Extensible Stylesheet Language 1.0 の公開について (W3C 勧告)

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XML 文書にプロフェッショナルな組版をもたらす XSL 1.0

推薦状

 

http://www.w3.org/ -- 2001年10月16日 -- World Wide Web Consortium (W3C) は Extensible Stylesheet Language (XSL) 1.0 を W3C 勧告として公開いたしました。 これは XML 文書をどのように組版するかを指定する XML ベースの言語について、業界をまたがる合意が得られたことを示しています。 XSL は、構造化文書の変換を行なう XML 言語である XSL Transformations (XSLT) と連係して機能します。 W3C 勧告であるということは、本仕様が安定しており、 Web の相互運用性の確保に貢献し、また W3C 会員組織によって検討がなされ、 その幅広い採用が支持されたことを意味します。

XML 文書に構造化されたスタイル指定をもたらす XSL 1.0

文書中心の業界にとって、Extensible Markup Language (XML) は大変有望な文書フォーマットとなっていますが、 一方でいくつかの制約も含んでいました。 XML は構造化データにとって有効なフォーマットであることが証明されましたが、 専用の出版ツールでは一般的となっている高度な組版機能や構造変換はまだ提供していませんでした。

XML データおよび文書の変換を行なう XML 言語である XSLT 1.0 は1999年11月に W3C 勧告となっており、 すでに開発者コミュニティと商用製品の双方において幅広く利用されています。 XSL 1.0 は XSLT 1.0 に基づき、 XML データや文書がどのように組版されるべきかを記述する能力をユーザに提供します。 XSL 1.0 ではページ媒体に共通する脚注、ヘッダ、 段組その他の特徴を「フォーマッティングオブジェクト (FO)」として定義することによって実現しています。

デザイナは XSL 1.0 スタイルシートを用いて、 XML 文書の表示方法を指定することができます。 例えばその表示スタイルや割付け、ページ付けなどについて、様々な表示媒体、 例えばブラウザのウィンドウやパンフレット、 書籍などの上でどのように行なうかを指示できます。 XSL エンジンは XML 文書と XSL スタイルシートを受け取り、文書を表示します。 XSLT 1.0 により、例えば目次や相互参照、索引などの自動生成のように、 XML 文書の元の構造を大幅に変更することができ、XSL 1.0 によりフォーマッティングオブジェクトとプロパティを用いて複雑な文書の組版ができます。

XML 文書やデータの価値をプロフェッショナルな印刷機能で高める XSL 1.0

XSL 1.0 はページ媒体における組版に特化しているので、 プロフェッショナルな印刷能力と機能を XML 文書に適用することができます。 XSL 1.0 と XSLT は Web と印刷ベースの媒体での組版の要求を満たします。今や、 XML で文書やデータを格納し、どのようにそれらを組版し表示するかを指定し、 Web での表示と印刷メディア用の各バージョンを生成することができるのです。

CSS 技術を補完する XSL 1.0

Cascading Style Sheet (CSS) 言語の level 1 および level 2 は、HTML および XHTML 文書に適したスタイル言語として長い間認知されてきました。 CSSXML の組版指定にも用いることができ、構造変換が不要な場合には、 Web デザイナの要求に合致します。

W3CCSS および XSL ワーキンググループは、協力してお互いの成果が相互補完し合うよう努めてきました。 CSS のプロパティと CSS のフォーマッティングモデルを用いることで、 XSL ワーキンググループは両者の完全な互換性と相互運用性を確保しました。

業界の支持を獲得し、ユーザのテストを経た XSL

XSL の変換および組版双方の構成要素の開発には、 以下の業界を主導する組織や XML の専門家達が携わりました。 (アルファベット順に) Adobe, アンテナハウス, Arbortext, Bitstream, Enigma, IBM, James Clark, Microsoft, Oracle, RivCom, SoftQuad, Software AG, Sun Microsystems, University of Edinburgh, そして Xerox です。 数多くの組織が XSL を実装することを表明しており、それらはXSL 1.0 の推薦状に示されています。

現在進行中のさらなる開発作業

XSL および CSS ワーキンググループは、 すでにそれぞれの技術の改訂および改良に取り組んでいます。 XSL ワーキンググループは XSLT 2.0 および XPath 2.0 の初期の草案を公開しており、 CSS ワーキンググループは CSS level 3 のいくつかのモジュールおよびプロファイルの仕様策定を完了しました。

World Wide Web Consortium [W3C] について

W3C は、Web の発展と相互運用性を確保するための共通のプロトコルを開発することにより、 Web の可能性を最大限に引き出すべく設立されました。W3C は、 アメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学計算機科学研究所 (MIT/LCS)、 フランス国立情報処理自動化研究所 (INRIA)、及び日本の慶應義塾大学がホスト機関として共同運営にあたっている国際産業コンソーシアムです。 コンソーシアムにより提供されるサービスには、 開発者及び利用者のための World Wide Web に関する豊富な情報、 新技術を応用した様々なプロトタイプやサンプルアプリケーションの開発などが挙げられます。 現在までに、510を超える組織がコンソーシアムの会員となっています。 詳しくは http://www.w3.org/ をご参照下さい。

 

問い合わせ先 (アメリカ) --
Janet Daly, <janet@w3.org>, +1.617.253.5884 または +1.617.253.2613
問い合わせ先 (ヨーロッパ) --
Marie-Claire Forgue, <mcf@w3.org>, +33.492.38.75.94
問い合わせ先 (アジア) --
竹内 佐衣子, <saeko@w3.org>, +81.466.49.1170

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