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http://www.w3.org/ — 2006年10月18日 — World Wide Web Consortium (W3C) は、モバイル Web の普及における特有の課題に対する技術的な解決方法に関する公開講座を、2006年11月16日(木)にフランス パリ中心部の L'entrepôt にて開催いたします。
W3C モバイル Web イニシアティヴ (MWI) の活動責任者を務める Philipp Hoschka は次のように説明しています。「携帯機器のお蔭で、いつでもどのような状況下でも Web を利用できるようにはなりました。しかし、Web サイト側は必ずしも多種多様な携帯機器向けに用意されているわけではありません。W3C のモバイル Web イニシアティヴでは、既に開発者向けに携帯機器からでも Web サイトを利用可能にする具体的な解決方法をご用意しています。本公開講座では、これらの解決方法や最先端技術について議論する貴重な機会をご提供いたします。」
職場でも自宅でも世界中の人々がより多くの時間をネットワーク利用に費やしています。携帯電話や PDA といった携帯機器の広範な普及に伴い、携帯情報検索をしたり、モバイルチャットなどで連絡を取り合ったり、モバイルショッピングをしたりなど、人々はいつでもどこでも Web を利用したいと考えています。人々はまた、どのような状況下でも同様の利用しやすさを求めています。
このような時代の潮流に先行する形で、モバイル Web 体験の改善を目的に、W3C のモバイル Web イニシアティヴが2005年に発足しました。MWI では現在、"mobileOK" に適合する Web サイトに対する実践例の取りまとめや、端末属性に合わせたコンテンツ変換に必要となる機器特性情報などに取り組んでいます。
W3C のモバイル Web 公開講座は、最近の MWI 活動報告会です。講演者は、France Telecom、Jataayu Software、MobileAware、Opera Software、Vodafone を始めとする MWI 協賛会員の代表者らで構成されます。
W3C では MWI 活動の使命の1つとして、携帯電話事業者、コンテンツ開発者、携帯端末製造者らに対し、利用可能な技術的な選択肢や新たな開発に対する啓蒙活動を推し進めるべく、本公開講座を開催いたします。本公開講座の講演プログラムや資料は公開されます。また、本公開講座は無料にてご参加いただけます。
MWI 協賛会員は現在、携帯電話事業者、携帯端末製造者、閲覧ソフトウェア制作者、コンテンツ提供者、コンテンツ制作ツール制作者、コンテンツ変換事業者等、携帯機器向けサービスを構成する主要な業界関係者ら以下 19 組織で構成されています。
Afilias、Argogroup、Bango.net、Drutt Corporation、Ericsson、France Telecom、HP、Jataayu Software、mTLD、MobileAware、Nokia、NTT ドコモ、Opera Software、TIM Italia、RuleSpace、Segala、Sevenval、Vodafone、Volantis
World Wide Web Consortium (W3C) は、会員組織、専任スタッフ、そして一般の皆様が一丸となって Web 標準の策定に取組む国際的なコンソーシアムです。W3C は、Web の長期的な発展を保証すべく設計された Web 標準や指針の策定を通じ、その使命の遂行に努めます。現在までに 400 を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。W3C は、日本の慶應義塾大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、及びアメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所 (MIT CSAIL) の各ホスト機関により共同運営されています。加えて各国地域における普及推進拠点となる W3C オフィスを世界各地に設置しています。詳しくは W3C の Web サイト http://www.w3.org/ をご参照下さい。