W3C/慶應 Webと車のセミナー:
W3C Automotive BGの活動とWG設立について

http://www.w3.org/2014/Talks/1209-web+auto-ka/

2014年12月9日
W3C/慶應 芦村和幸





Manhattan Bridge

目次

背景: 「Webと車」を取り巻く状況

ICTによる「Webと車」のパラダイムシフト

ICT進化による,ライフスタイル/ワークスタイルの変化

(総務省 H26 情報通信白書 参照)

コネクテッドカーによるビジネス展開

「Webと車」を取り巻く近況

自動車におけるソフトウェアの増大

諸外国におけるテレマティクス義務化

Webへの期待

OSに異存しないアプリ開発のプラットフォームに!

Media and Devices

Open Web Platform

HTML5を核とする,Webアプリのプログラミング環境

Open Web Platform

(Mozilla Japan dynamis氏 講演スライドより引用)

コネクテッドカー

Web連携で

高度ナビ・プローブ,運転支援情報提供,運転状況記録,異常検知・緊急通知等

Web-based IVI

コネクテッドカーの広がり
— Audi

Audi connect

audi connect

(総務省「ICT先端技術に関する調査研究」(平成26年)より)

コネクテッドカーの広がり
— GM

gm mylink

(総務省「ICT先端技術に関する調査研究」(平成26年)より)

コネクテッドカーの広がり
— トヨタ

toyota NaviCon

(総務省「ICT先端技術に関する調査研究」(平成26年)より)

コネクテッドカーの広がり
— Apple

apple CarPlay

(総務省「ICT先端技術に関する調査研究」(平成26年)より)

コネクテッドカーの広がり
— Google等

OAA (Open Automotive Alliance)

OAA Web page

(OAA Webページより)

日本側の動き
— Webと車に関する検討会

民間の検討会.総務省等もオブザーバ参加 (2012年12月〜)

検討会

イベント開催

日本側の動き
— SIP (戦略的イノベーション創造プログラム)

自動走行システム

ICTを活用した次世代ITSの確立

様々な交通状況において,高度な安全性を確保

  1. 自動走行システムに必要な車車間通信・路車間通信技術の開発
  2. 歩車間通信技術の開発
    事故削減のため,歩行者・自転車の位置・速度等の情報を自動車とやりとり:
    1. 専用端末利用直接通信型
    2. 携帯電話ネットワーク利用型
      1. 携帯電話ネットワーク利用型アプリケーション動作検証
      2. 携帯電話ネットワーク利用型情報収集・配信
        • 様々な情報をビッグデータとして蓄積: 収集・分析・配信
        • リアルタイムな事故回避の仕組みを補完・精度向上
        • 事故発生分析情報,道路コンディション,気象情報,交通プローブ情報,歩行者プローブ情報等
  3. インフラレーダーシステム技術の開発

「Webと車」のプレ・ハッカソン(仮)

W3Cで進む「Webと車」の国際標準化

W3Cとは?

W3C会員企業

全世界: 会員企業一覧

日本会員:

W3C運営体制
— 4つのホスト機関

W3C/MIT アメリカ: マサチューセッツ工科大学 (MIT)

W3C/ERCIM フランス: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)

W3C/Keio 日本: 慶應義塾大学 (Keio)

W3C/Beihang 中国: 北京航空航天大学 (Beihang)

W3C運営体制
— W3C/慶應チーム


W3C/Keio Team

W3C運営体制
— W3Cグローバルチーム


W3C Global Team

W3C Automotive BGの標準化議論

テーマ

W3C標準の下案が完成 (2014年12月4日)

Vehicle Data
— 車載機器のデータ定義

Vehicle Data仕様案

Vehicle Information Access API
— 車載機器の制御API定義

Vehicle Information Access API仕様案

W3C Automotive BGの参加状況

参加企業 (赤字は日本企業)


※注意: 一部,業界団体での参加あり:

今まで開催した6つの会合

2012年11月14-15日: ローマ・ワークショップ

W3Cにおける「Webと車」議論の始まり

議題

優先課題

2013年4月22日: バルセロナ会合
2013年5月29日: 東京会合

2014年3月17-18日: サンタクララ会合

2014年5月22-23日: ヨーテボリ会合

2014年10月9-10日: アナーバ会合

さらなる技術的課題

WG設立へ

Automotive Working Group設立

次回会合予定

Detroit Auto Show 併催 (2015年1月12-25日のいずれか)

WGが設立されると?

「仕様書案」が正式な「W3C勧告」(=Web標準)に!

→ 今後のWG議論にはW3C会員であることが必要

Automotive WG participation

そこで,本セミナー!

日本のステークホルダの皆様へ「Webと車」に関する最新情報共有:


一方で...

W3Cご活用について
  ご検討いただけますと幸いです

先行技術に関する会員限定情報の入手と活用
技術トレンド,御社事業への影響,製品実装のポイントの見極め
TPAC/AC等,会員限定会合へのご参加
他社の動向・思惑に関する情報入手
国際標準化議論における「協調と競争」のバランス
英語で世界と戦える人材育成の「場」としても
御社のアイデアをW3CへINPUT
W3Cグループにて議論・検討,デファクト化 (特に御社戦略分野)
標準運用ガイドライン策定
標準仕様の運用ガイドラインに関するコンセンサスを早期に形成

いろいろな情報共有

→ W3C/慶應では,日本会員会合等,日本語による情報共有・意見交換の場も提供

ありがとうございます!