Publishing Summit初開催と新たなPublishing標準化活動

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https://www.w3.org/ 2017年6月19日 – 本日W3C (World Wide Web Consortium)は、今年、米・サンフランシスコで開催されるW3C TPAC (Technical Plenary Advisory Committee Meeting)会期中の11月9、10日に、W3Cとして初開催となるW3C Publishing Summit (以下、本サミット) の参加登録を開始しました。その開催と同時に、Publishing Working Group (以下WG)のCall for Participationを公開しています。

 

logo for Publishing at W3C

 

本サミットのスピーカーと各セッションのトピックは既に整えられており、プログラムコミッティは登壇者に7月15日までにセッションの提案書を呼びかけています。この本サミットでは、出版に関わる全ての組織がEPUBを含めWebとどのようにして協働してゆくか、より効率的なワークフローの確立やWebパブリケーション、EPUB、オープンウェブプラットフォーム上での開発を、いかに行なってゆくかを議論します。

W3Cは昨2月にIDPFと融合し、この度、新たにPublishing WGを発足しました。ここでは、オープンウェブプラットフォーム上でパブリッシングにおけるアクセシビリティ、運用性、ポータビリティ、配布形式、アーカイブ、オフラインでのアクセス、信頼性の置けるクロスリファレンスなど、伝統的な出版形態とのコンビネーションを図ります。

W3C PublishingチャンピオンのBill McCoyはこのように述べます。「Publishing@W3Cのロードマップは着実に前進しています。旧IDPFはデジタルパブリッシングの会議を開催してきましたが、W3Cで初開催となる本サミットは、Webテクノロジーが今現在、そしてこれからのパブリッシングにどのように影響を与えるかという、出版がデジタル空間へ遷移する過程を議論するグローバルなパブリッシングコミュニティに欠くことのできないフォーラムの位置付けになります。新たなWGでは、EPUBとWebテクノロジーの統合によりIDPFとW3Cがこの活動を加速させ、Webの可能性を最大限に引き出してゆきます。」

本サミットは米・サンフランシスコのハイアットリージェンシーサンフランシスコエアポートホテルで開催され、どなたでも入場が可能です。詳細は登録ページをご覧下さい。

W3C Publishing WGは、W3Cと協働することに合意した旧IDPF会員とW3C会員組織により組成されています。Publishing@W3C活動にご興味のある方は、Bill McCoy <bmccoy@w3.org>までご連絡下さい。

W3C (ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)について

W3Cは、地球上あらゆる場所で誰もがオープンにアクセシブルに、そして相互運用ができるウェブの技術標準とガイドラインを策定するため、ウェブの可能性を最大限に引き出すことを使命に掲げており、HTML5やCSSなど、全てのウェブサイトを構築する基盤技術を標準化しています。 キャプションと字幕付きオンラインビデオをよりアクセシブルにするW3Cの技術は、2016年のテクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞しました。

400を超える会員と各産業の数千もの技術者が、W3Cのビジョンである「One Web」を創り上げています。W3Cは、米国MIT Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory(MIT CSAIL:マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所)、フランスEuropean Research Consortium for Informatics and Mathematics(ERCIM: 欧州情報処理数学研究コンソーシアム)、日本の慶應義塾大学、及び中国の北京航空航天大学 (Beihang University)により共同運営されており、各国にW3Cオフィスを設置しています。詳細についてはこちらをご覧ください。

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