Web 映像コンテンツ利用に関する W3C 公開セミナー

- W3C Public Seminar for Video on the Web -

日時: 2008年3月14日(金) 13:00-15:30 (12:30 開場)

会場: 慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6階 G-SEC ラボ (アクセスマップ, 三田キャンパスマップ)

主催: World Wide Web Consortium (W3C)

参加費: 無料

募集人数: 100名

※ 参加希望者多数のため増枠いたします。座席には限りがございますので、着席を希望される場合はお早めのご来場をお勧めいたします。

参加対象:

登録フォームよりご登録後、参加証を印刷の上、当日ご持参下さい。受付にて名刺をお申し受けます。

お問合せ先:keio-contact@w3.org (電子メール) または 0466-49-1170 (電話) [担当: 平川 (W3C/慶應)]

概要

Web 上での映像コンテンツ利用は,携帯機器へのカメラ搭載や通信ネットワークの高速化,一般化に伴い,世界的に急速に拡大しています.誰もが映像を撮影し,Web を通じて世界中の人々や特定の友人らに公開し,それらをパソコンや携帯電話,大画面高精細テレビ,あるいは据え置き型や携帯可能なゲーム機などを通じ,いつでもどこでも楽しめる環境が普及し始めています.

W3C ではこのような Web 上での映像コンテンツ利用の拡大に伴い,様々な利害関係者の皆様からの要望に即した Web 技術の開発,標準化の可能性を検討すべく,W3C Video on the Web 研究会 を昨年12月に開催いたしました.

この度開催されます Web 映像コンテンツ利用に関する W3C 公開セミナーでは,特に携帯機器や,テレビ,カーナビなどの組込システム上での Web 映像コンテンツ利用をはじめとする分野において先進的な日本の業界関係者の皆様を対象に,最新の研究会報告に基づく Web 映像コンテンツ利用の実際と今後の展望について直に触れて頂き,本分野での活動展開や国際標準化への参画に,是非,お役立て頂きたいと思います.

プログラム

13:00-13:15

開会のご挨拶

W3C 技術統括副責任者 兼 慶應義塾大学 環境情報学部 教授 萩野 達也

13:15-14:15

W3C Video on the Web 研究会のご報告 (逐次通訳付)

- W3C's view of challenges for Video on the Web - (スライド)

W3C アーキテクチャ領域責任者 フィリップ ル エガレ (Philippe Le Hégaret)

昨年12月に2日間にわたり開催されました W3C Video on the Web 研究会の成果について,本研究会の共同議長を務めましたフィリップ ル エガレ 本人による報告を行います.その上で,W3C における今後の標準化計画についてお話いたします.

キーワード: 映像コンテンツへのアドレス付与,メタデータ,コーデック,著作権管理

14:15-15:15

パネル討論: 日本における Web 映像コンテンツ利用の現状と展望 (逐次通訳付)

- いつでもどこでも Web で映像コンテンツを楽しむには? -

日本では既に高機能な携帯電話や高精細テレビが普及し,それに合わせた映像コンテンツ産業も急成長しつつあります.携帯電話のカメラで撮影した動画を Web 上に公開し,それを様々な映像機器上で友人や一般の方々と共有して楽しむことも日常的に行われています.このような現状を踏まえ,いつでもどこでも Web で映像コンテンツを楽しむために,日本においてどのような取り組みが行われ,今後,どのような利用者ニーズが求められるのかについて,実際の Web 映像コンテンツ産業に関わっておられる業界関係者の方をパネリストにお招きし,討論していただきます.

パネリスト (順不同)

コーディネーター: 萩野 達也

15:15-15:30

総括

W3C 副会長 兼 慶應義塾大学 名誉教授 斎藤 信男

講演者・パネリスト紹介

斎藤 信男

W3C 副会長 兼 慶應義塾大学 名誉教授

1964年 東京大学工学部計数工学科卒業
1966年 同大学院工学系研究科応用物理学専攻修士課程修了
1978年 工学博士(東京大学)
1966年 通産省電気試験所研究員
1974年 筑波大学電子情報工学系 専任講師
1978年 慶應義塾大学工学部 数理工学科 助教授
1990年 慶應義塾大学環境情報学部 教授
1995年 兼慶應義塾大学環境情報学部長
2001年 慶應義塾常任理事、
2006年 駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部 学部長
W3C副議長、財団法人 日本SOHO協会 理事長、社団法人 企業情報化協会 副会長、
NPO法人 日本マーケッティングプライバシー認証機構 理事長、
NPO法人 e-AT 利用促進協会 理事長、財団法人 インターネット協会 顧問、
中間法人 PUCC(P2P Universal Computing Consortium) 理事長

萩野 達也

W3C 技術統括副責任者 兼 慶應義塾大学 環境情報学部 教授

1981年 京都大学理学部卒業
1983年 同大学院理学研究科数理解析専攻修士課程修了
1986年 エジンバラ大学理学部計算機科学科博士課程修了
1887年 Ph.D. in Computer Science (エジンバラ大学)
1987年 京都大学大型計算機センター助手
1990年 慶應義塾大学環境情報学部専任講師
1992年 同助教授
2001年 同教授,現在に至る.
World Wide Web Consortium, Deputy Director for Asia
慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター副所長

フィリップ ル エガレ (Philippe Le Hégaret)

W3C アーキテクチャ領域責任者

1997年の CSS 検証器初版の実装,1998年の Bull での XML の利用促進や XML とのオ ブジェクト連携などの活動を経て,1999年1月,CSS2 をはじめとする W3C 勧告の実装 試験担当として W3C INRIA に着任.現在,XML,Web サービス,国際化といった W3C の中核技術を策定する W3C アーキテクチャ部門責任者を 2003年10月より担当.文書 オブジェクトモデル (DOM) 作業部会 元議長 及び DOM 仕様共同編集者を経て,現在 Web サービス調整部会議長を兼務.Web 映像コンテンツ利用に関する W3C 研究会では, 共同議長も兼任.計算機科学 修士,ニース大学(フランス).

溝口 浩二

株式会社ドワンゴ 研究開発部/情報システム部 部長 兼 株式会社ニワンゴ 取締役 (技術担当)

1998年10月ドワンゴ入社。当時社員5名の頃にjoinし、エンジニアとして ネット対戦システム、携帯コンテンツ配信システム開発などを経験。 2005年11月、株式会社ニワンゴ設立に伴い技術担当取締役に。 最近はrubyがお気に入り。

久松 龍一郎

株式会社アクトビラ 代表取締役副社長

1988年京都大学理学部宇宙物理学科卒業後、ソニー株式会社に入社。 本社総合企画室、経営企画本部等を経て、1998年コーポレート戦略部JIB推進室室長。 衛星放送関連事業立ち上げに従事。1999年株式会社アイ・ビー・シー 執行役員常務、 2000年ホームネットワークカンパニー統括課長、2001年放送メディア推進室統括課長など、 メディア、プラットフォーム、受信機開発など放送関連事業全般に携わる。 2002年よりインターネット関連事業へ軸足を移し、2004年テレビ王国ビジネス部統括部長、 2005年ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社テレビポータル事業部門部門長などを歴任。2006年7月、テレビポータルサービス株式会社設立とともにソニーを退職し、 同社代表取締役副社長に就任。 (2007年9月テレビポータルサービス(株)から(株)アクトビラへ社名変更)

杉浦 一徳

慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構 准教授

平成11年 郵政省通信総合研究所 研究員
平成16年 慶應義塾大学大学院政策メディア研究科助手
平成17年 同専任講師。
平成19年 慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構 准教授
広帯域ネットワークアプリケーション開発の基盤技術における研究,広帯域ネッ トワークアプリケーションの開発と計算機環境との融合に関する研究.南太平 洋諸国IT化プロジェクトの一環として,南太平洋大学のITテクニカルアドバイ ザとして従事.広帯域ネットワークアプリケーション・オペレーティングシス テムの開発.メディア・コンテンツのネットワーク配信,規模性確保等。博士(政策・メディア)