がある.

JIS X 4051でも,“6.1.1 文字クラス”に文字クラスが示されている.なお,JIS X 4051では,“ここに挙げた文字以外を,それぞれの文字クラスに追加するか否かは,処理系定義とする”と備考に書かれている.

注1)

JIS X 4051では,各文字クラスに含まれる文字・記号を特定する資料として,その附属書に各文字クラスに含まれる文字・記号とJIS X 0213との対応表が“附属書1”として掲げられている.

このドキュメントにおける文字クラスは,JIS X 4051における文字クラス分けを一部修正し,次のようにする.なお,附属書 A 文字クラス一覧に,各文字クラスに含まれている文字・記号とISO/IEC 10646(UCS)のAnnex Aで規定されている“基本日本語文字集合”(UCSのコレクション285)及び“拡張非漢字集合”(UCSのコレクション286)に含まれる非漢字との対応を示す.

  1. 始め括弧類(cl-01)

    例)

    ‘“(〔[{〈《「『【

    など

  2. 終わり括弧(cl-02)

    例)

    ’”)〕]}〉》」』】

    など

    注1)

    JIS X 4051では,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)及びコンマ[,] (COMMA)については終わり括弧類と同様な配置法となるので,文字クラスとしては終わり括弧類に含めている.しかし,このドキュメントでは,読点及びコンマは読点類(cl-07)として文字クラスを独立させ,解説する.

  3. ハイフン類(cl-03)

    例)

    ‐〜

    など

  4. 区切り約物(cl-04)

    例)

    ?!

    など

  5. 中点類(cl-05)

    例)

    ・:;

  6. 句点類(cl-06)

    例)

    。.

  7. 読点類(cl-07)

    例)

    、,

  8. 分離禁止文字(cl-08)

    例)

    —…‥

    など

  9. 繰返し記号(cl-09)

    例)

    ヽヾゝゞ々

    など

    注1)

    繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)などは,JIS X 4051では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした.

    注2)

    繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)を行頭禁則の対象としない方法がある.この場合は,漢字等(cl-19)の文字クラスとする.

  10. 長音記号(cl-10)

    例)

    注1)

    長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)は,JIS X 405では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした.

    注2)

    JIS X 4051では,処理系定義として,長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)を行頭禁則和字から除外することは認められている.

    注3)

    長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)を行頭禁則の対象としない場合は,長音記号は,片仮名(cl-16)の文字クラスとする.

  11. 小書きの仮名(cl-11)

    例)

    ぁぃぅぇぉァィゥェォっゃゅょッャュョ

    など

    注1)

    小書き片仮名ツ[ッ] (KATAKANA LETTER SMALL TU)などは,JIS X 4051では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした.したがって,JIS X 4051でいう“行頭禁則和字”は,繰返し記号(cl-09)長音記号(cl-10)及び小書きの仮名(cl-11)の3つに分解されたことになる.

    注2)

    JIS X 4051では,処理系定義として,小書きの仮名(ぁぃぅァィゥなど)を行頭禁則和字から除外することは認められている.

    注3)

    小書きの仮名を行頭禁則の対象としない場合は,そこに含まれる小書きの平仮名は平仮名(cl-15)の文字クラス,小書きの片仮名は片仮名(cl-16)の文字クラスとする.

  12. 前置省略記号(cl-12)

    例)

    ¥$£#

    など

  13. 後置省略記号(cl-13)

    例)

    °′″℃¢%‰

    など

  14. 和字間隔(cl-14)

    例)

    U+3000(IDEOGRAPHIC SPACE)

  15. 平仮名(cl-15)

    例)

    あいうえおかがきぎ

    など

    注1)

    JIS X 4051で,漢字など(1.~12.以外の和字)と平仮名が別のクラスになっているのは,ルビの親文字からのはみ出しがあった場合,そのはみ出しを掛けてよいかどうかで差があるからである.

  16. 片仮名(cl-16)

    例)

    アイウエオカガキギ

    など

    注1)

    片仮名は,JIS X 4051では,漢字などと同じ文字クラス(1.~12.以外の和字)に含まれている.しかし,このドキュメントでは,ルビのはみ出しがあった場合,平仮名と同様に掛かってよいとしたことから独立した文字クラスとした.

  17. 等号類(cl-17)

    例)

    =≠<>≦≧⊆⊇∪∩

    など

    注1)

    数式などに使う演算記号(+-÷×等)や等号類(=≠<>≦≧⊆⊇∪∩等)は,JIS X 4051では漢字などと同じ文字クラス(1.~12.以外の和字)又は欧文用文字に含まれている.しかし,欧字やアラビア数字と連続した場合の扱いは,漢字とは異なるので,次項の演算記号とともに新たな文字クラスを作成した.

  18. 演算記号(cl-18)

    例)

    +-÷×

    など

  19. 漢字等(cl-19)

    例)

    亜唖娃阿哀愛挨〃仝〆♂♀

    など

    注1)

    JIS X 4051の文字クラス名は,“1.~12.以外の和字”である.

  20. 合印中の文字(cl-20)

    の参照のために該当する項目の直後の行中に配置した合印中の文字である.

  21. 親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)

    注1)

    JIS X 4051の名称は,“添え字付き親文字群中の文字”である.親文字群とは,親文字及びそれに付随するルビ,添え字又は圏点を含めた文字群のことである.

  22. 親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)

    注1)

    JIS X 4051の名称は,“熟語ルビ以外のルビ付き親文字群中の文字”である.

  23. 親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)

    注1)

    JIS X 4051の名称は,“熟語ルビ付き親文字群中の文字”である.

  24. 連数字中の文字(cl-24)

    連数字として扱われる連続した数字(アラビア数字)及び小数点のピリオド,並びに位取りのコンマ及び空白のことである.

  25. 単位記号中の文字(cl-25)

    ここでいう単位記号は,国際単位系(SI)として使用されているラテン文字又はギリシャ文字を組合せて単位を示すものである.

    注1)

    全角の文字の外枠にラテン文字やアラビア数字などを組合せた単位記号がある(全角単位字).このような単位記号は,ここでいう単位記号中の文字には含めない.なお,全角単位字は,主に縦組で使用するもので,横組で使用するのは,体裁がよくないので避けた方がよい([図182]参照).

    全角単位字(上側)と欧文用文字(下側)を用いた単位記号の例
    [図182]: 全角単位字(上側)と欧文用文字(下側)を用いた単位記号の例
  26. 欧文間隔(cl-26)

  27. 欧文用文字(cl-27)

    注1)

    欧文用文字(cl-27)には,欧文として使用する括弧類などの欧文の約物を含む.なお,これらは和文でも欧文でも使用している種類がある.しかし,それらの字幅や字形は異なることが多い.例えば,始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は,和文用と欧文用とでは,字幅が異なるだけではなく(和文用は文字の外枠の行送り方向の中央,欧文用は並び線ディセンダラインが基準),円弧の深さ(フォントにもよるが,一般に和文用は円弧が深く,欧文用は浅い),字形(フォントにもよるが,和文用は線の太さの変化が小さく,欧文用は変化が大きい)といった違いがある.これらにつき,どの部分に和文用,どの部分に欧文用を使用するかは指定による.和文中は和文用を,欧文中は欧文用を使用するのが原則であるが,判断に迷う例もある.例えば,“エディター(editor)は……”のように和文中に英語の綴りを括弧内に示す例は多い.この始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は,和文か欧文かということである.この場合の始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は和文としてよいであろう.

  28. 割注始め括弧類(cl-28)

    例)

    (〔[

    など

  29. 割注終わり括弧類(cl-29)

    例)

    )〕]

    など

    注1)

    割注始め括弧類(cl-28)又は割注終わり括弧類(cl-29)は,割注を囲むために用いる括弧類及びその前後のアキのことである.一般に使用する括弧類と組版処理が異なるので,別の文字クラスにしている.

  30. 縦中横中の文字(cl-30)

3.9.3 各文字クラスの配置方法

文字クラスごとに,行頭・行末に配置してよいか,禁止するか,さらに行頭・行末にきた場合の配置法や,それぞれが並んだ場合の文字間の空き量は,前に配置される文字クラスと後ろに配置される文字クラスの組合せ(2次元の表)で示すことができる.JIS X 4051では,表5に“(文字間の)空き量”として示されている.

注1)

2次元の表に示す場合,各文字クラスの他に,“行頭”(前に配置される文字クラスの欄)及び“行末”(後ろに配置される文字クラスの欄)の項目が必要になる.そして,行頭又は行末の配置を禁止する場合は,JIS X 4051では行頭”及び“行末”の欄に×印で示している.

また,文字クラスの文字・記号が並んだ場合,その字間で2行に分割が可能か,行の調整処理の際に字間を空けてよいかどうかも,各文字クラスの組合せ(2次元の表)で規定できる.このような事項についても,JIS X 4051では2次元の表で示している.2行に分割が可能かどうかは表6,行の調整処理の際に字間を空けてよいかどうかは表7に示されている.

注1)

文字クラスの文字・記号が並んだ場合,行の調整処理の際にその字間を詰めてよいかどうかも各文字クラスの組合せ(2次元の表)で規定できる.しかし,JIS X 4051では,そのような表は示されていない.文章で示されている.

このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合の文字間の原則的な空き量の表を附属書 B 文字間の空き量に掲げる.

このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合に,その字間で2行に分割が可能かどうかを示す表を附属書 C 文字間での分割の可否に掲げる.

このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合に,行の調整処理の際に字間を詰めてよいかを示す表を附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所,行の調整処理の際に字間を空けてよいかを示す表を附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所に掲げる.

4 版面の構成方法

4.1 見出しの処理

本項は次の版に記載される。

4.2 注の処理

本項は次の版に記載される。

4.3 図版の処理

本項は次の版に記載される。

4.4 表の処理

本項は次の版に記載される。

附属書 A 文字クラス一覧

3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した文字クラスに従い,ISO/IEC 10646のサブセット(コレクション285“基本日本文字集合”及びコレクション286“拡張非漢字集合”)に含まれる非漢字の文字を分類して,以下に示す.

注1)

約物は国際文字符号化集合ISO/IEC 10646では基本的に特定の用字系に依存しない汎用的な記号として扱っているため,和文専用に符号化された例えば“和文用始め小括弧”というような記号は符号化されていない.しかしながら,実際の組版においては,用字系によって,字幅,字形デザイン,及び並び線の位置について違いがあるので,同じひとそろいの約物は,通常欧文と和文の双方に適用することはできない.この問題に対処するため,多くの実際の処理系では,その他の文字コード規格との往復保全の互換性を維持する目的で規格として別にコード化されている互換用の文字コードを使用している.例えば,この文書では“U+0028(LEFT PARENTHESIS,始め小括弧)”を始め括弧類(cl-01)のひとつに分類しているが,多くの和文組版ソフトウェアでは,和文に適用する場合は対応する互換用の文字コードである“U+FF08(FULLWIDTH LEFT PARENTHESIS)”を使用している.

A.1 始め括弧類(cl-01)

字形UCSUCS名称通用名称備考
2018LEFT SINGLE QUOTATION MARK左シングル引用符,左シングルクォーテーションマーク横組で使用
201CLEFT DOUBLE QUOTATION MARK左ダブル引用符,左ダブルクォーテーションマーク横組で使用
0028LEFT PARENTHESIS始め小括弧,始め丸括弧
3014LEFT TORTOISE SHELL BRACKET始めきっこう(亀甲)括弧
005BLEFT SQUARE BRACKET始め大括弧,始め角括弧
007BLEFT CURLY BRACKET始め中括弧,始め波括弧
3008LEFT ANGLE BRACKET始め山括弧
300ALEFT DOUBLE ANGLE BRACKET始め二重山括弧
300CLEFT CORNER BRACKET始めかぎ括弧
300ELEFT WHITE CORNER BRACKET始め二重かぎ括弧
3010LEFT BLACK LENTICULAR BRACKET始めすみ付き括弧
2985LEFT WHITE PARENTHESIS始め二重パーレン,始め二重括弧
3018LEFT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET始め二重きっこう(亀甲)括弧
3016LEFT WHITE LENTICULAR BRACKET始めすみ付き括弧(白)
«00ABLEFT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK始め二重山括弧引用記号,始めギュメ
301DREVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK始めダブルミニュート縦組で使用

A.2 終わり括弧類(cl-02)

字形UCSUCS名称通用名称備考
2019RIGHT SINGLE QUOTATION MARK右シングル引用符,右シングルクォーテーションマーク横組で使用
201DRIGHT DOUBLE QUOTATION MARK右ダブル引用符,右ダブルクォーテーションマーク横組で使用
0029RIGHT PARENTHESIS終わり小括弧,終わり丸括弧
3015RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET終わりきっこう(亀甲)括弧
005DRIGHT SQUARE BRACKET終わり大括弧,終わり角括弧
007DRIGHT CURLY BRACKET終わり中括弧,終わり波括弧
3009RIGHT ANGLE BRACKET終わり山括弧
300BRIGHT DOUBLE ANGLE BRACKET終わり二重山括弧
300DRIGHT CORNER BRACKET終わりかぎ括弧
300FRIGHT WHITE CORNER BRACKET終わり二重かぎ括弧
3011RIGHT BLACK LENTICULAR BRACKET終わりすみ付き括弧
2986RIGHT WHITE PARENTHESIS終わり二重パーレン,終わり二重括弧
3019RIGHT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET終わり二重きっこう(亀甲)括弧
3017RIGHT WHITE LENTICULAR BRACKET終わりすみ付き括弧(白)
»00BBRIGHT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK終わり二重山括弧引用記号,終わりギュメ
301FLOW DOUBLE PRIME QUOTATION MARK終わりダブルミニュート縦組で使用

A.3 ハイフン類(cl-03)

字形UCSUCS名称通用名称備考
2010HYPHENハイフン(四分)字幅は四分角
301CWAVE DASH波ダッシュ
30A0KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN二重ハイフン,二分二重ダッシュ字幅は半角
2013EN DASH二分ダーシ,ダッシュ(二分)字幅は半角

A.4 区切り約物(cl-04)

字形UCSUCS名称通用名称備考
003FQUESTION MARK疑問符
0021EXCLAMATION MARK感嘆符
203CDOUBLE EXCLAMATION MARK感嘆符二つ
2047DOUBLE QUESTION MARK疑問符二つ
2048QUESTION EXCLAMATION MARK疑問符感嘆符
2049EXCLAMATION QUESTION MARK感嘆符疑問符

A.5 中点類(cl-05)

字形UCSUCS名称通用名称備考
30FBKATAKANA MIDDLE DOT中点
003ACOLONコロン
003BSEMICOLONセミコロン横組で使用

A.6 句点類(cl-06)

字形UCSUCS名称通用名称備考
3002IDEOGRAPHIC FULL STOP句点
002EFULL STOPピリオド横組で使用

A.7 読点類(cl-07)

字形UCSUCS名称通用名称備考
3001IDEOGRAPHIC COMMA読点
002CCOMMAコンマ横組で使用

A.8 分離禁止文字(cl-08)

字形UCSUCS名称通用名称備考
2014EM DASHダッシュ(全角)処理系によっては,U+2015 (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているものもある
2026HORIZONTAL ELLIPSIS三点リーダ
2025TWO DOT LEADER二点リーダ
3033VERTICAL KANA REPEAT MARK UPPER HALFくの字点上縦組で使用
この文字の後ろにU+3035が配置される
3034VERTICAL KANA REPEAT WITH VOICED SOUND MARK UPPER HALFくの字点上(濁点)縦組で使用
この文字の後ろにU+3035が配置される
3035VERTICAL KANA REPEAT MARK LOWER HALFくの字点下縦組で使用

A.9 繰返し記号(cl-09)

字形UCSUCS名称通用名称備考
30FDKATAKANA ITERATION MARK片仮名繰返し記号
30FEKATAKANA VOICED ITERATION MARK片仮名繰返し記号(濁点)
309DHIRAGANA ITERATION MARK平仮名繰返し記号
309EHIRAGANA VOICED ITERATION MARK平仮名繰返し記号(濁点)
3005IDEOGRAPHIC ITERATION MARK繰返し記号
303BVERTICAL IDEOGRAPHIC ITERATION MARK二の字点,ゆすり点

A.10 長音記号(cl-10)

字形UCSUCS名称通用名称備考
30FCKATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK長音記号

A.11 小書きの仮名(cl-11)

字形UCSUCS名称通用名称備考
3041HIRAGANA LETTER SMALL A小書き平仮名あ
3043HIRAGANA LETTER SMALL I小書き平仮名い
3045HIRAGANA LETTER SMALL U小書き平仮名う
3047HIRAGANA LETTER SMALL E小書き平仮名え
3049HIRAGANA LETTER SMALL O小書き平仮名お
30A1KATAKANA LETTER SMALL A小書き片仮名ア
30A3KATAKANA LETTER SMALL I小書き片仮名イ
30A5KATAKANA LETTER SMALL U小書き片仮名ウ
30A7KATAKANA LETTER SMALL E小書き片仮名エ
30A9KATAKANA LETTER SMALL O小書き片仮名オ
3063HIRAGANA LETTER SMALL TU小書き平仮名つ
3083HIRAGANA LETTER SMALL YA小書き平仮名や
3085HIRAGANA LETTER SMALL YU小書き平仮名ゆ
3087HIRAGANA LETTER SMALL YO小書き平仮名よ
308EHIRAGANA LETTER SMALL WA小書き平仮名わ
3095HIRAGANA LETTER SMALL KA小書き平仮名か
3096HIRAGANA LETTER SMALL KE小書き平仮名け
30C3KATAKANA LETTER SMALL TU小書き片仮名ツ
30E3KATAKANA LETTER SMALL YA小書き片仮名ヤ
30E5KATAKANA LETTER SMALL YU小書き片仮名ユ
30E7KATAKANA LETTER SMALL YO小書き片仮名ヨ
30EEKATAKANA LETTER SMALL WA小書き片仮名ワ
30F5KATAKANA LETTER SMALL KA小書き片仮名カ
30F6KATAKANA LETTER SMALL KE小書き片仮名ケ
31F0KATAKANA LETTER SMALL KU小書き片仮名ク
31F1KATAKANA LETTER SMALL SI小書き片仮名シ
31F2KATAKANA LETTER SMALL SU小書き片仮名ス
31F3KATAKANA LETTER SMALL TO小書き片仮名ト
31F4KATAKANA LETTER SMALL NU小書き片仮名ヌ
31F5KATAKANA LETTER SMALL HA小書き片仮名ハ
31F6KATAKANA LETTER SMALL HI小書き片仮名ヒ
31F7KATAKANA LETTER SMALL HU小書き片仮名フ
31F8KATAKANA LETTER SMALL HE小書き片仮名ヘ
31F9KATAKANA LETTER SMALL HO小書き片仮名ホ
31FAKATAKANA LETTER SMALL MU小書き片仮名ム
31FBKATAKANA LETTER SMALL RA小書き片仮名ラ
31FCKATAKANA LETTER SMALL RI小書き片仮名リ
31FDKATAKANA LETTER SMALL RU小書き片仮名ル
31FEKATAKANA LETTER SMALL RE小書き片仮名レ
31FFKATAKANA LETTER SMALL RO小書き片仮名ロ
ㇷ゚<31F7, 309A><KATAKANA LETTER SMALL HU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>小書き半濁点付き片仮名フ

A.12 前置省略記号(cl-12)

字形UCSUCS名称通用名称備考
00A5YEN SIGN円記号
0024DOLLAR SIGNドル記号
00A3POUND SIGNポンド記号
0023NUMBER SIGN番号記号,井げた
20ACEURO SIGNユーロ記号
2116NUMERO SIGN全角NO

A.13 後置省略記号(cl-13)

字形UCSUCS名称通用名称備考
°00B0DEGREE SIGNプロポーショナル
2032PRIMEプロポーショナル
2033DOUBLE PRIMEプロポーショナル
2103DEGREE CELSIUSセ氏度記号
00A2CENT SIGNセント記号
0025PERCENT SIGNパーセント
2030PER MILLE SIGNパーミル
33CBSQUARE HPHP, ホースパワー(馬力)
2113SCRIPT SMALL Lリットル

A.14 和字間隔(cl-14)

字形UCSUCS名称通用名称備考
 3000IDEOGRAPHIC SPACE

A.15 平仮名(cl-15)

字形UCSUCS名称通用名称備考
3042HIRAGANA LETTER A平仮名あ
3044HIRAGANA LETTER I平仮名い
3046HIRAGANA LETTER U平仮名う
3048HIRAGANA LETTER E平仮名え
304AHIRAGANA LETTER O平仮名お
304BHIRAGANA LETTER KA平仮名か
304CHIRAGANA LETTER GA濁点付き平仮名か
304DHIRAGANA LETTER KI平仮名き
304EHIRAGANA LETTER GI濁点付き平仮名き
304FHIRAGANA LETTER KU平仮名く
3050HIRAGANA LETTER GU濁点付き平仮名く
3051HIRAGANA LETTER KE平仮名け
3052HIRAGANA LETTER GE濁点付き平仮名け
3053HIRAGANA LETTER KO平仮名こ
3054HIRAGANA LETTER GO濁点付き平仮名こ
3055HIRAGANA LETTER SA平仮名さ
3056HIRAGANA LETTER ZA濁点付き平仮名さ
3057HIRAGANA LETTER SI平仮名し
3058HIRAGANA LETTER ZI濁点付き平仮名し
3059HIRAGANA LETTER SU平仮名す
305AHIRAGANA LETTER ZU濁点付き平仮名す
305BHIRAGANA LETTER SE平仮名せ
305CHIRAGANA LETTER ZE濁点付き平仮名せ
305DHIRAGANA LETTER SO平仮名そ
305EHIRAGANA LETTER ZO濁点付き平仮名そ
305FHIRAGANA LETTER TA平仮名た
3060HIRAGANA LETTER DA濁点付き平仮名た
3061HIRAGANA LETTER TI平仮名ち
3062HIRAGANA LETTER DI濁点付き平仮名ち
3064HIRAGANA LETTER TU平仮名つ
3065HIRAGANA LETTER DU濁点付き平仮名つ
3066HIRAGANA LETTER TE平仮名て
3067HIRAGANA LETTER DE濁点付き平仮名て
3068HIRAGANA LETTER TO平仮名と
3069HIRAGANA LETTER DO濁点付き平仮名と
306AHIRAGANA LETTER NA平仮名な
306BHIRAGANA LETTER NI平仮名に
306CHIRAGANA LETTER NU平仮名ぬ
306DHIRAGANA LETTER NE平仮名ね
306EHIRAGANA LETTER NO平仮名の
306FHIRAGANA LETTER HA平仮名は
3070HIRAGANA LETTER BA濁点付き平仮名は
3071HIRAGANA LETTER PA半濁点付き平仮名は
3072HIRAGANA LETTER HI平仮名ひ
3073HIRAGANA LETTER BI濁点付き平仮名ひ
3074HIRAGANA LETTER PI半濁点付き平仮名ひ
3075HIRAGANA LETTER HU平仮名ふ
3076HIRAGANA LETTER BU濁点付き平仮名ふ
3077HIRAGANA LETTER PU半濁点付き平仮名ふ
3078HIRAGANA LETTER HE平仮名へ
3079HIRAGANA LETTER BE濁点付き平仮名へ
307AHIRAGANA LETTER PE半濁点付き平仮名へ
307BHIRAGANA LETTER HO平仮名ほ
307CHIRAGANA LETTER BO濁点付き平仮名ほ
307DHIRAGANA LETTER PO半濁点付き平仮名ほ
307EHIRAGANA LETTER MA平仮名ま
307FHIRAGANA LETTER MI平仮名み
3080HIRAGANA LETTER MU平仮名む
3081HIRAGANA LETTER ME平仮名め
3082HIRAGANA LETTER MO平仮名も
3084HIRAGANA LETTER YA平仮名や
3086HIRAGANA LETTER YU平仮名ゆ
3088HIRAGANA LETTER YO平仮名よ
3089HIRAGANA LETTER RA平仮名ら
308AHIRAGANA LETTER RI平仮名り
308BHIRAGANA LETTER RU平仮名る
308CHIRAGANA LETTER RE平仮名れ
308DHIRAGANA LETTER RO平仮名ろ
308FHIRAGANA LETTER WA平仮名わ
3090HIRAGANA LETTER WI平仮名ゐ
3091HIRAGANA LETTER WE平仮名ゑ
3092HIRAGANA LETTER WO平仮名を
3093HIRAGANA LETTER N平仮名ん
3094HIRAGANA LETTER VU濁点付き平仮名う
か゚<304B, 309A><HIRAGANA LETTER KA, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き平仮名か
き゚<304D, 309A><HIRAGANA LETTER KI, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き平仮名き
く゚<304F, 309A><HIRAGANA LETTER KU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き平仮名く
け゚<3051, 309A><HIRAGANA LETTER KE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き平仮名け
こ゚<3053, 309A><HIRAGANA LETTER KO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き平仮名こ

A.16 片仮名(cl-16)

字形UCSUCS名称通用名称備考
30A2KATAKANA LETTER A片仮名ア
30A4KATAKANA LETTER I片仮名イ
30A6KATAKANA LETTER U片仮名ウ
30A8KATAKANA LETTER E片仮名エ
30AAKATAKANA LETTER O片仮名オ
30ABKATAKANA LETTER KA片仮名カ
30ACKATAKANA LETTER GA濁点付き片仮名カ
30ADKATAKANA LETTER KI片仮名キ
30AEKATAKANA LETTER GI濁点付き片仮名キ
30AFKATAKANA LETTER KU片仮名ク
30B0KATAKANA LETTER GU濁点付き片仮名ク
30B1KATAKANA LETTER KE片仮名ケ
30B2KATAKANA LETTER GE濁点付き片仮名ケ
30B3KATAKANA LETTER KO片仮名コ
30B4KATAKANA LETTER GO濁点付き片仮名コ
30B5KATAKANA LETTER SA片仮名サ
30B6KATAKANA LETTER ZA濁点付き片仮名サ
30B7KATAKANA LETTER SI片仮名シ
30B8KATAKANA LETTER ZI濁点付き片仮名シ
30B9KATAKANA LETTER SU片仮名ス
30BAKATAKANA LETTER ZU濁点付き片仮名ス
30BBKATAKANA LETTER SE片仮名セ
30BCKATAKANA LETTER ZE濁点付き片仮名セ
30BDKATAKANA LETTER SO片仮名ソ
30BEKATAKANA LETTER ZO濁点付き片仮名ソ
30BFKATAKANA LETTER TA片仮名タ
30C0KATAKANA LETTER DA濁点付き片仮名タ
30C1KATAKANA LETTER TI片仮名チ
30C2KATAKANA LETTER DI濁点付き片仮名チ
30C4KATAKANA LETTER TU片仮名ツ
30C5KATAKANA LETTER DU濁点付き片仮名ツ
30C6KATAKANA LETTER TE片仮名テ
30C7KATAKANA LETTER DE濁点付き片仮名テ
30C8KATAKANA LETTER TO片仮名ト
30C9KATAKANA LETTER DO濁点付き片仮名ト
30CAKATAKANA LETTER NA片仮名ナ
30CBKATAKANA LETTER NI片仮名ニ
30CCKATAKANA LETTER NU片仮名ヌ
30CDKATAKANA LETTER NE片仮名ネ
30CEKATAKANA LETTER NO片仮名ノ
30CFKATAKANA LETTER HA片仮名ハ
30D0KATAKANA LETTER BA濁点付き片仮名ハ
30D1KATAKANA LETTER PA半濁点付き片仮名ハ
30D2KATAKANA LETTER HI片仮名ヒ
30D3KATAKANA LETTER BI濁点付き片仮名ヒ
30D4KATAKANA LETTER PI半濁点付き片仮名ヒ
30D5KATAKANA LETTER HU片仮名フ
30D6KATAKANA LETTER BU濁点付き片仮名フ
30D7KATAKANA LETTER PU半濁点付き片仮名フ
30D8KATAKANA LETTER HE片仮名ヘ
30D9KATAKANA LETTER BE濁点付き片仮名ヘ
30DAKATAKANA LETTER PE半濁点付き片仮名ヘ
30DBKATAKANA LETTER HO片仮名ホ
30DCKATAKANA LETTER BO濁点付き片仮名ホ
30DDKATAKANA LETTER PO半濁点付き片仮名ホ
30DEKATAKANA LETTER MA片仮名マ
30DFKATAKANA LETTER MI片仮名ミ
30E0KATAKANA LETTER MU片仮名ム
30E1KATAKANA LETTER ME片仮名メ
30E2KATAKANA LETTER MO片仮名モ
30E4KATAKANA LETTER YA片仮名ヤ
30E6KATAKANA LETTER YU片仮名ユ
30E8KATAKANA LETTER YO片仮名ヨ
30E9KATAKANA LETTER RA片仮名ラ
30EAKATAKANA LETTER RI片仮名リ
30EBKATAKANA LETTER RU片仮名ル
30ECKATAKANA LETTER RE片仮名レ
30EDKATAKANA LETTER RO片仮名ロ
30EFKATAKANA LETTER WA片仮名ワ
30F0KATAKANA LETTER WI片仮名ヰ
30F1KATAKANA LETTER WE片仮名ヱ
30F2KATAKANA LETTER WO片仮名ヲ
30F3KATAKANA LETTER N片仮名ン
30F4KATAKANA LETTER VU濁点付き片仮名ウ
カ゚<30AB, 309A><KATAKANA LETTER KA, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名カ
キ゚<30AD, 309A><KATAKANA LETTER KI, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名キ
ク゚<30AF, 309A><KATAKANA LETTER KU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名ク
ケ゚<30B1, 309A><KATAKANA LETTER KE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名ケ
コ゚<30B3, 309A><KATAKANA LETTER KO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名コ
セ゚<30BB, 309A><KATAKANA LETTER SE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名セ
ツ゚<30C4, 309A><KATAKANA LETTER TU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名ツ
ト゚<30C8, 309A><KATAKANA LETTER TO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK>半濁点付き片仮名ト
30F7KATAKANA LETTER VA濁点付きワ
30F8KATAKANA LETTER VI濁点付きヰ
30F9KATAKANA LETTER VE濁点付きヱ
30FAKATAKANA LETTER VO濁点付きヲ

A.17 等号類(cl-17)

字形UCSUCS名称通用名称備考
003DEQUALS SIGN等号
2260NOT EQUAL TO等号否定
003CLESS-THAN SIGN不等号(より小)
003EGREATER-THAN SIGN不等号(より大)
2266LESS-THAN OVER EQUAL TOより小さいか又は等しい
2267GREATER-THAN OVER EQUAL TOより大きいか又は等しい
2208ELEMENT OF属する
220BCONTAINS AS MEMBER元として含む
2286SUBSET OF OR EQUAL TO部分集合
2287SUPERSET OF OR EQUAL TO部分集合(逆方向)
2282SUBSET OF真部分集合
2283SUPERSET OF真部分集合(逆方向)
222AUNION合併集合
2229INTERSECTION共通集合
2284NOT A SUBSET OF部分集合の否定
2285NOT A SUPERSET OF部分集合の否定(逆方向)
228ASUBSET OF WITH NOT EQUAL TO真部分集合2
228BSUPERSET OF WITH NOT EQUAL TO真部分集合2(逆方向)
2209NOT AN ELEMENT OF要素の否定,元の否定
2305PROJECTIVE射影的関係
2306PERSPECTIVE背景的関係
2227LOGICAL AND及び(合接)
2228LOGICAL OR又は(離接)
21D2RIGHTWARDS DOUBLE ARROWならば(含意)
21D4LEFT RIGHT DOUBLE ARROW同値
2225PARALLEL TO平行
2226NOT PARALLEL TO平行の否定
2261IDENTICAL TO常に等しい,合同
2252APPROXIMATELY EQUAL TO OR THE IMAGE OFほとんど等しい
226AMUCH LESS-THAN非常に小さい
226BMUCH GREATER-THAN非常に大きい
223DREVERSED TILDE (lazy S)相似
221DPROPORTIONAL TO比例
2262NOT IDENTICAL TO合同否定
2243ASYMPTOTICALLY EQUAL TO漸進的に等しい,ホモトープ
2245APPROXIMATELY EQUAL TO同形
2248ALMOST EQUAL TO近似的に等しい,同相
2276LESS-THAN OR GREATER-THAN小さいか大きい
2277GREATER-THAN OR LESS-THAN大きいか小さい
22A5UP TACK垂直
2194LEFT RIGHT ARROW同等
22DALESS-THAN EQUAL TO OR GREATER-THAN小さいか等しいか大きい
22DBGREATER-THAN EQUAL TO OR LESS-THAN大きいか等しいか小さい

A.18 演算記号(cl-18)

字形UCSUCS名称通用名称備考
002BPLUS SIGN正符号,加算記号
2212MINUS SIGN負符号,減算記号
±00B1PLUS-MINUS SIGN正又は負符号
×00D7MULTIPLICATION SIGN乗算記号
÷00F7DIVISION SIGN除算記号
2295CIRCLED PLUS直和
2296CIRCLED MINUS丸付きマイナス
2297CIRCLED TIMESテンソル積
2213MINUS-OR-PLUS SIGN負又は正符号

A.19 漢字等(漢字以外の例)(cl-19)

漢字等(cl-19)の文字クラスには,“CJK Ideographs”の他に,いくつかの記号類が含まれる.次は,この文字クラスに含まれる非漢字の文字・記号のリストである.

字形UCSUCS名称通用名称備考
3003DITTO MARK同じく記号
4EDDCJK UNIFIED IDEOGRAPH-4EDD同上記号
3006IDEOGRAPHIC CLOSING MARKしめ
3007IDEOGRAPHIC NUMBER ZERO漢数字ゼロ(レイ)
002FSOLIDUS斜線
005CREVERSE SOLIDUS逆斜線
2016DOUBLE VERTICAL LINE双柱
007CVERTICAL LINE縦線
221EINFINITY無限大
2234THEREFOREゆえに
2642MALE SIGN雄記号
2640FEMALE SIGN雌記号
0026AMPERSANDアンパサンド
002AASTERISK星印,アステリスク
0040COMMERCIAL AT単価記号,アットマーク
§00A7SECTION SIGN節記号
2606WHITE STAR白星
2605BLACK STAR黒星
25CBWHITE CIRCLE丸印,白丸
25CFBLACK CIRCLE黒丸
25CEBULLSEYE二重丸
25C7WHITE DIAMONDひし形
25C6BLACK DIAMOND黒ひし形
25A1WHITE SQUARE四角
25A0BLACK SQUARE黒四角
25B3WHITE UP-POINTING TRIANGLE三角
25B2BLACK UP-POINTING TRIANGLE黒三角
25BDWHITE DOWN-POINTING TRIANGLE逆三角
25BCBLACK DOWN-POINTING TRIANGLE逆黒三角
203BREFERENCE MARK米印
3012POSTAL MARK郵便記号
2192RIGHTWARDS ARROW右向矢印
2190LEFTWARDS ARROW左向矢印
2191UPWARDS ARROW上向矢印
2193DOWNWARDS ARROW下向矢印
3013GETA MARKげた記号
303CMASU MARKます記号
30FFKATAKANA DIGRAPH KOTOコト
309FHIRAGANA DIGRAPH YORIより
221ASQUARE ROOT根号
2235BECAUSEなぜならば
222BINTEGRAL積分記号
222CDOUBLE INTEGRAL2重積分記号
266FMUSIC SHARP SIGNシャープ
266DMUSIC FLAT SIGNフラット
266AEIGHTH NOTE音符
2020DAGGERダガー
2021DOUBLE DAGGERダブルダガー
00B6PILCROW SIGN段落記号
266EMUSIC NATURAL SIGNナチュラル
266BBEAMED EIGHTH NOTES連こう(桁)付き八分音符
266CBEAMED SIXTEENTH NOTES連こう(桁)付き十六分音符
2669QUARTER NOTE四分音符
25EFLARGE CIRCLE大きな丸
25B7WHITE RIGHT-POINTING TRIANGLE右向三角
25B6BLACK RIGHT-POINTING TRIANGLE右向黒三角
25C1WHITE LEFT-POINTING TRIANGLE左向三角
25C0BLACK LEFT-POINTING TRIANGLE左向黒三角
2197NORTH EAST ARROW右上向矢印
2198SOUTH EAST ARROW右下向矢印
2196NORTH WEST ARROW左上向矢印
2199SOUTH WEST ARROW左下向矢印
21C4RIGHTWARDS ARROW OVER LEFTWARDS ARROW右矢印左矢印
21E8RIGHTWARDS WHITE ARROW右向白矢印
21E6LEFTWARDS WHITE ARROW左向白矢印
21E7UPWARDS WHITE ARROW上向白矢印
21E9DOWNWARDS WHITE ARROW下向白矢印
2934ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING UPWARDS曲がり矢印上がる
2935ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING DOWNWARDS曲がり矢印下がる
0030DIGIT ZERO0
0031DIGIT ONE1
0032DIGIT TWO2
0033DIGIT THREE3
0034DIGIT FOUR4
0035DIGIT FIVE5
0036DIGIT SIX6
0037DIGIT SEVEN7
0038DIGIT EIGHT8
0039DIGIT NINE9
⦿29BFCIRCLED BULLET丸中黒
25C9FISHEYE蛇の目
303DPART ALTERNATION MARK歌記号,いおり(庵)点
25E6WHITE BULLET白ビュレット
2022BULLETビュレット
0041LATIN CAPITAL LETTER Aラテン大文字A
0042LATIN CAPITAL LETTER Bラテン大文字B
0043LATIN CAPITAL LETTER Cラテン大文字C
0044LATIN CAPITAL LETTER Dラテン大文字D
0045LATIN CAPITAL LETTER Eラテン大文字E
0046LATIN CAPITAL LETTER Fラテン大文字F
0047LATIN CAPITAL LETTER Gラテン大文字G
0048LATIN CAPITAL LETTER Hラテン大文字H
0049LATIN CAPITAL LETTER Iラテン大文字I
004ALATIN CAPITAL LETTER Jラテン大文字J
004BLATIN CAPITAL LETTER Kラテン大文字K
004CLATIN CAPITAL LETTER Lラテン大文字L
004DLATIN CAPITAL LETTER Mラテン大文字M
004ELATIN CAPITAL LETTER Nラテン大文字N
004FLATIN CAPITAL LETTER Oラテン大文字O
0050LATIN CAPITAL LETTER Pラテン大文字P
0051LATIN CAPITAL LETTER Qラテン大文字Q
0052LATIN CAPITAL LETTER Rラテン大文字R
0053LATIN CAPITAL LETTER Sラテン大文字S
0054LATIN CAPITAL LETTER Tラテン大文字T
0055LATIN CAPITAL LETTER Uラテン大文字U
0056LATIN CAPITAL LETTER Vラテン大文字V
0057LATIN CAPITAL LETTER Wラテン大文字W
0058LATIN CAPITAL LETTER Xラテン大文字X
0059LATIN CAPITAL LETTER Yラテン大文字Y
005ALATIN CAPITAL LETTER Zラテン大文字Z
0061LATIN SMALL LETTER Aラテン小文字A
0062LATIN SMALL LETTER Bラテン小文字B
0063LATIN SMALL LETTER Cラテン小文字C
0064LATIN SMALL LETTER Dラテン小文字D
0065LATIN SMALL LETTER Eラテン小文字E
0066LATIN SMALL LETTER Fラテン小文字F
0067LATIN SMALL LETTER Gラテン小文字G
0068LATIN SMALL LETTER Hラテン小文字H
0069LATIN SMALL LETTER Iラテン小文字I
006ALATIN SMALL LETTER Jラテン小文字J
006BLATIN SMALL LETTER Kラテン小文字K
006CLATIN SMALL LETTER Lラテン小文字L
006DLATIN SMALL LETTER Mラテン小文字M
006ELATIN SMALL LETTER Nラテン小文字N
006FLATIN SMALL LETTER Oラテン小文字O
0070LATIN SMALL LETTER Pラテン小文字P
0071LATIN SMALL LETTER Qラテン小文字Q
0072LATIN SMALL LETTER Rラテン小文字R
0073LATIN SMALL LETTER Sラテン小文字S
0074LATIN SMALL LETTER Tラテン小文字T
0075LATIN SMALL LETTER Uラテン小文字U
0076LATIN SMALL LETTER Vラテン小文字V
0077LATIN SMALL LETTER Wラテン小文字W
0078LATIN SMALL LETTER Xラテン小文字X
0079LATIN SMALL LETTER Yラテン小文字Y
007ALATIN SMALL LETTER Zラテン小文字Z
29FADOUBLE PLUS2プラス
29FBTRIPLE PLUS3プラス
Α0391GREEK CAPITAL LETTER ALPHAギリシア大文字ALPHA
Β0392GREEK CAPITAL LETTER BETAギリシア大文字BETA
Γ0393GREEK CAPITAL LETTER GAMMAギリシア大文字GAMMA
Δ0394GREEK CAPITAL LETTER DELTAギリシア大文字DELTA
Ε0395GREEK CAPITAL LETTER EPSILONギリシア大文字EPSILON
Ζ0396GREEK CAPITAL LETTER ZETAギリシア大文字ZETA
Η0397GREEK CAPITAL LETTER ETAギリシア大文字ETA
Θ0398GREEK CAPITAL LETTER THETAギリシア大文字THETA
Ι0399GREEK CAPITAL LETTER IOTAギリシア大文字IOTA
Κ039AGREEK CAPITAL LETTER KAPPAギリシア大文字KAPPA
Λ039BGREEK CAPITAL LETTER LAMDAギリシア大文字LAMBDA
Μ039CGREEK CAPITAL LETTER MUギリシア大文字MU
Ν039DGREEK CAPITAL LETTER NUギリシア大文字NU
Ξ039EGREEK CAPITAL LETTER XIギリシア大文字XI
Ο039FGREEK CAPITAL LETTER OMICRONギリシア大文字OMICRON
Π03A0GREEK CAPITAL LETTER PIギリシア大文字PI
Ρ03A1GREEK CAPITAL LETTER RHOギリシア大文字RHO
Σ03A3GREEK CAPITAL LETTER SIGMAギリシア大文字SIGMA
Τ03A4GREEK CAPITAL LETTER TAUギリシア大文字TAU
Υ03A5GREEK CAPITAL LETTER UPSILONギリシア大文字UPSILON
Φ03A6GREEK CAPITAL LETTER PHIギリシア大文字PHI
Χ03A7GREEK CAPITAL LETTER CHIギリシア大文字CHI
Ψ03A8GREEK CAPITAL LETTER PSIギリシア大文字PSI
Ω03A9GREEK CAPITAL LETTER OMEGAギリシア大文字OMEGA
2664WHITE SPADE SUITスペード(白)
2660BLACK SPADE SUITスペード
2662WHITE DIAMOND SUITダイヤ(白)
2666BLACK DIAMOND SUITダイヤ
2661WHITE HEART SUITハート(白)
2665BLACK HEART SUITハート
2667WHITE CLUB SUITクラブ(白)
2663BLACK CLUB SUITクラブ
α03B1GREEK SMALL LETTER ALPHAギリシア小文字ALPHA
β03B2GREEK SMALL LETTER BETAギリシア小文字BETA
γ03B3GREEK SMALL LETTER GAMMAギリシア小文字GAMMA
δ03B4GREEK SMALL LETTER DELTAギリシア小文字DELTA
ε03B5GREEK SMALL LETTER EPSILONギリシア小文字EPSILON
ζ03B6GREEK SMALL LETTER ZETAギリシア小文字ZETA
η03B7GREEK SMALL LETTER ETAギリシア小文字ETA
θ03B8GREEK SMALL LETTER THETAギリシア小文字THETA
ι03B9GREEK SMALL LETTER IOTAギリシア小文字IOTA
κ03BAGREEK SMALL LETTER KAPPAギリシア小文字KAPPA
λ03BBGREEK SMALL LETTER LAMDAギリシア小文字LAMBDA
μ03BCGREEK SMALL LETTER MUギリシア小文字MU
ν03BDGREEK SMALL LETTER NUギリシア小文字NU
ξ03BEGREEK SMALL LETTER XIギリシア小文字XI
ο03BFGREEK SMALL LETTER OMICRONギリシア小文字OMICRON
π03C0GREEK SMALL LETTER PIギリシア小文字PI
ρ03C1GREEK SMALL LETTER RHOギリシア小文字RHO
σ03C3GREEK SMALL LETTER SIGMAギリシア小文字SIGMA
τ03C4GREEK SMALL LETTER TAUギリシア小文字TAU
υ03C5GREEK SMALL LETTER UPSILONギリシア小文字UPSILON
φ03C6GREEK SMALL LETTER PHIギリシア小文字PHI
χ03C7GREEK SMALL LETTER CHIギリシア小文字CHI
ψ03C8GREEK SMALL LETTER PSIギリシア小文字PSI
ω03C9GREEK SMALL LETTER OMEGAギリシア小文字OMEGA
ς03C2GREEK SMALL LETTER FINAL SIGMAギリシア小文字ファイナルSIGMA
24F5DOUBLE CIRCLED DIGIT ONE二重丸1
24F6DOUBLE CIRCLED DIGIT TWO二重丸2
24F7DOUBLE CIRCLED DIGIT THREE二重丸3
24F8DOUBLE CIRCLED DIGIT FOUR二重丸4
24F9DOUBLE CIRCLED DIGIT FIVE二重丸5
24FADOUBLE CIRCLED DIGIT SIX二重丸6
24FBDOUBLE CIRCLED DIGIT SEVEN二重丸7
24FCDOUBLE CIRCLED DIGIT EIGHT二重丸8
24FDDOUBLE CIRCLED DIGIT NINE二重丸9
24FEDOUBLE CIRCLED NUMBER TEN二重丸10
2616WHITE SHOGI PIECE白将棋駒
2617BLACK SHOGI PIECE黒将棋駒
3020POSTAL MARK FACE郵便マーク
260EBLACK TELEPHONE電話マーク
2600BLACK SUN WITH RAYS晴マーク
2601CLOUD曇マーク
2602UMBRELLA雨マーク
2603SNOWMAN雪マーク
2668HOT SPRINGS温泉マーク
25B1WHITE PARALLELOGRAM平行四辺形
А0410CYRILLIC CAPITAL LETTER Aキリール大文字A
Б0411CYRILLIC CAPITAL LETTER BEキリール大文字BE
В0412CYRILLIC CAPITAL LETTER VEキリール大文字VE
Г0413CYRILLIC CAPITAL LETTER GHEキリール大文字GHE
Д0414CYRILLIC CAPITAL LETTER DEキリール大文字DE
Е0415CYRILLIC CAPITAL LETTER IEキリール大文字IE
Ё0401CYRILLIC CAPITAL LETTER IOキリール大文字IO
Ж0416CYRILLIC CAPITAL LETTER ZHEキリール大文字ZHE
З0417CYRILLIC CAPITAL LETTER ZEキリール大文字ZE
И0418CYRILLIC CAPITAL LETTER Iキリール大文字I
Й0419CYRILLIC CAPITAL LETTER SHORT Iキリール大文字SHORT I
К041ACYRILLIC CAPITAL LETTER KAキリール大文字KA
Л041BCYRILLIC CAPITAL LETTER ELキリール大文字EL
М041CCYRILLIC CAPITAL LETTER EMキリール大文字EM
Н041DCYRILLIC CAPITAL LETTER ENキリール大文字EN
О041ECYRILLIC CAPITAL LETTER Oキリール大文字O
П041FCYRILLIC CAPITAL LETTER PEキリール大文字PE
Р0420CYRILLIC CAPITAL LETTER ERキリール大文字ER
С0421CYRILLIC CAPITAL LETTER ESキリール大文字ES
Т0422CYRILLIC CAPITAL LETTER TEキリール大文字TE
У0423CYRILLIC CAPITAL LETTER Uキリール大文字U
Ф0424CYRILLIC CAPITAL LETTER EFキリール大文字EF
Х0425CYRILLIC CAPITAL LETTER HAキリール大文字HA
Ц0426CYRILLIC CAPITAL LETTER TSEキリール大文字TSE
Ч0427CYRILLIC CAPITAL LETTER CHEキリール大文字CHE
Ш0428CYRILLIC CAPITAL LETTER SHAキリール大文字SHA
Щ0429CYRILLIC CAPITAL LETTER SHCHAキリール大文字SHCHA
Ъ042ACYRILLIC CAPITAL LETTER HARD SIGNキリール大文字HARD SIGN
Ы042BCYRILLIC CAPITAL LETTER YERUキリール大文字YERU
Ь042CCYRILLIC CAPITAL LETTER SOFT SIGNキリール大文字SOFT SIGN
Э042DCYRILLIC CAPITAL LETTER Eキリール大文字E
Ю042ECYRILLIC CAPITAL LETTER YUキリール大文字YU
Я042FCYRILLIC CAPITAL LETTER YAキリール大文字YA
а0430CYRILLIC SMALL LETTER Aキリール小文字A
б0431CYRILLIC SMALL LETTER BEキリール小文字BE
в0432CYRILLIC SMALL LETTER VEキリール小文字VE
г0433CYRILLIC SMALL LETTER GHEキリール小文字GHE
д0434CYRILLIC SMALL LETTER DEキリール小文字DE
е0435CYRILLIC SMALL LETTER IEキリール小文字IE
ё0451CYRILLIC SMALL LETTER IOキリール小文字IO
ж0436CYRILLIC SMALL LETTER ZHEキリール小文字ZHE
з0437CYRILLIC SMALL LETTER ZEキリール小文字ZE
и0438CYRILLIC SMALL LETTER Iキリール小文字I
й0439CYRILLIC SMALL LETTER SHORT Iキリール小文字SHORT I
к043ACYRILLIC SMALL LETTER KAキリール小文字KA
л043BCYRILLIC SMALL LETTER ELキリール小文字EL
м043CCYRILLIC SMALL LETTER EMキリール小文字EM
н043DCYRILLIC SMALL LETTER ENキリール小文字EN
о043ECYRILLIC SMALL LETTER Oキリール小文字O
п043FCYRILLIC SMALL LETTER PEキリール小文字PE
р0440CYRILLIC SMALL LETTER ERキリール小文字ER
с0441CYRILLIC SMALL LETTER ESキリール小文字ES
т0442CYRILLIC SMALL LETTER TEキリール小文字TE
у0443CYRILLIC SMALL LETTER Uキリール小文字U
ф0444CYRILLIC SMALL LETTER EFキリール小文字EF
х0445CYRILLIC SMALL LETTER HAキリール小文字HA
ц0446CYRILLIC SMALL LETTER TSEキリール小文字TSE
ч0447CYRILLIC SMALL LETTER CHEキリール小文字CHE
ш0448CYRILLIC SMALL LETTER SHAキリール小文字SHA
щ0449CYRILLIC SMALL LETTER SHCHAキリール小文字SHCHA
ъ044ACYRILLIC SMALL LETTER HARD SIGNキリール小文字HARD SIGN
ы044BCYRILLIC SMALL LETTER YERUキリール小文字YERU
ь044CCYRILLIC SMALL LETTER SOFT SIGNキリール小文字SOFT SIGN
э044DCYRILLIC SMALL LETTER Eキリール小文字E
ю044ECYRILLIC SMALL LETTER YUキリール小文字YU
я044FCYRILLIC SMALL LETTER YAキリール小文字YA
2153VULGAR FRACTION ONE THIRD3分の1
2154VULGAR FRACTION TWO THIRDS3分の2
2155VULGAR FRACTION ONE FIFTH5分の1
2713CHECK MARKチェックマーク
2318PLACE OF INTEREST SIGNコマンド記号
2423OPEN BOX空白記号
23CERETURN SYMBOLリターン記号
3251CIRCLED NUMBER TWENTY ONE丸21
3252CIRCLED NUMBER TWENTY TWO丸22
3253CIRCLED NUMBER TWENTY THREE丸23
3254CIRCLED NUMBER TWENTY FOUR丸24
3255CIRCLED NUMBER TWENTY FIVE丸25
3256CIRCLED NUMBER TWENTY SIX丸26
3257CIRCLED NUMBER TWENTY SEVEN丸27
3258CIRCLED NUMBER TWENTY EIGHT丸28
3259CIRCLED NUMBER TWENTY NINE丸29
325ACIRCLED NUMBER THIRTY丸30
325BCIRCLED NUMBER THIRTY ONE丸31
325CCIRCLED NUMBER THIRTY TWO丸32
325DCIRCLED NUMBER THIRTY THREE丸33
325ECIRCLED NUMBER THIRTY FOUR丸34
325FCIRCLED NUMBER THIRTY FIVE丸35
32B1CIRCLED NUMBER THIRTY SIX丸36
32B2CIRCLED NUMBER THIRTY SEVEN丸37
32B3CIRCLED NUMBER THIRTY EIGHT丸38
32B4CIRCLED NUMBER THIRTY NINE丸39
32B5CIRCLED NUMBER FORTY丸40
32B6CIRCLED NUMBER FORTY ONE丸41
32B7CIRCLED NUMBER FORTY TWO丸42
32B8CIRCLED NUMBER FORTY THREE丸43
32B9CIRCLED NUMBER FORTY FOUR丸44
32BACIRCLED NUMBER FORTY FIVE丸45
32BBCIRCLED NUMBER FORTY SIX丸46
32BCCIRCLED NUMBER FORTY SEVEN丸47
32BDCIRCLED NUMBER FORTY EIGHT丸48
32BECIRCLED NUMBER FORTY NINE丸49
32BFCIRCLED NUMBER FIFTY丸50
25D0CIRCLE WITH LEFT HALF BLACK左半黒丸
25D1CIRCLE WITH RIGHT HALF BLACK右半黒丸
25D2CIRCLE WITH LOWER HALF BLACK下半黒丸
25D3CIRCLE WITH UPPER HALF BLACK上半黒丸
©00A9COPYRIGHT SIGN著作権表示記号
®00AEREGISTERED SIGN登録商標記号
¼00BCVULGAR FRACTION ONE QUARTER4分の1
½00BDVULGAR FRACTION ONE HALF2分の1
¾00BEVULGAR FRACTION THREE QUARTERS4分の3
2776DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT ONE黒丸1
2777DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT TWO黒丸2
2778DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT THREE黒丸3
2779DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT FOUR黒丸4
277ADINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT FIVE黒丸5
277BDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SIX黒丸6
277CDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SEVEN黒丸7
277DDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT EIGHT黒丸8
277EDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT NINE黒丸9
277FDINGBAT NEGATIVE CIRCLED NUMBER TEN黒丸10
24EBNEGATIVE CIRCLED NUMBER ELEVEN黒丸11
24ECNEGATIVE CIRCLED NUMBER TWELVE黒丸12
24EDNEGATIVE CIRCLED NUMBER THIRTEEN黒丸13
24EENEGATIVE CIRCLED NUMBER FOURTEEN黒丸14
24EFNEGATIVE CIRCLED NUMBER FIFTEEN黒丸15
24F0NEGATIVE CIRCLED NUMBER SIXTEEN黒丸16
24F1NEGATIVE CIRCLED NUMBER SEVENTEEN黒丸17
24F2NEGATIVE CIRCLED NUMBER EIGHTEEN黒丸18
24F3NEGATIVE CIRCLED NUMBER NINETEEN黒丸19
24F4NEGATIVE CIRCLED NUMBER TWENTY黒丸20
2170SMALL ROMAN NUMERAL ONEローマ数字1小文字
2171SMALL ROMAN NUMERAL TWOローマ数字2小文字
2172SMALL ROMAN NUMERAL THREEローマ数字3小文字
2173SMALL ROMAN NUMERAL FOURローマ数字4小文字
2174SMALL ROMAN NUMERAL FIVEローマ数字5小文字
2175SMALL ROMAN NUMERAL SIXローマ数字6小文字
2176SMALL ROMAN NUMERAL SEVENローマ数字7小文字
2177SMALL ROMAN NUMERAL EIGHTローマ数字8小文字
2178SMALL ROMAN NUMERAL NINEローマ数字9小文字
2179SMALL ROMAN NUMERAL TENローマ数字10小文字
217ASMALL ROMAN NUMERAL ELEVENローマ数字11小文字
217BSMALL ROMAN NUMERAL TWELVEローマ数字12小文字
24D0CIRCLED LATIN SMALL LETTER A丸A小文字
24D1CIRCLED LATIN SMALL LETTER B丸B小文字
24D2CIRCLED LATIN SMALL LETTER C丸C小文字
24D3CIRCLED LATIN SMALL LETTER D丸D小文字
24D4CIRCLED LATIN SMALL LETTER E丸E小文字
24D5CIRCLED LATIN SMALL LETTER F丸F小文字
24D6CIRCLED LATIN SMALL LETTER G丸G小文字
24D7CIRCLED LATIN SMALL LETTER H丸H小文字
24D8CIRCLED LATIN SMALL LETTER I丸I小文字
24D9CIRCLED LATIN SMALL LETTER J丸J小文字
24DACIRCLED LATIN SMALL LETTER K丸K小文字
24DBCIRCLED LATIN SMALL LETTER L丸L小文字
24DCCIRCLED LATIN SMALL LETTER M丸M小文字
24DDCIRCLED LATIN SMALL LETTER N丸N小文字
24DECIRCLED LATIN SMALL LETTER O丸O小文字
24DFCIRCLED LATIN SMALL LETTER P丸P小文字
24E0CIRCLED LATIN SMALL LETTER Q丸Q小文字
24E1CIRCLED LATIN SMALL LETTER R丸R小文字
24E2CIRCLED LATIN SMALL LETTER S丸S小文字
24E3CIRCLED LATIN SMALL LETTER T丸T小文字
24E4CIRCLED LATIN SMALL LETTER U丸U小文字
24E5CIRCLED LATIN SMALL LETTER V丸V小文字
24E6CIRCLED LATIN SMALL LETTER W丸W小文字
24E7CIRCLED LATIN SMALL LETTER X丸X小文字
24E8CIRCLED LATIN SMALL LETTER Y丸Y小文字
24E9CIRCLED LATIN SMALL LETTER Z丸Z小文字
32D0CIRCLED KATAKANA A丸ア
32D1CIRCLED KATAKANA I丸イ
32D2CIRCLED KATAKANA U丸ウ
32D3CIRCLED KATAKANA E丸エ
32D4CIRCLED KATAKANA O丸オ
32D5CIRCLED KATAKANA KA丸カ
32D6CIRCLED KATAKANA KI丸キ
32D7CIRCLED KATAKANA KU丸ク
32D8CIRCLED KATAKANA KE丸ケ
32D9CIRCLED KATAKANA KO丸コ
32DACIRCLED KATAKANA SA丸サ
32DBCIRCLED KATAKANA SI丸シ
32DCCIRCLED KATAKANA SU丸ス
32DDCIRCLED KATAKANA SE丸セ
32DECIRCLED KATAKANA SO丸ソ
32DFCIRCLED KATAKANA TA丸タ
32E0CIRCLED KATAKANA TI丸チ
32E1CIRCLED KATAKANA TU丸ツ
32E2CIRCLED KATAKANA TE丸テ
32E3CIRCLED KATAKANA TO丸ト
32FACIRCLED KATAKANA RO丸ロ
32E9CIRCLED KATAKANA HA丸ハ
32E5CIRCLED KATAKANA NI丸ニ
32EDCIRCLED KATAKANA HO丸ホ
32ECCIRCLED KATAKANA HE丸ヘ
2051TWO ASTERISKS ALIGNED VERTICALLYダブルアステ
2042ASTERISMアステリズム
2460CIRCLED DIGIT ONE丸1
2461CIRCLED DIGIT TWO丸2
2462CIRCLED DIGIT THREE丸3
2463CIRCLED DIGIT FOUR丸4
2464CIRCLED DIGIT FIVE丸5
2465CIRCLED DIGIT SIX丸6
2466CIRCLED DIGIT SEVEN丸7
2467CIRCLED DIGIT EIGHT丸8
2468CIRCLED DIGIT NINE丸9
2469CIRCLED NUMBER TEN丸10
246ACIRCLED NUMBER ELEVEN丸11
246BCIRCLED NUMBER TWELVE丸12
246CCIRCLED NUMBER THIRTEEN丸13
246DCIRCLED NUMBER FOURTEEN丸14
246ECIRCLED NUMBER FIFTEEN丸15
246FCIRCLED NUMBER SIXTEEN丸16
2470CIRCLED NUMBER SEVENTEEN丸17
2471CIRCLED NUMBER EIGHTEEN丸18
2472CIRCLED NUMBER NINETEEN丸19
2473CIRCLED NUMBER TWENTY丸20
2160ROMAN NUMERAL ONEローマ数字1
2161ROMAN NUMERAL TWOローマ数字2
2162ROMAN NUMERAL THREEローマ数字3
2163ROMAN NUMERAL FOURローマ数字4
2164ROMAN NUMERAL FIVEローマ数字5
2165ROMAN NUMERAL SIXローマ数字6
2166ROMAN NUMERAL SEVENローマ数字7
2167ROMAN NUMERAL EIGHTローマ数字8
2168ROMAN NUMERAL NINEローマ数字9
2169ROMAN NUMERAL TENローマ数字10
216AROMAN NUMERAL ELEVENローマ数字11
3349SQUARE MIRI全角ミリ
3314SQUARE KIRO全角キロ
3322SQUARE SENTI全角センチ
334DSQUARE MEETORU全角メートル
3318SQUARE GURAMU全角グラム
3327SQUARE TON全角トン
3303SQUARE AARU全角アール
3336SQUARE HEKUTAARU全角ヘクタール
3351SQUARE RITTORU全角リットル
3357SQUARE WATTO全角ワット
330DSQUARE KARORII全角カロリー
3326SQUARE DORU全角ドル
3323SQUARE SENTO全角セント
332BSQUARE PAASENTO全角パーセント
334ASQUARE MIRIBAARU全角ミリバール
333BSQUARE PEEZI全角ページ
339CSQUARE MM全角MM
339DSQUARE CM全角CM
339ESQUARE KM全角KM
338ESQUARE MG全角MG
338FSQUARE KG全角KG
33C4SQUARE CC全角CC
33A1SQUARE M SQUARED全角M2
216BROMAN NUMERAL TWELVEローマ数字12
337BSQUARE ERA NAME HEISEI全角元号平成
2116NUMERO SIGN全角NO
33CDSQUARE KK全角KK
2121TELEPHONE SIGN全角TEL
32A4CIRCLED IDEOGRAPH HIGH丸付き上
32A5CIRCLED IDEOGRAPH CENTRE丸付き中
32A6CIRCLED IDEOGRAPH LOW丸付き下
32A7CIRCLED IDEOGRAPH LEFT丸付き左
32A8CIRCLED IDEOGRAPH RIGHT丸付き右
3231PARENTHESIZED IDEOGRAPH STOCK全角括弧付き株
3232PARENTHESIZED IDEOGRAPH HAVE全角括弧付き有
3239PARENTHESIZED IDEOGRAPH REPRESENT全角括弧付き代
337ESQUARE ERA NAME MEIZI全角元号明治
337DSQUARE ERA NAME TAISYOU全角元号大正
337CSQUARE ERA NAME SYOUWA全角元号昭和
221FRIGHT ANGLEファクトリアル,直角
22BFRIGHT TRIANGLE直角三角
2756BLACK DIAMOND MINUS WHITE X四つ菱
261EWHITE RIGHT POINTING INDEX指示マーク

A.20 合印中の文字(cl-20)

どの文字も合印中の文字として使うことができる.

A.21 親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)

どの文字も添え字付きの親文字群中の文字として使うことができる.

A.22 親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)

どの文字も熟語ルビ以外のルビ付きの親文字群の文字として使うことができる.

A.23 親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)

どの文字も熟語ルビのルビ付きの親文字群の文字として使うことができる.

A.24 連数字中の文字(cl-24)

字形UCSUCS名称通用名称備考
00030DIGIT ZERO0字幅は半角
10031DIGIT ONE1字幅は半角
20032DIGIT TWO2字幅は半角
30033DIGIT THREE3字幅は半角
40034DIGIT FOUR4字幅は半角
50035DIGIT FIVE5字幅は半角
60036DIGIT SIX6字幅は半角
70037DIGIT SEVEN7字幅は半角
80038DIGIT EIGHT8字幅は半角
90039DIGIT NINE9字幅は半角
0020SPACE位取りの空白
字幅は四分角
,002CCOMMAコンマ位取りのコンマ
字幅は四分角又は半角
.002EFULL STOPピリオド小数点
字幅は四分角又は半角

A.25 単位記号中の文字(cl-25)

字形UCSUCS名称通用名称備考
0020SPACE位取りの空白
字幅は四分角
30FBKATAKANA MIDDLE DOT中点字幅は半角
/002FSOLIDUS斜線字幅は,三分角,半角又はプロポーショナル
(0028LEFT PARENTHESIS始め小括弧,始め丸括弧
)0029RIGHT PARENTHESIS終わり小括弧,終わり丸括弧
2212MINUS SIGN負符号,減算記号
Å212BANGSTROM SIGNオングストロームプロポーショナル
10031DIGIT ONE1半角又はプロポーショナル
20032DIGIT TWO2半角又はプロポーショナル
30033DIGIT THREE3半角又はプロポーショナル
40034DIGIT FOUR4半角又はプロポーショナル
A0041LATIN CAPITAL LETTER Aラテン大文字Aプロポーショナル
B0042LATIN CAPITAL LETTER Bラテン大文字Bプロポーショナル
C0043LATIN CAPITAL LETTER Cラテン大文字Cプロポーショナル
D0044LATIN CAPITAL LETTER Dラテン大文字Dプロポーショナル
E0045LATIN CAPITAL LETTER Eラテン大文字Eプロポーショナル
F0046LATIN CAPITAL LETTER Fラテン大文字Fプロポーショナル
G0047LATIN CAPITAL LETTER Gラテン大文字Gプロポーショナル
H0048LATIN CAPITAL LETTER Hラテン大文字Hプロポーショナル
I0049LATIN CAPITAL LETTER Iラテン大文字Iプロポーショナル
J004ALATIN CAPITAL LETTER Jラテン大文字Jプロポーショナル
K004BLATIN CAPITAL LETTER Kラテン大文字Kプロポーショナル
L004CLATIN CAPITAL LETTER Lラテン大文字Lプロポーショナル
M004DLATIN CAPITAL LETTER Mラテン大文字Mプロポーショナル
N004ELATIN CAPITAL LETTER Nラテン大文字Nプロポーショナル
O004FLATIN CAPITAL LETTER Oラテン大文字Oプロポーショナル
P0050LATIN CAPITAL LETTER Pラテン大文字Pプロポーショナル
Q0051LATIN CAPITAL LETTER Qラテン大文字Qプロポーショナル
R0052LATIN CAPITAL LETTER Rラテン大文字Rプロポーショナル
S0053LATIN CAPITAL LETTER Sラテン大文字Sプロポーショナル
T0054LATIN CAPITAL LETTER Tラテン大文字Tプロポーショナル
U0055LATIN CAPITAL LETTER Uラテン大文字Uプロポーショナル
V0056LATIN CAPITAL LETTER Vラテン大文字Vプロポーショナル
W0057LATIN CAPITAL LETTER Wラテン大文字Wプロポーショナル
X0058LATIN CAPITAL LETTER Xラテン大文字Xプロポーショナル
Y0059LATIN CAPITAL LETTER Yラテン大文字Yプロポーショナル
Z005ALATIN CAPITAL LETTER Zラテン大文字Zプロポーショナル
2127INVERTED OHM SIGNモープロポーショナル
a0061LATIN SMALL LETTER Aラテン小文字Aプロポーショナル
b0062LATIN SMALL LETTER Bラテン小文字Bプロポーショナル
c0063LATIN SMALL LETTER Cラテン小文字Cプロポーショナル
d0064LATIN SMALL LETTER Dラテン小文字Dプロポーショナル
e0065LATIN SMALL LETTER Eラテン小文字Eプロポーショナル
f0066LATIN SMALL LETTER Fラテン小文字Fプロポーショナル
g0067LATIN SMALL LETTER Gラテン小文字Gプロポーショナル
h0068LATIN SMALL LETTER Hラテン小文字Hプロポーショナル
i0069LATIN SMALL LETTER Iラテン小文字Iプロポーショナル
j006ALATIN SMALL LETTER Jラテン小文字Jプロポーショナル
k006BLATIN SMALL LETTER Kラテン小文字Kプロポーショナル
l006CLATIN SMALL LETTER Lラテン小文字Lプロポーショナル
m006DLATIN SMALL LETTER Mラテン小文字Mプロポーショナル
n006ELATIN SMALL LETTER Nラテン小文字Nプロポーショナル
o006FLATIN SMALL LETTER Oラテン小文字Oプロポーショナル
p0070LATIN SMALL LETTER Pラテン小文字Pプロポーショナル
q0071LATIN SMALL LETTER Qラテン小文字Qプロポーショナル
r0072LATIN SMALL LETTER Rラテン小文字Rプロポーショナル
s0073LATIN SMALL LETTER Sラテン小文字Sプロポーショナル
t0074LATIN SMALL LETTER Tラテン小文字Tプロポーショナル
u0075LATIN SMALL LETTER Uラテン小文字Uプロポーショナル
v0076LATIN SMALL LETTER Vラテン小文字Vプロポーショナル
w0077LATIN SMALL LETTER Wラテン小文字Wプロポーショナル
x0078LATIN SMALL LETTER Xラテン小文字Xプロポーショナル
y0079LATIN SMALL LETTER Yラテン小文字Yプロポーショナル
z007ALATIN SMALL LETTER Zラテン小文字Zプロポーショナル
Ω03A9GREEK CAPITAL LETTER OMEGAギリシア大文字OMEGAプロポーショナル
μ03BCGREEK SMALL LETTER MUギリシア小文字MUプロポーショナル

A.26 欧文間隔(cl-26)

字形UCSUCS名称通用名称備考
0020SPACE

A.27 欧文用文字(cl-27)

字形UCSUCS名称通用名称備考
,002CCOMMAコンマプロポーショナル
.002EFULL STOPピリオドプロポーショナル
:003ACOLONコロンプロポーショナル
;003BSEMICOLONセミコロンプロポーショナル
?003FQUESTION MARK疑問符プロポーショナル
!0021EXCLAMATION MARK感嘆符プロポーショナル
´00B4ACUTE ACCENTアクサンテギュ,アキュートアクセント,プライム記号プロポーショナル
`0060GRAVE ACCENTアクサングラーブ,グレーブアクセントプロポーショナル
¨00A8DIAERESISウムラウト,ダイエレシスプロポーショナル
^005ECIRCUMFLEX ACCENTアクサンシルコンフレックス,サーカムフレックスアクセントプロポーショナル
203EOVERLINEオーバーライン,論理否定記号プロポーショナル
_005FLOW LINEアンダーラインプロポーショナル
2014EM DASHダッシュプロポーショナル
2010HYPHENハイフンプロポーショナル
/002FSOLIDUS斜線プロポーショナル
\005CREVERSE SOLIDUS逆斜線プロポーショナル
2016DOUBLE VERTICAL LINE双柱プロポーショナル
|007CVERTICAL LINE縦線プロポーショナル
2026HORIZONTAL ELLIPSIS三点リーダプロポーショナル
2025TWO DOT LEADER二点リーダプロポーショナル
2018LEFT SINGLE QUOTATION MARK左シングル引用符,左シングルクォーテーションマークプロポーショナル
2019RIGHT SINGLE QUOTATION MARK右シングル引用符,右シングルクォーテーションマークプロポーショナル
201CLEFT DOUBLE QUOTATION MARK左ダブル引用符,左ダブルクォーテーションマークプロポーショナル
201DRIGHT DOUBLE QUOTATION MARK右ダブル引用符,右ダブルクォーテーションマークプロポーショナル
(0028LEFT PARENTHESIS始め小括弧,始め丸括弧プロポーショナル
)0029RIGHT PARENTHESIS終わり小括弧,終わり丸括弧プロポーショナル
[005BLEFT SQUARE BRACKET始め大括弧,始め角括弧プロポーショナル
]005DRIGHT SQUARE BRACKET終わり大括弧,終わり角括弧プロポーショナル
{007BLEFT CURLY BRACKET始め中括弧,始め波括弧プロポーショナル
}007DRIGHT CURLY BRACKET終わり大括弧,終わり角括弧プロポーショナル
+002BPLUS SIGN正符号,加算記号プロポーショナル
2212MINUS SIGN負符号,減算記号プロポーショナル
±00B1PLUS-MINUS SIGN正又は負符号プロポーショナル
×00D7MULTIPLICATION SIGN乗算記号プロポーショナル
÷00F7DIVISION SIGN除算記号プロポーショナル
=003DEQUALS SIGN等号プロポーショナル
2260NOT EQUAL TO等号否定プロポーショナル
<003CLESS-THAN SIGN不等号(より小)プロポーショナル
>003EGREATER-THAN SIGN不等号(より大)プロポーショナル
2266LESS-THAN OVER EQUAL TOより小さいか又は等しいプロポーショナル
2267GREATER-THAN OVER EQUAL TOより大きいか又は等しいプロポーショナル
2234THEREFOREゆえにプロポーショナル
2642MALE SIGN雄記号プロポーショナル
2640FEMALE SIGN雌記号プロポーショナル
°00B0DEGREE SIGNプロポーショナル
2032PRIMEプロポーショナル
2033DOUBLE PRIMEプロポーショナル
¥00A5YEN SIGN円記号プロポーショナル
$0024DOLLAR SIGNドル記号プロポーショナル
¢00A2CENT SIGNセント記号プロポーショナル
£00A3POUND SIGNポンド記号プロポーショナル
%0025PERCENT SIGNパーセントプロポーショナル
#0023NUMBER SIGN番号記号,井げたプロポーショナル
&0026AMPERSANDアンパサンドプロポーショナル
*002AASTERISK星印,アステリスクプロポーショナル
@0040COMMERCIAL AT単価記号,アットマークプロポーショナル
§00A7SECTION SIGN節記号プロポーショナル
2606WHITE STAR白星プロポーショナル
2605BLACK STAR黒星プロポーショナル
25CBWHITE CIRCLE丸印,白丸プロポーショナル
25CFBLACK CIRCLE黒丸プロポーショナル
25CEBULLSEYE二重丸プロポーショナル
25C7WHITE DIAMONDひし形プロポーショナル
25C6BLACK DIAMOND黒ひし形プロポーショナル
25A1WHITE SQUARE四角プロポーショナル
25A0BLACK SQUARE黒四角プロポーショナル
25B3WHITE UP-POINTING TRIANGLE三角プロポーショナル
25B2BLACK UP-POINTING TRIANGLE黒三角プロポーショナル
25BDWHITE DOWN-POINTING TRIANGLE逆三角プロポーショナル
25BCBLACK DOWN-POINTING TRIANGLE逆黒三角プロポーショナル
2192RIGHTWARDS ARROW右向矢印プロポーショナル
2190LEFTWARDS ARROW左向矢印プロポーショナル
2191UPWARDS ARROW上向矢印プロポーショナル
2193DOWNWARDS ARROW下向矢印プロポーショナル
'0027APOSTROPHEアポストロフィプロポーショナル
"0022QUOTATION MARK引用符,クォーテーションマークプロポーショナル
-002DHYPHEN-MINUSハイフンマイナスプロポーショナル
~007ETILDEチルドプロポーショナル
221EINFINITY無限大プロポーショナル
2208ELEMENT OF属するプロポーショナル
220BCONTAINS AS MEMBER元として含むプロポーショナル
2286SUBSET OF OR EQUAL TO部分集合プロポーショナル
2287SUPERSET OF OR EQUAL TO部分集合(逆方向)プロポーショナル
2282SUBSET OF真部分集合プロポーショナル
2283SUPERSET OF真部分集合(逆方向)プロポーショナル
222AUNION合併集合プロポーショナル
2229INTERSECTION共通集合プロポーショナル
2284NOT A SUBSET OF部分集合の否定プロポーショナル
2285NOT A SUPERSET OF部分集合の否定(逆方向)プロポーショナル
228ASUBSET OF WITH NOT EQUAL TO真部分集合2プロポーショナル
228BSUPERSET OF WITH NOT EQUAL TO真部分集合2(逆方向)プロポーショナル
2209NOT AN ELEMENT OF要素の否定,元の否定プロポーショナル
2205EMPTY SET空集合プロポーショナル
2305PROJECTIVE射影的関係プロポーショナル
2306PERSPECTIVE背景的関係プロポーショナル
2227LOGICAL AND及び(合接)プロポーショナル
2228LOGICAL OR又は(離接)プロポーショナル
¬00ACNOT SIGN否定プロポーショナル
21D2RIGHTWARDS DOUBLE ARROWならば(含意)プロポーショナル
21D4LEFT RIGHT DOUBLE ARROW同値プロポーショナル
2200FOR ALLすべての(普通限定子)プロポーショナル
2203THERE EXISTS存在する(存在限定子)プロポーショナル
2295CIRCLED PLUS直和プロポーショナル
2296CIRCLED MINUS丸付きマイナスプロポーショナル
2297CIRCLED TIMESテンソル積プロポーショナル
2225PARALLEL TO平行プロポーショナル
2226NOT PARALLEL TO平行の否定プロポーショナル
2220ANGLEプロポーショナル
22A5UP TACK垂直プロポーショナル
2312ARCプロポーショナル
2202PARTIAL DIFFERENTIALデル,ラウンドディープロポーショナル
2207NABLAナブラプロポーショナル
2261IDENTICAL TO常に等しい,合同プロポーショナル
2252APPROXIMATELY EQUAL TO OR THE IMAGE OFほとんど等しいプロポーショナル
226AMUCH LESS-THAN非常に小さいプロポーショナル
226BMUCH GREATER-THAN非常に大きいプロポーショナル
221ASQUARE ROOT根号プロポーショナル
223DREVERSED TILDE (lazy S)相似プロポーショナル
221DPROPORTIONAL TO比例プロポーショナル
2235BECAUSEなぜならばプロポーショナル
222BINTEGRAL積分記号プロポーショナル
222CDOUBLE INTEGRAL2重積分記号プロポーショナル
2262NOT IDENTICAL TO合同否定プロポーショナル
2243ASYMPTOTICALLY EQUAL TO漸進的に等しい,ホモトーププロポーショナル
2245APPROXIMATELY EQUAL TO同形プロポーショナル
2248ALMOST EQUAL TO近似的に等しい,同相プロポーショナル
2276LESS-THAN OR GREATER-THAN小さいか大きいプロポーショナル
2277GREATER-THAN OR LESS-THAN大きいか小さいプロポーショナル
2194LEFT RIGHT ARROW同等プロポーショナル
Å212BANGSTROM SIGNオングストロームプロポーショナル
2030PER MILLE SIGNパーミルプロポーショナル
266FMUSIC SHARP SIGNシャーププロポーショナル
266DMUSIC FLAT SIGNフラットプロポーショナル
266AEIGHTH NOTE音符プロポーショナル
2020DAGGERダガープロポーショナル
2021DOUBLE DAGGERダブルダガープロポーショナル
00B6PILCROW SIGN段落記号プロポーショナル
266EMUSIC NATURAL SIGNナチュラルプロポーショナル
266BBEAMED EIGHTH NOTES連こう(桁)付き八分音符プロポーショナル
266CBEAMED SIXTEENTH NOTES連こう(桁)付き十六分音符プロポーショナル
2669QUARTER NOTE四分音符プロポーショナル
25EFLARGE CIRCLE大きな丸プロポーショナル
25B7WHITE RIGHT-POINTING TRIANGLE右向三角プロポーショナル
25B6BLACK RIGHT-POINTING TRIANGLE右向黒三角プロポーショナル
25C1WHITE LEFT-POINTING TRIANGLE左向三角プロポーショナル
25C0BLACK LEFT-POINTING TRIANGLE左向黒三角プロポーショナル
2197NORTH EAST ARROW右上向矢印プロポーショナル
2198SOUTH EAST ARROW右下向矢印プロポーショナル
2196NORTH WEST ARROW左上向矢印プロポーショナル
2199SOUTH WEST ARROW左下向矢印プロポーショナル
21C4RIGHTWARDS ARROW OVER LEFTWARDS ARROW右矢印左矢印プロポーショナル
21E8RIGHTWARDS WHITE ARROW右向白矢印プロポーショナル
21E6LEFTWARDS WHITE ARROW左向白矢印プロポーショナル
21E7UPWARDS WHITE ARROW上向白矢印プロポーショナル
21E9DOWNWARDS WHITE ARROW下向白矢印プロポーショナル
2934ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING UPWARDS曲がり矢印上がるプロポーショナル
2935ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING DOWNWARDS曲がり矢印下がるプロポーショナル
00030DIGIT ZERO0プロポーショナル
10031DIGIT ONE1プロポーショナル
20032DIGIT TWO2プロポーショナル
30033DIGIT THREE3プロポーショナル
40034DIGIT FOUR4プロポーショナル
50035DIGIT FIVE5プロポーショナル
60036DIGIT SIX6プロポーショナル
70037DIGIT SEVEN7プロポーショナル
80038DIGIT EIGHT8プロポーショナル
90039DIGIT NINE9プロポーショナル
25E6WHITE BULLET白ビュレットプロポーショナル
2022BULLETビュレットプロポーショナル
A0041LATIN CAPITAL LETTER Aラテン大文字Aプロポーショナル
B0042LATIN CAPITAL LETTER Bラテン大文字Bプロポーショナル
C0043LATIN CAPITAL LETTER Cラテン大文字Cプロポーショナル
D0044LATIN CAPITAL LETTER Dラテン大文字Dプロポーショナル
E0045LATIN CAPITAL LETTER Eラテン大文字Eプロポーショナル
F0046LATIN CAPITAL LETTER Fラテン大文字Fプロポーショナル
G0047LATIN CAPITAL LETTER Gラテン大文字Gプロポーショナル
H0048LATIN CAPITAL LETTER Hラテン大文字Hプロポーショナル
I0049LATIN CAPITAL LETTER Iラテン大文字Iプロポーショナル
J004ALATIN CAPITAL LETTER Jラテン大文字Jプロポーショナル
K004BLATIN CAPITAL LETTER Kラテン大文字Kプロポーショナル
L004CLATIN CAPITAL LETTER Lラテン大文字Lプロポーショナル
M004DLATIN CAPITAL LETTER Mラテン大文字Mプロポーショナル
N004ELATIN CAPITAL LETTER Nラテン大文字Nプロポーショナル
O004FLATIN CAPITAL LETTER Oラテン大文字Oプロポーショナル
P0050LATIN CAPITAL LETTER Pラテン大文字Pプロポーショナル
Q0051LATIN CAPITAL LETTER Qラテン大文字Qプロポーショナル
R0052LATIN CAPITAL LETTER Rラテン大文字Rプロポーショナル
S0053LATIN CAPITAL LETTER Sラテン大文字Sプロポーショナル
T0054LATIN CAPITAL LETTER Tラテン大文字Tプロポーショナル
U0055LATIN CAPITAL LETTER Uラテン大文字Uプロポーショナル
V0056LATIN CAPITAL LETTER Vラテン大文字Vプロポーショナル
W0057LATIN CAPITAL LETTER Wラテン大文字Wプロポーショナル
X0058LATIN CAPITAL LETTER Xラテン大文字Xプロポーショナル
Y0059LATIN CAPITAL LETTER Yラテン大文字Yプロポーショナル
Z005ALATIN CAPITAL LETTER Zラテン大文字Zプロポーショナル
2213MINUS-OR-PLUS SIGN負又は正符号プロポーショナル
2135ALEF SYMBOLアレフプロポーショナル
210FPLANCK CONSTANT OVER TWO PIエイチバープロポーショナル
2127INVERTED OHM SIGNモープロポーショナル
a0061LATIN SMALL LETTER Aラテン小文字Aプロポーショナル
b0062LATIN SMALL LETTER Bラテン小文字Bプロポーショナル
c0063LATIN SMALL LETTER Cラテン小文字Cプロポーショナル
d0064LATIN SMALL LETTER Dラテン小文字Dプロポーショナル
e0065LATIN SMALL LETTER Eラテン小文字Eプロポーショナル
f0066LATIN SMALL LETTER Fラテン小文字Fプロポーショナル
g0067LATIN SMALL LETTER Gラテン小文字Gプロポーショナル
h0068LATIN SMALL LETTER Hラテン小文字Hプロポーショナル
i0069LATIN SMALL LETTER Iラテン小文字Iプロポーショナル
j006ALATIN SMALL LETTER Jラテン小文字Jプロポーショナル
k006BLATIN SMALL LETTER Kラテン小文字Kプロポーショナル
l006CLATIN SMALL LETTER Lラテン小文字Lプロポーショナル
m006DLATIN SMALL LETTER Mラテン小文字Mプロポーショナル
n006ELATIN SMALL LETTER Nラテン小文字Nプロポーショナル
o006FLATIN SMALL LETTER Oラテン小文字Oプロポーショナル
p0070LATIN SMALL LETTER Pラテン小文字Pプロポーショナル
q0071LATIN SMALL LETTER Qラテン小文字Qプロポーショナル
r0072LATIN SMALL LETTER Rラテン小文字Rプロポーショナル
s0073LATIN SMALL LETTER Sラテン小文字Sプロポーショナル
t0074LATIN SMALL LETTER Tラテン小文字Tプロポーショナル
u0075LATIN SMALL LETTER Uラテン小文字Uプロポーショナル
v0076LATIN SMALL LETTER Vラテン小文字Vプロポーショナル
w0077LATIN SMALL LETTER Wラテン小文字Wプロポーショナル
x0078LATIN SMALL LETTER Xラテン小文字Xプロポーショナル
y0079LATIN SMALL LETTER Yラテン小文字Yプロポーショナル
z007ALATIN SMALL LETTER Zラテン小文字Zプロポーショナル
2013EN DASH二分ダーシ,ダッシュ(二分)プロポーショナル
29FADOUBLE PLUS2プラスプロポーショナル
29FBTRIPLE PLUS3プラスプロポーショナル
Α0391GREEK CAPITAL LETTER ALPHAギリシア大文字ALPHAプロポーショナル
Β0392GREEK CAPITAL LETTER BETAギリシア大文字BETAプロポーショナル
Γ0393GREEK CAPITAL LETTER GAMMAギリシア大文字GAMMAプロポーショナル
Δ0394GREEK CAPITAL LETTER DELTAギリシア大文字DELTAプロポーショナル
Ε0395GREEK CAPITAL LETTER EPSILONギリシア大文字EPSILONプロポーショナル
Ζ0396GREEK CAPITAL LETTER ZETAギリシア大文字ZETAプロポーショナル
Η0397GREEK CAPITAL LETTER ETAギリシア大文字ETAプロポーショナル
Θ0398GREEK CAPITAL LETTER THETAギリシア大文字THETAプロポーショナル
Ι0399GREEK CAPITAL LETTER IOTAギリシア大文字IOTAプロポーショナル
Κ039AGREEK CAPITAL LETTER KAPPAギリシア大文字KAPPAプロポーショナル
Λ039BGREEK CAPITAL LETTER LAMDAギリシア大文字LAMBDAプロポーショナル
Μ039CGREEK CAPITAL LETTER MUギリシア大文字MUプロポーショナル
Ν039DGREEK CAPITAL LETTER NUギリシア大文字NUプロポーショナル
Ξ039EGREEK CAPITAL LETTER XIギリシア大文字XIプロポーショナル
Ο039FGREEK CAPITAL LETTER OMICRONギリシア大文字OMICRONプロポーショナル
Π03A0GREEK CAPITAL LETTER PIギリシア大文字PIプロポーショナル
Ρ03A1GREEK CAPITAL LETTER RHOギリシア大文字RHOプロポーショナル
Σ03A3GREEK CAPITAL LETTER SIGMAギリシア大文字SIGMAプロポーショナル
Τ03A4GREEK CAPITAL LETTER TAUギリシア大文字TAUプロポーショナル
Υ03A5GREEK CAPITAL LETTER UPSILONギリシア大文字UPSILONプロポーショナル
Φ03A6GREEK CAPITAL LETTER PHIギリシア大文字PHIプロポーショナル
Χ03A7GREEK CAPITAL LETTER CHIギリシア大文字CHIプロポーショナル
Ψ03A8GREEK CAPITAL LETTER PSIギリシア大文字PSIプロポーショナル
Ω03A9GREEK CAPITAL LETTER OMEGAギリシア大文字OMEGAプロポーショナル
2664WHITE SPADE SUITスペード(白)プロポーショナル
2660BLACK SPADE SUITスペードプロポーショナル
2662WHITE DIAMOND SUITダイヤ(白)プロポーショナル
2666BLACK DIAMOND SUITダイヤプロポーショナル
2661WHITE HEART SUITハート(白)プロポーショナル
2665BLACK HEART SUITハートプロポーショナル
2667WHITE CLUB SUITクラブ(白)プロポーショナル
2663BLACK CLUB SUITクラブプロポーショナル
α03B1GREEK SMALL LETTER ALPHAギリシア小文字ALPHAプロポーショナル
β03B2GREEK SMALL LETTER BETAギリシア小文字BETAプロポーショナル
γ03B3GREEK SMALL LETTER GAMMAギリシア小文字GAMMAプロポーショナル
δ03B4GREEK SMALL LETTER DELTAギリシア小文字DELTAプロポーショナル
ε03B5GREEK SMALL LETTER EPSILONギリシア小文字EPSILONプロポーショナル
ζ03B6GREEK SMALL LETTER ZETAギリシア小文字ZETAプロポーショナル
η03B7GREEK SMALL LETTER ETAギリシア小文字ETAプロポーショナル
θ03B8GREEK SMALL LETTER THETAギリシア小文字THETAプロポーショナル
ι03B9GREEK SMALL LETTER IOTAギリシア小文字IOTAプロポーショナル
κ03BAGREEK SMALL LETTER KAPPAギリシア小文字KAPPAプロポーショナル
λ03BBGREEK SMALL LETTER LAMDAギリシア小文字LAMBDAプロポーショナル
μ03BCGREEK SMALL LETTER MUギリシア小文字MUプロポーショナル
ν03BDGREEK SMALL LETTER NUギリシア小文字NUプロポーショナル
ξ03BEGREEK SMALL LETTER XIギリシア小文字XIプロポーショナル
ο03BFGREEK SMALL LETTER OMICRONギリシア小文字OMICRONプロポーショナル
π03C0GREEK SMALL LETTER PIギリシア小文字PIプロポーショナル
ρ03C1GREEK SMALL LETTER RHOギリシア小文字RHOプロポーショナル
σ03C3GREEK SMALL LETTER SIGMAギリシア小文字SIGMAプロポーショナル
τ03C4GREEK SMALL LETTER TAUギリシア小文字TAUプロポーショナル
υ03C5GREEK SMALL LETTER UPSILONギリシア小文字UPSILONプロポーショナル
φ03C6GREEK SMALL LETTER PHIギリシア小文字PHIプロポーショナル
χ03C7GREEK SMALL LETTER CHIギリシア小文字CHIプロポーショナル
ψ03C8GREEK SMALL LETTER PSIギリシア小文字PSIプロポーショナル
ω03C9GREEK SMALL LETTER OMEGAギリシア小文字OMEGAプロポーショナル
ς03C2GREEK SMALL LETTER FINAL SIGMAギリシア小文字ファイナルSIGMAプロポーショナル
24F5DOUBLE CIRCLED DIGIT ONE二重丸1プロポーショナル
24F6DOUBLE CIRCLED DIGIT TWO二重丸2プロポーショナル
24F7DOUBLE CIRCLED DIGIT THREE二重丸3プロポーショナル
24F8DOUBLE CIRCLED DIGIT FOUR二重丸4プロポーショナル
24F9DOUBLE CIRCLED DIGIT FIVE二重丸5プロポーショナル
24FADOUBLE CIRCLED DIGIT SIX二重丸6プロポーショナル
24FBDOUBLE CIRCLED DIGIT SEVEN二重丸7プロポーショナル
24FCDOUBLE CIRCLED DIGIT EIGHT二重丸8プロポーショナル
24FDDOUBLE CIRCLED DIGIT NINE二重丸9プロポーショナル
24FEDOUBLE CIRCLED NUMBER TEN二重丸10プロポーショナル
260EBLACK TELEPHONE電話マークプロポーショナル
2600BLACK SUN WITH RAYS晴マークプロポーショナル
2601CLOUD曇マークプロポーショナル
2602UMBRELLA雨マークプロポーショナル
2603SNOWMAN雪マークプロポーショナル
25B1WHITE PARALLELOGRAM平行四辺形プロポーショナル
А0410CYRILLIC CAPITAL LETTER Aキリール大文字Aプロポーショナル
Б0411CYRILLIC CAPITAL LETTER BEキリール大文字BEプロポーショナル
В0412CYRILLIC CAPITAL LETTER VEキリール大文字VEプロポーショナル
Г0413CYRILLIC CAPITAL LETTER GHEキリール大文字GHEプロポーショナル
Д0414CYRILLIC CAPITAL LETTER DEキリール大文字DEプロポーショナル
Е0415CYRILLIC CAPITAL LETTER IEキリール大文字IEプロポーショナル
Ё0401CYRILLIC CAPITAL LETTER IOキリール大文字IOプロポーショナル
Ж0416CYRILLIC CAPITAL LETTER ZHEキリール大文字ZHEプロポーショナル
З0417CYRILLIC CAPITAL LETTER ZEキリール大文字ZEプロポーショナル
И0418CYRILLIC CAPITAL LETTER Iキリール大文字Iプロポーショナル
Й0419CYRILLIC CAPITAL LETTER SHORT Iキリール大文字SHORT Iプロポーショナル
К041ACYRILLIC CAPITAL LETTER KAキリール大文字KAプロポーショナル
Л041BCYRILLIC CAPITAL LETTER ELキリール大文字ELプロポーショナル
М041CCYRILLIC CAPITAL LETTER EMキリール大文字EMプロポーショナル
Н041DCYRILLIC CAPITAL LETTER ENキリール大文字ENプロポーショナル
О041ECYRILLIC CAPITAL LETTER Oキリール大文字Oプロポーショナル
П041FCYRILLIC CAPITAL LETTER PEキリール大文字PEプロポーショナル
Р0420CYRILLIC CAPITAL LETTER ERキリール大文字ERプロポーショナル
С0421CYRILLIC CAPITAL LETTER ESキリール大文字ESプロポーショナル
Т0422CYRILLIC CAPITAL LETTER TEキリール大文字TEプロポーショナル
У0423CYRILLIC CAPITAL LETTER Uキリール大文字Uプロポーショナル
Ф0424CYRILLIC CAPITAL LETTER EFキリール大文字EFプロポーショナル
Х0425CYRILLIC CAPITAL LETTER HAキリール大文字HAプロポーショナル
Ц0426CYRILLIC CAPITAL LETTER TSEキリール大文字TSEプロポーショナル
Ч0427CYRILLIC CAPITAL LETTER CHEキリール大文字CHEプロポーショナル
Ш0428CYRILLIC CAPITAL LETTER SHAキリール大文字SHAプロポーショナル
Щ0429CYRILLIC CAPITAL LETTER SHCHAキリール大文字SHCHAプロポーショナル
Ъ042ACYRILLIC CAPITAL LETTER HARD SIGNキリール大文字HARD SIGNプロポーショナル
Ы042BCYRILLIC CAPITAL LETTER YERUキリール大文字YERUプロポーショナル
Ь042CCYRILLIC CAPITAL LETTER SOFT SIGNキリール大文字SOFT SIGNプロポーショナル
Э042DCYRILLIC CAPITAL LETTER Eキリール大文字Eプロポーショナル
Ю042ECYRILLIC CAPITAL LETTER YUキリール大文字YUプロポーショナル
Я042FCYRILLIC CAPITAL LETTER YAキリール大文字YAプロポーショナル
а0430CYRILLIC SMALL LETTER Aキリール小文字Aプロポーショナル
б0431CYRILLIC SMALL LETTER BEキリール小文字BEプロポーショナル
в0432CYRILLIC SMALL LETTER VEキリール小文字VEプロポーショナル
г0433CYRILLIC SMALL LETTER GHEキリール小文字GHEプロポーショナル
д0434CYRILLIC SMALL LETTER DEキリール小文字DEプロポーショナル
е0435CYRILLIC SMALL LETTER IEキリール小文字IEプロポーショナル
ё0451CYRILLIC SMALL LETTER IOキリール小文字IOプロポーショナル
ж0436CYRILLIC SMALL LETTER ZHEキリール小文字ZHEプロポーショナル
з0437CYRILLIC SMALL LETTER ZEキリール小文字ZEプロポーショナル
и0438CYRILLIC SMALL LETTER Iキリール小文字Iプロポーショナル
й0439CYRILLIC SMALL LETTER SHORT Iキリール小文字SHORT Iプロポーショナル
к043ACYRILLIC SMALL LETTER KAキリール小文字KAプロポーショナル
л043BCYRILLIC SMALL LETTER ELキリール小文字ELプロポーショナル
м043CCYRILLIC SMALL LETTER EMキリール小文字EMプロポーショナル
н043DCYRILLIC SMALL LETTER ENキリール小文字ENプロポーショナル
о043ECYRILLIC SMALL LETTER Oキリール小文字Oプロポーショナル
п043FCYRILLIC SMALL LETTER PEキリール小文字PEプロポーショナル
р0440CYRILLIC SMALL LETTER ERキリール小文字ERプロポーショナル
с0441CYRILLIC SMALL LETTER ESキリール小文字ESプロポーショナル
т0442CYRILLIC SMALL LETTER TEキリール小文字TEプロポーショナル
у0443CYRILLIC SMALL LETTER Uキリール小文字Uプロポーショナル
ф0444CYRILLIC SMALL LETTER EFキリール小文字EFプロポーショナル
х0445CYRILLIC SMALL LETTER HAキリール小文字HAプロポーショナル
ц0446CYRILLIC SMALL LETTER TSEキリール小文字TSEプロポーショナル
ч0447CYRILLIC SMALL LETTER CHEキリール小文字CHEプロポーショナル
ш0448CYRILLIC SMALL LETTER SHAキリール小文字SHAプロポーショナル
щ0449CYRILLIC SMALL LETTER SHCHAキリール小文字SHCHAプロポーショナル
ъ044ACYRILLIC SMALL LETTER HARD SIGNキリール小文字HARD SIGNプロポーショナル
ы044BCYRILLIC SMALL LETTER YERUキリール小文字YERUプロポーショナル
ь044CCYRILLIC SMALL LETTER SOFT SIGNキリール小文字SOFT SIGNプロポーショナル
э044DCYRILLIC SMALL LETTER Eキリール小文字Eプロポーショナル
ю044ECYRILLIC SMALL LETTER YUキリール小文字YUプロポーショナル
я044FCYRILLIC SMALL LETTER YAキリール小文字YAプロポーショナル
22DALESS-THAN EQUAL TO OR GREATER-THAN小さいか等しいか大きいプロポーショナル
22DBGREATER-THAN EQUAL TO OR LESS-THAN大きいか等しいか小さいプロポーショナル
2153VULGAR FRACTION ONE THIRD3分の1プロポーショナル
2154VULGAR FRACTION TWO THIRDS3分の2プロポーショナル
2155VULGAR FRACTION ONE FIFTH5分の1プロポーショナル
2713CHECK MARKチェックマークプロポーショナル
2318PLACE OF INTEREST SIGNコマンド記号プロポーショナル
2423OPEN BOX空白記号プロポーショナル
23CERETURN SYMBOLリターン記号プロポーショナル
3251CIRCLED NUMBER TWENTY ONE丸21プロポーショナル
3252CIRCLED NUMBER TWENTY TWO丸22プロポーショナル
3253CIRCLED NUMBER TWENTY THREE丸23プロポーショナル
3254CIRCLED NUMBER TWENTY FOUR丸24プロポーショナル
3255CIRCLED NUMBER TWENTY FIVE丸25プロポーショナル
3256CIRCLED NUMBER TWENTY SIX丸26プロポーショナル
3257CIRCLED NUMBER TWENTY SEVEN丸27プロポーショナル
3258CIRCLED NUMBER TWENTY EIGHT丸28プロポーショナル
3259CIRCLED NUMBER TWENTY NINE丸29プロポーショナル
325ACIRCLED NUMBER THIRTY丸30プロポーショナル
325BCIRCLED NUMBER THIRTY ONE丸31プロポーショナル
325CCIRCLED NUMBER THIRTY TWO丸32プロポーショナル
325DCIRCLED NUMBER THIRTY THREE丸33プロポーショナル
325ECIRCLED NUMBER THIRTY FOUR丸34プロポーショナル
325FCIRCLED NUMBER THIRTY FIVE丸35プロポーショナル
32B1CIRCLED NUMBER THIRTY SIX丸36プロポーショナル
32B2CIRCLED NUMBER THIRTY SEVEN丸37プロポーショナル
32B3CIRCLED NUMBER THIRTY EIGHT丸38プロポーショナル
32B4CIRCLED NUMBER THIRTY NINE丸39プロポーショナル
32B5CIRCLED NUMBER FORTY丸40プロポーショナル
32B6CIRCLED NUMBER FORTY ONE丸41プロポーショナル
32B7CIRCLED NUMBER FORTY TWO丸42プロポーショナル
32B8CIRCLED NUMBER FORTY THREE丸43プロポーショナル
32B9CIRCLED NUMBER FORTY FOUR丸44プロポーショナル
32BACIRCLED NUMBER FORTY FIVE丸45プロポーショナル
32BBCIRCLED NUMBER FORTY SIX丸46プロポーショナル
32BCCIRCLED NUMBER FORTY SEVEN丸47プロポーショナル
32BDCIRCLED NUMBER FORTY EIGHT丸48プロポーショナル
32BECIRCLED NUMBER FORTY NINE丸49プロポーショナル
32BFCIRCLED NUMBER FIFTY丸50プロポーショナル
25D0CIRCLE WITH LEFT HALF BLACK左半黒丸プロポーショナル
25D1CIRCLE WITH RIGHT HALF BLACK右半黒丸プロポーショナル
25D2CIRCLE WITH LOWER HALF BLACK下半黒丸プロポーショナル
25D3CIRCLE WITH UPPER HALF BLACK上半黒丸プロポーショナル
Ǎ01CDLATIN CAPITAL LETTER A WITH CARONキャロン付きAプロポーショナル
ǎ01CELATIN SMALL LETTER A WITH CARONキャロン付きA小文字プロポーショナル
ǐ01D0LATIN SMALL LETTER I WITH CARONキャロン付きI小文字プロポーショナル
1E3ELATIN CAPITAL LETTER M WITH ACUTEアキュートアクセント付きMプロポーショナル
ḿ1E3FLATIN SMALL LETTER M WITH ACUTEアキュートアクセント付きM小文字プロポーショナル
Ǹ01F8LATIN CAPITAL LETTER N WITH GRAVEグレーブアクセント付きNプロポーショナル
ǹ01F9LATIN SMALL LETTER N WITH GRAVEグレーブアクセント付きN小文字プロポーショナル
Ǒ01D1LATIN CAPITAL LETTER O WITH CARONキャロン付きOプロポーショナル
ǒ01D2LATIN SMALL LETTER O WITH CARONキャロン付きO小文字プロポーショナル
ǔ01D4LATIN SMALL LETTER U WITH CARONキャロン付きU小文字プロポーショナル
ǖ01D6LATIN SMALL LETTER U WITH DIAERESIS AND MACRONマクロンとダイエレシス付きU小文字プロポーショナル
ǘ01D8LATIN SMALL LETTER U WITH DIAERESIS AND ACUTEアキュートアクセントとダイエレシス付きU小文字プロポーショナル
ǚ01DALATIN SMALL LETTER U WITH DIAERESIS AND CARONキャロンとダイエレシス付きU小文字プロポーショナル
ǜ01DCLATIN SMALL LETTER U WITH DIAERESIS AND GRAVEグレーブアクセントとダイエレシス付きU小文字プロポーショナル
20ACEURO SIGNユーロ記号プロポーショナル
 00A0NO-BREAK SPACEノーブレークスペースプロポーショナル
¡00A1INVERTED EXCLAMATION MARK逆感嘆符プロポーショナル
¤00A4CURRENCY SIGN不特定通貨記号プロポーショナル
¦00A6BROKEN BAR破断線プロポーショナル
©00A9COPYRIGHT SIGN著作権表示記号プロポーショナル
ª00AAFEMININE ORDINAL INDICATOR女性序数標識プロポーショナル
«00ABLEFT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK始め二重山括弧引用記号,始めギュメプロポーショナル
­00ADSOFT HYPHENソフトハイフンプロポーショナル
®00AEREGISTERED SIGN登録商標記号プロポーショナル
¯00AFMACRONマクロンプロポーショナル
²00B2SUPERSCRIPT TWO上付き2プロポーショナル
³00B3SUPERSCRIPT THREE上付き3プロポーショナル
·00B7MIDDLE DOT中点(ラテン)プロポーショナル
¸00B8CEDILLAセディラプロポーショナル
¹00B9SUPERSCRIPT ONE上付き1プロポーショナル
º00BAMASCULINE ORDINAL INDICATOR男性序数標識プロポーショナル
»00BBRIGHT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK終わり二重山括弧引用記号,終わりギュメプロポーショナル
¼00BCVULGAR FRACTION ONE QUARTER4分の1プロポーショナル
½00BDVULGAR FRACTION ONE HALF2分の1プロポーショナル
¾00BEVULGAR FRACTION THREE QUARTERS4分の3プロポーショナル
¿00BFINVERTED QUESTION MARK逆疑問符プロポーショナル
À00C0LATIN CAPITAL LETTER A WITH GRAVEグレーブアクセント付きAプロポーショナル
Á00C1LATIN CAPITAL LETTER A WITH ACUTEアキュートアクセント付きAプロポーショナル
Â00C2LATIN CAPITAL LETTER A WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きAプロポーショナル
Ã00C3LATIN CAPITAL LETTER A WITH TILDEチルド付きAプロポーショナル
Ä00C4LATIN CAPITAL LETTER A WITH DIAERESISダイエレシス付きAプロポーショナル
Å00C5LATIN CAPITAL LETTER A WITH RING ABOVE上リング付きAプロポーショナル
Æ00C6LATIN CAPITAL LETTER AE (ash)AEプロポーショナル
Ç00C7LATIN CAPITAL LETTER C WITH CEDILLAセディラ付きCプロポーショナル
È00C8LATIN CAPITAL LETTER E WITH GRAVEグレーブアクセント付きEプロポーショナル
É00C9LATIN CAPITAL LETTER E WITH ACUTEアキュートアクセント付きEプロポーショナル
Ê00CALATIN CAPITAL LETTER E WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きEプロポーショナル
Ë00CBLATIN CAPITAL LETTER E WITH DIAERESISダイエレシス付きEプロポーショナル
Ì00CCLATIN CAPITAL LETTER I WITH GRAVEグレーブアクセント付きIプロポーショナル
Í00CDLATIN CAPITAL LETTER I WITH ACUTEアキュートアクセント付きIプロポーショナル
Î00CELATIN CAPITAL LETTER I WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きIプロポーショナル
Ï00CFLATIN CAPITAL LETTER I WITH DIAERESISダイエレシス付きIプロポーショナル
Ð00D0LATIN CAPITAL LETTER ETH (Icelandic)アイスランド語ETHプロポーショナル
Ñ00D1LATIN CAPITAL LETTER N WITH TILDEチルド付きNプロポーショナル
Ò00D2LATIN CAPITAL LETTER O WITH GRAVEグレーブアクセント付きOプロポーショナル
Ó00D3LATIN CAPITAL LETTER O WITH ACUTEアキュートアクセント付きOプロポーショナル
Ô00D4LATIN CAPITAL LETTER O WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きOプロポーショナル
Õ00D5LATIN CAPITAL LETTER O WITH TILDEチルド付きOプロポーショナル
Ö00D6LATIN CAPITAL LETTER O WITH DIAERESISダイエレシス付きOプロポーショナル
Ø00D8LATIN CAPITAL LETTER O WITH STROKEストローク付きOプロポーショナル
Ù00D9LATIN CAPITAL LETTER U WITH GRAVEグレーブアクセント付きUプロポーショナル
Ú00DALATIN CAPITAL LETTER U WITH ACUTEアキュートアクセント付きUプロポーショナル
Û00DBLATIN CAPITAL LETTER U WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きUプロポーショナル
Ü00DCLATIN CAPITAL LETTER U WITH DIAERESISダイエレシス付きUプロポーショナル
Ý00DDLATIN CAPITAL LETTER Y WITH ACUTEアキュートアクセント付きYプロポーショナル
Þ00DELATIN CAPITAL LETTER THORN (Icelandic)アイスランド語THORNプロポーショナル
ß00DFLATIN SMALL LETTER SHARP S (German)ドイツ語エスツェットプロポーショナル
à00E0LATIN SMALL LETTER A WITH GRAVEグレーブアクセント付きA小文字プロポーショナル
á00E1LATIN SMALL LETTER A WITH ACUTEアキュートアクセント付きA小文字プロポーショナル
â00E2LATIN SMALL LETTER A WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きA小文字プロポーショナル
ã00E3LATIN SMALL LETTER A WITH TILDEチルド付きA小文字プロポーショナル
ä00E4LATIN SMALL LETTER A WITH DIAERESISダイエレシス付きA小文字プロポーショナル
å00E5LATIN SMALL LETTER A WITH RING ABOVE上リング付きA小文字プロポーショナル
æ00E6LATIN SMALL LETTER AE (ash)AE小文字プロポーショナル
ç00E7LATIN SMALL LETTER C WITH CEDILLAセディラ付きC小文字プロポーショナル
è00E8LATIN SMALL LETTER E WITH GRAVEグレーブアクセント付きE小文字プロポーショナル
é00E9LATIN SMALL LETTER E WITH ACUTEアキュートアクセント付きE小文字プロポーショナル
ê00EALATIN SMALL LETTER E WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きE小文字プロポーショナル
ë00EBLATIN SMALL LETTER E WITH DIAERESISダイエレシス付きE小文字プロポーショナル
ì00ECLATIN SMALL LETTER I WITH GRAVEグレーブアクセント付きI小文字プロポーショナル
í00EDLATIN SMALL LETTER I WITH ACUTEアキュートアクセント付きI小文字プロポーショナル
î00EELATIN SMALL LETTER I WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きI小文字プロポーショナル
ï00EFLATIN SMALL LETTER I WITH DIAERESISダイエレシス付きI小文字プロポーショナル
ð00F0LATIN SMALL LETTER ETH (Icelandic)アイスランド語ETH小文字プロポーショナル
ñ00F1LATIN SMALL LETTER N WITH TILDEチルド付きN小文字プロポーショナル
ò00F2LATIN SMALL LETTER O WITH GRAVEグレーブアクセント付きO小文字プロポーショナル
ó00F3LATIN SMALL LETTER O WITH ACUTEアキュートアクセント付きO小文字プロポーショナル
ô00F4LATIN SMALL LETTER O WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きO小文字プロポーショナル
õ00F5LATIN SMALL LETTER O WITH TILDEチルド付きO小文字プロポーショナル
ö00F6LATIN SMALL LETTER O WITH DIAERESISダイエレシス付きO小文字プロポーショナル
ø00F8LATIN SMALL LETTER O WITH STROKEストローク付きO小文字プロポーショナル
ù00F9LATIN SMALL LETTER U WITH GRAVEグレーブアクセント付きU小文字プロポーショナル
ú00FALATIN SMALL LETTER U WITH ACUTEアキュートアクセント付きU小文字プロポーショナル
û00FBLATIN SMALL LETTER U WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きU小文字プロポーショナル
ü00FCLATIN SMALL LETTER U WITH DIAERESISダイエレシス付きU小文字プロポーショナル
ý00FDLATIN SMALL LETTER Y WITH ACUTEアキュートアクセント付きY小文字プロポーショナル
þ00FELATIN SMALL LETTER THORN (Icelandic)アイスランド語THORN小文字プロポーショナル
ÿ00FFLATIN SMALL LETTER Y WITH DIAERESISダイエレシス付きY小文字プロポーショナル
Ā0100LATIN CAPITAL LETTER A WITH MACRONマクロン付きAプロポーショナル
Ī012ALATIN CAPITAL LETTER I WITH MACRONマクロン付きIプロポーショナル
Ū016ALATIN CAPITAL LETTER U WITH MACRONマクロン付きUプロポーショナル
Ē0112LATIN CAPITAL LETTER E WITH MACRONマクロン付きEプロポーショナル
Ō014CLATIN CAPITAL LETTER O WITH MACRONマクロン付きOプロポーショナル
ā0101LATIN SMALL LETTER A WITH MACRONマクロン付きA小文字プロポーショナル
ī012BLATIN SMALL LETTER I WITH MACRONマクロン付きI小文字プロポーショナル
ū016BLATIN SMALL LETTER U WITH MACRONマクロン付きU小文字プロポーショナル
ē0113LATIN SMALL LETTER E WITH MACRONマクロン付きE小文字プロポーショナル
ō014DLATIN SMALL LETTER O WITH MACRONマクロン付きO小文字プロポーショナル
Ą0104LATIN CAPITAL LETTER A WITH OGONEKオゴネク付きAプロポーショナル
˘02D8BREVEブリーブプロポーショナル
Ł0141LATIN CAPITAL LETTER L WITH STROKEストローク付きLプロポーショナル
Ľ013DLATIN CAPITAL LETTER L WITH CARONキャロン付きLプロポーショナル
Ś015ALATIN CAPITAL LETTER S WITH ACUTEアキュートアクセント付きSプロポーショナル
Š0160LATIN CAPITAL LETTER S WITH CARONキャロン付きSプロポーショナル
Ş015ELATIN CAPITAL LETTER S WITH CEDILLAセディラ付きSプロポーショナル
Ť0164LATIN CAPITAL LETTER T WITH CARONキャロン付きTプロポーショナル
Ź0179LATIN CAPITAL LETTER Z WITH ACUTEアキュートアクセント付きZプロポーショナル
Ž017DLATIN CAPITAL LETTER Z WITH CARONキャロン付きZプロポーショナル
Ż017BLATIN CAPITAL LETTER Z WITH DOT ABOVE上ドット付きZプロポーショナル
ą0105LATIN SMALL LETTER A WITH OGONEKオゴネク付きA小文字プロポーショナル
˛02DBOGONEKオゴネクプロポーショナル
ł0142LATIN SMALL LETTER L WITH STROKEストローク付きL小文字プロポーショナル
ľ013ELATIN SMALL LETTER L WITH CARONキャロン付きL小文字プロポーショナル
ś015BLATIN SMALL LETTER S WITH ACUTEアキュートアクセント付きS小文字プロポーショナル
ˇ02C7CARON (Mandarin Chinese third tone)キャロンプロポーショナル
š0161LATIN SMALL LETTER S WITH CARONキャロン付きS小文字プロポーショナル
ş015FLATIN SMALL LETTER S WITH CEDILLAセディラ付きS小文字プロポーショナル
ť0165LATIN SMALL LETTER T WITH CARONキャロン付きT小文字プロポーショナル
ź017ALATIN SMALL LETTER Z WITH ACUTEアキュートアクセント付きZ小文字プロポーショナル
˝02DDDOUBLE ACUTE ACCENTダブルアキュートアクセントプロポーショナル
ž017ELATIN SMALL LETTER Z WITH CARONキャロン付きZ小文字プロポーショナル
ż017CLATIN SMALL LETTER Z WITH DOT ABOVE上ドット付きZ小文字プロポーショナル
Ŕ0154LATIN CAPITAL LETTER R WITH ACUTEアキュートアクセント付きRプロポーショナル
Ă0102LATIN CAPITAL LETTER A WITH BREVEブリーブ付きAプロポーショナル
Ĺ0139LATIN CAPITAL LETTER L WITH ACUTEアキュートアクセント付きLプロポーショナル
Ć0106LATIN CAPITAL LETTER C WITH ACUTEアキュートアクセント付きCプロポーショナル
Č010CLATIN CAPITAL LETTER C WITH CARONキャロン付きCプロポーショナル
Ę0118LATIN CAPITAL LETTER E WITH OGONEKオゴネク付きEプロポーショナル
Ě011ALATIN CAPITAL LETTER E WITH CARONキャロン付きEプロポーショナル
Ď010ELATIN CAPITAL LETTER D WITH CARONキャロン付きDプロポーショナル
Ń0143LATIN CAPITAL LETTER N WITH ACUTEアキュートアクセント付きNプロポーショナル
Ň0147LATIN CAPITAL LETTER N WITH CARONキャロン付きNプロポーショナル
Ő0150LATIN CAPITAL LETTER O WITH DOUBLE ACUTEダブルアキュートアクセント付きOプロポーショナル
Ř0158LATIN CAPITAL LETTER R WITH CARONキャロン付きRプロポーショナル
Ů016ELATIN CAPITAL LETTER U WITH RING ABOVE上リング付きUプロポーショナル
Ű0170LATIN CAPITAL LETTER U WITH DOUBLE ACUTEダブルアキュートアクセント付きUプロポーショナル
Ţ0162LATIN CAPITAL LETTER T WITH CEDILLAセディラ付きTプロポーショナル
ŕ0155LATIN SMALL LETTER R WITH ACUTEアキュートアクセント付きR小文字プロポーショナル
ă0103LATIN SMALL LETTER A WITH BREVEブリーブ付きA小文字プロポーショナル
ĺ013ALATIN SMALL LETTER L WITH ACUTEアキュートアクセント付きL小文字プロポーショナル
ć0107LATIN SMALL LETTER C WITH ACUTEアキュートアクセント付きC小文字プロポーショナル
č010DLATIN SMALL LETTER C WITH CARONキャロン付きC小文字プロポーショナル
ę0119LATIN SMALL LETTER E WITH OGONEKオゴネク付きE小文字プロポーショナル
ě011BLATIN SMALL LETTER E WITH CARONキャロン付きE小文字プロポーショナル
ď010FLATIN SMALL LETTER D WITH CARONキャロン付きD小文字プロポーショナル
đ0111LATIN SMALL LETTER D WITH STROKEストローク付きD小文字プロポーショナル
ń0144LATIN SMALL LETTER N WITH ACUTEアキュートアクセント付きN小文字プロポーショナル
ň0148LATIN SMALL LETTER N WITH CARONキャロン付きN小文字プロポーショナル
ő0151LATIN SMALL LETTER O WITH DOUBLE ACUTEダブルアキュートアクセント付きO小文字プロポーショナル
ř0159LATIN SMALL LETTER R WITH CARONキャロン付きR小文字プロポーショナル
ů016FLATIN SMALL LETTER U WITH RING ABOVE上リング付きU小文字プロポーショナル
ű0171LATIN SMALL LETTER U WITH DOUBLE ACUTEダブルアキュートアクセント付きU小文字プロポーショナル
ţ0163LATIN SMALL LETTER T WITH CEDILLAセディラ付きT小文字プロポーショナル
˙02D9DOT ABOVE (Mandarin Chinese light tone)上ドットプロポーショナル
Ĉ0108LATIN CAPITAL LETTER C WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きCプロポーショナル
Ĝ011CLATIN CAPITAL LETTER G WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きGプロポーショナル
Ĥ0124LATIN CAPITAL LETTER H WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きHプロポーショナル
Ĵ0134LATIN CAPITAL LETTER J WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きJプロポーショナル
Ŝ015CLATIN CAPITAL LETTER S WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きSプロポーショナル
Ŭ016CLATIN CAPITAL LETTER U WITH BREVEブリーブ付きUプロポーショナル
ĉ0109LATIN SMALL LETTER C WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きC小文字プロポーショナル
ĝ011DLATIN SMALL LETTER G WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きG小文字プロポーショナル
ĥ0125LATIN SMALL LETTER H WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きH小文字プロポーショナル
ĵ0135LATIN SMALL LETTER J WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きJ小文字プロポーショナル
ŝ015DLATIN SMALL LETTER S WITH CIRCUMFLEXサーカムフレックスアクセント付きS小文字プロポーショナル
ŭ016DLATIN SMALL LETTER U WITH BREVEブリーブ付きU小文字プロポーショナル
ɱ0271LATIN SMALL LETTER M WITH HOOKフック付きM小文字,有声唇歯鼻音プロポーショナル
ʋ028BLATIN SMALL LETTER V WITH HOOKフック付きV小文字,有声唇歯接近音プロポーショナル
ɾ027ELATIN SMALL LETTER R WITH FISHHOOKフィッシュフック付きR小文字,有声歯茎弾き音プロポーショナル
ʃ0283LATIN SMALL LETTER ESHESH小文字,無声後部歯茎摩擦音プロポーショナル
ʒ0292LATIN SMALL LETTER EZHEZH小文字,有声後部歯茎摩擦音プロポーショナル
ɬ026CLATIN SMALL LETTER L WITH BELTベルト付きL小文字,無声歯茎側面摩擦音プロポーショナル
ɮ026ELATIN SMALL LETTER LEZHLEZH小文字,有声歯茎側面摩擦音プロポーショナル
ɹ0279LATIN SMALL LETTER TURNED RターンドR小文字,無声歯茎接近音プロポーショナル
ʈ0288LATIN SMALL LETTER T WITH RETROFLEX HOOKレトロフレックスフック付きT小文字,無声そり舌破裂音プロポーショナル
ɖ0256LATIN SMALL LETTER D WITH TAILテール付きD小文字,有声そり舌破裂音プロポーショナル
ɳ0273LATIN SMALL LETTER N WITH RETROFLEX HOOKレトロフレックスフック付きN小文字,有声そり舌鼻音プロポーショナル
ɽ027DLATIN SMALL LETTER R WITH TAILテール付きR小文字,有声そり舌弾き音プロポーショナル
ʂ0282LATIN SMALL LETTER S WITH HOOKフック付きS小文字,無声そり舌摩擦音プロポーショナル
ʐ0290LATIN SMALL LETTER Z WITH RETROFLEX HOOKレトロフレックスフック付きZ小文字,有声そり舌摩擦音プロポーショナル
ɻ027BLATIN SMALL LETTER TURNED R WITH HOOKフック付きターンドR小文字,有声そり舌接近音プロポーショナル
ɭ026DLATIN SMALL LETTER L WITH RETROFLEX HOOKレトロフレックスフック付きL小文字,有声そり舌側面接近音プロポーショナル
ɟ025FLATIN SMALL LETTER DOTLESS J WITH STROKEストローク付きドットなしJ小文字,有声硬口蓋破裂音プロポーショナル
ɲ0272LATIN SMALL LETTER N WITH LEFT HOOK左フック付きN小文字,有声硬口蓋鼻音プロポーショナル
ʝ029DLATIN SMALL LETTER J WITH CROSSED-TAILクロスドテール付きJ小文字,有声硬口蓋摩擦音プロポーショナル
ʎ028ELATIN SMALL LETTER TURNED YターンドY小文字,有声硬口蓋側面接近音プロポーショナル
ɡ0261LATIN SMALL LETTER SCRIPT GスクリプトG小文字,有声軟口蓋破裂音プロポーショナル
ŋ014BLATIN SMALL LETTER ENG (Sami)ENG小文字,有声軟口蓋鼻音プロポーショナル
ɰ0270LATIN SMALL LETTER TURNED M WITH LONG LEGロングレッグ付きターンドM小文字,有声軟口蓋接近音プロポーショナル
ʁ0281LATIN LETTER SMALL CAPITAL INVERTED RインバーテッドRスモールキャピタル,有声口蓋垂摩擦音プロポーショナル
ħ0127LATIN SMALL LETTER H WITH STROKEストローク付きH小文字,無声咽頭摩擦音プロポーショナル
ʕ0295LATIN LETTER PHARYNGEAL VOICED FRICATIVEリバースドグロッタルストップ,有声咽頭摩擦音プロポーショナル
ʔ0294LATIN LETTER GLOTTAL STOPグロッタルストップ,無声声門破裂音プロポーショナル
ɦ0266LATIN SMALL LETTER H WITH HOOKフック付きH小文字,有声声門摩擦音プロポーショナル
ʘ0298LATIN LETTER BILABIAL CLICK両唇吸着音プロポーショナル
ǂ01C2LATIN LETTER ALVEOLAR CLICK硬口蓋歯茎吸着音プロポーショナル
ɓ0253LATIN SMALL LETTER B WITH HOOKフック付きB小文字,有声両唇内破音プロポーショナル
ɗ0257LATIN SMALL LETTER D WITH HOOKフック付きD小文字,有声歯茎内破音プロポーショナル
ʄ0284LATIN SMALL LETTER DOTLESS J WITH STROKE AND HOOKフックとストローク付きドットなしJ小文字,有声硬口蓋内破音プロポーショナル
ɠ0260LATIN SMALL LETTER G WITH HOOKフック付きG小文字,有声軟口蓋内破音プロポーショナル
Ɠ0193LATIN CAPITAL LETTER G WITH HOOKフック付きG大文字,有声口蓋垂内破音プロポーショナル
œ0153LATIN SMALL LIGATURE OEリガチャOE小文字,円唇前舌広・中段母音プロポーショナル
Œ0152LATIN CAPITAL LIGATURE OEリガチャOE大文字,円唇前舌広母音プロポーショナル
ɨ0268LATIN SMALL LETTER I WITH STROKEストローク付きI小文字,非円唇中舌狭母音プロポーショナル
ʉ0289LATIN SMALL LETTER U BARバー付きU小文字,円唇中舌狭母音プロポーショナル
ɘ0258LATIN SMALL LETTER REVERSED EリバースドE小文字,非円唇中舌狭・中段母音プロポーショナル
ɵ0275LATIN SMALL LETTER BARRED Oバー付きO小文字,円唇中舌狭・中段母音プロポーショナル
ə0259LATIN SMALL LETTER SCHWASCHWA小文字,非円唇中舌中央母音プロポーショナル
ɜ025CLATIN SMALL LETTER REVERSED OPEN EリバースドオープンE小文字,非円唇中舌広・中段母音プロポーショナル
ɞ025ELATIN SMALL LETTER CLOSED REVERSED OPEN EクローズドリバースドオープンE小文字,円唇中舌広・中段母音プロポーショナル
ɐ0250LATIN SMALL LETTER TURNED AターンドA小文字,非円唇中舌狭めの広母音プロポーショナル
ɯ026FLATIN SMALL LETTER TURNED MターンドM小文字,非円唇後舌狭母音プロポーショナル
ʊ028ALATIN SMALL LETTER UPSILONUPSILON小文字,円唇後舌広めの狭母音プロポーショナル
ɤ0264LATIN SMALL LETTER RAMS HORNベビーガンマ,非円唇後舌狭中段母音プロポーショナル
ʌ028CLATIN SMALL LETTER TURNED VターンドV小文字,非円唇後舌広・中段母音プロポーショナル
ɔ0254LATIN SMALL LETTER OPEN OオープンO小文字,円唇後舌広・中段母音プロポーショナル
ɑ0251LATIN SMALL LETTER ALPHAスクリプトA小文字,非円唇後舌広母音プロポーショナル
ɒ0252LATIN SMALL LETTER TURNED ALPHAターンドALPHA小文字,円唇後舌広母音プロポーショナル
ʍ028DLATIN SMALL LETTER TURNED WターンドW小文字,無声両唇・軟口蓋摩擦音プロポーショナル
ɥ0265LATIN SMALL LETTER TURNED HターンドH小文字,有声両唇・硬口蓋接近音プロポーショナル
ʢ02A2LATIN LETTER REVERSED GLOTTAL STOP WITH STROKEストローク付きリバースドグロッタルストップ,有声咽頭蓋摩擦音プロポーショナル
ʡ02A1LATIN LETTER GLOTTAL STOP WITH STROKEストローク付きグロッタルストップ,咽頭蓋破裂音プロポーショナル
ɕ0255LATIN SMALL LETTER C WITH CURLカール付きC小文字,歯茎・硬口蓋摩擦音プロポーショナル
ʑ0291LATIN SMALL LETTER Z WITH CURLカール付きZ小文字,歯茎・硬口蓋摩擦音プロポーショナル
ɺ027ALATIN SMALL LETTER TURNED R WITH LONG LEGロングレッグ付きターンドR小文字,歯茎側面弾き音プロポーショナル
ɧ0267LATIN SMALL LETTER HENG WITH HOOKフック付きHENG小文字,無声後部歯茎軟口蓋摩擦音プロポーショナル
ɚ025ALATIN SMALL LETTER SCHWA WITH HOOKフック付きSCHWAプロポーショナル
æ̀<00E6, 0300><LATIN SMALL LETTER AE, COMBINING GRAVE ACCENT>グレーブアクセント付きAE小文字プロポーショナル
ǽ01FDLATIN SMALL LETTER AE WITH ACUTE (ash)アキュートアクセント付きAE小文字プロポーショナル
1F70GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH VARIAグレーブアクセント付きスクリプトA小文字プロポーショナル
ά1F71GREEK SMALL LETTER ALPHA WITH OXIAアキュートアクセント付きスクリプトA小文字プロポーショナル
ɔ̀<0254, 0300><LATIN SMALL LETTER OPEN O, COMBINING GRAVE ACCENT>グレーブアクセント付きオープンO小文字プロポーショナル
ɔ́<0254, 0301><LATIN SMALL LETTER OPEN O, COMBINING ACUTE ACCENT>アキュートアクセント付きオープンO小文字プロポーショナル
ʌ̀<028C, 0300><LATIN SMALL LETTER TURNED V, COMBINING GRAVE ACCENT>グレーブアクセント付きターンドV小文字プロポーショナル
ʌ́<028C, 0301><LATIN SMALL LETTER TURNED V, COMBINING ACUTE ACCENT>アキュートアクセント付きターンドV小文字プロポーショナル
ə̀<0259, 0300><LATIN SMALL LETTER SCHWA, COMBINING GRAVE ACCENT>グレーブアクセント付きSCHWA小文字プロポーショナル
ə́<0259, 0301><LATIN SMALL LETTER SCHWA, COMBINING ACUTE ACCENT>アキュートアクセント付きSCHWA小文字プロポーショナル
ɚ̀<025A, 0300><LATIN SMALL LETTER SCHWA WITH HOOK, COMBINING GRAVE ACCENT>グレーブアクセントとフック付きSCHWA小文字プロポーショナル
ɚ́<025A, 0301><LATIN SMALL LETTER SCHWA WITH HOOK, COMBINING ACUTE ACCENT>アキュートアクセントとフック付きSCHWA小文字プロポーショナル
1F72GREEK SMALL LETTER EPSILON WITH VARIAグレーブアクセント付きEPSILON小文字プロポーショナル
έ1F73GREEK SMALL LETTER EPSILON WITH OXIAアキュートアクセント付きEPSILON小文字プロポーショナル
͡0361COMBINING DOUBLE INVERTED BREVEダブルインバーテッドブリーブ(合成可能),破擦音又は二重調音記号プロポーショナル
ˈ02C8MODIFIER LETTER VERTICAL LINE小縦線,第一強勢プロポーショナル
ˌ02CCMODIFIER LETTER LOW VERTICAL LINE下小縦線,第二強勢プロポーショナル
ː02D0MODIFIER LETTER TRIANGULAR COLONプロポーショナル
ˑ02D1MODIFIER LETTER HALF TRIANGULAR COLON半長プロポーショナル
̆0306COMBINING BREVE (Vrachy)ブリーブ(合成可能),超短プロポーショナル
203FUNDERTIE (Enotikon)連結しているプロポーショナル
̋030BCOMBINING DOUBLE ACUTE ACCENTダブルアキュートアクセント(合成可能),声調超高プロポーショナル
́0301COMBINING ACUTE ACCENT (Oxia, Tonos)アキュートアクセント(合成可能),声調高プロポーショナル
̄0304COMBINING MACRONマクロン(合成可能),声調中プロポーショナル
̀0300COMBINING GRAVE ACCENT (Varia)グレーブアクセント(合成可能),声調低プロポーショナル
̏030FCOMBINING DOUBLE GRAVE ACCENTダブルグレーブアクセント(合成可能),声調超低プロポーショナル
̌030CCOMBINING CARONキャロン(合成可能),声調上昇調プロポーショナル
̂0302COMBINING CIRCUMFLEX ACCENTサーカムフレックスアクセント(合成可能),声調下降調プロポーショナル
˥02E5MODIFIER LETTER EXTRA-HIGH TONE BAR声調記号超高プロポーショナル
˦02E6MODIFIER LETTER HIGH TONE BAR声調記号高プロポーショナル
˧02E7MODIFIER LETTER MID TONE BAR声調記号中プロポーショナル
˨02E8MODIFIER LETTER LOW TONE BAR声調記号低プロポーショナル
˩02E9MODIFIER LETTER EXTRA-LOW TONE BAR声調記号超低プロポーショナル
˩˥<02E9, 02E5><MODIFIER LETTER EXTRA-LOW TONE BAR, MODIFIER LETTER EXTRA-HIGH TONE BAR>声調記号上昇調プロポーショナル
˥˩<02E5, 02E9><MODIFIER LETTER EXTRA-HIGH TONE BAR, MODIFIER LETTER EXTRA-LOW TONE BAR>声調記号下降調プロポーショナル
̥0325COMBINING RING BELOW下リング(合成可能),無声プロポーショナル
̬032CCOMBINING CARON BELOW下キャロン(合成可能),有声プロポーショナル
̹0339COMBINING RIGHT HALF RING BELOW下ライトハーフリング(合成可能),より円唇性の強いプロポーショナル
̜031CCOMBINING LEFT HALF RING BELOW下レフトハーフリング(合成可能),より円唇性の弱いプロポーショナル
̟031FCOMBINING PLUS SIGN BELOW下プラス(合成可能),前寄りのプロポーショナル
̠0320COMBINING MINUS SIGN BELOW下マイナス(合成可能),後ろ寄りのプロポーショナル
̈0308COMBINING DIAERESIS (Dialytika)ダイエレシス(合成可能),中舌母音化プロポーショナル
̽033DCOMBINING X ABOVE上X(合成可能),中段中舌母音化プロポーショナル
̩0329COMBINING VERTICAL LINE BELOW下縦線(合成可能),音節主音的プロポーショナル
̯032FCOMBINING INVERTED BREVE BELOW下インバーテッドブリーブ(合成可能),音節副音的プロポーショナル
˞02DEMODIFIER LETTER RHOTIC HOOKrの音色プロポーショナル
̤0324COMBINING DIAERESIS BELOW下ダイエレシス(合成可能),かすれ音プロポーショナル
̰0330COMBINING TILDE BELOW下チルド(合成可能),きしみ音プロポーショナル
̼033CCOMBINING SEAGULL BELOW下シーガル(合成可能),舌先端唇音プロポーショナル
̴0334COMBINING TILDE OVERLAYチルドオーバレイ(合成可能),軟口蓋化あるいは咽頭化プロポーショナル
̝031DCOMBINING UP TACK BELOW下アップタック(合成可能),高舌のプロポーショナル
̞031ECOMBINING DOWN TACK BELOW下ダウンタック(合成可能),低舌のプロポーショナル
̘0318COMBINING LEFT TACK BELOW下レフトタック(合成可能),前方舌根性プロポーショナル
̙0319COMBINING RIGHT TACK BELOW下ライトタック(合成可能),後方舌根性プロポーショナル
̪032ACOMBINING BRIDGE BELOW下ブリッジ(合成可能),歯プロポーショナル
̺033ACOMBINING INVERTED BRIDGE BELOW下インバーテッドブリッジ(合成可能),舌先的プロポーショナル
̻033BCOMBINING SQUARE BELOW下スクエア(合成可能),舌端的プロポーショナル
̃0303COMBINING TILDEチルド(合成可能),鼻音化プロポーショナル
̚031ACOMBINING LEFT ANGLE ABOVE上レフトアングル(合成可能),開放が聞こえないプロポーショナル
2776DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT ONE黒丸1プロポーショナル
2777DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT TWO黒丸2プロポーショナル
2778DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT THREE黒丸3プロポーショナル
2779DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT FOUR黒丸4プロポーショナル
277ADINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT FIVE黒丸5プロポーショナル
277BDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SIX黒丸6プロポーショナル
277CDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SEVEN黒丸7プロポーショナル
277DDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT EIGHT黒丸8プロポーショナル
277EDINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT NINE黒丸9プロポーショナル
277FDINGBAT NEGATIVE CIRCLED NUMBER TEN黒丸10プロポーショナル
24EBNEGATIVE CIRCLED NUMBER ELEVEN黒丸11プロポーショナル
24ECNEGATIVE CIRCLED NUMBER TWELVE黒丸12プロポーショナル
24EDNEGATIVE CIRCLED NUMBER THIRTEEN黒丸13プロポーショナル
24EENEGATIVE CIRCLED NUMBER FOURTEEN黒丸14プロポーショナル
24EFNEGATIVE CIRCLED NUMBER FIFTEEN黒丸15プロポーショナル
24F0NEGATIVE CIRCLED NUMBER SIXTEEN黒丸16プロポーショナル
24F1NEGATIVE CIRCLED NUMBER SEVENTEEN黒丸17プロポーショナル
24F2NEGATIVE CIRCLED NUMBER EIGHTEEN黒丸18プロポーショナル
24F3NEGATIVE CIRCLED NUMBER NINETEEN黒丸19プロポーショナル
24F4NEGATIVE CIRCLED NUMBER TWENTY黒丸20プロポーショナル
24D0CIRCLED LATIN SMALL LETTER A丸A小文字プロポーショナル
24D1CIRCLED LATIN SMALL LETTER B丸B小文字プロポーショナル
24D2CIRCLED LATIN SMALL LETTER C丸A小文字プロポーショナル
24D3CIRCLED LATIN SMALL LETTER D丸C小文字プロポーショナル
24D4CIRCLED LATIN SMALL LETTER E丸E小文字プロポーショナル
24D5CIRCLED LATIN SMALL LETTER F丸F小文字プロポーショナル
24D6CIRCLED LATIN SMALL LETTER G丸G小文字プロポーショナル
24D7CIRCLED LATIN SMALL LETTER H丸H小文字プロポーショナル
24D8CIRCLED LATIN SMALL LETTER I丸I小文字プロポーショナル
24D9CIRCLED LATIN SMALL LETTER J丸J小文字プロポーショナル
24DACIRCLED LATIN SMALL LETTER K丸K小文字プロポーショナル
24DBCIRCLED LATIN SMALL LETTER L丸L小文字プロポーショナル
24DCCIRCLED LATIN SMALL LETTER M丸M小文字プロポーショナル
24DDCIRCLED LATIN SMALL LETTER N丸N小文字プロポーショナル
24DECIRCLED LATIN SMALL LETTER O丸O小文字プロポーショナル
24DFCIRCLED LATIN SMALL LETTER P丸P小文字プロポーショナル
24E0CIRCLED LATIN SMALL LETTER Q丸Q小文字プロポーショナル
24E1CIRCLED LATIN SMALL LETTER R丸R小文字プロポーショナル
24E2CIRCLED LATIN SMALL LETTER S丸S小文字プロポーショナル
24E3CIRCLED LATIN SMALL LETTER T丸T小文字プロポーショナル
24E4CIRCLED LATIN SMALL LETTER U丸U小文字プロポーショナル
24E5CIRCLED LATIN SMALL LETTER V丸V小文字プロポーショナル
24E6CIRCLED LATIN SMALL LETTER W丸W小文字プロポーショナル
24E7CIRCLED LATIN SMALL LETTER X丸X小文字プロポーショナル
24E8CIRCLED LATIN SMALL LETTER Y丸Y小文字プロポーショナル
24E9CIRCLED LATIN SMALL LETTER Z丸Z小文字プロポーショナル
2051TWO ASTERISKS ALIGNED VERTICALLYダブルアステプロポーショナル
2042ASTERISMアステリズムプロポーショナル
2460CIRCLED DIGIT ONE丸1プロポーショナル
2461CIRCLED DIGIT TWO丸2プロポーショナル
2462CIRCLED DIGIT THREE丸3プロポーショナル
2463CIRCLED DIGIT FOUR丸4プロポーショナル
2464CIRCLED DIGIT FIVE丸5プロポーショナル
2465CIRCLED DIGIT SIX丸6プロポーショナル
2466CIRCLED DIGIT SEVEN丸7プロポーショナル
2467CIRCLED DIGIT EIGHT丸8プロポーショナル
2468CIRCLED DIGIT NINE丸9プロポーショナル
2469CIRCLED NUMBER TEN丸10プロポーショナル
246ACIRCLED NUMBER ELEVEN丸11プロポーショナル
246BCIRCLED NUMBER TWELVE丸12プロポーショナル
246CCIRCLED NUMBER THIRTEEN丸13プロポーショナル
246DCIRCLED NUMBER FOURTEEN丸14プロポーショナル
246ECIRCLED NUMBER FIFTEEN丸15プロポーショナル
246FCIRCLED NUMBER SIXTEEN丸16プロポーショナル
2470CIRCLED NUMBER SEVENTEEN丸17プロポーショナル
2471CIRCLED NUMBER EIGHTEEN丸18プロポーショナル
2472CIRCLED NUMBER NINETEEN丸19プロポーショナル
2473CIRCLED NUMBER TWENTY丸20プロポーショナル
222ECONTOUR INTEGRAL経路積分記号プロポーショナル
221FRIGHT ANGLEファクトリアル,直角プロポーショナル
2756BLACK DIAMOND MINUS WHITE X四つ菱プロポーショナル
261EWHITE RIGHT POINTING INDEX指示マークプロポーショナル

A.28 割注始め括弧類(cl-28)

字形UCSUCS名称通用名称備考
0028LEFT PARENTHESIS始め小括弧,始め丸括弧
3014LEFT TORTOISE SHELL BRACKET始めきっこう(亀甲)括弧
005BLEFT SQUARE BRACKET始め大括弧,始め角括弧

A.29 割注終わり括弧類(cl-29)

字形UCSUCS名称通用名称備考
0029RIGHT PARENTHESIS終わり小括弧,終わり丸括弧
3015RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET終わりきっこう(亀甲)括弧
005DRIGHT SQUARE BRACKET終わり大括弧,終わり角括弧

A.30 縦中横中の文字(cl-30)

どの文字も縦中横の文字として使うことができる.

附属書 B 文字間の空き量

3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した,それぞれの文字クラスに含まれる文字・記号が並んだ場合の文字間の空き量は,次の表2のようにする.なお,行の調整処理の際に詰めてよい箇所又は空けてよい箇所と,その空き量の調整の範囲などは,附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所及び附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所に示す.

表2 文字間の空き量”(PDF版)を参照.

B.1 表2の見方

  1. “before”(表の左端)と示した欄に,前に配置する文字クラスを示し,“after”(表の上端)と示した欄に,後ろに配置する文字クラスを示す.それぞれが交差する小間(こま)に空き量を示す.

  2. “line head”の欄(横方向の行)には,それぞれの文字クラスを行頭に配置する場合の前の空き量を示し,“line end”(縦方向の列)の欄には,それぞれの文字クラスを行末に配置する場合の後ろの空き量を示す.

  3. 表のそれぞれの小間に,文字間の空き量などを,次の記号で示す.

    1. 無印:文字間(行頭の場合は,その文字の前,行末の場合は,その文字の後ろ)をベタ組にする.

    2. ×印:行頭禁則,行末禁則,その他により,このような配置を禁止する.

    3. 1/2 be:文字間を二分アキにする.ただし,二分は,前に配置する文字サイズの二分とする.

    4. 1/2 af:文字間を二分アキにする.ただし,二分は,後ろに配置する文字サイズの二分とする.

      注)

      ここで,二分の基準を前(be)又は後ろ(af)とするのは,[図183]のように行中に異なる文字サイズの文字を配置する場合があり,この際の基準を示すためである.以下の“be”又は“af”と示すのも同様である.

      二分アキの場合の二分の基準
      [図183]: 二分アキの場合の二分の基準
    5. 1/2 be hang:“1/2 be”(文字間を二分アキ)とする.この二分アキには,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.ただし,この二分アキが行の調整処理で詰められている場合,ルビ文字を掛けてよいのは,その詰められた(調整された)空き量までとし,ルビ文字を文字間の空き量以上にはみ出して,掛けてはならない.

    6. 1/2 af hang:“1/2 af”(文字間を二分アキ)とする.この二分アキには,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.ただし,この二分アキが行の調整処理で詰められている場合,ルビ文字を掛けてよいのは,その詰められた(調整された)空き量までとし,ルビ文字を文字間の空き量以上にはみ出して,掛けてはならない.

    7. 1/4 be:文字間を四分アキにする.ただし,四分は,前に配置する文字サイズの四分とする.

    8. 1/4 af:文字間を四分アキにする.ただし,四分は,後ろに配置する文字サイズの四分とする.

    9. 1/4 be hang:“1/4 be”(文字間を四分アキ)とする.この四分アキには,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズの二分まで掛けて配置してよい.ただし,この四分アキが行の調整処理で詰められている場合,ルビ文字を掛けてよいのは,その詰められた(調整された)空き量までとし,ルビ文字を文字間の空き量以上にはみ出して,掛けてはならない.

    10. 1/4 af hang:“1/4 af”(文字間を四分アキ)とする.この四分アキには,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズの二分まで掛けて配置してよい.ただし,この四分アキが行の調整処理で詰められている場合,ルビ文字を掛けてよいのは,その詰められた(調整された)空き量までとし,ルビ文字を文字間の空き量以上にはみ出して,掛けてはならない.

    11. ruby hang:ベタ組において,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい(B.2 注記の7も参照).

B.2 注記

  1. 前に配置する始め括弧類(cl-01)の後ろに親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)又は親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)が連続する場合は,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.ただし,体裁を重視する場合は,前の始め括弧類(cl-01)にルビ文字は掛けない,又はルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズの1/2まで掛けて配置する,という方法もある.

  2. 行末に配置する終わり括弧類(cl-02)の後ろは,原則として二分アキとする.ただし,ベタ組とする方法もある(3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法参照).

  3. 前に配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキ+後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキとする.

  4. 行末に配置する中点類(cl-05)の後ろは,原則として四分アキとする.ただし,ベタ組とする方法もある.

  5. 前に配置する句点類(cl-06)又は読点類(cl-07)の文字サイズの二分アキ+後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキとする.なお,JIS X 4051では,読点類(cl-07)終わり括弧類(cl-02)に含まれているので,読点類(cl-07)の後ろに中点類(cl-05)を配置する場合は,中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキとしている.

  6. 行末に配置する句点類(cl-06)又は読点類(cl-07)の後ろは,原則として二分アキとする.ただし,ベタ組とする方法もある(3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法参照).

  7. 親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)又は親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)の前又は後ろに片仮名(cl-16)長音記号(cl-10)又は小書きの仮名(cl-11)を配置する場合,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.ただし,JIS X 4051では,片仮名は,漢字等(cl-19)の文字クラスに含めているので,片仮名にルビ文字を掛けることは禁止されている.

    なお,平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)だけでなく,漢字等(cl-19)を含めて,すべてルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズの1/2まで掛けて配置してよい,とする方法や,平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)及び漢字等(cl-19)のすべてにルビ文字を掛けない,とする処理方法もある.

  8. 和字間隔(cl-14)には,ルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.段落の先頭行の字下げを全角アキにする場合にも,この部分にルビ文字を最大でルビ文字の文字サイズまで掛けて配置してよい.ただし,段落の先頭行の字下げを全角アキにする部分にルビ掛けを禁止する処理方法もある.

  9. 後ろの文字が前の親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)と同一の親文字群の親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の場合は,3.7.1 添え字処理で解説した方法で配置する.後ろの文字が前の親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)とは別の親文字群の親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の場合,その字間はベタ組とする.

  10. 後ろの文字が,前の親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)と同一の親文字群の親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)の場合は,3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置又は3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置で解説した方法で配置する.後ろの文字が前の親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)とは別の親文字群の親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)の場合,その字間はベタ組とする.

  11. 後ろの文字が前の親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)と同一の親文字群の親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)の場合は,3.3.7 熟語ルビの親文字に対する配置位置で解説した方法で配置する.後ろの文字が前の親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)とは別の親文字群の親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)の場合,その字間はベタ組とする.

  12. 前に配置する単位記号中の文字(cl-25)と後ろに配置する中点類(cl-05)の字間は,後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキである.ただし,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)は,単位記号中の文字(cl-25)としても使用する.この場合については,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前及び後ろはベタ組とする.

  13. 行頭,割注行頭,行末及び割注行末の欧文間隔(cl-26)は,空き量を0とする.ただし,この部分が移動し,これとは異なる配置になった場合は,欧文間隔(cl-26)の空き量を確保する.

  14. 行頭又は割注行頭に繰返し記号(cl-09)を配置することは原則として禁止である.ただし,繰返し記号(cl-09)のうち,行頭に配置される繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)については,次の3つの処理方法がある.

    1. 原則通り行頭又は割注行頭に配置することは禁止し,なんらかの行の調整処理を行う.繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)繰返し記号(cl-09)に含めたままとする.

    2. 行頭又は割注行頭に配置することを許容する.この場合は,繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)漢字等(cl-19)に含める.

    3. 行頭又は割注行頭に配置する繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)を元の漢字に変更する.

      行末:国

      行頭:々

      行末:国

      行頭:国

      行末:人

      行頭:々

      行末:人

      行頭:人

  15. 行頭又は割注行頭に長音記号(cl-10)を配置することは,原則として禁止である.ただし,長音記号(cl-10)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する処理方法もあり,書籍などでもよく採用されている.この場合,長音記号(cl-10)は,片仮名(cl-16)に含ませる.

  16. 行頭又は割注行頭に小書きの仮名(cl-11)を配置することは,原則として禁止である.ただし,小書きの仮名(cl-11)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する処理方法もあり,書籍などでもよく採用されている.この場合,平仮名の“小書きの仮名”は平仮名(cl-15),片仮名の“小書きの仮名”は片仮名(cl-16)に含ませる.

  17. 行頭に配置する始め括弧類(cl-01)の前はベタ組である.ただし,行頭に配置する始め括弧類(cl-01)の前を二分アキとする方式もある(改行の行頭に配置する始め括弧類(cl-01)の配置法を含め,3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法参照).

附属書 C 文字間での分割の可否

3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した,それぞれの文字クラスに含まれる文字・記号が並んだ場合,その文字間で2行に分割してよいかどうかは,次の表3のようにする.

表3 文字間での分割の可否”(PDF版)を参照.

C.1 表3の見方

  1. before”(表の左端)と示した欄に,前に配置する文字クラスを示し,“after”(表の上端)と示した欄に,後ろに配置する文字クラスを示す.それぞれが交差する小間(こま)に,2行に分割してよいかどうかを示す.

  2. 表のそれぞれの小間に,2行に分割してよいかどうかを次の記号で示す.

    1. 空欄:その文字間で2行に分割してよい(分割可).

    2. not:その文字間で2行に分割してはならない(分割不可).

    3. ×:行頭禁則,行末禁則,その他により,このような配置を禁止する.

C.2 注記

  1. 繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)漢字等(cl-19)の文字クラスに含める(その扱いは漢字等(cl-19)の欄を参照).

  2. 長音記号(cl-10)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,それは片仮名(cl-16)の文字クラスに含める(その扱いは片仮名(cl-16)の欄を参照).

  3. 小書きの仮名(cl-11)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,小書きの平仮名は平仮名(cl-15)の文字クラスに含め,小書きの片仮名は片仮名(cl-16)の文字クラスに含める(その扱いは平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)の欄を参照).

  4. 文末に配置する区切り約物(cl-04)の後ろは,全角アキとする.その場合,区切り約物(cl-04)の後ろに和字間隔(cl-14)を配置して処理する方法がある.この場合の問題点は,3.1.6 区切り約物及びハイフン類の配置方法参照.

  5. 後ろに配置する分離禁止文字(cl-08)の文字が,前に配置する分離禁止文字(cl-08)と同一の種類の場合は,分割不可とする.後ろに配置する分離禁止文字(cl-08)の文字が,前に配置する分離禁止文字(cl-08)とは別の種類の文字の場合は,分割可とする.ダッシュ(全角)[―] (EM DASH)の後ろにダッシュ(全角)[―] (EM DASH)が連続する場合,その字間では分割不可である.ダッシュ(全角)[―] (EM DASH)の後ろに三点リーダ[…] (HORIZONTAL ELLIPSIS)が連続する場合,その字間では分割可である.

  6. 後ろに配置する親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の文字が,前に配置する“親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)と同一の親文字群の文字の場合は,分割不可とする.後ろに配置する親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)とは別の親文字群の文字の場合は,分割可とする.

  7. 後ろに配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)と同一の親文字群の文字の場合は,分割不可とする.後ろに配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)とは別の親文字群の文字の場合は,分割可とする.

  8. 後ろに配置する親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)とは別の親文字群の文字の場合,その親文字群間では分割可とする.また,同じ親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)であっても,1字の親文字とその親文字に対応するルビ文字のグループと,別の親文字とその親文字に対応するルビ文字のグループの間でも分割可とする.ただし,1字の親文字とその親文字に対応するルビ文字のグループについては一体として扱い,いずれの間でも分割不可とする.

  9. 前に配置する連数字中の文字(cl-24)と後ろに配置する後置省略記号(cl-13)の字間では,分割不可である.ただし,パーセント記号[%] (PERCENT SIGN)については,前に配置する連数字中の文字(cl-24)との字間で分割を許容する方法もある.この場合,パーセント記号[%] (PERCENT SIGN)は,漢字等(cl-19)の文字クラスに含める.

  10. 前に配置する連数字中の文字(cl-24)と後ろに配置する欧文用文字(cl-27)との字間では,分割可とする方法と,分割不可とする方法とがある.

  11. 前に配置する欧文用文字(cl-27)の後ろに後置省略記号(cl-13)を配置する場合は,一般に分割可である.しかし,前に配置する欧文用文字(cl-27)が量を示す記号(量記号)又はアラビア数字の場合は分割不可とする.

  12. 前に配置する欧文用文字(cl-27)と後ろに配置する欧文用文字(cl-27)との字間では,分割不可である.ただし,欧文用文字(cl-27)で構成する単語を音節に従い分割し,行末にハイフン[-] (HYPHEN)を付けることで,分割が可能になる.

  13. 後ろに配置する“縦中横中の文字(cl-30)の文字が,前に配置する縦中横中の文字(cl-30)と同一の縦中横のグループに属する場合は,分割不可とする.後ろに配置する縦中横中の文字(cl-30)の文字が,前に配置する縦中横中の文字(cl-30)とは別のグループに属する縦中横の場合は,分割可とする.

C.3 補記

附属書 B 文字間の空き量C.2 注記などで解説しているように,行頭禁則行末禁則及び分割禁止については,複数の考え方がある.そこで,これらをレベルに分けて示すと,以下のようになる.なお,どんなレベルでも,始め括弧類(cl-01)とその後ろに配置する文字との字間,又は終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)若しくは読点類(cl-07)と,その前に配置する文字との字間で2行に分割することを許容することはない.このようにすべてのレベルに共通する事項は,以下では示していない.

  1. レベル1(新聞など)

    次の文字クラスの前又は後ろに配置する文字などとの字間で2行に分割することが表3で禁止とされていても,その字間で2行に分割することを許容する.

  2. レベル2(雑誌など)

    次の文字クラス(又は文字)の前又は後ろに配置する文字などとの字間で2行に分割することが表3で禁止とされていても,その字間で2行に分割することを許容する.

  3. レベル3(デフォルト,一般の書籍)

    次の文字クラス(又は文字)の前又は後ろに配置する文字などとの字間で2行に分割することが表3で禁止とされていても,その字間で2行に分割することを許容する.

  4. レベル4(一般の書籍)

    表3で禁止とされているすべての字間で2行に分割することを禁止する(C.2 注記で説明している許容はしない).

    レベル4は,行頭の配置又は分割禁止を重視する方式である.その結果,行の調整処理が行われる場合がでてくるが,それもやむを得ないと考える方式である.これに対し,レベル3は,ベタ組を原則とする日本語組版では,行の調整処理で字間を詰めたり,空けたりすることはやむを得ない処理であり,できれば避けたい.そこで,ある程度,行頭配置が許されるものは許そうという考え方によるものである.いってみれば,レベル4は行頭の体裁重視方式,レベル3は字間の調整回避方式といえよう.

附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所

行の調整処理で詰める処理(追込み処理)が可能な箇所かどうかを,3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した,それぞれの文字クラスに含まれる文字・記号について,表にして示す(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).行の調整処理で詰める処理を行う場合,優先的に最初に行う処理(優先順位の第1段階の処理)は欧文間隔(cl-26)であり,欧文間隔(cl-26)を最小で四分アキ(又は五分アキ)まで文字サイズ比で均等に詰める処理を行う.以下の表では,それぞれの文字クラスが連続する場合の字間について,欧文間隔(cl-26)の処理を行った後で行う処理,つまり,優先順位の第2段階以降の処理について示す.なお,それぞれ箇所の原則的な空き量は,附属書 B 文字間の空き量に示す.

行の調整処理,特に詰める処理では,複数の処理方法があるので,このドキュメントで主に解説している方法を表4,JIS X 4051の規定に従った方法を表5,それらとは一部が異なるもので,書籍などで採用されている方法を表6に示す.

表4 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所”(PDF版)を参照.

表5 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所(JIS X 4051の規定に従った例)”(PDF版)を参照.

表6 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所(書籍などで行われている例)”(PDF版)を参照.

D.1 表4,表5及び表6の見方

  1. “before”(表の左端)と示した欄に,前に配置する文字クラスを示し,“after”(表の上端)と示した欄に,後ろに配置する文字クラスを示す.それぞれが交差する小間(こま)に詰める処理が可能かどうかを示す.

  2. “line head”の欄(横方向の行)には,それぞれの文字クラスを行頭に配置する場合,“line end”(縦方向の列)の欄には,それぞれの文字クラスを行末に配置する場合に詰める処理が可能かどうかを示す.なお,行頭については,表4,表5及び表6ともに,詰める処理の対象箇所としていない(詰め処理否).行末については,表5では詰める処理の対象箇所としていない(詰め処理否).しかし,表4及び表6では,行末の一部の箇所で可能(詰め処理可)になっている.

  3. 表のそれぞれの小間に,詰める処理の可否などを,次の記号で示す.

    1. 小間の地色が白のもの(□):字間がベタ組などにより詰める処理をしない,又は空き量があっても,詰める処理の対象としない箇所(詰め処理否の箇所)を示す.

      1. 無印:原則的な文字間(行頭の場合は,その文字の前,行末の場合は,その文字の後ろ)がベタ組なので,詰める処理の対象にならない.

      2. ×印:行頭禁則,行末禁則,その他により,このような配置を禁止する.

      3. 1/2:字間は二分アキとするが,詰める処理の対象としない箇所(詰め処理否の箇所)を示す.

      4. 1/4:字間は四分アキとするが,詰める処理の対象としない箇所(詰め処理否の箇所)を示す.

    2. 小間の地色が色又はグレーのもの:詰める処理の対象としてよい箇所(詰め処理可の箇所)を示す.

      1. 詰める際の優先順位:詰める処理を行う際の第2段階以降の優先順位を,左側の高いものから,右側の低いものへと,次の小間の地色で示す.この順位で,詰める処理を行う.

        詰める際の優先順位
        [図184]: 詰める際の優先順位
      2. 詰める処理が可能な量:詰める処理が可能な量を次の記号で示す.

        1. 1/2–0:二分アキを最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める処理が可能.

        2. 1/2–1/4:二分アキを最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める処理が可能.

        3. 1/2=0:二分アキをベタ組にする処理が可能(四分アキなどの二分アキからベタ組までの中間的なアキにする処理はできない).

        4. 1/4–0:四分アキを最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める処理が可能.

        5. 1/4–1/8:四分アキを最小で八分アキまで文字サイズ比で均等に詰める処理が可能.

なお,JIS X 4051では,終わり括弧類(cl-02)又は読点類(cl-07)を行末に配置する場合は,それらの後ろをベタ組とすることになっている.したがって,表5の終わり括弧類(cl-02)及び読点類(cl-07)の行末については,いずれも“詰め処理否”となる.また,中点類(cl-05)を行末に配置する場合も,それらの後ろをベタ組とすることになっており,表5の中点類(cl-05)の行末については,“詰め処理否”となる.なお,句点類(cl-06)を行末に配置する場合,JIS X 4051では,その後ろを二分アキとする.しかし,この句点類(cl-06)の後ろは,JIS X 4051では,詰める調整に使用することは認められていない.これに対して,表4及び表6では,行末に配置する終わり括弧類(cl-02)句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)の後ろは,原則として二分アキとし,ここをベタ組にする調整方法を可としている.また,表4では,行末に配置する中点類(cl-05)の前及び後ろは,原則として四分アキとし,中点類(cl-05)の前及び後ろの四分アキをベタ組にする調整方法を可としている.表6では,行末に配置する中点類(cl-05)の前及び後ろは,四分アキとしているが,中点類(cl-05)の前及び後ろのアキを詰める調整に使用することは認めていない.

D.2 注記

  1. 前に配置する文字クラスが中点類(cl-05)で後ろに配置する文字クラスが中点類(cl-05)の場合の原則的なアキは,前に配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキ+後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキである.表4及び表5では,この2つの四分アキをベタ組まで詰める調整が可能である.表4の優先順位は第4段階,表5の優先順位は第2段階である.

  2. 前に配置する文字クラスが句点類(cl-06)で後ろに配置する文字クラスが中点類(cl-05)の場合の原則的なアキは,前に配置する句点類(cl-06)の文字サイズの二分アキ+後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキである.表4及び表5では,後ろに配置する中点類(cl-05)の四分アキをベタ組まで詰める調整が可能である.表4の優先順位は第4段階,表5の優先順位は第2段階である.

  3. 前に配置する文字クラスが読点類(cl-07)で後ろに配置する文字クラスが中点類(cl-05)の場合の原則的なアキは,前に配置する読点類(cl-07)の文字サイズの二分アキ+後ろに配置する中点類(cl-05)の文字サイズの四分アキである.表4及び表5では,前に配置する読点類(cl-07)の二分アキ及び後ろに配置する中点類(cl-05)の四分アキをベタ組まで詰める調整が可能である.表6では,前に配置する読点類(cl-07)の二分アキを四分アキまで詰める調整が可能である.中点類(cl-05)の調整の優先順位は,表4は第4段階,表5は第2段階である.読点類(cl-07)の調整の優先順位は,表4は第5段階,表5及び表6は第3段階である.

  4. 行頭又は行末の欧文間隔(cl-26)は,空き量を0とするので,詰める処理の対象にならない.割注の行頭又は行末に欧文間隔(cl-26)を配置する場合も同様である.ただし,この部分が移動し,これとは異なる配置になった場合は,欧文間隔(cl-26)の空き量を確保する.

  5. 表4に限るが,行末に配置する中点類(cl-05)の前及び後ろの四分アキを一緒にベタ組にする処理が可能である.優先順位は第3段階である.

附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所

行の調整処理で空ける処理(追出し処理)が可能な箇所かどうかを,3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した,それぞれの文字クラスに含まれる文字・記号について,表7として示す(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).行の調整処理で空ける処理を行う場合,優先的に最初に行う処理(優先順位の第1段階の処理)は欧文間隔(cl-26)であり,欧文間隔(cl-26)を最大で二分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理を行う.以下の表では,それぞれの文字クラスが連続する場合の字間について,欧文間隔(cl-26)の処理を行った後で行う処理,つまり,優先順位の第2段階以降の処理について示す.なお,それぞれ箇所の原則的な空き量は,附属書 B 文字間の空き量に示す.

表7 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所”(PDF版)を参照.

E.1 表7の見方

  1. “before”(表の左端)と示した欄に,前に配置する文字クラスを示し,“after”(表の上端)と示した欄に,後ろに配置する文字クラスを示す.それぞれが交差する小間(こま)に空ける処理が可能かどうかを示す.なお,行頭に配置する文字の前,及び行末に配置する文字の後ろは,空ける処理の対象箇所とはしないので,この表からは,行頭及び行末の欄は省いた.

  2. 表のそれぞれの小間に,空ける処理の可否などを,次の記号で示す.

    1. 小間の地色が白のもの(□):空ける処理の対象としない箇所(空け処理否の箇所)を示す.

      1. 無印:分割不可とする箇所であり,空ける処理の対象としない箇所(空け処理否の箇所)を示す.

      2. ×印:行頭禁則,行末禁則,その他により,このような配置を禁止する.

    2. 小間の地色が色又はグレーのもの:空ける処理の対象としてよい箇所(空け処理可の箇所)を示す.

      1. 空ける際の優先順位:空ける処理を行う際の第2段階以降の優先順位を,左側の高いものから,右側の低いものへと,次の小間の地色で示す.この順位で,空ける処理を行う.

        空ける際の優先順位
        [図185]: 空ける際の優先順位
      2. 空ける処理が可能な量:空ける処理が可能な量を次の記号で示す.

        1. 1/4–1/2:字間の四分アキを,最大で二分アキまで(又は三分アキまで)文字サイズ比で均等に空ける処理が可能.ただし,行の調整処理の詰める調整において表6の処理方法にした場合は,この箇所は空ける処理の対象箇所としない.

        2. 1/4:字間のアキはベタ組が原則であるが,最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理が可能.

        3. 無印:以上で調整できない場合に文字サイズ比で均等に空ける処理が可能.

E.2 注記

  1. 繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)漢字等(cl-19)の文字クラスに含める(その扱いは漢字等(cl-19)の欄を参照).

  2. 長音記号(cl-10)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,それは片仮名(cl-16)の文字クラスに含める(その扱いは片仮名(cl-16)の欄を参照).

  3. 小書きの仮名(cl-11)を行頭又は割注行頭に配置することを許容する場合,小書きの平仮名は平仮名(cl-15)の文字クラスに含め,小書きの片仮名は片仮名(cl-16)の文字クラスに含める(その扱いは平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)の欄を参照).

  4. 後ろに配置する分離禁止文字(cl-08)の文字が,前に配置する分離禁止文字(cl-08)とは別の種類の文字の場合,優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする.

  5. 後ろに配置する親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)とは別の親文字群の文字の場合,優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする.それ以外は,空け処理否とする.

  6. 後ろに配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)とは別の親文字群の文字の場合,優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする.それ以外は,空け処理否とする.

  7. 後ろに配置する親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)の文字が,前に配置する親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)とは別の親文字群の文字の場合,優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする.それ以外は,空け処理否とする.

  8. 前に配置する連数字中の文字(cl-24)と後ろに配置する後置省略記号(cl-13)の字間は,空ける調整に使用できない.ただし,パーセント記号[%] (PERCENT SIGN)については,前に配置する連数字中の文字(cl-24)との字間で2行に分割することを許容する方法もある.この場合は,パーセント記号[%] (PERCENT SIGN)は,漢字等(cl-19)の文字クラスに含めるので,空ける調整が可能な箇所になる.

  9. 前に配置する連数字中の文字(cl-24)と後ろに配置する欧文用文字(cl-27)との字間で優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする方法もある.

  10. 前に配置する欧文用文字(cl-27)と後ろに配置する後置省略記号(cl-13)の字間は,空ける調整が可能な箇所である(優先順位は第4段階).しかし,前に配置する欧文用文字(cl-27)が量を示す記号(量記号)又はアラビア数字の場合は,空ける調整箇所としてはならない.

  11. 前に配置する欧文用文字(cl-27)と後ろに配置する欧文用文字(cl-27)との字間で優先順位が第4段階の文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする方法もある.

  12. 後ろに配置する縦中横中の文字(cl-30)の文字が,前に配置する縦中横中の文字(cl-30)とは別のグループに属する縦中横の場合,優先順位が第3段階の最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける処理は可とする.それ以外は,空け処理否とする.

附属書 F 熟語ルビの配置方法

熟語ルビを含めルビの配置方法は,3.3 ルビと圏点処理で解説している.しかし,熟語ルビの配置方法については,そこでは原則しか示していない.そこで,以下では熟語ルビについて,熟語の構成,さらにその熟語の前後にくる文字の種類を考慮して配置する方法について補足しておく.なお,ここでは,縦組における肩付きルビの配置方法を前提にして解説する.

F.1 熟語ルビの配置方法の原則その1

熟語の構成,さらにその熟語の前後にくる文字の種類を考慮して配置する熟語ルビの原則としては,次のような事項が挙げられる.

  1. 熟語ルビであっても,それを構成するそれぞれの漢字の読み方を示すものであるから,それぞれの漢字とその読みを示すルビとをできるだけ対応させる.

    熟語ルビを構成するそれぞれの漢字の読み方を示すルビが,それぞれ2字以下であれば,それぞれの漢字にルビを対応させる([図186]参照).なお,仮想ボディを示した以下の図では,親文字の漢字とそれに対応するルビ文字との対応関係を同一の色で示す.熟語ルビではない,ルビを掛けてはならない別の漢字等(cl-19)も,別の色で示す.

    熟語ルビの配置例1
    [図186]: 熟語ルビの配置例1
  2. 熟語ルビは,熟語としてのまとまりを考慮するので,熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい.(以下では,最大でルビ文字サイズで全角までとする方法を解説する.)

  3. 熟語ルビに付くルビの字数が多く,親文字群からルビ文字がはみ出した場合,前後の文字などにどこまで掛かってよいかは“3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理”の本文で解説した方法と同じである.以下では,漢字等(cl-19)には掛けてはならないが,平仮名(cl-15)片仮名(cl-16)などには最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい,とする方法を前提に解説する.

F.2 熟語ルビの配置方法の原則その2

活字組版の場合は,前項の“原則その1”により,ケースバイケースでルビの配置を決めていた.したがって,同じ熟語,同じ状況でも配置方法が異なる場合もでていた.担当者により異なった配置方法になる場合もあった.そこで,ここでは,原則2として,書籍等で行われている方法を参考にして,1つの配置方法を示す.

  1. 同一の熟語ルビ内の他の漢字又は親文字群の前後の平仮名(cl-15)などにルビ文字を掛けることを優先し,親文字の字間又は親文字群の前後の字間は,できるだけ空けないようにする.

  2. 親文字1字に対して3字以上のルビ文字が付く場合は,次の順序で処理を行う.

    1. 同一の熟語ルビ内の他の親文字に最大でルビ文字サイズで全角までルビ文字を掛ける.この場合,後ろの親文字へ掛けることを優先する.なお,親文字が3文字で,上の親文字から3字,2字,1字のルビが付く場合であっても,2番目の下の1字を3番目の親文字に掛け,さらに1番目のはみ出しを2番目の親文字に掛けるようにする([図187]参照).後ろの親文字に掛けることができない場合は,前の親文字に掛ける.いくつかの例を図に示す.[図188]は後ろの親文字に掛けた例,[図189]は後ろの親文字に掛けることができないので,前の親文字に掛けた例である.

      熟語ルビの配置例2
      [図187]: 熟語ルビの配置例2
      熟語ルビの配置例3(後ろの親文字にルビ文字を掛けた例)
      [図188]: 熟語ルビの配置例3(後ろの親文字にルビ文字を掛けた例)
      熟語ルビの配置例4(前の親文字にルビ文字を掛けた例)
      [図189]: 熟語ルビの配置例4(前の親文字にルビ文字を掛けた例)
    2. 同一の熟語ルビ内の他の親文字に最大でルビ文字サイズで全角までルビ文字を掛けることで処理できない場合,熟語ルビの前及び後ろの両方がルビ文字を掛けてよい平仮名(cl-15)などのときは,ルビ文字を親文字の前後にはみ出させる.この場合も,後ろへのはみ出しを優先する.なお,親文字が2文字で,上の親文字から3字,2字のルビが付く場合であっても,1番目の下の1字を2番目の親文字に掛け,さらに2番目のルビをはみ出させ,熟語ルビの後ろの平仮名(cl-15)などにルビを掛けるようにする([図190]参照).いくつかの例を図に示す.[図191]は後ろにはみ出した例,[図192]は後ろにはみ出すことができないので,前にだけはみ出した例,[図193]は,後ろ及び前の両方にはみ出した例である([図193]参照).

      熟語ルビの配置例5
      [図190]: 熟語ルビの配置例5
      熟語ルビの配置例6(後ろの文字にルビ文字を掛けた例)
      [図191]: 熟語ルビの配置例6(後ろの文字にルビ文字を掛けた例)
      熟語ルビの配置例7(前の文字にルビ文字を掛けた例)
      [図192]: 熟語ルビの配置例7(前の文字にルビ文字を掛けた例)
      熟語ルビの配置例8(前後の文字にルビ文字を掛けた例)
      [図193]: 熟語ルビの配置例8(前後の文字にルビ文字を掛けた例)
    3. 親文字群の後ろが漢字等(cl-19)で,親文字群の後ろの文字にルビ文字を掛けることができない場合,前の文字に掛けることが可能なときは,前の文字に掛ける.[図190]又は[図191]の場合で,熟語ルビの後ろに漢字等(cl-19)を配置しているときは,“居候”,“古代紫”の例を除外して,前の文字にルビ文字を掛けるようにする([図194]参照).

      熟語ルビの配置例9(前の文字にルビ文字を掛けた例)
      [図194]: 熟語ルビの配置例9(前の文字にルビ文字を掛けた例)
    4. 親文字群の前若しくは後ろが漢字等(cl-19)で,ルビを掛けることができない,又はルビ文字の字数が多く,以上の方法で処理できない場合は,親文字の字間を空ける処理を組合せて行う.この処理方法は,何を重視するかで様々な方法が考えられ,また,様々な方法で処理されている.そこで,この処理については,1つの方法を次項で解説する.

以上をまとめると,まず,同一の熟語ルビ内の他の親文字にルビを掛け,その方法だけで処理できない場合は,親文字群の前後のルビを掛けることが可能な文字などにルビを掛け,さらに,それでも処理できない場合は,親文字の字間を空ける処理を組合せて,ルビの配置位置を決める,となる.

F.3 熟語ルビの親文字の字間を空ける処理の原則

熟語ルビの親文字の字間を空ける処理について,1つの方法の原則を示すと,次のようになる.

  1. 同一の熟語ルビ内の他の親文字にルビを掛ける,さらに,親文字群の前後の文字などにルビを掛ける処理を行い,これらの方法でも配置できない場合,これらの方法に追加して,字間を空ける処理を行う.

  2. 字間を空ける対象は,1字1字の親文字に対応するルビが1字又は2字のものは除外し,1字1字の親文字に対応するルビ文字が2字を超える親文字とする.

  3. 字間を空ける空き量の合計は,次のようになる.

    空き量の合計=ルビ文字が2字を超える親文字からのはみ出しの合計-同一の熟語ルビ内の他の親文字にルビを掛ける量の合計-親文字群の前後の文字などにルビを掛ける量の合計

  4. 空き量の合計をルビ文字が2字を超える親文字に付くルビ文字の字数(ベタ組としたルビ文字列の全長)に応じて,対象の親文字に配分する.

  5. それぞれの親文字では,配分された空き量を2等分し,その親文字の前及び後ろを均等に空ける.同一の熟語内の親文字間の字間となる場合と,親文字群の前又は後ろとその前後に配置する文字などとの字間となる場合がある.

  6. 熟語ルビを行頭を配置し,かつ,行頭において親文字の先頭とルビ文字列の先頭をそろえる方式にする場合は,親文字の後ろを配分された空き量だけ空ける.熟語ルビを行末を配置し,かつ,行末において親文字の末尾とルビ文字列の末尾をそろえる方式にする場合は,親文字の前を配分された空き量だけ空ける.

F.4 熟語ルビの親文字の字間を空ける処理例

以下では,前項の原則に従った熟語ルビの親文字の字間を空ける処理例を示す.

[図195]の例は,ルビ1字分を処理する必要がある.ルビ文字の3字が対応する“峻”の前後を親文字サイズの四分アキにする.

字間を空けた熟語ルビの配置例1
[図195]: 字間を空けた熟語ルビの配置例1

[図196]の例は,ルビ1字分を処理する必要がある.ルビ文字の4字が対応する“候”の前後を親文字サイズの四分アキにする.

字間を空けた熟語ルビの配置例2
[図196]: 字間を空けた熟語ルビの配置例2

[図197]の例は,[図195]及び[図196]の例を行頭又は行末に配置し,親文字とルビ文字の先頭又は末尾をそろえる配置方法にした例である.

字間を空けた熟語ルビの配置例3(行頭と行末の配置例)
[図197]: 字間を空けた熟語ルビの配置例3(行頭と行末の配置例)

[図198]の例は,2字の親文字に6字のルビ文字が付く例である.親文字群の前又は後ろに漢字等(cl-19)がどのように配置されるかで,ルビの配置位置は変わってくる.

字間を空けた熟語ルビの配置例4
[図198]: 字間を空けた熟語ルビの配置例4

[図199]の例は,3字の親文字に8字のルビ文字が付く例である.親文字群の前又は後ろに漢字等(cl-19)がどのように配置されるかで,ルビの配置位置は変わってくる.

字間を空けた熟語ルビの配置例5
[図199]: 字間を空けた熟語ルビの配置例5

[図200]の例は,3字の親文字に9字のルビ文字が付く例である.親文字群の前又は後ろに漢字等(cl-19)がどのように配置されるかで,ルビの配置位置は変わってくる.

字間を空けた熟語ルビの配置例6
[図200]: 字間を空けた熟語ルビの配置例6

附属書 G 用語集

説明の最後に“(JIS Z 8125)”と示したものは,JIS Z 8125(印刷用語 ― デジタル印刷),“(JIS X 4051)”と示したものは,JIS X 4051(日本語文書の組版方法)の定義である.

用語よみ英語定義
合印あいじるしreference marks注と本文文字列などの該当項目とを対応させるために該当項目に付ける文字列.
アキアキspace隣接する文字又は隣接する行の間隔.また,版面,図版などの端から文字列などの端までの間隔.
アキ組アキぐみfixed inter-character spacing字間に一定のアキを入れて文字を配置する方法.(JIS Z 8125)
後付あとづけback matter書籍の巻末に付けられる付録,補遺,語い(彙)解説,索引,文献など.
アラビア数字アラビアすうじEuropean numeralsインドに始まり,アラビアからヨーロッパに伝わった数字.(算用数字,洋数字ともいう.)(JIS Z 8125)
引用文いんようぶんquotation公表された他の著作物から,その一部を引用して利用するもの.(JIS Z 8125)
ウィドウウィドウwidow欧文組版において,2単語程度である段落の最終行が,新しいページ又は段の第1行目にくること.(JIS Z 8125)
上付きうわつきsuperscript (superior)小さい字面の文字で,通常の大きさの文字の右肩又は左肩に付けて配置する文字.(JIS Z 8125)
追込み処理おいこみしょりline adjustment by inter-character space reduction禁則処理の1つの方法であって,約物の前後などを詰めて行頭行末そろえをすること(JIS Z 8125).行頭行末そろえとは,各行の最初の文字を行頭にそろえ,かつ各行の最後の文字を行末にそろえて配置する方法(JIS Z 8125).
追出し処理おいだししょりline adjustment by inter-character space expansion禁則処理の1つの方法であって,字間を広げて行頭行末そろえをすること(JIS Z 8125).行頭行末そろえとは,各行の最初の文字を行頭にそろえ,かつ各行の最後の文字を行末にそろえて配置する方法(JIS Z 8125).
親文字おやもじbase characterルビ,添え字又は圏点が付けられたとき,その対象となる文字.
改行かいぎょうparagraph break段落の区切りなどを示すために行を改めること.
改丁かいちょうnew recto奇数ページより新規に見出しなどを始めること.(JIS Z 8125)
改ページかいページpage break奇数ページ・偶数ページに関わらず,ページの途中であっても次の文章・見出しなどを次のページから新しく始めること.(JIS Z 8125)
箇条書きかじょうがきitemization順序付き,又は順序を明示することなく項目を列挙すること.(JIS Z 8125)
下線かせんunderline横組において,文字又は文字列の下に引いた線.(JIS Z 8125)
肩付き(肩付きルビ)かたつきkatatsuki (katatsuki-ruby)縦組において,ルビを親文字の右肩に付けて配置する方法.(JIS Z 8125)
片柱方式かたばしらほうしきsingle running head method柱を奇数ページだけに掲げること.(JIS Z 8125)
活字かつじprinting types文字組版に使用するもので,文字・数字・記号類などの字面を逆向きで凸状に,鉛合金などで鋳造した角柱.
活字組版かつじくみはんletterpress printing可動式の活字,その他の材料を用いた伝統的な組版.
漢数字かんすうじideographic numerals漢字の一二三…十などを用いて表す数字.
漢文かんぶんkanbun composition中国の古典文(又はそれにならった文体の文)について,日本語の文として読むことが可能になるように,読むための様々な補助記号を付けた文.
基本版面きほんはんめんkihon-hanmen本の基本として設計される版面体裁.組方向,段数,文字サイズ,字詰め数,行数,行間及び段間で指定する.(JIS X 4051)
脚注きゃくちゅうfootnoteページの下部に,本文よりも小さな文字で組まれた注釈.(JIS Z 8125)
逆ノンブルぎゃくノンブルreverse pagination巻末の方からページの番号を開始するノンブル.(JIS Z 8125)
キャプションキャプションcaption写真,図版,表などにそえる標題や簡潔な説明文.(JIS Z 8125)
行送りぎょうおくりline feed隣接する行同士の基準点から基準点までの距離.(JIS Z 8125)
行送り方向ぎょうおくりほうこうblock direction1つの行が次の行へと続く方向.(JIS Z 8125)
行間ぎょうかんline gap隣接する行の文字の外枠間の距離.
行長ぎょうちょうline length基本版面で設定した行の行頭から行末までの長さ.字下げ又は字上げした場合は,指定された行頭から行末までの長さ.
行頭ぎょうとうline head1つの行の始まる位置.(JIS Z 8125)
行頭禁則ぎょうとうきんそくline-start prohibition rule行頭に特定の文字を置くことを禁止する規則.(JIS Z 8125)
行頭禁則文字ぎょうとうきんそくもじcharacters not starting line行頭禁則の条件に該当する文字.(JIS Z 8125)
行頭そろえぎょうとうそろえline head alignment文字列の最初の文字を行頭の位置に合せること.(JIS Z 8125)
行の調整処理ぎょうのちょうせいしょりline adjustment指定された行長にするために,字間を詰める又は空ける処理.
行末ぎょうまつline end1つの行の終わる位置.(JIS Z 8125)
行末禁則ぎょうまつきんそくline-end prohibition rule行末に特定の文字を置くことを禁止する規則.(JIS Z 8125)
行末禁則文字ぎょうまつきんそくもじcharacters not ending line行末禁則の条件に該当する文字.(JIS Z 8125)
行末そろえぎょうまつそろえline end alignment文字列の最後の文字を行末の位置に合せること.(JIS Z 8125)
禁則処理きんそくしょりline breaking rules行頭禁則,行末禁則,分離(分割)禁止などの禁則を避けるために行われる処理.(JIS Z 8125)
均等そろえきんとうそろえeven spacing distribution字間を均等に空けて,文字列の先頭を行頭の位置に,文字列の末尾を行末の位置に合せること.
均等詰めきんとうづめeven tsumegumiベタ組より字間を一定量詰めて文字を配置する方法.(JIS Z 8125)
均等割りきんとうわりeven inter-character spacing字間を均等に空け,文字列の両端を行頭及び行末にそろえること.(JIS Z 8125)
組体裁くみていさいpage format本などの仕上りサイズ及びそこに配置する文字その他の表示体裁.
組版くみはんcomposition原稿及びレイアウト(デザイン)の指定に従って,文字・図版・写真などを配置する作業の総称.
組方向くみほうこうtext direction横組又は縦組.(JIS Z 8125)
グループルビグループルビgroup-ruby複数の親文字で構成される語全体にかかるように均等間隔にルビを付けて配置する方法.
原図げんずoriginal pattern印刷用の文字の元となる描かれた文字.
圏点けんてんemphasis dots文字のそばに付けて注意を促したり,その部分を強調したりするしるし.(JIS Z 8125)
後注こうちゅうendnote本文の編・章・節・段落などの区分の終わり又は巻末にまとめて入れる注釈.(JIS Z 8125)
小書きの仮名こがきのかなsmall kana拗音,促音,外来語などを書き表す場合に用いる,字面を小さくした仮名.捨て仮名,半音ともいう.(JIS Z 8125)
小口こぐちfore-edgea)本のページの綴じていない三方の切り口.
b)のどの反対側.
(JIS Z 8125)
ゴシック体ゴシックたいJapanese gothic face文字の線がほぼ同じ幅をもった和文書体で,明朝体のように三角形のうろこが付いていない.強調する部分や見出しなどに用いる.
混植こんしょくmixed text compositiona)和文と欧文とを併用して組版すること(和欧文混植).
b)異なる大きさの文字を併用して組版すること(異サイズ混植).
c)異なる書体を使用して組版すること(異書体混植).
(JIS Z 8125)
索引さくいんindex1冊又は複数冊からなる本の中の語句,事項などを抜き出して配列し,それぞれの該当ページ番号を示したもの.(JIS Z 8125)
参考文献さんこうぶんけんbibliography本文の内容に関係の深い他の著書,論文を記したもの.(JIS Z 8125)
仕上りサイズしあがりサイズtrim size仕上げ裁ちした印刷物の寸法.(JIS Z 8125)
字上げじあげline end indent行末の位置を行頭方向に移すこと.(JIS Z 8125)
字間じかんinter-character space同一行の隣接する2つの文字の外枠の間隔.
字形じけいcharacter shape文字について,手書き,印字,画面表示などによって実際に図形として表現したもの.(JIS Z 8125)
字下げじさげline head indent行頭の位置を行末方向に移すこと.(JIS Z 8125)
下付きしたつきsubscript (inferior)小さい字面の文字で,通常の大きさの文字の右下又は左下に付けて配置する文字.(JIS Z 8125)
字詰めじづめnumber of characters per line行長を文字サイズの倍数で指定する場合の文字数.(JIS Z 8125)
字詰め方向じづめほうこうinline direction1行の中で,1つの文字から次の文字へと続く方向.(JIS Z 8125)
字面じづらletter face字形の,実際に表示される領域.(JIS Z 8125)
字面詰めじづらづめface tsumegumi仮名や約物等の字面が重ならない程度まで詰めて文字を配置する方法.(JIS Z 8125)
字取りじどりjidori使用文字サイズの倍数で指定した長さの両端に文字列の先頭と最後尾をそろえて文字を配置する方法.(JIS Z 8125)
字幅じはばcharacter advance文字を配列する方向(字詰め方向)の文字の外枠の大きさ.一般に字幅の絶対値を文字サイズで除した値で示す.全角,半角,四分角など.字幅は,横組では文字の幅となるが,縦組では文字の高さとなる.
四分しぶquarter em全角の4分の1の長さ.(JIS Z 8125)
四分アキしぶアキquarter em space四分の空き量.
四分角しぶかくquarter em width字幅が,全角の1/4である文字の外枠.(JIS X 4051)
熟語じゅくごcompound word (jukugo)2字以上の漢字が結合し,一語となったもの.
熟語ルビじゅくごルビjukugo-ruby熟語の個々の漢字の読みと熟語としてのまとまりの2つを考慮して配置位置を決めるルビの配置方法.
常用漢字表じょうようかんじひょうJouyou Kanji Table1981年に制定された一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示す表.1945字の漢字,その音訓,字体などが示されている.
書体しょたいtypeface印字,画面表示などに使用するため,統一的な意図に基づいて作成された一組の文字又は記号の意匠.(JIS Z 8125)
白ページしろページblank page何も表示しないページ.
図版ずはんillustrations印刷物の中に掲げる図,グラフ,カット,イラストレーション,写真などの総称.
全角ぜんかくfull-widtha)文字サイズに等しい長さの相対単位.
b)字幅がa)である文字の外枠.この場合,文字の外枠は正方形になる.
全角アキぜんかくアキone em space全角の空き量.
総ルビそうルビgeneral-ruby文中のすべての漢字にルビを付けること.(JIS Z 8125)
添え字そえじornament characters文字のそばに付ける上付き文字又は下付き文字.(JIS Z 8125)
(文字の)外枠そとわくcharacter frame1つの文字が組版の際に占有する仮想的な長方形の領域.
そろえそろえsingle line alignment method1行の文字列について,指定した位置に文字の配置位置を合せること.
多巻物たかんものmultivolume work全集,上下巻など,1部の本で2冊以上の図書で構成されているもの.
裁切りたちきりbleed写真,平網などを断裁位置いっぱいまで印刷すること.(JIS Z 8125)
縦組たてぐみvertical writing mode行においては文字を垂直方向に上から下へ,ページにおいて行を右から左へ,段を上から下へ配列すること.また,そのように文字が配置された状態.(JIS Z 8125)
縦中横たてちゅうよこtate-chu-yoko縦組の行中で,文字を縦向きのまま横組にすること.
タブ処理タブしょりtab setting行において,1つ又は複数の文字列を指定位置に合せて配置する処理.
だんcolumn段組において,分割された1区分.(JIS Z 8125)
段間だんかんcolumn gap段組の段と段との間の空き.(JIS Z 8125)
段組だんぐみmulti-column format連続する1系列の文章を1ページの中で,字詰め方向において,2つ以上の部分(段)に分割し,各部分の間には空白(段間)を設けて文字を配置する方法.(JIS Z 8125)
段数だんすうnumber of columns1ページ内に配置される段の数.(JIS Z 8125)
段落だんらくparagraph行組版処理の処理単位となる1つ以上の文の集まり.段落は,1行又は連続した複数の行からなる.(JIS Z 8125)
段落整形だんらくせいけいparagraph format字下げ,字上げ,インデントなどの段落の書式.
段落末尾処理だんらくまつびしょりwidow adjustment段落の最終行に配置する行の字数が所定の字数未満にならないようにする処理.
ちゅうnote語句,図版,表などに加える補助的な説明・解釈.(JIS Z 8125)
中央そろえちゅうおうそろえcentering文字列の中央を,行頭と行末との中央の位置に合せること.(JIS Z 8125)
詰め組つめぐみtsumegumiベタ組より字送りを詰めて文字を配置する方法(JIS Z 8125).なお,字送りとは,同一行の隣接する文字同士の基準点から基準点までの距離(JIS Z 8125).
ディセンダラインディセンダラインdescender lineディセンダは,欧文小文字のg,j,p,q,yなどの文字の,ベースラインより下に伸びている部分をいい,ディセンダラインは,ディセンダの最下端を示す,ベースラインに平行な仮想の線.
天付きてんつきtentsukia)行頭に位置した括弧類に二分の字幅のものなどを使用して,隣接する行の行頭とそろえること.
b)段落最初の行において行頭の字下げを行わないで,隣接する行の行頭とそろえること.
(JIS Z 8125)
当用漢字表とうようかんじひょうTouyou Kanji Table1946年に制定された一般社会で使用する漢字の範囲を示す表.1850字の漢字が示されている.この表は,当用漢字音訓表,当用漢字字体表とともに常用漢字表に改められた.
通しノンブルとおしノンブルcontinuous paginationa)書籍の前付・本文・後付を通して一連のノンブルを付けること.
b)分冊して刊行されるそう(叢)書などで,それら全体を通して一連のノンブルを付けること.また,定期刊行物での各号ごとのノンブルとは別に1年分を通したノンブルを併記すること.
(JIS Z 8125)
中付き(中付きルビ)なかつきnakatsuki (nakatsuki-ruby)縦組の場合は親文字の天地中央に,横組の場合は親文字の左右中央にルビを付けて配置する方法.(JIS Z 8125)
中扉なかとびらnaka-tobira書籍の内容が大きく区分される場合に,その内容の区切りをはっきりさせるために本文中に挿入する,標題などを掲げた丁又はページ.(JIS Z 8125)
並び線ならびせんbase line欧文フォントなどにおいて,フォント中の多くのグリフがその上でそろう,基本的な仮想の線.(JIS Z 8125)
二分にぶhalf em全角の2分の1の長さ.(JIS Z 8125)
二分アキにぶアキhalf em space二分の空き量.
のどのどguttera)本を広げたとき,中央の綴じ目がある方向.
b)中央の綴じ目と版面の余白部分.
c)本の中身と背が接する部分.
(JIS Z 8125)
ノンブルノンブルpage number印刷物の各ページの順序を示すために付けてある番号.(JIS Z 8125)
ハイフネーションハイフネーションhyphenation行末にかかった欧文の単語について,音節などに従い分綴可能な位置にハイフンを挿入し,2行に分割する処理.
はしらrunning head各ページの版面外に記載された書名・章名・節名など.(JIS Z 8125)
パラルビパラルビpara-ruby文中の一部の漢字だけにルビを付けること.(JIS Z 8125)
半角はんかくhalf-width字幅が,全角の2分の1である文字の外枠.(JIS X 4051)
半扉はんとびらhan-tobira中扉を簡略にしたもので,裏面から本文を始める,見出しなどの標題を掲げたページ.(JIS Z 8125)
版面はんめんhanmen (page content area)本の1ページ内の,周囲の余白を除いた部分の印刷面。(参考:柱及びノンブルは版面に含めない。)(JIS Z 8125)
左綴じひだりとじbound on the left-hand side表紙の表面を正面に見た場合に,のどが左側になっている綴じ方.
ひょうtable文字又は数字を一覧できるように,罫などで区切ったこま(小間)に配列したもの.(JIS Z 8125)
フォントフォントfontある書体によって作成された字形の集合.(JIS Z 8125)
ぶら下げ組ぶらさげぐみline adjustment by hanging punctuation行頭に位置した和文の句読点を1文字だけ前行の行末文字の次に指定された行長を越えて配置する方法.(JIS Z 8125)
振り仮名ふりがなfuriganaルビの配置位置に,仮名を使用したもの.なお,振り仮名とは,漢字の読み方を示すために,そのわきに付ける仮名という意味で,ルビと同義的に用いられてきた.この文書では“ルビ”という用語を一貫して用いる.
振り漢字ふりかんじfurikanjiルビの配置位置に,仮名ではなく,漢字を使用したもの.
振分けふりわけfuriwake1行の中に,複数の行からなる文章を配置する方法.(JIS Z 8125)
プロポーショナルプロポーショナルproportional1つのフォント中で文字の字幅が一定でなく,文字ごとに独立した字幅の値をもっていること.(JIS Z 8125)
(2行に)分割ぶんかつbreak (a line)連続した2文字について,前の文字は,その行の行末に配置し,後ろの文字は次の行の行頭に移動すること.
分割禁止ぶんかつきんしunbreakable characters ruleダッシュ,リーダなど連続した同じ文字間,又は特定の文字の組の文字間では分割を禁止する規則.
文選ぶんせんtype-picking原稿で指示された文字について,その活字を拾い集める作業.具体的には活字を配列してある活字ケースから文字を選び,文選箱に収める.
分離禁止ぶんりきんしinseparable characters rule特定の文字の組の文字間にアキを入れることを禁止すること.(JIS Z 8125)
ページページpage本などを構成する1枚の紙の片面.(JIS Z 8125)
ベタ組ベタぐみsolid setting字間を空けずに文字の外枠を接して文字を配置すること.
別ノンブルべつノンブルindependent pagination前付ページ又は後付ページと本文ページとに別の順序付けを行うノンブルを付けること.(JIS Z 8125)
ポイントポイントpoint文字サイズの単位.1ポイントは0.3514mmに等しい(JIS Z 8305参照).なお,ポイント以外に,文字サイズの単位に使用されている1Qは,0.25mmである.
傍線ぼうせんbousen縦組において,文字又は文字列の右又は左に引いた線.(JIS Z 8125)
母型ぼけいmatrix活字を鋳造する際に,字面を形成する型.
本文ほんぶんmain texta)書籍を構成する主要部分.通常,その前に前付,後には後付が付く.
b)図版,表,見出し,注,リードなどを除いた記事の中の主要部分.
c)ページ内の柱及びノンブルを除いた部分.
d)表紙,見返し,投げ込みなどの付属物を除いた本の中身.
(JIS Z 8125)
前付まえづけfront matter書籍の本文に先立つページで,まえがき,序文,目次,挿絵一覧,献辞など.
右綴じみぎとじbound on the right-hand side表紙の表面を正面に見た場合に,のどが右側になっている綴じ方.
見出しみだしheadinga)論文,記事などの標題.
b)本,論文,記事などの内容を区分して付けた標題.
(JIS Z 8125)
見開きみひらきspread本などを開いたときの両方のページ.(JIS Z 8125)
目次もくじtable of contents本の内容の見出しを,書かれている順又は分野別に並べて,それぞれの該当ページ番号を示したもの.(JIS Z 8125)
文字サイズもじサイズcharacter size文字の大きさ.通常,文字の行送り方向の外枠の長さ.
モノスペースモノスペースfixed-width1つのフォントの文字の字幅がすべて等しい値を持っていること.(JIS Z 8125)
モノルビモノルビmono-ruby親文字の1字ごとに対応してルビを付けて配置する方法.(JIS Z 8125)
約物やくものpunctuation marks文字組版に使用する記述記号類の総称. 備考 句読点・疑問符・括弧・アクセントなど.(JIS Z 8125)
横組よこぐみhorizontal writing mode行においては文字を水平方向に左から右へ,ページにおいて行を上から下へ,段を左から右へ配列すること.また,そのように文字が配置された状態.(JIS Z 8125)
両柱方式りょうばしらほうしきdouble running head method柱を奇数・偶数両ページに掲げること.(JIS Z 8125)
ルビルビruby文字及び語のそばに付けてその読み,意味などを示す小さな文字.(JIS Z 8125)“振り仮名”ともよばれることがある。
ローマ数字ローマすうじRoman numeralsラテン文字の大文字又は小文字を用いて表記する数字.(JIS Z 8125)
和欧文混植わおうこんしょくJapanese and Western mixed text composition和文と欧文とを併用して組版すること.
和文文字わぶんもじJapanese characters日本語のドキュメントに使用する文字.
割注わりちゅうwarichu (inline cutting note)本文中で,複数行に割書きした注釈.割注には,割書きを囲む括弧類を含む.(JIS Z 8125)

附属書 H 参考文献

附属書 I 変更記録

この資料は,W3C 技術ノートとして公開する文書の初版である.

附属書 J 謝辞

この資料は,Japanese Layout Taskforceの参加者の多大な協力によって作成されている.