次世代 HTML: XHTML

石川 雅康 <mimasa@w3.org>

World Wide Web Consortium (W3C)

<http://www.w3.org/>

1999年3月13日

第1回 XML 開発者の日 1999

XHTML とは

XHTML: Extensible HyperText Markup Language

XML 準拠の次世代 HTML

なぜ XHTML が必要だったのか?

HTML 標準化の歴史

1995年11月: HTML 2.0
IETF Proposed Standard (RFC 1866)
1997年1月: Internationalization of HTML
IETF Proposed Standard (RFC 2070)
1997年1月: HTML 3.2
HTML に関する最初の W3C 勧告
1997年12月: HTML 4.0
HTML に関する最新の W3C 勧告

次々に機能を拡張する方向で HTML は発展してきた

HTML 4.0 の特長

HTML 4.0 の問題点

これらの問題点の多くは単一のタグセットであること、 そして SGML アプリケーションであることに由来している

“Shaping the Future of HTML”

昨年5月
将来の HTML の方向性を探るため、 “Shaping the Future of HTML” ワークショップを開催
このワークショップで、次世代の HTMLXML に準拠すべきこと、 多様な用途に対応できるようモジュール化すべきことなどが支持された
昨年8月
ワークショップでの議論を受けて、新しい HTML ワーキングループが活動開始

XHTML: 次世代 HTML

HTML 4.0 をベースにした XML 準拠のタグセット

XHTML の開発目標

  1. HTML 4.0 の XML 化
  2. モジュール化

XHTML の開発状況

第一段階: HTML 4.0 を XML 準拠に再定義

昨年12月5日に Voyager というコードネームで最初のドラフトを公開し、 今年2月24日に XHTML 1.0 の最初のワーキングドラフトを公開

現時点での最新版は3月4日版

HTML 4.0 の3つの DTD (Strict, Transitional, Frameset) を XML で再定義

※ XHTML 1.0 ではまだモジュール化されていない

従来の HTML との主な違い

従来の HTML との互換性

いくつかの点に気をつければ、 XHTML で書かれた文書は既存の Web ブラウザでもほぼ問題なく表示できる

残された課題

メディアタイプ

次の段階: モジュール化

XHTML の開発目標を達成するためには、 モジュール化が不可欠

当初は比較的大まかなモジュールの分け方を想定していたが、 現在ではモジュールをより細分化する方向で検討が進んでいる

拡張モジュール

単に XHTML 1.0のタグセットをモジュール化するだけでなく、 いくつかの拡張も予定されている

スケジュール

XHTML 1.0
3月末には勧告案に?
Modularized XHTML
未定
できれば年内には…