W3C紹介
 - 3分でわかるWorld Wide Web Consortium

• Web考案者 Tim Berners-Lee により創設された，Web技術標準化のための国際的産業コンソーシアム


 

• Webの相互運用性確保のために，各種標準仕様および指針を策定
  • Web標準仕様策定
  • 正しいWebの普及・啓蒙
  • Webの発展と将来創造

Web技術の特徴

• Open = 特許に制限されず
• Global = 世界中の誰もが利用可能な
• De facto = 机上の理論でなく，実装ベースの技術

W3Cホスト

W3Cを共同運営する，3つの研究機関

- アメリカ: マサチューセッツ工科大学(MIT)

- フランス: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)

- 日本: 慶應義塾大学

日本(慶應大)もWeb標準に貢献しています!

W3C/慶應ホスト: 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス (大学院棟 4階 τ45号室)

• お気楽にご訪問ください．お待ちしております :)
• ご連絡先: keio-contact@w3.org

HTML5: 近頃巷で流行っているもの :)

アプリケーション・ユーザインタフェースの大革新

HTML5 ≒ HTML + CSS + JS APIs  (GoogleのHTML5ROCSサイト)

• より表現力豊かなWebアプリケーションのためのプラットフォーム
• PC以外の様々な機器への応用
• 開発環境やライブラリの価格破壊 (フリーソフト化)

HTML5 機能例

Video & audio:

Flash等のプラグイン不要で動画や音声の再生

Canvas:

2次元画像のお絵描き

Web Storage:

ローカルクライアントでのデータ保存

Web Sockets:

双方向かつ全二重通信

Web Workers:

マルチプロセス

HTML5は非常に多機能，だがしかし今後の課題は???

拡張性:

名前空間を使わずに機能拡張

様々な User Interface への対応:

GUI以外の入出力モダリティ (音声，手書き認識等)

様々な機器や目的:

PC以外の機器での応用 (家電機器，印刷，電子書籍等)

機能の絞り込み (Profiles/Modules/Widgets):

各種産業界からの要請 (家電機器，モバイル機器等)

例えば，マルチモーダルWeb技術を利用!

• GUIに加え，音声やジェスチャ等，様々な入出力方法 (モーダル) を利用

例: AT&Tのspeak4it (デモ)

Mashupによりリモートサーバ上の音声認識や地図検索を利用

マルチモーダル・マッシュアップ

マルチモーダル機器連携: 例えばデジタルTV等とつなぐ!

より重要になるWebアクセシビリティ

• 様々な機器ごとに異なる入出力/処理能力
• 言語ごとに異なる自然言語処理
• 様々なモーダルを組み合わせる際の操作感統一
• 利用者ごとに異なるニーズの違いへの対応

MultimodalへのOntology応用
 - 各デバイスが自発的に情報提供

キーワード

• セカンド・スクリーン，そしてマルチ・スクリーン，マルチモーダル連携へ
• アプリケーション開発のコスト削減
• 誰でもが自由に開発・改善可能
• Web版レゴブロック

Multimodal Web実現に必要な技術

1. MMIアーキテクチャ
   • Web上で利用する様々な入出力デバイスを，透過的かつ統一的に扱うためのフレームワーク
     • 各クライアント機器上で入出力機能を制御する「モダリティ・コンポーネント」
     • プリケーション全体の処理を制御する「インタラクション・マネージャ」
2. ライフサイクル・イベント
   • モダリティ・コンポーネントとインタラクション・マネージャ間でやりとりされる，データ通信のためのユニバーサルな API (Prepare, Start, Done等)
3. EMMA
   • Multimoda Webにおける標準的データ交換フォーマット
   • 音声認識によるデータ入力を主な対象としていたが，現在，データ出力および各種機器連携への拡張について検討中

マルチモーダル技術関連W3Cワークショップ

• Speech Synthesis Markup Language (2005年11月, 2006年5月, 2007年1月)
• Multimodal Architecture and Interfaces (2007年11月)
• Speaker biometrics and VoiceXML 3.0 (2009年3月)
• Future Standards for Model-Based User Interfaces (2010年5月)
• Conversational Applications (2010年6月)
• Web on TV (2010年9月)
• EmotionML (2010年10月)

みなさんも，是非，
W3C会員として国際標準化へご参加ください!

Web標準，そしてW3Cの活動にご注目ください

世界へ情報発信し，是非，ご一緒にWebの可能性を拡大させていきましょう

仕様策定作業部会(Working Group)への参加:

国際標準仕様策定に直接参加し，みなさんのアイデアを盛り込める!

詳細情報の入手:

一般には公開されない，実装に必要な詳細情報を，会議やメーリスから事前に取得できる!

専門家との議論:

長年標準仕様策定に関わってきた各国の専門家と直接議論して，さまざまな問題点を早期に解決できる!

W3Cご参加方法

1. まず，W3Cの会員になってください
2. そして，各種仕様を策定する作業部会(Working Group)へご参加登録ください

会員種別に応じた 年会費

Full Member (フル会員)

総収入が年間 57.5億円以上の営利組織

会費年額: 740万円

Affiliate Member (アフィリエイト会員)

上記以外の組織 (非営利組織を含む)

会費年額: 85万円

ありがとうございました

お問合せ先:

慶應義塾大学 SFC 研究所 W3C

〒252-8520 神奈川県藤沢市遠藤 5322

電話: 0466-49-1170

Fax: 0466-49-1171

email: keio-contact@w3.org

担当: 一色, 吉澤, 芦村