[ 目次 ]
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この文書は,CSS,SVGおよびXSL-FOなどの技術で実現が求められる一般的な日本語組版の要件を記述したものです.この文書は,主としてJIS X 4051(日本語組版規則)に基づいていますが,一部,JIS X 4051に記載されていない事項にも言及しています.
この文書の位置づけについては,正式版である英語版を参照してください.
1 はじめに
1.1 このドキュメントの目的
1.2 このドキュメントの作成方法
1.3 このドキュメントの執筆方針
1.4 このドキュメントの構成
1.5 用語の参照その他
2 日本語組版の基本
2.1 日本語組版に使用する文字と配置の原則
2.1.1 日本語組版に使用する文字
2.1.2 漢字等,平仮名,片仮名
2.1.3 漢字及び仮名の配置の原則
2.2 日本語文書の基本となる組体裁
2.2.1 組体裁の設計
2.2.2 基本となる組体裁
2.2.3 基本となる組体裁の主な設計要素
2.2.4 基本版面の設計要素
2.2.5 基本版面と実際のページの設計例
2.3 組方向(縦組と横組)
2.3.1 日本語組版における組方向
2.3.2 縦組と横組の主な相違点
2.4 基本版面の設計
2.4.1 基本版面の設計手順
2.4.2 基本版面の設計の注意点
2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用
2.5.1 基本版面からはみ出す例
2.5.2 基本版面で設定した行位置の適用
2.5.3 基本版面で設定した文字位置の適用
2.6 柱とノンブル
2.6.1 柱及びノンブルの位置
2.6.2 柱及びノンブルの配置の原則
2.6.3 柱及びノンブルの配置方式
3 行の組版処理
3.1 約物などの組版処理
3.1.1 縦組と横組で異なる約物など
3.1.2 句読点や,括弧類などの基本的な配置方法
3.1.3 読点及び中点の例外的な配置方法
3.1.4 始め括弧類,終わり括弧類,読点類,句点類及び中点類が連続する場合の配置方法
3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法
3.1.6 区切り約物及びハイフン類の配置方法
3.1.7 行頭禁則
3.1.8 行末禁則
3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法
3.1.10 分割禁止
3.1.11 行の調整処理で字間を空ける処理に使用しない箇所
3.1.12 行の調整処理例
3.2 和欧文混植処理(縦中横処理を含む)
3.2.1 和文と欧文との混植
3.2.2 横組の和欧文混植に用いる文字
3.2.3 縦組の和欧文混植に用いる文字
3.2.4 全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の配置法
3.2.5 縦中横の処理
3.2.6 プロポーショナルな欧字を用いた和欧文混植処理
3.3 ルビと圏点処理
3.3.1 ルビの使用
3.3.2 ルビの付け方
3.3.3 ルビの文字サイズ
3.3.4 親文字のどちら側にルビを付けるか
3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置
3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置
3.3.7 熟語ルビの親文字に対する配置位置
3.3.8 ルビが親文字よりはみ出した場合の処理
3.3.9 圏点の処理
3.4 割注処理
3.4.1 割注の利用
3.4.2 割注の文字サイズと行間など
3.4.3 割注を本文の2行以上にわたって配置する処理
3.5 段落整形,そろえ及び段落末尾処理
3.5.1 段落先頭行の字下げ
3.5.2 字下げと字上げ
3.5.3 そろえの処理
3.5.4 段落末尾処理
3.6 タブ処理
3.6.1 タブ処理の利用
3.6.2 タブ処理で指定する配置位置にそろえる形式
3.6.3 タブ処理を行う対象の文字列の配置法
3.7 その他の行組版処理
3.7.1 添え字処理
3.7.2 振分け処理
3.7.3 字取り処理
3.7.4 等号類と演算記号の処理
3.8 行の調整処理
3.8.1 行の調整処理の必要性
3.8.2 詰める処理と空ける処理
3.8.3 詰める処理の優先順位
3.8.4 空ける処理の優先順位
3.9 文字クラスについて
3.9.1 文字・記号により振る舞い方は異なる
3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分ける
3.9.3 各文字クラスの配置方法
4 版面の構成方法
4.1 見出しの処理
4.2 注の処理
4.3 図版の処理
4.4 表の処理
A 文字クラス一覧
B 文字間の空き量
C 文字間での分割の可否
D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所
E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所
F 熟語ルビの配置方法
G 用語集
H 参考文献
I 変更記録
J 謝辞
すべての文化集団は,独自の言語,文字,書記システムを持つ.それゆえ,個々の書記システムをサイバースペースに移転することは,文化的資産の継承という意味で,情報通信技術にとって非常に重要な責務といえよう.
この責務を実現するための基礎的な作業として,このドキュメントでは,日本語という書記システムにおける組版上の問題点をまとめた.具体的な解決策を提示することではなく,要望事項の説明をすることにした.それは,実装レベルの問題を考える前提条件をまず明確にすることが重要であると考えたからある.
このドキュメントの作成は,W3C Japanese Layout Task Forceが行った.このタスクフォースは,次のようなメンバーで構成され,ユーザーコミュニティーからの要望と専門家による解決策を調和させるために様々な議論を行ってきた.
日本語組版の専門家(“JIS X 4051:日本語文書の組版方法”のエディターたち)
日本における国際化,標準化活動の専門家(マイクロソフト,アンテナハウス,ジャストシステムの社員)
また,このタスクフォースは,バイリンガルによるものとしても,画期的なものといえよう.ディスカッションは,日本語の組版を問題とすることから,主として日本語で行った.しかし,議事録とメーリングリストは英語のものを用意した.また,W3CのCSS,SVG,XSL,国際化コアなどのワーキンググループメンバーとの英語及び日本語によるフェイス・ツウ・フェイスの会議も開催した.
ドキュメントも日本語で準備し,これを英訳し,2つのドキュメントを公開することにした.用語についても,特殊な用語は極力避けるように努めた.英語の用語との対応についても,用語の定義内容を検討し,概念に対応できない部分を持つ場合は,日本語の用語はローマ字で表現し,今後の課題として残した.さらに,日本語組版を見慣れていない読者のために,要望事項の説明をわかりやすい英語と図表で行うように努力した.
日本語組版は,欧文組版と異なる事項がある.主に次の点で異なる.
原則として,日本語組版で使用する漢字等(cl-19),平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)の文字の外枠は,正方形にデザインされており,これを,隙間なく詰めて組んでいく.なお,“漢字等(cl-19)”,平仮名(cl-15)などと示すものは,文字クラス名である(文字クラスの詳細は3.9 文字クラスについて参照).
このドキュメントでは,このことを前提にして,主に日本語組版の特徴を次の方針で解説する.
日本語組版のあらゆる事項を対象とするのではなく,欧文組版と異なる事項を主に取り上げた.
日本語組版の表現された結果又は表現されるべき結果だけを問題とする.あくまで日本語組版として要求される事項を取り上げ,具体的にどのように処理するかは別の次元の問題と考えるからである.
日本語組版に関する日本工業規格(JIS)に“JIS X 4051(日本語文書の組版方法)”がある.これとの参照関係をできるだけ示すことを心掛けた.本文書では,記述をできる限り本質的で重要な事項に限定した.そのため,詳細な処理内容はJIS X 4051にゆずり,参照だけで示した箇所がある.JIS X 4051の記述のうち,本文書に記述がない部分は,特別な例外的な場合や,行組版についての具体的なアルゴリズム記述に限られる.なお,本文書では,JIS X 4051で規定されている内容だけではなく,それ以外で重要と思われる事項についても解説するようにした.したがって,本文書の内容を実装することで,日本の大部分の市場要求に応えることができる.
また,このドキュメントとJIS X 4051との関係でいえば,JIS X 4051の要点の解説あるいは要約,補足説明,それに関わる周辺情報の追加,JIS X 4051で規定していない事項の解説ということになる.したがって,基本的な事項を理解するためであれば,このドキュメントで十分であるが,細部にわたる例外的な内容を知るためにはJIS X 4051を参照する必要がある.
ある組版処理がどのような局面で使用されるかをできるだけ示すように心掛けた.
日本語組版に日常的に接していない読者のために,説明している事項の使用頻度について簡単に解説した.これは実際に調査した結果ではなく,執筆者の読書経験による判断である.これは日常的に日本語組版に接している読者にはある程度判断できることであるが,そうでない読者のために,ある程度の使用頻度情報を伝えるためである.したがって,組版処理事項の重要さをある程度判断するができるようにすることを主な目的とするので,情報の正確性を意図しているものではない.
例えば,“割注の使用頻度は多くないが,その該当用語が出てきた箇所に直接補足説明できることから,古典や翻訳書において人物・用語等の簡単な紹介に重要な役割を果たしている”のように説明し,これに対し,“ルビは,最近では新聞でも採用しており,多くのドキュメントで利用されている”のように示すことにする.
日本語組版に接していない読者を考慮し,できるだけ図解して示すようにした.また,例示も多くするように心掛けた.
組版処理と読みやすい組版設計の関係は別問題である.しかし,両者は不可分の関係があり,解説でも両者を同時に説明する事項もでてくる.しかし,できるだけ両者を区別して記述することを心掛けた.具体的な方法としては,読みやすい組版設計の解説は,できるだけ注記で述べるようにした.
このドキュメントの解説では,組版処理の対象を主に書籍とする.執筆者の経験がその点に最も深いこともあるが,日本語組版処理において質の面から書籍の組版が重要と考えるからである.量が多いというだけでなく,質の面から見ると,書籍組版は多くの問題点をもっている.書籍組版は,その処理内容が多様であり,これらについて最も古くから多くの人により問題点が考えられ,かつ指摘されてきた経緯がある.処理そのものについては,書籍の組版処理は むずかしく,また要求のレベルが高かったという点もある.また,書籍で考えられてきた事項の多くが,その他のドキュメントでも応用できる点が多いといえよう.
しかし,使用頻度という点でいえば,雑誌,マニュアル,Web上のドキュメント等の重要性は,書籍と変わらない.また,これらのドキュメントの組版処理では,書籍とは異なる事項も含んでいる.これらにおける問題点は,次の課題としたい.
このドキュメントは,次の3つの部分で構成されている.
1 はじめに
2 日本語組版の基本
3 行の組版処理
2 日本語組版の基本では,日本語組版で使用される文字の特徴,縦組と横組の相違点,基本版面の設計方法及びその適用方法などについて解説する.
3 行の組版処理では,漢字等(cl-19),平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)及び約物だけでなく文字に添えて行間に配置されるルビ処理及び欧文用文字(cl-27)を含む和欧文混植などの行の組版処理並びに行内での文字配置方法を解説する.
4 版面の構成方法では,見出し,注,図版,表などの構成方法及び配置方法を解説する予定である.
なお,日本語組版は,原則として全角のモノスペースの文字・記号を字間を空けずに(ベタ組にして)配置する.このことを前提にして本の基本となる版面(基本版面)を設計する.そのうえで実際のページでは,基本版面の設計に従い図版や文字・記号などを配置する.この基本版面の設計と,それに従いどのように図版や文字・記号などを配置するかを理解することは,日本語組版を理解する重要なポイントである.そこで,2 日本語組版の基本では,基本版面の設計とその適用方法について,詳細に解説した.特に,2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用では,次の3点について,基本版面で設計した事項のどこを厳守し,どのような例外がでるかについて,典型的な例を解説した.ここでの説明の目的は,日本語組版を理解してもらうためのものであり,各要素の詳細な解説は,3 行の組版処理と4 版面の構成方法で行うので,説明が一部では重なる部分もでてくる.
基本版面で決定した版面の全体のサイズ又は段組などその構造をできるだけ維持する.ただし,例外がある.
基本版面で決定した行の位置をできるだけ維持する.ただし,例外がある.
基本版面で決定した文字位置をできるだけ維持する.ただし,例外がある.
このドキュメントで使用している用語の定義は,附属書 G 用語集に掲げる.用語の表記,参照等は,次のように行った.“用語集”に掲げる用語への参照は,節項目の初出の箇所以外は,特に関連が深い箇所に限って行った.なお,英語版の対応用語については,対応する英語の用語がない,あるいは意味の近い用語があっても,その用語の使用により誤解を生む恐れがある用語は,ヘボン式のローマ字表記とした(ただし,b,m,pの前では“m”としないで,“n”とした).
また,“用語集”に掲げる用語については,日本における標準的な定義を示すことを考慮し,JIS Z 8125 又は JIS X 4051 に定義されている用語で,かつ,このドキュメントで使用する用語の意味と差異のないものは,そこに示されている定義を掲げた.
文字クラス名には,その後ろの括弧内に文字クラス番号を掲げた.それぞれの文字クラスに含まれる非漢字の一覧は,附属書 A 文字クラス一覧に掲げた.個々の文字については,その後ろにISO/IEC 10646(UCS)の名称を掲げた.
このドキュメントでよく参照しているJIS X 4051の名称は,以下である.
JIS X 4051 : 2004 日本語文書の組版方法(Formatting rules for Japanese documents)
JIS X 4051 は,日本規格協会(http://www.jsa.or.jp/)から入手できる(PDFデータの頒布はしていない).ただし,日本工業標準調査会(http://www.jisc.go.jp/)で,この規格を検索することにより,PDFの閲覧が可能である(閲覧のみに限られる).
日本語組版に使用する和文文字では,主に漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)を使用する([図1]参照).

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注1) |
日本語組版には,漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)以外に,多くの約物類を使用する([図2]参照).そのほかに,アラビア数字,ラテン文字,ギリシャ文字などの欧文用文字(cl-27)を混用する場合がある.このドキュメントでは,日本語組版で使用する文字について組版上の振る舞いから文字クラスとして分類し,解説する. ![]() [図2]: 日本語組版に使用する約物類の例 |
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注2) |
このドキュメントにおける文字クラスの詳細は,3.9 文字クラスについてで解説する.また,附属書 B 文字間の空き量に各文字クラスに含まれる文字・記号とISO/IEC 10646(UCS)のAnnex Aで規定されている“基本日本文字集合”(UCSのコレクション285)及び“拡張非漢字集合”(UCSのコレクション286)に含まれる非漢字との対応を示す. |
漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,正方形の文字の外枠をもっており,その文字の外枠の天地左右中央に,文字の外枠よりやや小さくした字面をもっている(逆にいえば,字面の上下左右と文字の外枠との間には,字面により大きさは異なるが,若干の空白をもっている).文字サイズは,この文字の外枠のサイズで示す([図3]参照).なお,字幅は,文字を配列する方向(字詰め方向)の文字の外枠の大きさをいい,横組では文字の幅となるが,縦組では文字の高さとなる([図3]参照).漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の外枠は正方形なので,その字幅は全角となる.

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注1) |
小書きの仮名(cl-11)(ぁぃぅァィゥなど)は,縦組では文字の外枠の天地中央で右寄り,横組では文字の外枠の左右中央で下寄りに字面を配置する([図4]参照).また,約物などでは,文字の外枠の天地左右中央に配置しない例がある. ![]() [図4]: 小書きの仮名と文字の外枠 |
漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,行に文字を配置していく際には,原則として,文字の外枠を密着させて配置するベタ組にする([図5]参照).

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注1) |
活字組版の時代から漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の設計は,縦組又は横組にした場合でも読みやすく,また,ベタ組とした場合に読みやすいように設計されていた.ただし,活字組版では,文字サイズ別に何段階かに分けて原図(母型の元になるもの)を作成していた.しかし,今日では,同一の原図から単純に拡大・縮小して使用するので,大きな文字サイズにした際には,字間の調整が必要になる場合もでてきた.(なお,小さい文字サイズにする場合,そのまま縮小すると,解像度によっては文字の線幅にバラツキがでる.そこで各文字ごとに線幅の補正情報(ヒントデータ)をもたせ,出力品質の維持がはかられている.) | ||||
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注2) |
次のようにベタ組にしない方法も,印刷物の内容によっては採用されている.
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基本となる組体裁は,書籍では,1パターンであることが多いが,雑誌では一般に数パターンを作成する.
書籍では,1パターンといっても,後述するように,目次などは基本となる組体裁を元に設計をしなおす.また,索引は,基本となる組体裁とは異なる設計になる例が多く,縦組の書籍でも,索引は横組とし,段組とする例が多い.この場合でも,基本となる組体裁で設計した版面サイズと索引の版面サイズが近似するように設計する.
雑誌は,性格の異なる記事の集合である.そこで記事内容により,ある部分は9ポイントの3段組,ある部分は8ポイントの4段組と,記事内容により組体裁を変えている例が多い.

基本となる組体裁の主な設計要素としては,次がある(縦組の例を[図11]に示す).

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注1) |
基本版面を決定することは,単にページに長方形の領域を設定するだけではなく,その領域に論理的な格子を設定し,文字や見出し,図版などを配置する基準としているように思われるかもしれない.しかし,一旦基本版面を決定したあとは,文字をそのような格子に沿って配置する必要はない.基本版面で決定された論理的な行の位置を保持しようとする強い重力のような力は働いている.しかし,文字の行への配置に際しては,格子の存在を考慮する必要は一切ない.唯一の力は,行頭と行末を基本版面の天と地に合せようとするものだけである. 日本語組版と基本版面の基本的概念を理解するためには,格子モデルよりも,大きさが基本版面の1行に相当する,いわばスリットモデルをイメージした方が理解が容易であろう. |
本の基本として設計される版面体裁が基本版面である.基本版面の設計要素としては,次がある([図13]参照).
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注1) |
基本版面で設計した各要素が,実際のページでどのように適用されるかは日本語組版の特徴を理解するための重要なポイントである.そこで,その詳細は後述する. |
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注2) |
基本版面の指定等については,JIS X 4051の7.5に規定されている. |
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注3) |
仕上りサイズ別の基本版面の設計例(柱及びノンブルの設計例も含く)及び組版例が,JIS X 4051の附属書3及び附属書4に掲げられているので参考になる. |

基本となる組体裁を設計し,それを基準に文書の実際のページにおける各要素の配置設計を行うが,その例をいくつか示しておく(なお,この点を含め,基本版面の設計要素が各ページでどのように適用されるかについては2.5 基本版面の設計要素の各ページに対する適用で解説する).
見出しを配置する領域と位置
見出しを配置する領域の行送り方向のサイズは,基本版面で設定した行の位置を元に,それの何行分を用いるかという方法で設計する(この処理方法については,JIS X 4051の8.3.3のd)に規定されている).見出しの字詰め方向の字下げは,基本版面で設定した文字位置を基準に,その何字分を下げるかという方法で一般に設計する.[図14]の例は,見出しを基本版面で設定した行の位置の3行分の中央に配置し,基本版面で設定した文字サイズの4字分下がった位置に配置している.

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注1) |
見出しの種類や構成,その配置方法等についての詳細は,次の版の4.1 見出しの処理で解説する予定である. |
配置する図版のサイズ
横組の段組,例えば2段組に図版を配置する場合,図版の左右サイズは,できるだけ基本版面で設計した1段の左右サイズ又は基本版面の左右サイズを基準に設計し,そのいずれかのサイズで配置できるときは,そのように決める([図15]参照).また,その位置は,多くは版面の天又は地にそろえて配置する([図15]参照).

縦組でも,段組にする場合は,例えば,3段組の図版の天地サイズは,できるだけ基本版面で設計した1段若しくは2段の天地サイズ,又は基本版面の天地サイズを基準に設計し,そのいずれかのサイズで配置できるときは,そのように決める([図16]参照).また,その位置は,多くは版面の天又は地にそろえて配置する([図16]参照).

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注1) |
図版の配置方法についての詳細は,本文書の将来の版で解説する予定である. |
目次の版面サイズ
書籍の目次の版面サイズは,基本版面のサイズを基準に設計する.例えば,縦組の目次では,左右の行送り方向のサイズは基本版面のサイズと同じにし,天地の字詰め方向のサイズは,やや小さくする例が多い([図17]参照).

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注1) |
基本版面と異なる版面にした場合の柱及びノンブルの位置については,2.6.2 柱及びノンブルの配置の原則で解説する([図51]参照). |
日本語組版における組方向は,縦組(縦書き)と横組(横書き)がある.
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注1) |
日本語組版に使用する漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)は,原則として正方形の文字なので,活字組版の時代から,縦組・横組共用の印刷用文字の配置方向を変えるだけで,縦組と横組の組版が可能であった([図18]参照).なお,横組専用の活字の設計も一部で行われた例があるが,あまり普及しなかった. ![]() [図18]: 縦組と横組(矢印は文字を読んでいく順序を示す) |
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注2) |
縦組と横組の組版されたページ数を調査したデータはほとんどないが,日本における縦組と横組の本の刊行点数は,ほぼ同じくらいと予想される. |
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注3) |
公用文は横組が推奨され,教科書等では特別な科目を除き,多くが横組であり,また,携帯小説の読者も増えており,今後は横組が増えていくと予想される.しかし,大部数の新聞のすべては縦組であり,一般の読者を対象とする発行部数の多い雑誌もほとんど縦組である.また,書籍でも読者の多い小説などでは,ほとんどが縦組である(小説は縦組でないと読めないという読者もいる).したがって,日本語組版において,縦組が重要であるということは,当分は変わらないと予想される. |
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注4) |
1つの印刷物の中では,原則として縦組と横組のどちらか一方の組方向で組版するが,縦組の書籍の場合は,横組にして柱を配置するなどして,部分的に横組が混用される場合も多い([図19]参照).例えば,ページ内に配置する表及びキャプション,図版のキャプション,柱,ノンブルなど. ![]() [図19]: 縦組の本における横組の混用例 |
縦組と横組の主な相違点としては,次がある.
文字,行,段及びページの配置,並びに綴じの方向は,次のようになる.
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注1) |
縦組と横組における文字,行,及び段の配置方向は,JIS X 4051の7.4.4に規定されている. |
文中に挿入される英数字の向きは,次のようになる.
縦組の場合は,次の3つの配置方法がある.
和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する.主に1文字の英数字,大文字の頭字語([図24]参照)など.

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注1) |
和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する場合に使用する英数字は,活字組版時代から固有の字幅を持つ欧文組版用の文字(プロポーショナルな文字)ではなく,全角でデザインされたモノスペースの欧字や数字を用いていた. |
文字を時計回りに90度回転し,配置する.主に英字の単語,文など([図25]参照).

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注1) |
[図25]において“editor”の文字の外枠の前後に隙間がある.この隙間は,和文と欧文を混ぜて配置する場合の必要な処理であり,詳細は後述する. |
正常な向きのまま,横組にする(縦中横,[図26]参照).主に2桁の数字の場合などで利用されている(縦中横の処理は,JIS X 4051の4.8に規定されている).

横組の場合は,正常な向きで配置する.
表,図版などを,サイズの関係から時計回り又は反時計回りに90度回転して配置する場合,次のようにする(この処理は,JIS X 4051の7.3に規定されている).
改丁・改ページなどの直前ページにおいて,段組の行がページの途中で終わる場合は,次のようにする(改丁・改ページの処理は,JIS X 4051の8.1.1に規定されている).
日本語組版では,正方形の文字の外枠をベタ組にすることから,まず基本版面のサイズを設計し,そのうえで,仕上りサイズに対する基本版面の位置を決めている.そこで,基本版面は,次の手順で設定する([図31]参照).
基本版面のサイズを決める.
仕上りサイズに対する基本版面の配置位置を決める.
基本版面の配置位置の指定方法には,次がある.([図32]参照)

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注1) |
一般には,基本版面を仕上りサイズの天地左右中央に配置する例が多い.つまり,デフォルトは仕上りサイズの天地左右中央であり,基本版面のサイズによっては,天地中央よりやや上げる・下げる,又は左右に移動させるなどの操作を行う. |
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注2) |
仕上りサイズと四方のマージンを設定することにより基本版面のサイズを決める方法は,日本語組版では,一般に行わない.この方法でしか設定できない場合は,あらかじめ基本版面のサイズと,仕上りサイズに対する基本版面の配置から四方のマージンを計算しておき,設定することになる. |
基本版面は,次のような事項を考慮し設計する(以下の説明は処理内容というよりは,どのように設計するかという問題についての解説である.なお,基本版面の指定については,JIS X 4051の7.4.1に規定がある).
仕上りサイズ及び余白を考慮して決定する.一般には,仕上りサイズと基本版面のサイズがほぼ相似形になるように決める.
大人を読者対象とした本の場合の文字サイズは,一般に9ポイント(≒3.2mm)が多い.辞書など特別な本を除き,最低でも8ポイント(≒2.8mm)である.
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注1) |
欧文の場合,10ポイント(≒3.5mm)又は12ポイント(≒4.2mm)がよく使用されている.これは和文文字と欧文文字との文字設計の違いによる. |
1行の行長は,文字サイズの整数倍に設定する([図33]参照).

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注1) |
これは,2つの理由による.この2つを満足させるために,行長は,文字サイズの整数倍に設定する必要がある.
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注2) |
1行の行長(字詰め数)は,縦組の場合,最大で52字くらい,横組では最大で40字くらいにする.仕上りサイズの関係で,1行の行長がこれ以上になる場合は,段組にして,1行の行長を短くすることが望ましい. |
行と行の間のアキ(行間)は,特別な場合を除き,一定の値を確保する.また,各行の行の位置は,できるだけそろえるようにする.そこで,一般に基本版面の行送り方向のサイズは,行数と行間で設定する.
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注1) |
日本語組版では,行間にルビ・圏点・傍線・下線などを配置する例がある.このようなものを配置した場合でも,行間は一定にし,変更しない([図34]参照).本文中に注と参照するための合印を行間に配置する方法があるが,この場合も同様に扱う.これらの要素が配置される文書では,基本版面の設計段階で,これらの要素との関連で,行間の大きさをどの程度にするか検討することが望ましい.なお,ルビなどの配置法そのものについては,3 行の組版処理で解説する. ![]() [図34]: 行間にルビなどを配置した例 | ||||||||||||||||
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注2) |
割注は,基本版面で設定した行送り方向の行の幅(基本版面で設定した文字サイズ)よりはみ出して配置する.この場合でも,割注の入らない部分の行間を一定にし,割注のある箇所は狭くなるようにする([図35]参照).したがって,割注が入る場合は,行間をある程度大きくしておく必要がある.この他に,縦中横,上付き・下付きの添え字などについても,行送り方向の行の幅よりはみ出して配置する場合は,同様に扱う.なお,割注などの配置法そのものについては,3 行の組版処理で解説する. ![]() [図35]: 割注が入った場合の行間の処理例 | ||||||||||||||||
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注3) |
基本版面の行間は,基本版面の文字サイズの二分アキ以上,全角アキ以下の範囲とすることが多い.行長が短い場合は,二分アキでもよい.35字を超えるような行長では,全角アキか,それよりやや詰めた行間にするのがよい. | ||||||||||||||||
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注4) |
古典の注釈本などで,行間にルビやその他の要素を数多く配置する場合などを除き,行間を全角アキ以上にすることはない.全角アキ以上にしたからといって,読みやすくなるわけではない. | ||||||||||||||||
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注5) |
欧文の組版の行間は,文字サイズの三分アキ又はそれ以下とする場合も多い.これと比較すると日本語組版の行間は大きくなる.これも,和文文字と欧文文字との文字設計の違いによる. | ||||||||||||||||
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注6) |
基本版面を指定する方法には,行間にかえ,行送りで設定する方法もある.行送りは,隣接する行同士の基準点から基準点までの距離である([図36]参照).基準点は,処理系により異なるが,縦組の場合は左右中央,横組の場合は天地中央とする例が多い.配置する文字が全部同じサイズの場合は,以下の関係がある. ![]() [図36]: 基本版面を行送りで指定する方法 以上のように設定した基本版面のサイズは,次のように計算できる.
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それぞれのページに配置する各要素は,基本版面で設定した版面の内側に配置する.しかし,次のような例外がある.
版面又は段の先頭に配置する行の右側(縦組)又は上側(横組)にルビ,傍線,圏点などを付ける場合は,版面の領域の外側に接して配置する([図37]参照).版面の末尾に配置する行の左側(縦組)又は下側(横組)にルビ,下線などを付ける場合は,版面の領域の外側に接して配置する.次項を含め,このことは基本版面で設定した行の位置を確保するためである.本文中に注と参照するための合印を行間に配置する方法があるが,この場合も同様に扱う.

版面の先頭又は末尾に配置する行に基本版面で設定した行送り方向の行の幅(基本版面で設定した文字サイズ)よりはみ出して配置する要素がある場合は,基本版面で設定した行送り方向の行の幅よりはみ出して配置する部分を,版面の領域の外側にはみ出して配置する(前項とこの項の処理は,JIS X 4051の12.1.1に規定されている).例えば,縦中横の設定を行った文字列の横幅が基本版面で設定した文字サイズより大きくなる場合などである.この他に,割注,上付き・下付きの添え字なども同様な扱いとする.
ぶら下げ組とよばれる処理をした場合は,行頭禁則の処理を必要とする句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)に限り,行末の版面の領域の外側に接して配置する([図38]参照).なお,ぶら下げ組についてはJIS X 4051に規定されていないが,同規格の解説8.1)c)に説明がある.

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注1) |
ぶら下げ組は,字間による行の調整処理を少なくする方法である. |
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注2) |
ぶら下げ組を採用している書籍は多い. |
図版や表を各ページに配置する場合,一般に基本版面で設定した範囲内に配置する.しかし,配置する図版や表によっては,基本版面で設定した範囲をはみ出して配置する場合もある.
その他,図版のキャプションを段の領域の外側,段間に配置する方法も雑誌などでは行われている(この配置方法は体裁がよくないという意見もある).
各ページにおける行の配置位置は,基本版面で設定した行の位置に従うのが原則である.前掲した図([図34])のようにルビや圏点が付いた場合だけでなく,例えば,次の[図40]に示したように,行中の一部として基本版面で設定した文字サイズより小さな文字が入る場合でも,基本版面で設定した行の位置を基準に配置し,それに後続する行も基本版面で設定した行の位置にくるようにする.

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注1) |
括弧書きの文字を小さくするのは,その部分が補足的な説明ということからである.ただし,その扱い方としては,次の3つの方式がある.限定した箇所のみ文字を小さくする方法が最もよく利用されている.
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ただし,行の配置位置については,次のような例外がある.
横組で,図版や表の左右にテキストを配置しない方法とした場合,1ページに2つ以上の図版や表が挿入されたときは,基本版面で設定した行の位置からずれることがある([図41]参照).ただし,基本版面で設定した行の位置に配置する方法もある([図42]参照).前者の方法は,図版や表の前後のアキをできるだけ均一にするという考え方による(この方法を採用している書籍が多い).この処理方法については,JIS X 4051の10.3.2のd)に規定がある.


段落間に挿入される後注及び横組でページの下端に挿入される脚注は,基本版面で設定した文字サイズよりは小さくする.これに伴い行間も狭くするので,基本版面で設定した行の位置とはそろわない.例えば,縦組において,段落の間に入る後注の配置位置の例を[図43]に示す.なお,後注の組版処理については,JIS X 4051の9.3,脚注は9.4に規定されている.

見出しは,前述したように必ずしも基本版面で設定した行の位置とはそろわないことがある.しかし,その行送り方向に、占める領域は,基本版面で設定した行を基準に設計する([図14]参照).
各行に配置する文字の位置は,基本版面で設定したベタ組とした文字の配置位置に従うのが原則である.しかし,前掲したいくつかの図でも基本版面で設定した文字の位置に従っていない例がある.こうした事例は多いが,以下では,典型的な例をいくつか示す(詳細は3 行の組版処理で解説する).
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注1) |
基本版面で設定した文字サイズのベタ組にしない箇所がある場合,その行の行頭から行末までの長さが,基本版面として設定した行長にならないケースも発生する.しかし,1行の行長に満たない段落の最終行を除き,それ以外の行の行頭から行末までの長さは,基本版面として設定した行長にそろえるのが原則である.そこで,行長をそろえる処理が必要になる.この処理方法については,3.8 行の調整処理で解説する. |
行中の一部として基本版面で設定した9ポより小さい文字が挿入される[図40]の場合である.この場合は,原則として,基本版面で設定した9ポの部分は9ポの文字の外枠に従いベタ組にするとともに,小さくした8ポの部分は,小さくした8ポの文字の外枠に従いベタ組にする.
行中にプロポーショナルの欧字を[図25]のように,文字を時計回りに90度回転して配置する場合は,プロポーショナルの欧字は,その字幅に応じて配置するので,基本版面で設定した文字位置とはそろわなくなる([図44]参照).欧字の後ろに連続する和文の配置位置もずれてくる.

改行した行の先頭(改行行頭)や段落の2行目以下の行頭(折り返し行頭)に配置する始め括弧類(cl-01)の配置方法は,いくつかある(詳細は3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法で解説する).改行行頭の字下げを全角アキとする場合,又は折り返し行頭にアキをとらない配置法である天付きとする場合は,[図45]のように2字目以下の文字は,基本版面で設定した文字位置とはそろわなくなる.しかし,行長をそろえる調整処理を行っているので,行末の文字は,基本版面で設定した文字位置にそろっている.

3 行の組版処理で解説するように句点類(cl-06),読点類(cl-07),始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)の字幅は,半角であるが,これらの約物が漢字等(cl-19),片仮名(cl-16),平仮名(cl-15)と連続する場合は,原則として,それぞれの約物の前又は後ろに二分アキをとることで,結果として全角というサイズにする.しかし,句点類(cl-06),読点類(cl-07),始め括弧類(cl-01)及び/又は終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,二分アキをとらない箇所があり,このケースでは基本版面で設定した文字位置にそろわないことになる([図46]参照).これは,見た目の体裁をよくするためである.

3 行の組版処理で解説するように終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06),読点類(cl-07)を行頭に配置してはならないという規則(行頭禁則という),並びに始め括弧類(cl-01)を行末に配置してはならないという規則(行末禁則)がある.これらが行頭又は行末にくる場合は,なんらかの調整が必要になる.その調整処理のために基本版面で設定した文字位置にそろわない場合がでてくる.

縦組の書籍における両柱方式(2.6.3 柱及びノンブルの配置方式参照)による柱及びノンブルの代表的配置位置例を[図48]に示す.

横組の書籍における両柱方式(2.6.3 柱及びノンブルの配置方式参照)による柱及び ノンブルの代表的な配置位置例を[図49]に示す.

柱及びノンブルの位置は,一般に仕上りサイズに対する絶対的な位置関係ではなく,基本版面との相対的な位置関係で設定する(柱の配置については,JIS X 4051の7.6.4に,ノンブルの配置については,JIS X 4051の7.5.4に規定がある).
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例) | |
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基本版面との左右方向のアキ(入りともいう)は9ポイント(9ポアキ) |

柱及びノンブルの基本版面との位置関係では,次のような点に注意する.
縦組の書籍においてノンブル又は柱を横組にして配置する場合は,基本版面との上下方向の最低の空き量を,基本版面の文字サイズの全角アキとする.横組の書籍の場合は,同じ組方向となるので,基本版面の文字サイズよりやや大きくする.
縦組の書籍又は横組の書籍において,ノンブル又は柱を横組にして配置する場合は,左ページでは,基本版面の左端の延長線にノンブル又は柱の先頭をそろえて配置するか,基本版面の左端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ右に寄せた位置に配置する.右ページでは,基本版面の右端の延長線にノンブル又は柱の末尾をそろえて配置するか,基本版面の右端の延長線から基本版面の文字サイズの全角アキだけ左に寄せた位置にノンブル又は柱の末尾をそろえて配置する.
縦組の書籍又は横組の書籍において,同一位置にノンブル及び柱を横組にして並べて配置する場合は,ノンブルと柱との空き量を柱に使用する文字サイズの2倍アキ又は1.5倍アキとする.また,柱とノンブルの位置は,左ページではノンブルを左側に,柱を右側に配置し,右ページではノンブルを右側に,柱を左側に配置する.この場合のノンブルの左右位置は,上記bに従う.
縦組の書籍において,ノンブル及び柱を小口側に縦組にして配置する場合([図48]の(e)参照)は,基本版面との左右方向の最低の空き量を,基本版面の行間とする.天から基本版面の文字サイズで4倍くらい下げた位置に柱の先頭をそろえて配置し,地から基本版面の文字サイズで5倍くらい上げた位置にノンブルの末尾をそろえて配置する.
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注1) |
ノンブルを縦組で掲げる場合は,一般に漢数字(一二三四五六七八九〇)を用い,横組で掲げる場合は,一般にアラビア数字を用いる.また,前付の部分を別ノンブルにした場合は,横組で掲げるノンブルは,一般にローマ数字の小文字を用いる. |
柱及びノンブルは,1冊の本の中では,同じ位置に配置する.
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注1) |
目次,索引などの文字を配置する領域が,基本版面のサイズより小さくなる場合でも,仕上りサイズに対する柱及びノンブルの位置は同じである.したがって,目次,索引などの文字を配置する領域が基本版面のサイズより小さくなった分だけ,目次,索引などの文字を配置する領域と,柱及びノンブルとの空き量は変化する.次に示す[図51]は,[図17]で示した基本版面より小さくした目次の版面と柱及びノンブルとの位置関係を示したものであり,[図52]は,基本版面より左右方向で各4ポイント小さくしただけでなく,上下方向でも各5ポイント小さくした索引の版面と柱の位置関係を示したものである. ![]() [図51]: 基本版面より小さくなった目次の版面と柱及びノンブルとの位置関係 ![]() [図52]: 基本版面より小さくなった索引の版面と柱との位置関係 |
ノンブルは,紙葉の表面を“1”として開始するので,縦組の書籍の見開きにおいては,右ページは偶数ページ,左ページは奇数ページとなり([図53]参照),横組の書籍の見開きにおいては,左ページは偶数ページ,右ページは奇数ページとなる([図54]参照).


柱には,両柱方式([図55]参照)と片柱方式([図56]参照)とがある(柱の掲げ方についてはJIS X 4051の7.6.2に,ノンブルの掲げ方については,7.5.2に規定がある).


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注1) |
柱は,原則として各ページに1つだけ配置するが,辞典などでは,各ページに内容を示す柱を複数配置する場合もある. |
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注2) |
ノンブルも原則として各ページに1つだけ配置するが,次のようなケースでは各ページに複数を配置する場合もある. |
両柱方式では,偶数ページに章などのアウトラインレベルの高い見出し又は書名を掲げ,奇数ページには,偶数ページに掲げた書名又は見出しよりアウトラインレベルの低い節などの見出しを掲げる.ただし,目次などアウトラインレベルの異なる見出しのない部分では,偶数ページと奇数ページに同じ柱を掲げる.
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注1) |
柱に何を掲げるかは,その本の内容による.読者が各ページに何が書かれているかを検索する,又は現在説明されている内容を確認することが主な目的である.その点では書名を掲げるのはあまり意味があることではない.3つのランクの見出しがあった場合は,最も大きな見出しと,その次にランクする見出しを掲げるというのが,最も普通な方法であろう. |
片柱方式では,いずれかのレベルの見出しを掲げる.
柱は,原則として見出しと同じ内容を掲げるが,次のような例外がある.
縦組の書籍において見出しを横組の柱にして掲げる場合,数字表記などを横組の表記法に変更する(2.3.2 縦組と横組の主な相違点参照).
見出しの字数が多い場合,文章を修正し,字数を少なくする.あまり字数の多い柱を掲げるのは体裁がよくないからである.
論文集などでは,著者名を見出しの後ろに括弧類などでくくって示す.
柱及びノンブルの組方向は,原則として基本版面の組方向と同じにするが,縦組の書籍における柱・ノンブルの組方向は,横組とする場合が多い.
柱は,原則として片柱方式の場合はすべての奇数ページ,両柱方式の場合は全ページに掲げるが,次のようなページでは表示しない.これは体裁の問題からである.
ノンブルは,原則として全ページに掲げるが,次のようなページでは表示しない.これは体裁の問題からである.
ノンブルを表示しないページ
ノンブルの配置領域が,図版などと重なったページ
ノンブルを表示しなくてもよいページ
中扉及び半扉
横書きの書籍においてノンブルを横組にして天側の余白に配置した場合で,改丁・改ページ等で見出しが始まるページ(この場合,ノンブルを地の中央に移動して表示する方法もある)
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注1) |
ページはあるが,そのページを数えない場合には,次のような例がある.
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ノンブルは,1冊の本を通して数字を連続させる方法(通しノンブルという)と,前付や後付部分を別に1から数字を開始してノンブルを付ける方法(別ノンブルという)とがある.また,マニュアル等では,章別に1から数字を開始する方法もある(この場合は,1から開始した数字の前に章名を示す接頭辞を付けることが多い).
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注1) |
前付と本文を別ノンブルとする場合は,それぞれを1から数字を開始してノンブルを付ける.この場合,前付部分は,本文と区別するためにローマ数字の小文字を使用する例が多い. |
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注2) |
縦組の書籍で横組の索引を付けた場合は,次のような方法がある.
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縦組と横組で異なる約物などを使用する例がある.主な例を次に示す.(なお,以下のドキュメントでは,約物を含む文字・記号について,その組版上の振る舞いで分類し,文字クラスとしてグループに分けて扱う.用語の後ろの括弧内に“(cl-01)”などと示すものは,その文字クラスの番号である.文字クラスの詳細は3.9 文字クラスについてで解説する.)
縦組では,句点類(cl-06)には,句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を,読点類(cl-07)には読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)を使用する.
横組で使用する句点類(cl-06)と読点類(cl-07)の組合せには,次の3つの方式がある.
コンマ[,] (COMMA)とピリオド[.] (FULL STOP)を使用する([図57]参照).

コンマ[,] (COMMA)と句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を使用する([図58]参照).

読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)と句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)を使用する([図59]参照).

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注1) |
横組では,欧文が混用される場合も多い.そこで,欧文の句読点であるコンマとピリオドとそろえるとしたのがiの方式である.理工学書でよく利用されている方式である.iiは,iのピリオド[.] (FULL STOP)が和文とのバランスが悪く,小さいということから句点[。] (IDEOGRAPHIC FULL STOP)に変えた方法であり,日本の公用文で採用されている方式である(かつては公用文でもコンマ[,] (COMMA)とピリオド[.] (FULL STOP)を使用したこともある). |
かぎ括弧(始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)とクォーテーションマーク(左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK)並びに左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)
縦組では,始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)を用いる([図60]参照).

横組では,始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)に替えて左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK),又は左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)を用いる方法がある([図61]参照).

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注1) |
かぎ括弧(始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET))を横組で用いると,特に終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)の体裁がよくないからであるが,最近は,かぎ括弧の使用が増えているようである. |
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注2) |
ダブルクォーテーションマークに似た括弧類にダブルミニュート(終わりダブルミニュート[〟] (LOW DOUBLE PRIME QUOTATION MARK)及び始めダブルミニュート[〝] (REVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK))がある([図62]参照).これは,縦組専用の括弧類であり,横組では使用しない. ![]() [図62]: 終わりダブルミニュート及び始めダブルミニュートを使用した例 |
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注3) |
左ダブルクォーテーションマーク[“] (LEFT DOUBLE QUOTATION MARK)及び右ダブルクォーテーションマーク[”] (RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK)は,横組専用の括弧類であり,縦組では使用しない.また,左シングルクォーテーションマーク[‘] (LEFT SINGLE QUOTATION MARK)及び右シングルクォーテーションマーク[’] (RIGHT SINGLE QUOTATION MARK)も横組専用の括弧類であり,縦組では使用しない.ただし,縦組において欧文用文字(cl-27)などを時計回りに90度回転させて配置する場合に使用する例がある. |
ブラケット(始め大括弧[[] (LEFT SQUARE BRACKET)及び終わり大括弧[]] (RIGHT SQUARE BRACKET))ときっこう(始めきっこう括弧[〔] (LEFT TORTOISE SHELL BRACKET)及び終わりきっこう括弧[〕] (RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET))
ブラケット([ ])を縦組用に変形したものがきっこう(〔 〕)である.したがって,特別な場合を除き,横組ではブラケットを使用する.
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注1) |
句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)は,縦組用と横組用では,文字の外枠に対する字面の配置位置が異なる.始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)及びハイフン類(cl-03)は,縦組用と横組用で字面の向きを変更する.その他,小書きの仮名(cl-11)は,前述したように文字の外枠に対する字面の位置が縦組用と横組用では異なる.また,長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)は,字形の向きを変更するだけではなく,字形そのものも変更している.横組用の長音記号は,縦組用の長音記号を単純に反時計回りに90度回転したものではない([図63]参照). |

約物などを行に配置する場合の基本的な配置は,次のようにする.
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注1) |
約物を含め,その他の文字・記号を行頭及び行末に配置する方法,並びに隣接する文字の間隔の原則的な処理方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量に示す. |
読点類(cl-07),句点類(cl-06),始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)及び中点類(cl-05)の字幅は,半角であるが,これらの約物が漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)と連続する場合は,原則として,それぞれの約物の前又は後ろ(中点類(cl-05)は,その前及び後ろ)に一定のアキをとることで,結果として全角というサイズになる([図64]参照).漢字等(cl-19),平仮名(cl-15),及び片仮名(cl-16)の全角というサイズとそろえるとともに,これらの約物の前及び/又は後ろにアキをとることにより,文章の区切りを示すためである.行中での句点類(cl-06)の後ろのアキを除いて,原則としたアキは,行の調整処理における詰める場合の対象とし,結果的に0となることもある(行の調整処理については3.8 行の調整処理を参照).
読点類(cl-07)では,原則として後ろを二分アキにする.
句点類(cl-06)では,行中では後ろを二分アキにし,行末では後ろを原則として二分アキにする.
始め括弧類(cl-01)では,原則として前を二分アキにする.
終わり括弧類(cl-02)では,原則として後ろを二分アキにする.
中点類(cl-05)では,原則として前及び後ろを四分アキにする.


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注1) |
各フォントがもっている約物がどのような字幅を持っているかは問題としない.結果として,ここで説明した配置方法になればよい.例えば,始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の字幅を全角として扱う場合,終わり括弧類(cl-02)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続するときは,その字間にマイナス二分スペースを挿入すると考えてもよい(マイナスの二分又は四分のスペースを用意している処理系もある).なお,活字組版においても,二分のアキを調整するために,半角のボディ+二分のスペースという方法が一般的であった.そのために原稿に従って活字を集める作業である文選では句読点や括弧類は拾わず,ページの体裁にする植字の際に約物を拾っていた.その後,モノタイプの利用が進み,全角サイズのボディの約物も利用されるようになり,全角と半角の約物が混用されてきた. |
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注2) |
始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)のうち,始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)並びに始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (LEFT ANGLE BRACKET)は,補足説明等に利用され,他の始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)と扱いがやや異なる.このようなことから,始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)並びに始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (LEFT ANGLE BRACKET)については,その前又は後ろの二分アキを確保しないで,ベタ組とする方針で処理する方法もある([図65]参照). |

次のような場合は,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろ及び中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後のアキをとらないことを原則とする.これは体裁上からの処理である.
縦組において漢数字の位取りを示す読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろはベタ組にする([図66]の右側).

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注1) |
縦組において漢数字で概略の数を示す場合も,体裁の面から読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)の後ろはベタ組にすることが望ましい([図67]の右側). ![]() [図67]: 漢数字で概略の数を示す読点の配置例 |
漢数字の小数点を示す中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後はベタ組にする([図68]の右側).なお,横組において,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を単位記号中の文字(cl-25)として単位記号の中で使用する場合,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を連数字中の文字(cl-24)の中で使用する場合及び欧文用文字(cl-27)を用いた数式・化学式の中で使用する場合は,[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後はベタ組にする.

始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02),読点類(cl-07),句点類(cl-06)及び中点類(cl-05)が連続する場合は,次のようにする([図69]参照).これは体裁上からの処理である.なお,行中における句点類(cl-06)の後ろの二分アキを除外して,行末における句点類(cl-06)の後ろの二分アキを含めて原則として二分アキ又は四分アキとする箇所は,行の調整処理の詰める場合の対象にしてよい(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).なお,行末に配置する終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06),読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の配置方法については3.1.9 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置方法を参照.
読点類(cl-07)又は句点類(cl-06)の後ろに終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,読点類(cl-07)又は句点類(cl-06)と終わり括弧類の字間はベタ組とし,終わり括弧類の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(1)参照).
終わり括弧類(cl-02)の後ろに読点類(cl-07)が連続する場合は,終わり括弧類(cl-02)と読点類(cl-07)の字間はベタ組とし,読点類(cl-07)の後ろを原則として二分アキとする.また,終わり括弧類(cl-02)の後ろに句点類(cl-06)が連続する場合は,終わり括弧類(cl-02)と句点類(cl-06)の字間はベタ組とし,行中では句点類(cl-06)の後ろを二分アキとし,行末では句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(2)参照).
読点類(cl-07)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,読点類と始め括弧類の字間は,原則として二分アキとする([図69]の(3)参照).また,行中で句点類(cl-06)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,句点類と始め括弧類の字間は,二分アキとする.ただし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.
終わり括弧類(cl-02)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,終わり括弧類と始め括弧類の字間は,原則として二分アキとする([図69]の(4)参照).
始め括弧類(cl-01)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,その字間はベタ組とし,前にくる始め括弧類の前を原則として二分アキとする([図69]の(5)参照).
終わり括弧類(cl-02)の後ろに終わり括弧類(cl-02)が連続する場合は,その字間はベタ組とし,後ろにくる終わり括弧類の後ろを原則として二分アキとする([図69]の(6)参照).
終わり括弧類(cl-02)の後ろに中点類(cl-05)が連続する場合は,後ろの中点類の前及び後ろを原則として四分アキとする([図69]の(7)参照).
中点類(cl-05)の後ろに始め括弧類(cl-01)が連続する場合は,前の中点類の後ろを原則として四分アキとする([図69]の(7)参照).

それぞれの後ろ又は前を二分アキ,又は前後を四分アキにし,全角の幅にするとアキが目立ち,体裁がよくないからである([図70]参照).

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注1) |
日本語組版では,全角を基本とするが,その原則通りにすると体裁がよくない場合がでてくる.このような例外的な場合は,原則である全角にするのではなく,体裁を優先し,全角としない例外処理を行う.この例外処理をどのような箇所で,どのように行うかが組版の品質にからんでくる.いかに矛盾を解決するか,という問題でもある. |
行頭に配置する始め括弧類(cl-01)の配置方法には,[図71]のような方式がある.なお,改行の行頭(段落における第1行目の行頭)の字下げを全角アキとする場合である.

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注1) |
元々括弧類の字幅は半角であったのであるから,何もアキを入れなければ[図71]の(1)の方法となる.これに対し,(2)の方法は,行頭の括弧類の字幅についてアキを含めて全角とする処理方法である.JIS X 4051では,(1)の方法を採用している(ただし,オプションで(1)又は(3)の方法も選択できる).(3)の方法は,小説などで会話が多い場合,改行行頭の括弧の字下げを全角アキ又は全角半(全角の1.5倍)アキとすると下がりすぎになることから考えられた方法である(これが一般書にも採用されるようになっている).講談社,新潮社,文藝春秋,中央公論新社,筑摩書房など文芸関係の出版社では,(3)の方法が採用されている.岩波書店やその他の出版社では(1)の方法を採用している.以前の岩波書店の縦組では(2)の方法であり,この方法を採用している例はかなりあった.しかし,今日では(2)の方法を採用している例は少なくなった. |
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注2) |
段落の最初の行頭の字下げは,全角アキとするのが原則である.ただし,次のような問題点がある. |
区切り約物(cl-04)(疑問符[?] (QUESTION MARK)と感嘆符[!] (EXCLAMATION MARK))の字幅は,全角とし,次のように配置する.
文末にくる区切り約物(cl-04)の前はベタ組とし,区切り約物(cl-04)の後ろは全角アキとする([図73]参照).ただし,区切り約物の後ろに終わり括弧類(cl-02)がくる場合は,この字間はベタ組とし,終わり括弧類の後ろを二分アキにする([図73]参照).

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注1) |
区切り約物(cl-04)の後ろの全角アキは,通常,全角の和字間隔(cl-14)を用いて空けている. |
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注2) |
文末に区切り約物(cl-04)が付いた場合は,句点類(cl-06)は付けない. |
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注3) |
文末ではなく,文中で区切り約物(cl-04)が付く場合がある.この場合は,区切り約物の前後をベタ組にするか,その前後を四分アキにする([図74]参照). ![]() [図74]: 文中の区切り約物の配置例(縦組の場合) |
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注4) |
区切り約物(cl-04)及びハイフン類(cl-03)の配置方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す. |
文末に付く区切り約物(cl-04)が行末にくる場合は,次のようにする([図75]参照).

行長がそこに使用されている文字サイズの13倍とする.この場合,12倍の位置にきたときは区切り約物(cl-04)の後ろを全角アキとする.
行長がそこに使用されている文字サイズの13倍とする.この場合,13倍の位置にくるときは区切り約物(cl-04)の後ろをベタ組とする.さらに,次の行頭の下がりは全角アキとしないで,天付きとする.
ハイフン類(cl-03)のハイフン[‐] (HYPHEN)の字幅は四分角,二分ダッシュ[–] (EN DASH)及び二重ハイフン[゠] (KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN)の字幅は半角,波ダッシュ[〜] (WAVE DASH)の字幅は全角とし,ハイフン類(cl-03)の前後はベタ組とする.ただし,ハイフン類(cl-03)の後ろに始め括弧類(cl-01)がくる場合はそれらの字間を原則として二分アキ,ハイフン類(cl-03)の後ろに中点類(cl-05)がくる場合はそれらの字間を原則として四分アキとする.
終わり括弧類(cl-02),ハイフン類(cl-03),区切り約物(cl-04),中点類(cl-05),句点類(cl-06),読点類(cl-07),繰返し記号(cl-09),長音記号(cl-10),小書きの仮名(cl-11)及び割注終わり括弧類(cl-29)を行頭に配置してはならない(行頭禁則).これは体裁がよくないからである.
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注1) |
文字クラスとしての繰返し記号(cl-09)の中の繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK),長音記号(cl-10)及び小書きの仮名(cl-11)を行頭禁則としない方法もあり,この方法を採用している書籍も多い.また,繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)が行頭に配置された場合,元の漢字に置き換える方法もある.例えば,“家(行末)+々(行頭)”となった場合,“家(行末)+家(行頭)”とする方法である. |
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注2) |
中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を行頭に配置することを許容とする考え方もある. |
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注3) |
新聞では,区切り約物(cl-04)(疑問符[?] (QUESTION MARK)と感嘆符[!] (EXCLAMATION MARK))を行頭に配置することを許容している.これは1行の行長が短いことによる.行長が短いと,詰めて調整する場合も,空けて調整する場合も,少ない箇所で調整を行い,字間の調整が極端になる.これを避けるために行頭禁則の条件をゆるやかにしたものと思われる. |
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注4) |
行頭禁則及び次項で解説する行末禁則の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す. |
行末に配置する終わり括弧類(cl-02),読点類(cl-07)及び句点類(cl-06)は,その後ろを原則として二分アキとする([図76]参照).この,原則として二分アキとする箇所は,行の調整処理の詰める場合の対象にして,ベタ組としてもよい(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).ただし,空き量を二分アキにするか又はベタ組にするかのどちらかで,その中間の値(例えば四分アキなど)としてはならない.また,行末に配置する中点類(cl-05)は,その前及び後ろを原則として四分アキとし,全角の扱いとする([図76]参照).この原則として四分アキとする箇所も,行の調整処理の詰める場合の対象にして,中点類(cl-05)の前及び後ろを一緒にベタ組としてもよい(行の調整処理については3.8 行の調整処理を参照).ただし,空き量を四分アキとするかベタ組にするかのどちらかで,その中間の値としてはならない.

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注1) |
JIS X 4051では,終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06),読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の行末における配置を次のように扱っている([図77]参照).
![]() [図77]: 行末に配置する終わり括弧類,句点類,読点類及び中点類の配置例(JIS X 4051) | ||||||||
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注2) |
活字組版時代は,次の考え方が主流であった([図78]参照).
![]() [図78]: 行末に配置する終わり括弧類,読点類及び句点類の後ろを二分アキ又はベタ組とした配置例 | ||||||||
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注3) |
DTPなどでは,行末に配置する句点類(cl-06),読点類(cl-07)及び終わり括弧類(cl-02)のすべての後ろをベタ組とする処理法も行われている([図79]参照). ![]() [図79]: 行末に配置する終わり括弧類,句点類及び読点類の後ろをすべてベタ組とした配置例 |
次のような文字・記号が連続する場合は,その字間で2行に分割しない(分割禁止).これは,それらの文字・記号を一体として扱いたいためである.
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注1) |
行頭禁則又は行末禁則も,前の文字・記号と行頭禁則文字との字間で2行に分割しない(分割禁止),行末禁則文字と次にくる文字・記号との字間で2行に分割しない(分割禁止),と考えることができる. |
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注2) |
2行に分割してはいけない箇所及び2行に分割してよい箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 C 文字間での分割の可否で示す. |
連続する全角ダッシュ[—] (EM DASH)と全角ダッシュ[—] (EM DASH)との間(具体的には2倍ダッシュ,――)([図80]参照).なお,処理系によっては,[―] (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているものもある.

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注1) |
全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前後にくる他の文字との字間はベタ組にする.ただし,全角ダッシュ[—] (EM DASH)の前後に次の文字が配置される場合は,アキを確保する.後述する三点リーダ[…] (HORIZONTAL ELLIPSIS),二点リーダ[‥] (TWO DOT LEADER),前置省略記号(cl-12)又は後置省略記号(cl-13)と,その前後に位置した文字との字間も,全角ダッシュ[—] (EM DASH)の場合と同様である.
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注2) |
2倍ダッシュは,それを一体にして扱うということから分割禁止としていた.また,活字組版において2倍ダッシュは,2倍角のボディで作成されており,分割できないということから,その禁止の度合いが高かった.しかし,どうしても止むを得ないという場合は,全角ダッシュにして,2行に分割することも許容されていた. |
連続する三点リーダ[…] (HORIZONTAL ELLIPSIS)又は二点リーダ[‥] (TWO DOT LEADER)の字間(具体的には2倍三点リーダ[……]又は2倍二点リーダ[‥‥]).

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注1) |
活字組版において2倍三点リーダなどは,全角の三点リーダを並べていたので,その禁止の度合いは,2倍ダッシュより幾分かは低かった. |
連続するアラビア数字の字間([図82],[図83],[図84]参照).アラビア数字は,位置で桁を示すことによる.
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注1) |
連続する漢数字の字間では分割可である(位取りを示す読点,概数を示す読点,小数点を示す中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前では分割不可であるが,それらの後ろでは分割は可である).漢数字は,“二百三十五”のように単位語を入れて表記するのが本来的な使い方であり,その位置で位を示す必要がないからである.これに対し,アラビア数字は,その数字の位置で位を示す必要があるので,原則として分割は不可である.なお,縦組でアラビア数字を正しい向きで1字1字並べた場合は,アラビア数字の漢数字的な使い方ということで,このアラビア数字の字間でも分割可である. |
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注2) |
アラビア数字の表記では,小数点にピリオド[.] (FULL STOP),位取りにコンマ[,] (COMMA)又は空白を使用する.これらの前及び後ろも含めて分割禁止である,([図84]参照,[図84]の“4”の前の空白は,位取りを示す空白である). |
前置省略記号(cl-12)(円記号[¥] (YEN SIGN),ドル記号[$] (DOLLAR SIGN)など)とその後ろにくるアラビア数字・漢数字との間([図82]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

後置省略記号(cl-13)(パーセント[%] (PERCENT SIGN),パーミル[‰] (PER MILLE SIGN)など)とその前にくるアラビア数字・漢数字との間([図83]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

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注1) |
パーセント[%] (PERCENT SIGN)については,その前にくるアラビア数字・漢数字との間で分割を認める考え方もある.パーセント[%] (PERCENT SIGN)が記号として独立性が高いということからであろう.なお,“50パーセント”とした場合は,“0”と“パ”の間では,分割可である. |
欧文用文字(cl-27)の単語のハイフネーション可能な箇所以外の字間及び単位記号(km, kg, mmなど)の字間([図84]参照).

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注1) |
欧文用文字(cl-27)の単語は,音節(シラブル)に従い,行末にハイフン[‐] (HYPHEN)を付けることで,分割が可能になる. |
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注2) |
このドキュメントでは,プロポーショナルな欧字を用いたkm,kgなどの単位記号の文字クラスは,単位記号中の文字(cl-25)として扱う. |
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注3) |
[図84]の“4”と“k”の字間が四分アキとなっているのは,単位記号中の文字(cl-25)とその前に配置するアラビア数字又は量を示す欧文用文字(cl-27)との字間を四分アキとすることが慣習になっていることによる.“4”と“k”との字間で2行に分割する場合は,“4”と“k”の字間の四分アキは行頭及び行末にはとらない.なお,[図84]の“3”と“4”の間のアキについては,cの注 2)を参照. |
モノルビで配置したルビ文字列の字間([図85]参照).一体として扱うためである.なお,モノルビが付いた親文字とモノルビが付いた親文字との字間は,分割可能である.
グループルビで配置した親文字列及びルビ文字列の字間([図85]).一体として扱うためである.

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注1) |
複数の親文字で構成される熟語ルビは,親文字の1字ごとに対応したルビ文字とのグループの間では,分割してよい([図86]参照).ただし,親文字の1字ごとに対応したルビ文字([図86]を例にすると“哺”とルビ文字の“ほ”,“乳”とルビ文字の“にゆう”,“類”とルビ文字の“るい”)は,それぞれの親文字と対応したルビ文字とを一体として扱い,それぞれのルビ文字列の字間は分割してはならない. ![]() [図86]: 熟語ルビを分割した例 |
親文字とその前又は後ろに付く添え字との字間.添え字が付く親文字の文字列,及び添え字の文字列の字間([図87]参照).それらの文字列を一体として扱いたいためである.

注と本文との対応を付けるために合印が付くことが多い.この合印の前及び合印の文字列の字間([図88]参照).これは体裁上の問題による.

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注1) |
このドキュメントでは,合印の文字列の文字クラスは,合印中の文字(cl-20)として扱う. |
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注2) |
合印の後ろには句点類(cl-06)がくる場合は多い.この場合は,合印と句点類の間でも,句点類は行頭禁止であるから分割禁止となる([図88]参照). |
割注行を囲む割注始め括弧類(cl-28)の後ろ,割注行を囲む割注終わり括弧類(cl-29)の前.
同一の振分け.同一の振分けは,一体として扱う.
行の調整処理の際に,字間を空けて処理する場合,次の字間にはアキを入れることは避ける(分離禁止ともいう).これは,それらの文字・記号を一体として扱いたいためである(行の調整処理については,3.8 行の調整処理を参照).
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注1) |
行の調整処理の際に,ベタ組の字間を空けて処理できる主な箇所は,平仮名(cl-15),片仮名(cl-16),漢字等(cl-19)相互の字間ということができる.なお,空けて調整する場合は,欧文単語間の空き量なども対象になる. |
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注2) |
行の調整処理の際に字間を空ける処理が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所で示す. |
3.1.10 分割禁止で掲げた字間は,すべて行の調整処理で字間を空ける箇所としては避ける.
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注1) |
規定された調整処理では処理できない場合に限り,欧字の単語の字間を空けることを許容する考え方もある. |
上記以外では,次も行の調整処理で字間を空ける箇所としては避ける.
始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の前及び後ろ.
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注1) |
始め括弧類(cl-01)の後ろ及び終わり括弧類(cl-02)の前は,分割禁止であり,かつ行の調整処理で字間を空ける処理を避ける箇所である.これに対し,始め括弧類の前及び終わり括弧類の後ろは,分割禁止ではないが,行の調整処理で字間を空ける処理を避ける箇所である.句点類(cl-06),読点類(cl-07)についても,終わり括弧類と同じように考えることができる. |
句点類(cl-06),読点類(cl-07)の前及び後ろ.
中点類(cl-05)の前及び後ろ.
区切り約物(cl-04)の前及び後ろ.
ハイフン類(cl-03)の前及び後ろ.
全角アキなどの和字間隔の前及び後ろ.
熟語ルビが付いた親文字列の字間
行の調整処理の処理方法については,3.8 行の調整処理で解説するが,行の調整処理が必要になる要因の1つに約物の組版処理が関係することから,ここでは行の調整処理が必要となる主な2つの例とその調整例について解説する([図89]参照).
日本語組版では,1行の行長に満たない段落の最終行を除き,行長をそろえるのが原則である.行長は,前述したように文字サイズの整数倍に設定するので,全角の文字を並べていく限りでは,行長はそろうことになる([図89]の(1)参照).
[図89]の(2)では,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)と始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)が連続し,この2つの約物全体の字幅及びアキの合計は1.5倍となり,行長で二分の過不足が発生する.そこで,[図89]の(3)のように始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)の前の二分アキ及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)の後ろの二分アキを四分アキに詰める処理(追込み処理という)が可能なので,ここで二分の過不足の調整を行い,行長をそろえる.
[図89]の(4)では,15字目に始め括弧類(cl-01)がくるので,この配置を回避する調整が必要になる.その行で全角の分を詰める処理が可能であれば,その処理を行い,2行目の“前”の文字を1行目の15字目に配置し,問題を回避できる.しかし,この例では全角の分を詰める処理が不可能なので,[図89]の(5)のように始め括弧類を2行目に移動し,1行目の字間を空ける調整が可能な箇所で空ける処理(追出し処理という)を行い,1行目の行長をそろえる処理を行う.

和文の中にラテン文字やギリシャ文字などの欧字・欧文を混植(和欧文混植する例は多い.次のような例がある.
AとBといったように欧字1字を記号として使用する.
editorのように欧字の単語をそのまま使用する.
GDPやDTPなどの組織名や事項に関する頭字語として使用する.
欧文の文献表示などで著者名や書名などを原本通り表記する.
箇条書きや見出しの頭に付く番号,さらに,単位記号・元素記号・数学記号等でも欧字は使用されており,日本語組版にとっては,和欧文混植は,ごく一般的な事例になっている.
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注1) |
和文中に欧文の1つ又は複数の段落をそのまま引用する例はあるが,一般の本では,そのような例は少ない.しかし,外国語の学習書では,1つ又は複数の段落を表示し,それに対する解説を和文で行うという例は多い.その他,専門書,専門雑誌などでも欧文の1つ又は複数の段落をそのまま掲げる例がある. |
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注2) |
縦組の単位記号は,例えばセンチメートル(又はセンチ)のように片仮名を用いて表す方法が一般に採用されているが,横組では,国際単位系(SI)の表記に従い,cmのような表記を採用している例が多い. |
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注3) |
和欧文混植処理については,JIS X 4051では“4.7 和欧文混植処理”に規定されている. |
横組では,原則としてプロポーショナルな欧字を用いる([図90]参照).また,アラビア数字は,半角のアラビア数字又はプロポーショナルなアラビア数字を用いる.なお,欧文間隔(cl-26)は,三分アキを原則とする.ただし,行頭,割注行頭,行末及び割注行末の欧文間隔(cl-26)は,空き量を0とする.


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注1) |
[図91]のように,全角のモノスペースの欧字を用いた印刷物も目にするが,体裁がよくないので,このような文字は使用しない. |
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注2) |
横組で使用するアラビア数字は,和文書体と調和のとれたアラビア数字を用いるが,行の調整処理を考慮すると半角の字幅としたアラビア数字を用いるのが望ましい.和文書体に付属しているアラビア数字では,半角の字幅にしている例がある. |
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注3) |
和文との混植に使用する欧字・アラビア数字の書体は,和文書体にセットされている文字(例えば[図92]のようにリュウーミンR-KLのプロポーショナルな欧字・アラビア数字)を使用する方法と,欧文専用の書体を和文書体と組み合わせて使用する方法がある(例えば[図93]のように和文はリュウーミンR-KL,欧字・アラビア数字はTimes New Roman). ![]() [図92]: リュウーミンR-KLのプロポーショナルな欧字・アラビア数字を用いた例 ![]() [図93]: リュウーミンR-KLと欧字・アラビア数字にTimes New Romanを用いた例 |
縦組では,2.3.2 縦組と横組の主な相違点で解説したように,欧字及びアラビア数字を配置する方法としては,次の3つの方法がある.
和文文字と同じように正常な向きで,1字1字配置する([図94]参照).文中に配置する欧字又はアラビア数字が1字の場合は,この方法で配置する.この場合,欧字及びアラビア数字は,一般に全角のモノスペースの文字を用いる.

文字を時計回りに90度回転し,配置する([図95]参照).文中に配置する欧字が一般の単語又は文の場合は,この方法で配置する.この場合,横組と同様にプロポーショナルな文字(又はアラビア数字は半角の文字)を用いる.

縦中横(正常な向きのまま,横組にする)にして配置する([図96]参照).2桁のアラビア数字,行の幅とほぼ同じ程度かやや行の幅よりはみ出す程度の記号として用いる2文字程度の欧字の文字列では,一般に縦中横にする(後者の2文字程度の欧字の文字列は,文字を時計回りに90度回転し,配置する方法もある).この場合,プロポーショナルな文字(又はアラビア数字は半角の文字)を用いる.

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注1) |
頭字語(例えばGNPなど)又は頭字語類似の単語(例えばWeb)では,一般には1字1字を正常な向きで配置する([図97]参照).ただし,文字を時計回りに90度回転し,配置する例もある([図98]参照). ![]() [図97]: 正常な向きで配置した頭字語の例 ![]() [図98]: 文字を時計回りに90度回転し配置した頭字語の例 |
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注2) |
縦組における数字は,従来はアラビア数字を使用しないで,漢数字を使用するのが原則とされていた(縦組においては,道路番号,自動車番号など限られた場合にしかアラビア数字は使用されていなかった).しかし,新聞を始めとして縦組中でアラビア数字を使用する例が増えていることから,縦中横の利用が増大している. |
縦組で全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字を正常な向きで1字1字配置する場合は,一般の漢字と同様に前後に配置する平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間をベタ組にして配置する([図99]参照).また,句点類(cl-06),読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前に全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字がくる場合は,読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前は,原則として二分アキとし,句点類(cl-06)の後ろは二分アキとする.句点類(cl-06),読点類(cl-07),若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字がくる場合は,句点類(cl-06),読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろをベタ組とする.

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注1) |
このドキュメントでは,全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の文字クラスは,漢字等(cl-19)として扱う.したがって,全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字の前後に中点類(cl-05)がくる場合は,中点類(cl-05)と全角のモノスペースの欧字又は全角のモノスペースのアラビア数字とのアキは,原則として四分アキとする.ただし,全角のモノスペースのアラビア数字の途中に小数点として中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)を用いる場合は,漢数字の場合と同様に,原則としてその前後をベタ組とする. ![]() [図100]: 全角のモノスペースのアラビア数字の途中に小数点として入る中点の配置例 |
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注2) |
全角のモノスペースの欧字及び全角のモノスペースのアラビア数字を含む漢字等(cl-19)の配置方法についての詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量以下で示す. |
縦中横に配置する文字列は,横方向(左から右方向)にベタ組で配置し,その文字列全体を行の中央に配置する([図101]参照).なお,縦中横の前後に配置する平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間は,ベタ組にする.縦中横の文字列が読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前にくる場合は,それらとの字間を原則として二分アキとする.行中で縦中横の文字列が句点類(cl-06)の後ろにくる場合は,その字間を二分アキとする.ただし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.句点類(cl-06),読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに縦中横の文字列がくる場合は,その字間はベタ組とする.

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注1) |
縦中横で配置する文字列(縦中横中の文字(cl-30))と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量以下で示す. |
縦組で文字を時計回りに90度回転して配置する欧字・欧文・アラビア数字又は横組で混植する欧字・欧文・アラビア数字の配置法は,次のようにする.
追込み処理で字間を詰める場合,その処理対象として欧文間隔(cl-26)を優先的に使用し,追出し処理で字間を空ける場合も,その処理対象として欧文間隔を優先的に使用する.
追出し処理の際には,欧文及びアラビア数字の字間は,字間を空ける調整箇所としない.
欧字・アラビア数字の前後に配置される平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間は,四分アキとする([図102]参照).(この四分アキを行の調整処理に使用する場合の詳細については3.8.2 詰める処理と空ける処理及び3.8.4 空ける処理の優先順位を参照).

ただし,次の箇所では,四分アキとしない([図103]参照).
行頭においては,欧字・アラビア数字の前は空けない.行末においては,欧字・アラビア数字の後ろは空けない.
読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の後ろ,又は始め括弧類(cl-01)の前を原則として二分アキとする.また,行中の句点類(cl-06)の後ろは二分アキとし,句点類(cl-06)が行末に位置した場合は,句点類(cl-06)の後ろを原則として二分アキにする.
句点類(cl-06),読点類(cl-07)若しくは終わり括弧類(cl-02)の前,又は始め括弧類(cl-01)の後ろに欧字・アラビア数字がくる場合は,その字間はベタ組とする.

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注1) |
このドキュメントでは,プロポーショナルな欧字・アラビア数字の文字クラスは,欧文用文字(cl-27)として扱う.また,和文との混植用に設計された半角のアラビア数字がある.このアラビア数字の文字クラスは,このドキュメントでは連数字中の文字(cl-24)として扱う. |
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注2) |
欧字・アラビア数字の前後に配置される平仮名(cl-15),片仮名(cl-16)又は漢字等(cl-19)との字間を四分アキにするのは,プロポーショナルな欧字・アラビア数字と和文では,文字設計の考え方に相違があり,欧字・アラビア数字と和文との字間をベタ組にすると([図104]参照),字間が詰まりすぎになるからである. ![]() [図104]: 平仮名,片仮名又は漢字等と欧字・アラビア数字との字間をベタ組とした例(このような配置法にはしない) |
ルビとは,文字のそば(縦組では一般に右側,横組では一般に上側)に付けて文字の読み方,意味などを示す小さな文字のことである([図105]参照).ルビを付ける場合,その対象となる文字のことを親文字という.ルビとしては,漢字の読みを示す仮名を付けることが多く,“振り仮名”ともよばれている.

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注1) |
ルビの使用は,漢字表記の考え方や組版におけるルビ処理方法などに影響され,変化している.特に,日本における漢字表記の基準とされてきた“当用漢字表”(1946年11月16日,内閣訓令・告示)の“使用上の注意”において,“ふりがなは,原則として使わない”とあったことから,以前はルビの使用は少なかった.しかし,“当用漢字表”を改正した“常用漢字表”(1981年10月1日,内閣訓令・告示)では,表そのものの考え方が変化した(“当用漢字表”は一般社会で使用する漢字の範囲を示したもの,“常用漢字表”は一般の社会生活において現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示したもの).例えば,“常用漢字表”の“答申前文”には,“読みにくいと思われるような場合は,必要に応じて振り仮名を用いるような配慮をするのも一つの方法であろう”とある.こうしたことから,今日ではルビの使用が増えている.従来から雑誌や書籍におけるルビ使用は,一般的なことであったが,最近では新聞でもルビを使用するようになっている. |
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注2) |
ルビの組版処理は,JIS X 4051おいては第2次規格で規定が追加され,さらに2004年の改正で,熟語ルビ,肩付きルビ,親文字の両側に付けるルビ処理の規定が追加されている(“4.12 ルビ処理”). |
ルビを付ける目的と役割から分けると,次のようなものがある.こうしたルビを付ける目的,ルビの役割の違いに応じてルビの組版処理にも複数の処理方法が必要になる(処理方法の詳細は後述).
漢字の読み方を示す仮名(主に平仮名)のルビを付ける.これには,次の2つがある.
1文字の親文字(漢字)の音読み又は訓読みの読み方を示す1文字の仮名又は複数の仮名のルビを付ける([図106]参照).このように親文字列の1文字ごとに対応させたルビの処理方法をモノルビという.

日本語表記では,複数の漢字で構成された熟語をよく使う.この熟語を構成する個々の漢字について,音読み又は訓読みの読み方を示す仮名のルビを付ける(このようなルビの使用例は多い).このような熟語に付けるルビについて,親文字とルビ文字との対応には,2つの方法がある.
前項と同様に,個々の漢字(親文字)の1文字ごとにそのルビを対応させる方法.つまり,モノルビとしてルビを処理する方法である([図107]参照).

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注1) |
[図107]において,親文字の“凝”と“視”の字間が四分アキになっている.したがって,この行が段落の途中の行であった場合は,なんらかの行の調整処理が必要になる. |
個々の漢字の読み方を示すと同時に,熟語単位での配置も考慮して配置する方法([図108]参照).この方法は熟語ルビとよばれている.熟語ルビは,熟語を構成する漢字1文字1文字の読み方を示すとともに,熟語としてのまとまりをもっているので,ルビもまとまりとして読める必要がある.熟語ルビは,熟語としてのまとまりを重視した配置方法といえる.

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注1) |
モノルビで処理した[図107]と熟語ルビで処理した[図108]では,熟語を構成する個々の漢字に付くルビ文字がすべて2字以下の場合は,その配置位置の関係は同じになる.しかし,モノルビでルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字間を行の調整処理で字間を空ける処理の対象としている([図107]でいえば,“鬼”と“門”の字間,“方”と“角”との字間).これに対し,熟語ルビでルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字間を行の調整処理で字間を空ける処理の対象としない,という違いがある. | ||||||
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注2) |
熟語に付けるルビとの対応関係の指示方法について,“凝視”を例に概念として示せば,次のようになろう.
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注3) |
熟語に付けるルビでは,書籍の場合は,熟語としてのまとまりを重視する配置方法が一般的である.ただし,コンピュータ組版の機械的な処理では,熟語としてのまとまりを重視する配置方法はむずかしく,そのような配置方法としない例も増えている.新聞などでも,熟語としてのまとまりを重視する配置方法にはしていない.なお,学習参考書などでは,個々の漢字の読み方を示すことが重要と考え,従来から個々の漢字の読み方を示すことを重視した配置方法としている. | ||||||
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注4) |
熟語としてのまとまりを重視する場合,複合語のときは,その複合語全体を熟語1語として考えてルビを対応させる方法と,複合語を構成する熟語単位にルビを対応させる方法がある([図109]参照).氏名の場合も姓名を一体としてルビを対応させる方法と,性と名を別の単位としてルビを対応させる方法がある.いずれにするかは編集方針による. ![]() [図109]: 複合語に付けるルビの例 | ||||||
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注5) |
熟語は,漢字1文字ごとに音読み又は訓読みするケースが多いが,中には熟語をまとめて訓読みする場合がある(熟字訓という).この場合は,親文字である2文字又は3文字の漢字文字列にルビをまとめて付ければよいので,漢字や仮名の親文字に片仮名語をルビとして付ける場合と同じである([図110]参照). ![]() [図110]: 熟字訓のルビの例 |
漢字又は仮名の言葉(語)に,ルビとして別な言葉を仮名で示す(読み方を示すのではなく,意味を示すルビを付けるということでもある).漢字又は仮名1字の言葉に別の言葉を対応させる場合(例えば,“市”に“バザール”というルビを付ける)は,漢字1字の読み方を示した場合(例えば,“市”に“いち”というルビを付ける)と同じように考えればよいが,2文字以上の漢字又は仮名の親文字列に仮名のルビを付ける場合は,個々の親文字とルビとの対応は問題とならず,親文字列全体に対してルビ文字列を対応させる必要がある.このケースで最も多い例は,親文字である漢字の熟語に対し,それとほぼ同じ意味の外来語である片仮名語をルビとして示す場合である([図110]参照).翻訳が増大し,また片仮名語が増えていることから,このようなルビの使用例は多くなっている.このように2文字以上の親文字列全体にまとめて付けるルビは,グループルビとよばれている.グループルビは,一体として扱い,2行に分割できない(熟語ルビは,親文字列の漢字の字間で2行に分割できる).

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注1) |
漢字1字に対し,読み方を示すルビを付ける場合と,意味を示すルビを付ける場合の組版処理がまったく同じというわけではない.後述する肩付きという方式を選んだ場合でも,意味を示すルビは中付きにするという考え方もある. |
親文字である欧文の単語の読み方又は意味を示す言葉(一般に片仮名)をルビとして付ける([図112]参照).逆に親文字である仮名又は漢字の言葉などに,それと同じ意味を示す欧文の単語をルビとして付ける([図112]参照).この例は,aやbに比べると使用例は少ないが,学習参考書,翻訳書,旅行案内などではよく利用されている.

親文字である平仮名などにルビとして漢字を付ける(振り漢字という).この使用例は非常に少ない.
以下では,主にa, bのルビの組版処理について解説する.
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注1) |
親文字としての複数の欧字の文字列に仮名のルビを付ける又は複数の漢字や仮名の親文字列に欧字のルビを付ける処理は,bと同様に親文字列全体にまとめてルビを対応させるという点では同じである.しかし,親文字とルビの文字列の長さが同じでないときは,詳細は後述するが,親文字及びルビが仮名又は漢字の場合は,その字間を空けて長さのバランスをとる処理を一般に行う([図107]参照).これに対し,親文字又はルビが欧文の単語の場合は,親文字とルビの文字列の長さが不ぞろいであっても,親文字列の欧字又はルビ文字列の欧字の字間は空けない,という違いがある([図112]参照). |
ルビをどのような言葉に,どのように付けるかは各種の方法がある.
出てくる漢字のすべてにルビを付ける方式を総ルビという.
出てくる漢字のすべてではなく,読み方がむずかしい一部の漢字のみに付ける方式をパラルビという.
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注1) |
パラルビの場合,出てくるむずかしい同じ漢字のすべてにルビを付ける方式と,むずかしい漢字の初出のものに限りルビを付ける方式とがある.初出も,本ごとの初出,章ごとの初出,見開きページごとの初出など,いくつかの方式がある. |
なお,熟語は,まとまりとして読むものなので,熟語にルビに付ける場合,熟語を構成する一部のむずかしい漢字にのみルビを付けるのではなく,熟語を構成するすべての漢字の読み方を示すのが望ましい([図113]参照).

ルビの文字サイズは,原則として親文字の文字サイズの1/2とする([図114]参照).

全角の字幅の漢字にルビ文字を3字付ける場合に使用している三分ルビとよばれるルビもある(使用例は少ない).縦組用の三分ルビは,ルビ文字の左右の幅は親文字の1/2とするが,ルビ文字の天地サイズを親文字の1/3とする.横組用の三分ルビは,ルビ文字の天地サイズは親文字の1/2とするが,ルビ文字の左右の幅は親文字の1/3とする([図115]参照).

また,12ポイント以上の大きな文字サイズの見出しなどにルビを付ける場合(用例は少ない),親文字とルビとのバランスを考慮し,ルビ文字のサイズは一般に親文字の文字サイズの1/2より小さくしている.

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注1) |
幼児又は高齢者向けの本で,本文の文字サイズを12ポイントとする例もある.この場合のルビの文字サイズは親文字の文字サイズの1/2の6ポイントでよい. |
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注2) |
親文字の文字サイズが小さい場合(例えば7ポイント未満の場合),ルビ文字はその1/2でさらに小さくなり,可読性を損なう.そこで親文字の文字サイズが小さい場合は,ルビを付けることは望ましくない.親文字の直後に括弧を付けて読み方などを示すという方法をとるとよい. |
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注3) |
ルビの文字サイズとはやや異なる事項であるが,ルビに小書きの仮名(cl-11)を使用するかどうかも問題となる.ルビ文字は小さいので,活字組版では,そもそもルビ文字には小書きの仮名は準備されていなかった(使用できなかった).今日ではルビに小書きの仮名を使用する例もあるが,可読性を考慮すると,小書きの仮名のルビは,特定の読みを限定したい固有名詞などに限り使用するのが望ましい. |
縦組の場合,ルビは親文字の右側,横組の場合,ルビは親文字の上側に付けるのが原則である.
特別な場合は,縦組でルビは親文字の左側,横組ではルビは親文字の下側に付ける例があるが,そのように付ける例は非常に少ない.
また,漢字の読みを示すルビと意味を示すルビといったように両側に付ける例([図117]参照)もあるが,このように付ける例も非常に少ない.

以下では,ルビの文字サイズを親文字の文字サイズの1/2とし,縦組では親文字の右側,横組では親文字の上側にルビを付ける場合に限定し,その配置方法を解説する.最初にモノルビ,グループルビ及び熟語ルビの親文字とルビ文字の原則的な配置方法を解説し,その後で,前後に配置する文字との関係,さらに行頭・行末における配置方法を解説する.
モノルビの場合,モノルビのルビ文字列はベタ組とし,ルビ文字列が欧字やアラビア数字など固有の字幅を持つ文字の場合には,それぞれの文字の固有の字幅に応じて配置する.そのうえで,親文字列とルビ文字列の中央をそろえて配置することが原則である.しかし,親文字とルビの組合せに種々の例があり,様々な工夫もされているので,例を挙げながら解説する.
親文字1文字に平仮名のルビ文字が2字付く場合は,親文字の長さとルビ文字の文字列の長さはそろい,[図118]のようになる.

親文字1文字に付く平仮名のルビ文字が1字の場合は,次の2つの方法がある.
縦組においては親文字の天地中央とルビ文字の天地中央をそろえて配置する([図119]参照).横組においては親文字の左右中央とルビ文字の左右中央をそろえて配置する([図119]参照).この配置方法は,中付き(中付きルビ)とよばれている.
縦組においては親文字の上端とルビ文字の上端をそろえて配置する([図119]参照).この配置方法は,肩付き(肩付きルビ)とよばれている.なお,横組では,肩付きの配置方法にはしない.横組において親文字の左端とルビ文字の左端をそろえて配置すると,左右のバランスが壊れ,体裁がよくないからである([図120]参照).


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注1) |
活字組版においては,肩付きとする方法が一般的であったが,今日では縦組においても中付きとする方法が徐々に増えている.ただし,親文字とルビの上端をそろえた肩付きの方が慣れており,読みやすいという意見もある. |
親文字1文字に平仮名のルビ文字が3字以上付く場合は,ルビ文字列はベタ組にする.しかし,親文字列よりルビ文字列が長くなるので,その配置位置が問題となる.ルビ文字が1字の場合にどの方法を採用したかにより異なる.一般に次のようにしている.なお,親文字からルビがはみ出した場合における前後にくる文字との字間処理は後述する.
縦組において,ルビ文字が1字の配置方法を中付きとした場合は,親文字の天地中央とルビ文字列全体の天地中央をそろえて配置する([図121]参照).横組においては親文字の左右中央とルビ文字列全体の左右中央をそろえて配置する([図121]参照).

縦組においてルビ文字が1字の配置方法を肩付きとした場合は,次の2つの方法がある.

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注1) |
肩付きと中付きは,従来は親文字1字で,かつルビ文字が1字の場合のルビの配置方法についてのみ使用されていた用語である.しかし,ルビ文字が3字以上の場合についても拡大解釈して使用する例もある.このドキュメントでは,肩付き及び中付きという用語は,本来の意味に限定して使用している. |
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注2) |
ルビ文字が3字以上付いた場合,下側へのはみ出しを優先するという方法は,親文字の字間及びその前後の字間をできるだけ空けない処理をするという考え方からのものである.活字組版で行われていた方法である. |
モノルビの場合,親文字とそれに付くルビ文字の文字列は,一体として扱い,2行に分割してはならない.
親文字の文字列の長さとルビ文字の文字列の長さが同じ場合は,それぞれの文字列をベタ組にし,文字列の中心をそろえて配置する([図123]参照).

親文字の文字列の長さよりルビ文字の文字列の長さが短い場合は,親文字の文字列をベタ組にし,ルビ文字の文字列の字間及びその前後を適当に空け,親文字とのバランスをとる.この場合,JIS X 4051で規定しているように,ルビ文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,先頭までのアキ及び親文字の文字列の末尾からルビ文字の文字列の末尾までのアキを1の比率で空けると体裁がよい([図124]参照).親文字の文字列及びルビ文字の文字列の先頭及び末尾をそろえ,ルビ文字の文字列の字間だけを空ける方法もある([図125]参照).


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注1) |
活字組版では,ルビ文字の字間調整が細かくできない場合も多く,親文字とルビ文字の字数に応じて,適宜ルビ文字の文字列の先頭及び末尾を空けない方法と空ける方法を選択して行ってきた.また,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾を空ける場合は,ルビ文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,その先頭及び末尾のアキを1の比率で空けると体裁がよい,といわれていた. |
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注2) |
親文字の文字列の長さに比べ,ルビ文字の文字列の長さが極端に短い場合,JIS X 4051で規定している方法では,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾がルビ文字の文字サイズで2倍以上空いてしまう場合がある.これは誤読の原因ともなりかねないので,ルビ文字の文字列の先頭及び末尾のアキは,ルビ文字の文字サイズの全角(又は1.5倍)アキまでとした方がよい([図126]参照). ![]() [図126]: 親文字に比べルビが極端に短い場合のグループルビの配置例 |
親文字の文字列の長さよりルビ文字の文字列の長さが長い場合は,ルビ文字の文字列をベタ組とし,親文字の文字列の字間及びその前後を適当に空け,ルビ文字とのバランスをとる.この場合,JIS X 4051で規定しているように,親文字の文字列の字間のアキの大きさ2に対して,ルビ文字の文字列の先頭から親文字の文字列の先頭までのアキ及びルビ文字の文字列の末尾から親文字の文字列の末尾までのアキの大きさを1の比率で空けると体裁がよい([図127]参照).親文字の文字列とルビ文字の文字列の先頭及び末尾をそろえ,親文字の文字列の字間だけを空ける方法もある([図128]参照).


グループルビの場合,親文字の文字列とそれに付くルビ文字の文字列は,一体として扱い,2行に分割してはならない.また,親文字の文字列とそれに付くルビ文字の文字列を合せた親文字群は,行の調整処理の際に字間を空ける処理をしてはならない.
熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字がそれぞれ2文字以下の場合,それぞれの親文字の漢字とルビ文字を対応させ,3.3.5 モノルビの親文字に対する配置位置で述べた方法で配置する([図129]参照).

熟語を構成するそれぞれの漢字の中で1字でも,それに対応するルビ文字が3字以上のものがある場合,熟語全体とルビ文字の文字列を対応させて配置する.熟語全体とルビ文字の文字列を対応させる方法としては,JIS X 4051で規定しているように3.3.6 グループルビの親文字に対する配置位置項のグループルビと同様な方法で配置する方法([図130]参照)と,熟語の構成,さらにその熟語の前後にくる文字の種類を考慮して配置する方法とがある([図131]参照).後者の方法では,熟語を構成するそれぞれの漢字に対応するルビ文字が,熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい,としている.


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注1) |
熟語ルビには,それぞれの漢字との対応でいえばルビ文字1字+ルビ文字3字又はルビ文字3字+ルビ文字1字が付くケースが多い.これをモノルビとして処理すると[図132]のようになる.これはあまり体裁がよくない. ![]() [図132]: 熟語に付くルビをモノルビとして配置した例 |
熟語ルビは,それぞれの漢字とそれに対応するルビ文字を単位として2行に分割してもよい.漢字2字の熟語を分割する場合は,それぞれがモノルビとして処理されることになる.漢字3字の熟語ルビを分割する場合は,漢字1字のモノルビと漢字2字の熟語ルビ,又は漢字2字の熟語ルビと漢字1字のモノルビとになる.それぞれの漢字とそれに対応するルビ文字との関係を維持するので,分割以前と以後とでは,漢字とルビ文字との対応が変わる場合もある([図133]参照).ただし,熟語を構成する漢字に熟語ルビを付けた場合には,ルビ付きの親文字の字間は,行の調整処理で字間を空ける処理の対象としない.

ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短い場合は,親文字の前後に配置する他の漢字や仮名とルビの付く親文字との字間をベタ組にして配置すればよい([図134]参照).

ルビ文字の文字列が親文字の文字列より長い場合は,親文字の前後に配置する他の漢字,仮名,約物などにどこまで親文字よりはみ出したルビ文字が掛かってよいかが問題となる.一般に次のように処理している([図135],[図136]参照).これはもっぱら誤読を避けること,及び体裁を考慮しての処理である.
前又は後ろにくる漢字等(cl-19)にルビ文字を掛けてはならない.
前又は後ろにくる平仮名(cl-15),片仮名(cl-16),長音記号(cl-10)又は小書きの仮名(cl-11)に最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.
前にくる終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06)若しくは読点類(cl-07)の後ろにある二分アキ,又は後ろにくる始め括弧類(cl-01)の前にある二分アキには,最大でルビ文字サイズで全角までルビ文字を掛けてもよい.ただし,行の調整処理で二分アキが詰められている場合は,調整で詰められたアキまでとする(例えば,四分アキとなっていれば,最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛けてもよい).
分離禁止文字(cl-08)にも,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.
中点類(cl-05)にも最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.ただし,中点類の前後の四分アキが行の調整処理で詰められている場合は,前にくる中点類の場合は中点類の後ろのアキ+ルビ文字サイズの二分まで,後ろにくる中点類の場合は中点類の前のアキ+ルビ文字サイズの二分までである.
後ろにくる終わり括弧類(cl-02)には,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.この場合,終わり括弧類の後ろのアキに掛けてはならない.
後ろにくる句点類(cl-06)又は読点類(cl-07)には,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字を掛けてもよい.この場合,句点類又は読点類の後ろのアキに掛けてはならない.
前にくる始め括弧類(cl-01)にも,最大でルビ文字サイズの全角までルビ文字をを掛けてもよい.この場合,始め括弧類の前のアキに掛けてはならない.


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注1) |
前にくる始め括弧類(cl-01),特に始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)にルビ文字を掛けることは体裁がよくないので,避けた方がよいという考え方もある.この考え方では,始め括弧類(cl-01)にルビ文字を掛けない処理とするか,又は最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛ける処理方法とする. |
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注2) |
JIS X 4051では,片仮名は漢字と同じ文字クラスに含まれている.したがって,片仮名についてはルビ文字を掛けることは禁止されている. |
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注3) |
ルビが付いた親文字群の前又は後ろの文字が,漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)又は片仮名(cl-16)のいずれでも,最大でルビ文字サイズの二分までルビ文字を掛けてもよい,とする処理法もある([図137]参照). ![]() [図137]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例3 |
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注4) |
漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)のすべてにルビを掛けない,とする処理法もある([図138]参照). ![]() [図138]: ルビ文字のはみ出しがある場合の配置例4 |
行頭又は行末にルビが付いた親文字を配置する場合,ルビ文字の文字列が親文字の文字列より短いときは,親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置すればよい.
行頭又は行末にルビが付いた親文字を配置する場合場合,ルビ文字の文字列が親文字の文字列より長いときは,親文字よりはみ出したルビ文字の文字列の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する([図139]参照).また,親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する方法もある([図140]参照).


親文字の先頭又は末尾を行頭又は行末にそろえて配置する方法では,行頭又は行末では,ルビ文字が版面又は段の領域よりはみ出すことは認められていないので,親文字とルビ文字の配置方法を変更する必要がある.次のようにする.
グループルビの行頭:ルビ文字の文字列の先頭と親文字の文字列の先頭をそろえ,親文の文字列の字間のアキと,親文字の文字列の末尾からルビ文字の文字列の末尾までのアキとを1対1の比率に変更する(JIS X 4051で規定している方法,[図141]参照).

グループルビの行末:ルビ文字の文字列の末尾と親文字の文字列の末尾をそろえ,親文字の文字列の字間のアキと,親文字の文字列の先頭からルビ文字の文字列の先頭までのアキとを1対1の比率に変更する(JIS X 4051で規定している方法,[図141]参照).
熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビが行頭にきた場合:ルビ文字の文字列の先頭と親文字の文字列の先頭を行頭にそろえて配置する.この場合,熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字が熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい.それ以上掛かる場合は,親文字の文字列からルビ文字の文字列をはみ出させるか,親文字の字間を空ける.
熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビが行末にきた場合:ルビ文字の文字列の末尾と親文字の文字列の末尾を行末にそろえて配置する.この場合,熟語を構成するそれぞれの漢字に付くルビ文字が熟語内の他の漢字に最大でルビ文字サイズで全角(又は1.5倍)まで掛かってよい.それ以上掛かる場合は,親文字の文字列からルビ文字の文字列をはみ出させるか,親文字の字間を空ける.
熟語ルビを親文字単位で2行に分割した場合:熟語ルビは,2行に分割され,行末及び行頭に分かれることがある.漢字2字の熟語の場合は,行末に漢字1字のモノルビ,次の行頭に漢字1字のモノルビという形になる.漢字3字の場合は,漢字1字のモノルビと漢字2字の熟語ルビ又は漢字2字の熟語ルビと漢字1字のモノルビとなる.漢字1字のモノルビの形になった場合は,a項又はb項で処理することになる.漢字2字以上の熟語ルビとなった場合は,e項,f項又はg項で処理することになる.
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注1) |
熟語の構成などを考慮して配置する熟語ルビの配置方法は,熟語の構成,行頭・行中・行末かの位置,その前後に配置される文字などにより変化する.この処理方法の詳細は,複雑になるので,附属書 F 熟語ルビの配置方法で解説する. |
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注2) |
ルビ文字が付いた親文字群については,親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)と親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)に分け,それと隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 F 熟語ルビの配置方法で示す. |
圏点(傍点ともいう)は,漢字,仮名などの文字列に付け,その文字列を強調する役割を果たす.
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注1) |
日本語組版において文中の一部の文字列を強調する方法としては,圏点を付ける方法以外に,その部分の書体を変更する(例えばゴシック体),文字の色を変更する(例えば赤色の文字にする),括弧類でくくる(例えば始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET),又は始め山括弧[〈] (LEFT ANGLE BRACKET)及び終わり山括弧[〉] (RIGHT ANGLE BRACKET)でくくる),傍線(又は下線)を付けるなどの方法がある.どの方式にするかは編集方針による.一般に書体を変更する方法や括弧類でくくる方法がよく使用されている.圏点を付ける方法はやや少ないが,漢文等では古くからで使用されており,歴史のある伝統的な方法である. |
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注2) |
慣行として,圏点は,句点類(cl-06),読点類(cl-07),始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)などには付けない. |
圏点の組版処理は,次のようにする([図142]参照).

割注とは,行の途中に挿入する注(挿入注)の一種で,2行に割って(割り書きという)挿入することから,その名前が付けられている.割注の使用頻度は多くないが,その該当用語が出てきた箇所に直接補足説明できることから,学習参考書,旅行ガイド,事典類,解説書などで利用されており,人物・用語等の簡単な紹介に重要な役割を果たしている([図143]参照).縦組での利用が多く,横組での例は非常に少ない.

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注1) |
割注については,JIS X 4051では“4.16 割注処理”に規定がある. |
割注の文字サイズは,指定によるが,一般に6ポイント程度の文字が使用されている([図143]参照).
割注そのものの行間は,一般に0である.つまり,行間をとらない([図144]参照).
割注は,[図144]のように,通常,2行に割り書きし,割注全体の先頭及び末尾に,行送り方向の割注の幅と同じ文字サイズの始め小括弧[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧[)] (RIGHT PARENTHESIS)でくくる形式が多い.したがって,割注を囲む括弧類(以下,割注始め括弧類(cl-28)及び割注終わり括弧類(cl-29)とよぶ)のサイズは,割注の文字サイズの2倍にする.なお,割り注始括弧類の前,及び割注終わり括弧類の後ろの漢字等,平仮名,片仮名との字間はベタ組とする.
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注1) |
割注を始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)でくくらずに,指定された一定のアキをとる方法もある. |
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注2) |
割注始め括弧類(cl-28)及び割注終わり括弧類(cl-29)と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す. |

割注の中には始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06),読点類(cl-07)も使用される.これらの組版処理は,本文と同じである.
割注は,本文の1行の行送り方向の幅の中心と,割注の行送り方向の幅の中心をそろえて配置する.割注の2行の行送り方向の幅は,本文の行の幅より大きくなるが,はみ出しは両方に均等に出すことになる.この場合の行間は,割注のない部分の行間を基本版面として設定した行間とし,割注の部分は狭くなる([図143]参照).したがって,基本版面を設定する際に,これを考慮し,行間を広めに設計する必要がある.割注は,横組に用いられる場合もあるが,その例はほとんど学習参考書や百科事典に限られる.
割注の2行の行長は,できるだけそろえる.本文の1行の中に割注がすべて配置できる場合は,2行に分割可能な箇所で,かつ割注全体の文字列の半分に最も近い位置で分割する(この場合の2行に分割するルール(分割可能箇所)も本文と同じである).ただし,割注の2行目の行長を1行目の行長より長くしない([図145]参照).

割注の挿入位置や分量によっては,本文の1行の中に割注がすべて配置できなく,割注を本文の2行又は3行以上にわたって配置する場合がある.この場合の文字列の配置順序及びそれぞれの割注の行長は,[図146]又は[図147]のようにする.


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注1) |
割注の利用は,そもそも人物や事項に簡単な説明を付けるもので,注記の字数がそれほど多くならない場合に利用する形式である.したがって,割注が本文の2行にわたって配置されることは,その挿入位置により頻出する.しかし,3行にわたって配置される例はほとんどない.このような注になるのであれば,別の形式の注にすることを検討する必要がある. |
ある意味のまとまりをもった複数の文で構成されている段落(意味上の段落)を示す場合に,通常,新しい段落で改行にしている.この際,段落先頭行の字下げ(JIS X 4051では“段落字下げ”という用語を使用している)については,次のような方法がある.なお,字下げする場合は,その段落で使用している文字サイズの全角アキが原則である.
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注1) |
段落先頭行の字下げについては,JIS X 4051では“4.17 段落整形処理”に規定されている.なお,段落整形とは,字下げ,字上げ,インデントなどの段落の書式をいう. |
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注2) |
段落先頭行の字下げを全角とした場合の始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の組版処理については,本ドキュメントの3.1.5 行頭の始め括弧類の配置方法を参照. |
すべての段落の先頭行の字下げを行う.ほとんどの書籍・雑誌は,この方法を採用している([図148]参照).

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注1) |
改行にして始めかぎ括弧[「] (LEFT CORNER BRACKET)及び終わりかぎ括弧[」] (RIGHT CORNER BRACKET)でくくった会話などを“といった……”などと受けて続く場合は,文節が連続していると考え,段落の先頭行の字下げは行わないで天付きとする([図149]参照).横組の別行にした数式を受けて,改行で“となるので……”などと受ける場合も,同様に段落の先頭行の字下げは行わない.ただし,小説などでは,すべて段落の先頭行の字下げは行うという処理方法も行われている([図150]参照). |


すべての段落の先頭行の字下げを行わないで,天付きとする([図151]参照).横組などの一部の書籍・雑誌で体裁を優先して採用している例があるが,あまり読みやすいとはいえない.

段落の先頭行の字下げは原則として行うが,見出しの直後の段落に限り字下げを行わないで,天付きとする([図152]参照).字下げを行わない見出しと体裁をそろえるということもあり,横組の一部の書籍・雑誌などでこの方法が採用されている.

なお,箇条書きなどでは,逆に,段落の2行目以下の行頭を字下げするという方法も行われている([図153]参照).“問答形式(Q&A)”などとよばれる処理方法である.番号が付く場合など,この番号が目立つという効果がある.

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注1) |
箇条書きについては,JIS X 4051では“8.4 箇条書き処理”に規定がある. |
字下げは,版面(1段組の場合)又は段の領域(多段組の場合)の行頭側の端から指定された量だけ行頭位置を下げる処理である.逆に行末側の端から指定された量だけ行末位置を上げる処理が字上げである.
字下げは,引用文を別行にして示す場合([図154]参照)や,別行の見出しで行う例がある.字上げは,別行の見出しなどで行う場合や引用文に例がある.

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注1) |
別行にする引用文では,本文と同じ文字サイズで字下げだけで本文との区別を表す方法と,文字サイズも本文よりは小さくする方法がある.前者の方法が多い.この場合,一般に本文の文字サイズの2倍の字下げとする例が多い.分量の多い引用文が数多く挿入される場合は,全角の字下げとして,さらに別行の引用文の前後を1行アキとする方法も行われている.文字サイズを本文よりは小さくする場合の字下げの方法は,本ドキュメントの将来の版で解説する予定である4.2 注の処理参照. |
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注2) |
後注などでも字下げを行う.こうした注の字下げについては,本ドキュメントの将来の版で解説する予定である4.2 注の処理参照. |
日本語組版でいう“そろえ”とは,1行の文字列について,指定した位置に文字の配置位置を合せることである.見出しや詩などの比較的短い行をある一定の長さと位置に調整することである.次のような方法がある([図155]参照).指定された行長以下の文字列を処理する方法なので,見出しや,複数行からなるが短い文章で構成される“詩”などで,指定の位置にそろえる場合に利用されている.
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注1) |
そろえの処理については,JIS X 4051では“4.18 そろえ等の処理”に規定されている. |
中央そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,行頭側及び行末側の空き量を均等にし,文字列の中央を,行の中央の位置に合せて配置する.
行頭そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,文字列の先頭を行頭の位置に合せ,1行に満たないときは行末側を空けて配置する.
行末そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,文字列の末尾を行末の位置に合せ,1行に満たないときは行頭側を空けて配置する.
均等そろえ:隣接する文字の字間は,原則としてベタ組(和文と欧文との字間,始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキが必要なときは,そのアキを入れる)とするか,又は明示的に指定されたアキがある場合はそのアキを挿入し,そのうえで,行の調整を行う際に空ける調整が可能な箇所で字間を均等に空けて(又は詰める調整が可能な箇所を詰めて),文字列の先頭を行頭の位置に,文字列の末尾を行末の位置に合せる.

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注1) |
そろえは,見出しや表の項目の配置方法でいくつかの方法が行われている.例えば,横組の見出しは左右のバランスを考慮し中央そろえが多いが,行頭そろえにする例もある. |
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注2) |
均等そろえは,俳句を別行にして掲げる場合によく利用されている([図156]参照). ![]() [図156]: 均等そろえにした俳句の配置例 |
段落末尾処理とは,段落の最終行の文字数が,ある文字数未満になることを避けるための処理のことである.ウィドウ(widow)処理ともいう.
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注1) |
段落末尾処理については,JIS X 4051では“4.20 段落末尾処理”に規定されている. |
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注2) |
日本語組版では,段落末尾処理はあまり重視されていない.しかし,段落の最終行が1字だけになる場合(これは許容している例が多い),もっと極端に改丁・改ページで始まる直前のページに1字だけ配置されるという場合は,避けるようにする([図157]参照). ![]() [図157]: 改ページで始まる直前のページに1字だけ配置された例(これは避ける) |
タブ処理とは,ある特定の文字列を行中の指定された位置に合せて配置することである.1つあるいは複数の文字列を行の特定の位置に配置する場合に利用できる.表形式のデータの配置,箇条書きなどに利用されている([図158]参照).

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注1) |
タブ処理については,JIS X 4051では“4.21 タブ処理”に規定がある. |
タブ処理を行うためには,タブ位置及びそのタブ種(配置位置にどのようにそろえるかの形式)の指定,さらに,その指定位置に配置する文字列が必要である.そこで,タブ処理を行う文字列の前にタブ記号を挿入しておく必要がある.タブ記号の直後にある文字列がタブ処理を行う対象の文字列になる([図159]参照).そして,1行中に挿入したタブ記号の数だけのタブ位置とそのタブ種を指定する.

タブ処理で指定する配置位置にどのようにそろえるかの形式(タブ種)としては,次のようなものが必要になる.
左(上)そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の先頭をタブ位置に合せて配置する([図160]参照).左そろえタブは横組の場合のタブ種,上そろえタブは縦組の場合のタブ種である.

右(下)そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の末尾をタブ位置に合せて配置する([図161]参照).右そろえタブは横組の場合のタブ種,下そろえタブは縦組の場合のタブ種である.

中央そろえタブ:タブ処理を行う対象の文字列の中央をタブ位置に合せて配置する([図162]参照).

指定文字そろえタブ :タブ処理を行う対象の文字列の中にある指定された文字(例えばピリオド)の先頭をタブ位置に合せて配置する([図163]参照).

行頭から,タブ記号で区切られた文字列と,タブ処理として指定された配置位置(タブ位置)を,順番に対応させて配置する.それぞれの文字列に含まれる始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)などの組版処理は,本文と同じである.
いくつかの配置例を示す.ただし,b以降は設計段階では予想しなかった配置となる場合が多く,一般に,タブ位置の設計のやり直しが必要になる.
タブ処理の対象となる文字列が行の最初の文字列であれば,行頭に一番近いタブ位置にその文字列を合せ,以下,順番に対応させて配置する([図164]参照).

タブ処理の対象となる文字列が長くて,次にくるタブ位置をはみ出した場合は,その長い文字列の後ろのタブ処理の対象となる文字列は,そのはみ出した長い文字列の末尾以降にある最初のタブ位置が対応する([図165]参照).

指定位置にタブ処理の対象となる文字列を配置した結果,前の文字列と重なってしまった場合は,直前の文字列の末尾に続けて配置する([図166]参照).

タブ処理の対象となる文字列に対応するタブ位置がない場合は,次行の先頭のタブ位置から順番に対応をとって配置する([図167]参照).

添え字とは,文字のそばに付ける上付き文字又は下付き文字をいう.国際単位系(SI)の単位,数式,化学式等で使用されている.
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注1) |
添え字については,JIS X 4051では“4.13 添え字処理”に規定がある. |
上付き文字は,一般に親文字の後ろに付くが,化学式では前に付く場合がある.下付き文字は,一般に親文字の後ろに付くが,化学式では前に付く場合がある.親文字と添え字との字間はベタ組にする.
添え字が付く例をいくつか掲げる([図168]参照).なお,添え字については,添え字が付く親文字を含め,このドキュメントでは親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)として扱う.

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注1) |
親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)と隣接する文字間の間隔についての処理方法の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量に示す. |
添え字の文字サイズ及び親文字に対する添え字の行送り方向の配置位置については,JIS X 4051では,“処理系定義とする”となっている.添え字の文字サイズは,親文字のサイズにもよるが,一般に親文字の60%くらいがよいであろう.
なお,親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)の文字列の>字間で2行に分割してはならない.また,その文字列の字間は,行の調整処理で字間を空ける箇所にはしない.
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注1) |
縦組の中に添え字が付いた文字列(親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21))を配置する場合は,文字を時計回りに90度回転し,配置する.文字列が短い場合は縦中横にして配置してもよい. |
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注2) |
親文字の後ろに下付きと上付きとが2つ付く場合がある.この場合は,数式では親文字と下付きとをベタ組で配置し,その後ろにベタ組で上付きを配置する方法が一般的である.化学式でも同様であるが,式の意味から上付きも親文字とベタ組で配置する場合もある. |
振分けとは,1行の途中に複数の言葉や文を配置する処理である.複数の選択肢を示す場合などに利用されている([図169]参照).学習参考書,マニュアル,解説書などで使用している例がある.振分けを行う場合,複数の行を括弧類でくくることも多い.

振分け処理は,一般に次のように行っている([図170]参照).以下では,振分けするそれぞれの文字列を振分け行とよぶ.
振分けに使用する文字は,その段落で使用している文字サイズとするが,やや小さい文字サイズにしたり,書体を変える場合もある.
同一の振分け処理の中のすべての振分け行の先頭は,そろえる.
振分けの行長は,同一の振分け処理の中で最も長い振分け行の行長を振分け行長とする.ただし,振分けの行長を指定し,長い同一の振分け行を折り返して複数の行にすることもある.この場合の2行目以下の行頭は指定による.同一の振分け行とする文字列中に改行の指定がある場合は,その指定箇所で振分け行を分割する.この場合の行頭は,振分け行の1行目の位置とそろえる.また,同一の振分け行を複数の行に分割した場合の行間は0とする.
異なる振分け行の行送り方向の行間は,指定による.
同一振分け処理に含まれる行送り方向の幅(の合計)の中心と,本文の行の中心とをそろえて配置する.
振分けの前後を括弧類で囲む場合,括弧類の行送り方向の幅は,振分け行の行送り方向の幅(の合計)とそろえる.
同一の振分けは,一体として扱い,本文の複数の行にわたって配置してはならない.

振分けを含む段落の行間は,指定による.そこに配置される振分けの内容を考慮して指定する必要がある.
振分けは割注と異なり,一般に行送り方向のサイズが大きくなる.そこで,版面又は段の領域の外側へのはみ出しは認められていない.版面又は段の領域の範囲内に配置する.
日本人名の名簿を一覧にする場合など,行中の文字列の一部について全長を指定する例がある.このような場合に,行中の指定された文字列を,字間を調整して,字詰め方向について指定された長さにする処理が字取り処理である([図171]参照).人名など字数の異なる文字列を指定した一定の長さでそろえたい場合に利用できる.

横組の柱などでは,例えば,章番号などの後ろに続く文字列だけを,字取り処理する例がある.例えば,2字の文字列の字取りは,空き過ぎになるので例外的に柱の文字サイズの6倍とし,3字から6字までの文字列の字取りを柱の文字サイズの7倍とする([図172]参照).この例では,7字以上は,ベタ組とする.

字取り処理は,次のように行う.
字取りの全長の指定は,そこに使用されている文字サイズの整数倍とする.
指定された文字列について,字間を均等に空け,字詰め方向の先頭から末尾までを,指定された長さにする.ただし,次のような箇所は,空ける対象としない.
2行に分割してはならない箇所.連数字中の文字(cl-24)の字間,欧文用文字(cl-27)の字間,同一の分離禁止文字(cl-08)の字間など.これらの文字列は一体として扱いたいからである.
注1) |
始め括弧類(cl-01)の前,終わり括弧類(cl-02)の後ろなど行の調整処理で空ける対象箇所としない字間も問題となる.これらの箇所は,議論の分かれるところだが,字取り処理で空ける対象箇所としてよいだろう.ただし,始め括弧類(cl-01)の後ろ及び終わり括弧類(cl-02)の前は,2行に分割してはならない箇所なので,字取り処理で空ける対象箇所としない.次に,すべての字間を空けた例,ここで説明した方法,始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)の前後をすべて空けない例を[図173]に示す. |

欧文間隔(cl-26),和字間隔(cl-14)など空白を挿入してある箇所は,その空白の前及び後ろの2箇所ではなく,空白の前(又は後ろ)だけとする.空白の前後2箇所で空けると空き過ぎになる.
指定された文字列が1字の場合など,字間を空ける箇所がないときは,文字列の後ろを空けておく.
理工学書だけでなく,一般の本でも,等号[=] (EQUALS SIGN),ほとんど等しい[≒] (APPROXIMATELY EQUAL TO OR THE IMAGE OF),正符号[+] (PLUS SIGN),負符号[−] (MINUS SIGN)などの数学記号が使用されている.日本語組版では,等号,ほとんど等しいなどと,正符号,負符号などでは組版処理方法が異なる.そこで,このドキュメントでは,等号の類似記号を等号類(cl-17)に,正符号などの類似記号を演算記号(cl-18)に分けて,それらに限り,処理方法を解説する.
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注1) |
等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)にどのような記号が含まれるかは,3.9 文字クラスについてで解説する. |
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注2) |
理工学書などでは,水平の罫線を使用した分数(やぐら組ともよばれている),根号式,積分記号,直和記号(シグマ)なども使用される.これらの記号は,一般書ではそれほど使用されていないので,このドキュメントでは,これらの処理は範囲としない. |
等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)の組版処理は,次のようにする.
等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)の字幅は,全角とする([図174]参照)
別行としないで,行の途中に配置する等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)は,その前後に配置する連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間をベタ組とする([図174]参照).なお,数式の先頭及び/又は末尾が連数字中の文字(cl-24)又は欧文用文字(cl-27)の場合は,漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)と数式との間は,四分アキとする.

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注1) |
漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)の前後に等号類(cl-17)又は演算記号(cl-18)がくる場合も,その字間はベタ組とする([図174]参照).ただし,“これは-5となり”のように演算記号(cl-18)と連数字中の文字(cl-24)が連続する文字列,又は“これは-aとなり”のように演算記号(cl-18)と量を示す欧文用文字(cl-27)が連続する文字列を配置する場合は,前に配置する漢字等(cl-19),平仮名(cl-15)及び片仮名(cl-16)と演算記号との字間は四分アキとした方がよい([図174]参照). |

別行とする数式,化学式などに配置する等号類(cl-17)と連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間は,四分アキとする.別行とする数式,化学式などに配置する演算記号(cl-18)と,連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)との字間は,ベタ組とする.

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注1) |
別行とする数式,化学式などは,横組では版面又は段の領域の左右中央に配置する例が多い.縦組で時計回りに90度回転させて数式,化学式などを配置する場合は,行頭から指定した字下げした位置に配置する例が多い. |
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注2) |
別行とする数式などでは,連数字中の文字(cl-24)及び欧文用文字(cl-27)と等号類(cl-17)の前後の字間をベタ組とする方法や二分アキとする方法もある.また,等号類(cl-17)の前後の字間を四分アキ又は二分アキとした場合は,演算記号(cl-18)と連数字中の文字(cl-24)及び欧文用文字(cl-27)との前後の字間を四分アキとする方法もある. |

等号類(cl-17)及び演算記号(cl-18)は,その前後に配置する連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)及び親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)などとの字間で2行に分割してよい.
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注1) |
別行式で,2行に分割する位置をある程度任意に選択できる場合は,まず等号類(cl-17)の前で2行に分割するとよい.それができない場合は,演算記号(cl-18)の前で2行に分割するとよい. |
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注2) |
数式,化学式に配置する中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT),始め括弧類(cl-01)及び終わり括弧類(cl-02)は,等号類(cl-17)又は演算記号(cl-18)の前後にアキを確保する場合を除外し,中点[・] (KATAKANA MIDDLE DOT)の前後,始め括弧類(cl-01)の前及び終わり括弧類(cl-02)の後ろはベタ組とする. |
禁則処理その他の要因により行長に過不足がでる場合は,行の調整処理を行う.段落内では,分割禁止とされていない箇所で文字列を分割し,それぞれの行を構成していく.この際,段落末尾の1行の行長に満たない行以外の行は,指定された行長にし,段落末尾の1行の行長に満たない行以外の行頭及び行末の位置を所定の位置に配置する必要がある.段落末尾の1行の行長に満たない行は,隣接する文字の字間に附属書 B 文字間の空き量に示した原則とするアキを挿入するか,又は指定されたアキがある場合はそのアキを挿入する以外は,原則としてベタ組にして文字列の先頭を行頭にそろえて配置し,文字列の末尾は行末にそろえる必要はない.
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注1) |
欧文組版においてみられるragged right (flush left),ragged left (flash right),ragged centerとよばれる方法は,日本語組版,特に書籍の本文においては,一般に行われていない.書籍の本文における段落の処理は,欧文組版でいう“justification”が原則である.なお,欧文組版の場合のjustificationは,主に単語間のアキ(語間)を増減して1行の行長をそろえるのに対し,日本語組版では,欧文間隔(cl-26)だけでなく,以下に述べるように多くの箇所を調整に利用している. |
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注2) |
段落の最終行は,1行の行長以下であれば,特に調整の必要はない.ただし,最終行が行長よりわずかに長く,後述する始め括弧類(cl-01),終わり括弧類(cl-02)などの前後のアキを詰めて行長にそろえる処理が可能な場合は,行長の調整処理が行われることになる. |
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注3) |
段落を処理対象とした行の調整処理とは処理対象が異なるが,指定された行長以下の1行の文字列の位置を指定した位置に合せる方法については,3.5.3 そろえの処理で解説する. |
行の調整処理が必要となる要因は様々であるが,主なものとしては次のような例がある.
連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)など字幅が全角でない文字・記号を混用する([図178]参照).

約物が連続する.例えば,終わり括弧類(cl-02)と句点類(cl-06)が連続した場合は,終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06)及びアキの合計は1.5倍となる([図179]参照).ただし,終わり括弧類(cl-02),句点類(cl-06),さらに始め括弧類(cl-01)が連続した場合は,これら約物の字幅とアキの合計は2倍となるので,過不足はでない([図179]参照).

文字サイズの異なる文字を混用する([図180]参照).

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注1) |
参照ページの表示,用語の説明などにおいて括弧を付けて補足説明する場合,基本版面の文字サイズよりは1段階小さい文字サイズにする例がある. |
行の調整処理は,規定されているアキを確保した箇所又はベタ組の字間で調整する.その方法としては,次がある.
規定されているアキを詰める処理(追込み処理).追込み処理では,読点類(cl-07)又は終わり括弧類(cl-02)の後ろの二分アキや,始め括弧類(cl-01)の前の二分アキ,欧文間隔(cl-26)などのアキを規定の範囲内で詰める処理を行う.
字間を空ける処理(追出し処理).追出し処理では,欧文間隔(cl-26)など規定の範囲内で空けることが許されている箇所や,行の調整処理で字間を空ける処理を避けるとされていない箇所の字間について空ける処理を行う.
通常,詰める処理(追込み処理)を優先し,それで処理できない場合は空ける処理(追出し処理)を行う.詰める処理(追込み処理)を優先するのは,ベタ組の箇所はできるだけ空けないという考え方による.
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注1) |
句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)の行頭禁則を回避する方法としてぶら下げ組がある.この方法は,JIS X 4051では規定していないが,その“解説”では説明が行われている. ぶら下げ組は,句点類(cl-06)及び読点類(cl-07)に限り,版面に接して,指定の行長よりはみ出して配置する方法である([図181]参照).ベタ組の字間を空ける調整が避けられるとして,書籍等でも採用されている.しかし,欧文組では原則としてぶら下げ組は採用されていないので,和文と欧文との混植になじまない,また,ぶら下げ組は本来,活字組版において調整の作業を軽減するために採用されていた方法である,との反対意見がある.なお,[図181]において,1行目末尾及び5行目末尾のように,行末の18字目に配置できる場合は,そのまま配置する.DTPなどでは,このような句読点を3行目のようにぶら下げ組にする処理を行っている例があるが,不必要な処理といえよう. ![]() [図181]: ぶら下げ組の例 |
詰める処理(追込み処理)を行う場合は,通常,優先順位と詰める限界を決めて行う.詰める処理は,次の順序で行う.
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注1) |
JIS X 4051では割注の調整方法も規定しているが,ここでの解説では説明がやや複雑になるので除外した. |
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注2) |
行の調整処理の際に詰める処理(追込み処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所の表4で示す. |
欧文間隔(cl-26)を,最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.
行末に配置する終わり括弧類(cl-02),読点類(cl-07)及び句点類(cl-06)の後ろの二分アキをベタ組にする.
行末に配置する中点類(cl-05)の前及び後ろの四分アキを一緒にベタ組にする.
行中の中点類(cl-05)の前後の四分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.
行中の始め括弧類(cl-01)の前側,並びに終わり括弧類(cl-02)及び読点類(cl-07)の後ろ側の二分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.
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注1) |
句点類(cl-06)の後ろの二分アキは,文の区切りとしての役割が大きいので,行末に配置する場合を除外して,調整には使用しない. |
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注2) |
読点類(cl-07)と,始め括弧類(cl-01)・終わり括弧類(cl-02)では,その役割が異なることから,始め括弧類の前,終わり括弧類の後ろの二分アキを詰める調整を,読点類の後ろの二分アキを詰める調整より優先して処理している例もある. |
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注3) |
始め括弧類(cl-01)の前の二分アキ,終わり括弧類(cl-02)の後ろ及び読点類(cl-07)の後ろの二分アキを,ベタ組まで詰めるのは詰め過ぎであるという考えから,詰める限界を最小で四分アキまでとして処理している例もある. |
平仮名(cl-15),片仮名(cl-16),漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最小で八分(全角の8分の1)アキまで文字サイズ比で均等に詰める.
注1) |
漢字等(cl-19)などと,欧文用文字(cl-27),連数字中の文字(cl-24)又は単位記号中の文字(cl-25)との四分アキは,固定したアキとして,調整には使用しない例もある. |
なお,JIS X 4051では,行末に配置する終わり括弧類(cl-02),読点類(cl-07)及び中点類(cl-05)の後ろをベタ組とし,行末に配置する句点類(cl-06)の後ろは二分アキとすることから,次の順序で処理するように規定している.
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注1) |
JIS X 4051で規定している行の調整処理の際に詰める処理(追込み処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所の表5で示す. |
欧文間隔(cl-26)を,最小で四分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.
中点類(cl-05)の前後のアキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.
始め括弧類(cl-01)の前側,並びに終わり括弧類(cl-02)及び読点類(cl-07)の後ろ側の二分アキを,最小でベタ組まで文字サイズ比で均等に詰める.
平仮名(cl-15),片仮名(cl-16),漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最小で八分アキまで文字サイズ比で均等に詰める.
空ける処理(追出し処理)を行う場合も詰める処理(追込み処理)と同様,優先順位と空ける限界を決めて行う.JIS X 4051では,次の順序で処理するように規定している.
欧文間隔(cl-26)を,最大で二分アキまで文字サイズ比で均等に空ける.
平仮名(cl-15),片仮名(cl-16),漢字等(cl-19)などと,連数字中の文字(cl-24),欧文用文字(cl-27)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキを,最大で二分アキまで(又は三分アキまで)文字サイズ比で均等に空ける.
注1) |
詰める処理と同様に,漢字等(cl-19)などと,欧文用文字(cl-27),連数字中の文字(cl-24)又は単位記号中の文字(cl-25)との字間の四分アキは,固定したアキとして,空ける調整でも使用しないで処理している例がある. |
a及びb以外の行の調整処理で字間を空ける処理を避けるとされていない箇所(空ける処理が可能な箇所)の字間を,最大で四分アキまで文字サイズ比で均等に空ける.
a, b, cで調整できない場合は,a, b, cに加え,分割禁止とされていない文字間を均等に空ける.
注1) |
JIS X 4051ではdの処理に加えて,欧文用文字(cl-27)の字間を含め,均等に空けるかどうかは,処理系定義とする,となっている. |
注2) |
行の調整処理の際に空ける処理(追い出し処理)が可能な箇所の詳細は,3.9 文字クラスについてで説明する文字クラスに従い,表の形式にして附属書 B 文字間の空き量で示す. |
文字や記号を行に配置する場合,次のような点でその振る舞い(配置方法)が異なる.
行頭に配置してよいか,又は禁止するのか.配置してよい場合,どのように配置するか.
行末に配置してよいか,又は禁止するのか.配置してよい場合,どのように配置するか.
文字・記号が並んだ場合,その字間はベタ組にするか,又は一定のアキをとるのか.例えば,漢字等(cl-19)と平仮名(cl-15)が並んだ場合,その字間はベタ組であり,平仮名(cl-15)の後ろに欧文用文字(cl-27)がきた場合,その字間は四分アキとなる.
文字が並んだ場合,その字間で2行に分割してよいか.例えば,連数字中の文字(cl-24)が並んだ場合,その字間では2行に分割してはならない.
行の調整処理の際に,その並んだ文字の字間を使用してよいか.例えば,字間を詰めてよいか,逆に字間を空けてよいか.なお,調整処理の優先順位と調整量の限界も問題となる.
組版処理を行う場合,前項で述べたような事項について,性格を同じにする文字・記号ごとにグループに分け,文字クラスとして管理する方法がある.
JIS X 4051でも,“6.1.1 文字クラス”に文字クラスが示されている.なお,JIS X 4051では,“ここに挙げた文字以外を,それぞれの文字クラスに追加するか否かは,処理系定義とする”と備考に書かれている.
|
注1) |
JIS X 4051では,各文字クラスに含まれる文字・記号を特定する資料として,その附属書に各文字クラスに含まれる文字・記号とJIS X 0213との対応表が“附属書1”として掲げられている. |
このドキュメントにおける文字クラスは,JIS X 4051における文字クラス分けを一部修正し,次のようにする.なお,附属書 A 文字クラス一覧に,各文字クラスに含まれている文字・記号とISO/IEC 10646(UCS)のAnnex Aで規定されている“基本日本語文字集合”(UCSのコレクション285)及び“拡張非漢字集合”(UCSのコレクション286)に含まれる非漢字との対応を示す.
始め括弧類(cl-01)
|
例) |
‘“(〔[{〈《「『【 |
など |
終わり括弧(cl-02)
|
例) |
’”)〕]}〉》」』】 |
など |
|
注1) |
JIS X 4051では,読点[、] (IDEOGRAPHIC COMMA)及びコンマ[,] (COMMA)については終わり括弧類と同様な配置法となるので,文字クラスとしては終わり括弧類に含めている.しかし,このドキュメントでは,読点及びコンマは読点類(cl-07)として文字クラスを独立させ,解説する. |
ハイフン類(cl-03)
|
例) |
‐〜 |
など |
区切り約物(cl-04)
|
例) |
?! |
など |
中点類(cl-05)
|
例) |
・:; |
句点類(cl-06)
|
例) |
。. |
読点類(cl-07)
|
例) |
、, |
分離禁止文字(cl-08)
|
例) |
—…‥ |
など |
繰返し記号(cl-09)
|
例) |
ヽヾゝゞ々 |
など |
|
注1) |
繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)などは,JIS X 4051では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした. |
|
注2) |
繰返し記号[々] (IDEOGRAPHIC ITERATION MARK)を行頭禁則の対象としない方法がある.この場合は,漢字等(cl-19)の文字クラスとする. |
長音記号(cl-10)
|
例) |
ー |
|
注1) |
長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)は,JIS X 405では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした. |
|
注2) |
JIS X 4051では,処理系定義として,長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)を行頭禁則和字から除外することは認められている. |
|
注3) |
長音記号[ー] (KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)を行頭禁則の対象としない場合は,長音記号は,片仮名(cl-16)の文字クラスとする. |
小書きの仮名(cl-11)
|
例) |
ぁぃぅぇぉァィゥェォっゃゅょッャュョ |
など |
|
注1) |
小書き片仮名ツ[ッ] (KATAKANA LETTER SMALL TU)などは,JIS X 4051では,行頭禁則和字に含まれているが,このドキュメントでは,独立した文字クラスとした.したがって,JIS X 4051でいう“行頭禁則和字”は,繰返し記号(cl-09),長音記号(cl-10)及び小書きの仮名(cl-11)の3つに分解されたことになる. |
|
注2) |
JIS X 4051では,処理系定義として,小書きの仮名(ぁぃぅァィゥなど)を行頭禁則和字から除外することは認められている. |
|
注3) |
小書きの仮名を行頭禁則の対象としない場合は,そこに含まれる小書きの平仮名は平仮名(cl-15)の文字クラス,小書きの片仮名は片仮名(cl-16)の文字クラスとする. |
前置省略記号(cl-12)
|
例) |
¥$£# |
など |
後置省略記号(cl-13)
|
例) |
°′″℃¢%‰ |
など |
和字間隔(cl-14)
|
例) |
U+3000(IDEOGRAPHIC SPACE) |
平仮名(cl-15)
|
例) |
あいうえおかがきぎ |
など |
|
注1) |
JIS X 4051で,漢字など(1.~12.以外の和字)と平仮名が別のクラスになっているのは,ルビの親文字からのはみ出しがあった場合,そのはみ出しを掛けてよいかどうかで差があるからである. |
片仮名(cl-16)
|
例) |
アイウエオカガキギ |
など |
|
注1) |
片仮名は,JIS X 4051では,漢字などと同じ文字クラス(1.~12.以外の和字)に含まれている.しかし,このドキュメントでは,ルビのはみ出しがあった場合,平仮名と同様に掛かってよいとしたことから独立した文字クラスとした. |
等号類(cl-17)
|
例) |
=≠<>≦≧⊆⊇∪∩ |
など |
|
注1) |
数式などに使う演算記号(+-÷×等)や等号類(=≠<>≦≧⊆⊇∪∩等)は,JIS X 4051では漢字などと同じ文字クラス(1.~12.以外の和字)又は欧文用文字に含まれている.しかし,欧字やアラビア数字と連続した場合の扱いは,漢字とは異なるので,次項の演算記号とともに新たな文字クラスを作成した. |
演算記号(cl-18)
|
例) |
+-÷× |
など |
漢字等(cl-19)
|
例) |
亜唖娃阿哀愛挨〃仝〆♂♀ |
など |
|
注1) |
JIS X 4051の文字クラス名は,“1.~12.以外の和字”である. |
合印中の文字(cl-20)
親文字群中の文字(添え字付き)(cl-21)
|
注1) |
JIS X 4051の名称は,“添え字付き親文字群中の文字”である.親文字群とは,親文字及びそれに付随するルビ,添え字又は圏点を含めた文字群のことである. |
親文字群中の文字(熟語ルビ以外のルビ付き)(cl-22)
|
注1) |
JIS X 4051の名称は,“熟語ルビ以外のルビ付き親文字群中の文字”である. |
親文字群中の文字(熟語ルビ付き)(cl-23)
|
注1) |
JIS X 4051の名称は,“熟語ルビ付き親文字群中の文字”である. |
連数字中の文字(cl-24)
連数字として扱われる連続した数字(アラビア数字)及び小数点のピリオド,並びに位取りのコンマ及び空白のことである.
単位記号中の文字(cl-25)
ここでいう単位記号は,国際単位系(SI)として使用されているラテン文字又はギリシャ文字を組合せて単位を示すものである.
|
注1) |
全角の文字の外枠にラテン文字やアラビア数字などを組合せた単位記号がある(全角単位字).このような単位記号は,ここでいう単位記号中の文字には含めない.なお,全角単位字は,主に縦組で使用するもので,横組で使用するのは,体裁がよくないので避けた方がよい([図182]参照). |

欧文間隔(cl-26)
欧文用文字(cl-27)
|
注1) |
欧文用文字(cl-27)には,欧文として使用する括弧類などの欧文の約物を含む.なお,これらは和文でも欧文でも使用している種類がある.しかし,それらの字幅や字形は異なることが多い.例えば,始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は,和文用と欧文用とでは,字幅が異なるだけではなく(和文用は文字の外枠の行送り方向の中央,欧文用は並び線・ディセンダラインが基準),円弧の深さ(フォントにもよるが,一般に和文用は円弧が深く,欧文用は浅い),字形(フォントにもよるが,和文用は線の太さの変化が小さく,欧文用は変化が大きい)といった違いがある.これらにつき,どの部分に和文用,どの部分に欧文用を使用するかは指定による.和文中は和文用を,欧文中は欧文用を使用するのが原則であるが,判断に迷う例もある.例えば,“エディター(editor)は……”のように和文中に英語の綴りを括弧内に示す例は多い.この始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は,和文か欧文かということである.この場合の始め小括弧(始め丸括弧)[(] (LEFT PARENTHESIS)及び終わり小括弧(終わり丸括弧)[)] (RIGHT PARENTHESIS)は和文としてよいであろう. |
割注始め括弧類(cl-28)
|
例) |
(〔[ |
など |
割注終わり括弧類(cl-29)
|
例) |
)〕] |
など |
|
注1) |
割注始め括弧類(cl-28)又は割注終わり括弧類(cl-29)は,割注を囲むために用いる括弧類及びその前後のアキのことである.一般に使用する括弧類と組版処理が異なるので,別の文字クラスにしている. |
縦中横中の文字(cl-30)
文字クラスごとに,行頭・行末に配置してよいか,禁止するか,さらに行頭・行末にきた場合の配置法や,それぞれが並んだ場合の文字間の空き量は,前に配置される文字クラスと後ろに配置される文字クラスの組合せ(2次元の表)で示すことができる.JIS X 4051では,表5に“(文字間の)空き量”として示されている.
|
注1) |
2次元の表に示す場合,各文字クラスの他に,“行頭”(前に配置される文字クラスの欄)及び“行末”(後ろに配置される文字クラスの欄)の項目が必要になる.そして,行頭又は行末の配置を禁止する場合は,JIS X 4051では行頭”及び“行末”の欄に×印で示している. |
また,文字クラスの文字・記号が並んだ場合,その字間で2行に分割が可能か,行の調整処理の際に字間を空けてよいかどうかも,各文字クラスの組合せ(2次元の表)で規定できる.このような事項についても,JIS X 4051では2次元の表で示している.2行に分割が可能かどうかは表6,行の調整処理の際に字間を空けてよいかどうかは表7に示されている.
|
注1) |
文字クラスの文字・記号が並んだ場合,行の調整処理の際にその字間を詰めてよいかどうかも各文字クラスの組合せ(2次元の表)で規定できる.しかし,JIS X 4051では,そのような表は示されていない.文章で示されている. |
このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合の文字間の原則的な空き量の表を附属書 B 文字間の空き量に掲げる.
このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合に,その字間で2行に分割が可能かどうかを示す表を附属書 C 文字間での分割の可否に掲げる.
このドキュメントにおける,それぞれの文字クラスの文字・記号が並んだ場合に,行の調整処理の際に字間を詰めてよいかを示す表を附属書 D 行の調整処理で詰める処理が可能な箇所,行の調整処理の際に字間を空けてよいかを示す表を附属書 E 行の調整処理で空ける処理が可能な箇所に掲げる.
本項は次の版に記載される。
本項は次の版に記載される。
本項は次の版に記載される。
本項は次の版に記載される。
3.9.2 文字・記号を振る舞い方により分けるで解説した文字クラスに従い,ISO/IEC 10646のサブセット(コレクション285“基本日本文字集合”及びコレクション286“拡張非漢字集合”)に含まれる非漢字の文字を分類して,以下に示す.
|
注1) |
約物は国際文字符号化集合ISO/IEC 10646では基本的に特定の用字系に依存しない汎用的な記号として扱っているため,和文専用に符号化された例えば“和文用始め小括弧”というような記号は符号化されていない.しかしながら,実際の組版においては,用字系によって,字幅,字形デザイン,及び並び線の位置について違いがあるので,同じひとそろいの約物は,通常欧文と和文の双方に適用することはできない.この問題に対処するため,多くの実際の処理系では,その他の文字コード規格との往復保全の互換性を維持する目的で規格として別にコード化されている互換用の文字コードを使用している.例えば,この文書では“U+0028(LEFT PARENTHESIS,始め小括弧)”を始め括弧類(cl-01)のひとつに分類しているが,多くの和文組版ソフトウェアでは,和文に適用する場合は対応する互換用の文字コードである“U+FF08(FULLWIDTH LEFT PARENTHESIS)”を使用している. |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ‘ | 2018 | LEFT SINGLE QUOTATION MARK | 左シングル引用符,左シングルクォーテーションマーク | 横組で使用 |
| “ | 201C | LEFT DOUBLE QUOTATION MARK | 左ダブル引用符,左ダブルクォーテーションマーク | 横組で使用 |
| ( | 0028 | LEFT PARENTHESIS | 始め小括弧,始め丸括弧 | |
| 〔 | 3014 | LEFT TORTOISE SHELL BRACKET | 始めきっこう(亀甲)括弧 | |
| [ | 005B | LEFT SQUARE BRACKET | 始め大括弧,始め角括弧 | |
| { | 007B | LEFT CURLY BRACKET | 始め中括弧,始め波括弧 | |
| 〈 | 3008 | LEFT ANGLE BRACKET | 始め山括弧 | |
| 《 | 300A | LEFT DOUBLE ANGLE BRACKET | 始め二重山括弧 | |
| 「 | 300C | LEFT CORNER BRACKET | 始めかぎ括弧 | |
| 『 | 300E | LEFT WHITE CORNER BRACKET | 始め二重かぎ括弧 | |
| 【 | 3010 | LEFT BLACK LENTICULAR BRACKET | 始めすみ付き括弧 | |
| ⦅ | 2985 | LEFT WHITE PARENTHESIS | 始め二重パーレン,始め二重括弧 | |
| 〘 | 3018 | LEFT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET | 始め二重きっこう(亀甲)括弧 | |
| 〖 | 3016 | LEFT WHITE LENTICULAR BRACKET | 始めすみ付き括弧(白) | |
| « | 00AB | LEFT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK | 始め二重山括弧引用記号,始めギュメ | |
| 〝 | 301D | REVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK | 始めダブルミニュート | 縦組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ’ | 2019 | RIGHT SINGLE QUOTATION MARK | 右シングル引用符,右シングルクォーテーションマーク | 横組で使用 |
| ” | 201D | RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK | 右ダブル引用符,右ダブルクォーテーションマーク | 横組で使用 |
| ) | 0029 | RIGHT PARENTHESIS | 終わり小括弧,終わり丸括弧 | |
| 〕 | 3015 | RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET | 終わりきっこう(亀甲)括弧 | |
| ] | 005D | RIGHT SQUARE BRACKET | 終わり大括弧,終わり角括弧 | |
| } | 007D | RIGHT CURLY BRACKET | 終わり中括弧,終わり波括弧 | |
| 〉 | 3009 | RIGHT ANGLE BRACKET | 終わり山括弧 | |
| 》 | 300B | RIGHT DOUBLE ANGLE BRACKET | 終わり二重山括弧 | |
| 」 | 300D | RIGHT CORNER BRACKET | 終わりかぎ括弧 | |
| 』 | 300F | RIGHT WHITE CORNER BRACKET | 終わり二重かぎ括弧 | |
| 】 | 3011 | RIGHT BLACK LENTICULAR BRACKET | 終わりすみ付き括弧 | |
| ⦆ | 2986 | RIGHT WHITE PARENTHESIS | 終わり二重パーレン,終わり二重括弧 | |
| 〙 | 3019 | RIGHT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET | 終わり二重きっこう(亀甲)括弧 | |
| 〗 | 3017 | RIGHT WHITE LENTICULAR BRACKET | 終わりすみ付き括弧(白) | |
| » | 00BB | RIGHT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK | 終わり二重山括弧引用記号,終わりギュメ | |
| 〟 | 301F | LOW DOUBLE PRIME QUOTATION MARK | 終わりダブルミニュート | 縦組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ‐ | 2010 | HYPHEN | ハイフン(四分) | 字幅は四分角 |
| 〜 | 301C | WAVE DASH | 波ダッシュ | |
| ゠ | 30A0 | KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN | 二重ハイフン,二分二重ダッシュ | 字幅は半角 |
| – | 2013 | EN DASH | 二分ダーシ,ダッシュ(二分) | 字幅は半角 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ? | 003F | QUESTION MARK | 疑問符 | |
| ! | 0021 | EXCLAMATION MARK | 感嘆符 | |
| ‼ | 203C | DOUBLE EXCLAMATION MARK | 感嘆符二つ | |
| ⁇ | 2047 | DOUBLE QUESTION MARK | 疑問符二つ | |
| ⁈ | 2048 | QUESTION EXCLAMATION MARK | 疑問符感嘆符 | |
| ⁉ | 2049 | EXCLAMATION QUESTION MARK | 感嘆符疑問符 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ・ | 30FB | KATAKANA MIDDLE DOT | 中点 | |
| : | 003A | COLON | コロン | |
| ; | 003B | SEMICOLON | セミコロン | 横組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 。 | 3002 | IDEOGRAPHIC FULL STOP | 句点 | |
| . | 002E | FULL STOP | ピリオド | 横組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 、 | 3001 | IDEOGRAPHIC COMMA | 読点 | |
| , | 002C | COMMA | コンマ | 横組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| — | 2014 | EM DASH | ダッシュ(全角) | 処理系によっては,U+2015 (HORIZONTAL BAR)にも,同様の振る舞いを実装しているものもある |
| … | 2026 | HORIZONTAL ELLIPSIS | 三点リーダ | |
| ‥ | 2025 | TWO DOT LEADER | 二点リーダ | |
| 〳 | 3033 | VERTICAL KANA REPEAT MARK UPPER HALF | くの字点上 | 縦組で使用 この文字の後ろにU+3035が配置される |
| 〴 | 3034 | VERTICAL KANA REPEAT WITH VOICED SOUND MARK UPPER HALF | くの字点上(濁点) | 縦組で使用 この文字の後ろにU+3035が配置される |
| 〵 | 3035 | VERTICAL KANA REPEAT MARK LOWER HALF | くの字点下 | 縦組で使用 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ヽ | 30FD | KATAKANA ITERATION MARK | 片仮名繰返し記号 | |
| ヾ | 30FE | KATAKANA VOICED ITERATION MARK | 片仮名繰返し記号(濁点) | |
| ゝ | 309D | HIRAGANA ITERATION MARK | 平仮名繰返し記号 | |
| ゞ | 309E | HIRAGANA VOICED ITERATION MARK | 平仮名繰返し記号(濁点) | |
| 々 | 3005 | IDEOGRAPHIC ITERATION MARK | 繰返し記号 | |
| 〻 | 303B | VERTICAL IDEOGRAPHIC ITERATION MARK | 二の字点,ゆすり点 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ー | 30FC | KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK | 長音記号 |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ぁ | 3041 | HIRAGANA LETTER SMALL A | 小書き平仮名あ | |
| ぃ | 3043 | HIRAGANA LETTER SMALL I | 小書き平仮名い | |
| ぅ | 3045 | HIRAGANA LETTER SMALL U | 小書き平仮名う | |
| ぇ | 3047 | HIRAGANA LETTER SMALL E | 小書き平仮名え | |
| ぉ | 3049 | HIRAGANA LETTER SMALL O | 小書き平仮名お | |
| ァ | 30A1 | KATAKANA LETTER SMALL A | 小書き片仮名ア | |
| ィ | 30A3 | KATAKANA LETTER SMALL I | 小書き片仮名イ | |
| ゥ | 30A5 | KATAKANA LETTER SMALL U | 小書き片仮名ウ | |
| ェ | 30A7 | KATAKANA LETTER SMALL E | 小書き片仮名エ | |
| ォ | 30A9 | KATAKANA LETTER SMALL O | 小書き片仮名オ | |
| っ | 3063 | HIRAGANA LETTER SMALL TU | 小書き平仮名つ | |
| ゃ | 3083 | HIRAGANA LETTER SMALL YA | 小書き平仮名や | |
| ゅ | 3085 | HIRAGANA LETTER SMALL YU | 小書き平仮名ゆ | |
| ょ | 3087 | HIRAGANA LETTER SMALL YO | 小書き平仮名よ | |
| ゎ | 308E | HIRAGANA LETTER SMALL WA | 小書き平仮名わ | |
| ゕ | 3095 | HIRAGANA LETTER SMALL KA | 小書き平仮名か | |
| ゖ | 3096 | HIRAGANA LETTER SMALL KE | 小書き平仮名け | |
| ッ | 30C3 | KATAKANA LETTER SMALL TU | 小書き片仮名ツ | |
| ャ | 30E3 | KATAKANA LETTER SMALL YA | 小書き片仮名ヤ | |
| ュ | 30E5 | KATAKANA LETTER SMALL YU | 小書き片仮名ユ | |
| ョ | 30E7 | KATAKANA LETTER SMALL YO | 小書き片仮名ヨ | |
| ヮ | 30EE | KATAKANA LETTER SMALL WA | 小書き片仮名ワ | |
| ヵ | 30F5 | KATAKANA LETTER SMALL KA | 小書き片仮名カ | |
| ヶ | 30F6 | KATAKANA LETTER SMALL KE | 小書き片仮名ケ | |
| ㇰ | 31F0 | KATAKANA LETTER SMALL KU | 小書き片仮名ク | |
| ㇱ | 31F1 | KATAKANA LETTER SMALL SI | 小書き片仮名シ | |
| ㇲ | 31F2 | KATAKANA LETTER SMALL SU | 小書き片仮名ス | |
| ㇳ | 31F3 | KATAKANA LETTER SMALL TO | 小書き片仮名ト | |
| ㇴ | 31F4 | KATAKANA LETTER SMALL NU | 小書き片仮名ヌ | |
| ㇵ | 31F5 | KATAKANA LETTER SMALL HA | 小書き片仮名ハ | |
| ㇶ | 31F6 | KATAKANA LETTER SMALL HI | 小書き片仮名ヒ | |
| ㇷ | 31F7 | KATAKANA LETTER SMALL HU | 小書き片仮名フ | |
| ㇸ | 31F8 | KATAKANA LETTER SMALL HE | 小書き片仮名ヘ | |
| ㇹ | 31F9 | KATAKANA LETTER SMALL HO | 小書き片仮名ホ | |
| ㇺ | 31FA | KATAKANA LETTER SMALL MU | 小書き片仮名ム | |
| ㇻ | 31FB | KATAKANA LETTER SMALL RA | 小書き片仮名ラ | |
| ㇼ | 31FC | KATAKANA LETTER SMALL RI | 小書き片仮名リ | |
| ㇽ | 31FD | KATAKANA LETTER SMALL RU | 小書き片仮名ル | |
| ㇾ | 31FE | KATAKANA LETTER SMALL RE | 小書き片仮名レ | |
| ㇿ | 31FF | KATAKANA LETTER SMALL RO | 小書き片仮名ロ | |
| ㇷ゚ | <31F7, 309A> | <KATAKANA LETTER SMALL HU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 小書き半濁点付き片仮名フ |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ¥ | 00A5 | YEN SIGN | 円記号 | |
| $ | 0024 | DOLLAR SIGN | ドル記号 | |
| £ | 00A3 | POUND SIGN | ポンド記号 | |
| # | 0023 | NUMBER SIGN | 番号記号,井げた | |
| € | 20AC | EURO SIGN | ユーロ記号 | |
| № | 2116 | NUMERO SIGN | 全角NO |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ° | 00B0 | DEGREE SIGN | 度 | プロポーショナル |
| ′ | 2032 | PRIME | 分 | プロポーショナル |
| ″ | 2033 | DOUBLE PRIME | 秒 | プロポーショナル |
| ℃ | 2103 | DEGREE CELSIUS | セ氏度記号 | |
| ¢ | 00A2 | CENT SIGN | セント記号 | |
| % | 0025 | PERCENT SIGN | パーセント | |
| ‰ | 2030 | PER MILLE SIGN | パーミル | |
| ㏋ | 33CB | SQUARE HP | HP, ホースパワー(馬力) | |
| ℓ | 2113 | SCRIPT SMALL L | リットル |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3000 | IDEOGRAPHIC SPACE |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| あ | 3042 | HIRAGANA LETTER A | 平仮名あ | |
| い | 3044 | HIRAGANA LETTER I | 平仮名い | |
| う | 3046 | HIRAGANA LETTER U | 平仮名う | |
| え | 3048 | HIRAGANA LETTER E | 平仮名え | |
| お | 304A | HIRAGANA LETTER O | 平仮名お | |
| か | 304B | HIRAGANA LETTER KA | 平仮名か | |
| が | 304C | HIRAGANA LETTER GA | 濁点付き平仮名か | |
| き | 304D | HIRAGANA LETTER KI | 平仮名き | |
| ぎ | 304E | HIRAGANA LETTER GI | 濁点付き平仮名き | |
| く | 304F | HIRAGANA LETTER KU | 平仮名く | |
| ぐ | 3050 | HIRAGANA LETTER GU | 濁点付き平仮名く | |
| け | 3051 | HIRAGANA LETTER KE | 平仮名け | |
| げ | 3052 | HIRAGANA LETTER GE | 濁点付き平仮名け | |
| こ | 3053 | HIRAGANA LETTER KO | 平仮名こ | |
| ご | 3054 | HIRAGANA LETTER GO | 濁点付き平仮名こ | |
| さ | 3055 | HIRAGANA LETTER SA | 平仮名さ | |
| ざ | 3056 | HIRAGANA LETTER ZA | 濁点付き平仮名さ | |
| し | 3057 | HIRAGANA LETTER SI | 平仮名し | |
| じ | 3058 | HIRAGANA LETTER ZI | 濁点付き平仮名し | |
| す | 3059 | HIRAGANA LETTER SU | 平仮名す | |
| ず | 305A | HIRAGANA LETTER ZU | 濁点付き平仮名す | |
| せ | 305B | HIRAGANA LETTER SE | 平仮名せ | |
| ぜ | 305C | HIRAGANA LETTER ZE | 濁点付き平仮名せ | |
| そ | 305D | HIRAGANA LETTER SO | 平仮名そ | |
| ぞ | 305E | HIRAGANA LETTER ZO | 濁点付き平仮名そ | |
| た | 305F | HIRAGANA LETTER TA | 平仮名た | |
| だ | 3060 | HIRAGANA LETTER DA | 濁点付き平仮名た | |
| ち | 3061 | HIRAGANA LETTER TI | 平仮名ち | |
| ぢ | 3062 | HIRAGANA LETTER DI | 濁点付き平仮名ち | |
| つ | 3064 | HIRAGANA LETTER TU | 平仮名つ | |
| づ | 3065 | HIRAGANA LETTER DU | 濁点付き平仮名つ | |
| て | 3066 | HIRAGANA LETTER TE | 平仮名て | |
| で | 3067 | HIRAGANA LETTER DE | 濁点付き平仮名て | |
| と | 3068 | HIRAGANA LETTER TO | 平仮名と | |
| ど | 3069 | HIRAGANA LETTER DO | 濁点付き平仮名と | |
| な | 306A | HIRAGANA LETTER NA | 平仮名な | |
| に | 306B | HIRAGANA LETTER NI | 平仮名に | |
| ぬ | 306C | HIRAGANA LETTER NU | 平仮名ぬ | |
| ね | 306D | HIRAGANA LETTER NE | 平仮名ね | |
| の | 306E | HIRAGANA LETTER NO | 平仮名の | |
| は | 306F | HIRAGANA LETTER HA | 平仮名は | |
| ば | 3070 | HIRAGANA LETTER BA | 濁点付き平仮名は | |
| ぱ | 3071 | HIRAGANA LETTER PA | 半濁点付き平仮名は | |
| ひ | 3072 | HIRAGANA LETTER HI | 平仮名ひ | |
| び | 3073 | HIRAGANA LETTER BI | 濁点付き平仮名ひ | |
| ぴ | 3074 | HIRAGANA LETTER PI | 半濁点付き平仮名ひ | |
| ふ | 3075 | HIRAGANA LETTER HU | 平仮名ふ | |
| ぶ | 3076 | HIRAGANA LETTER BU | 濁点付き平仮名ふ | |
| ぷ | 3077 | HIRAGANA LETTER PU | 半濁点付き平仮名ふ | |
| へ | 3078 | HIRAGANA LETTER HE | 平仮名へ | |
| べ | 3079 | HIRAGANA LETTER BE | 濁点付き平仮名へ | |
| ぺ | 307A | HIRAGANA LETTER PE | 半濁点付き平仮名へ | |
| ほ | 307B | HIRAGANA LETTER HO | 平仮名ほ | |
| ぼ | 307C | HIRAGANA LETTER BO | 濁点付き平仮名ほ | |
| ぽ | 307D | HIRAGANA LETTER PO | 半濁点付き平仮名ほ | |
| ま | 307E | HIRAGANA LETTER MA | 平仮名ま | |
| み | 307F | HIRAGANA LETTER MI | 平仮名み | |
| む | 3080 | HIRAGANA LETTER MU | 平仮名む | |
| め | 3081 | HIRAGANA LETTER ME | 平仮名め | |
| も | 3082 | HIRAGANA LETTER MO | 平仮名も | |
| や | 3084 | HIRAGANA LETTER YA | 平仮名や | |
| ゆ | 3086 | HIRAGANA LETTER YU | 平仮名ゆ | |
| よ | 3088 | HIRAGANA LETTER YO | 平仮名よ | |
| ら | 3089 | HIRAGANA LETTER RA | 平仮名ら | |
| り | 308A | HIRAGANA LETTER RI | 平仮名り | |
| る | 308B | HIRAGANA LETTER RU | 平仮名る | |
| れ | 308C | HIRAGANA LETTER RE | 平仮名れ | |
| ろ | 308D | HIRAGANA LETTER RO | 平仮名ろ | |
| わ | 308F | HIRAGANA LETTER WA | 平仮名わ | |
| ゐ | 3090 | HIRAGANA LETTER WI | 平仮名ゐ | |
| ゑ | 3091 | HIRAGANA LETTER WE | 平仮名ゑ | |
| を | 3092 | HIRAGANA LETTER WO | 平仮名を | |
| ん | 3093 | HIRAGANA LETTER N | 平仮名ん | |
| ゔ | 3094 | HIRAGANA LETTER VU | 濁点付き平仮名う | |
| か゚ | <304B, 309A> | <HIRAGANA LETTER KA, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き平仮名か | |
| き゚ | <304D, 309A> | <HIRAGANA LETTER KI, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き平仮名き | |
| く゚ | <304F, 309A> | <HIRAGANA LETTER KU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き平仮名く | |
| け゚ | <3051, 309A> | <HIRAGANA LETTER KE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き平仮名け | |
| こ゚ | <3053, 309A> | <HIRAGANA LETTER KO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き平仮名こ |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ア | 30A2 | KATAKANA LETTER A | 片仮名ア | |
| イ | 30A4 | KATAKANA LETTER I | 片仮名イ | |
| ウ | 30A6 | KATAKANA LETTER U | 片仮名ウ | |
| エ | 30A8 | KATAKANA LETTER E | 片仮名エ | |
| オ | 30AA | KATAKANA LETTER O | 片仮名オ | |
| カ | 30AB | KATAKANA LETTER KA | 片仮名カ | |
| ガ | 30AC | KATAKANA LETTER GA | 濁点付き片仮名カ | |
| キ | 30AD | KATAKANA LETTER KI | 片仮名キ | |
| ギ | 30AE | KATAKANA LETTER GI | 濁点付き片仮名キ | |
| ク | 30AF | KATAKANA LETTER KU | 片仮名ク | |
| グ | 30B0 | KATAKANA LETTER GU | 濁点付き片仮名ク | |
| ケ | 30B1 | KATAKANA LETTER KE | 片仮名ケ | |
| ゲ | 30B2 | KATAKANA LETTER GE | 濁点付き片仮名ケ | |
| コ | 30B3 | KATAKANA LETTER KO | 片仮名コ | |
| ゴ | 30B4 | KATAKANA LETTER GO | 濁点付き片仮名コ | |
| サ | 30B5 | KATAKANA LETTER SA | 片仮名サ | |
| ザ | 30B6 | KATAKANA LETTER ZA | 濁点付き片仮名サ | |
| シ | 30B7 | KATAKANA LETTER SI | 片仮名シ | |
| ジ | 30B8 | KATAKANA LETTER ZI | 濁点付き片仮名シ | |
| ス | 30B9 | KATAKANA LETTER SU | 片仮名ス | |
| ズ | 30BA | KATAKANA LETTER ZU | 濁点付き片仮名ス | |
| セ | 30BB | KATAKANA LETTER SE | 片仮名セ | |
| ゼ | 30BC | KATAKANA LETTER ZE | 濁点付き片仮名セ | |
| ソ | 30BD | KATAKANA LETTER SO | 片仮名ソ | |
| ゾ | 30BE | KATAKANA LETTER ZO | 濁点付き片仮名ソ | |
| タ | 30BF | KATAKANA LETTER TA | 片仮名タ | |
| ダ | 30C0 | KATAKANA LETTER DA | 濁点付き片仮名タ | |
| チ | 30C1 | KATAKANA LETTER TI | 片仮名チ | |
| ヂ | 30C2 | KATAKANA LETTER DI | 濁点付き片仮名チ | |
| ツ | 30C4 | KATAKANA LETTER TU | 片仮名ツ | |
| ヅ | 30C5 | KATAKANA LETTER DU | 濁点付き片仮名ツ | |
| テ | 30C6 | KATAKANA LETTER TE | 片仮名テ | |
| デ | 30C7 | KATAKANA LETTER DE | 濁点付き片仮名テ | |
| ト | 30C8 | KATAKANA LETTER TO | 片仮名ト | |
| ド | 30C9 | KATAKANA LETTER DO | 濁点付き片仮名ト | |
| ナ | 30CA | KATAKANA LETTER NA | 片仮名ナ | |
| ニ | 30CB | KATAKANA LETTER NI | 片仮名ニ | |
| ヌ | 30CC | KATAKANA LETTER NU | 片仮名ヌ | |
| ネ | 30CD | KATAKANA LETTER NE | 片仮名ネ | |
| ノ | 30CE | KATAKANA LETTER NO | 片仮名ノ | |
| ハ | 30CF | KATAKANA LETTER HA | 片仮名ハ | |
| バ | 30D0 | KATAKANA LETTER BA | 濁点付き片仮名ハ | |
| パ | 30D1 | KATAKANA LETTER PA | 半濁点付き片仮名ハ | |
| ヒ | 30D2 | KATAKANA LETTER HI | 片仮名ヒ | |
| ビ | 30D3 | KATAKANA LETTER BI | 濁点付き片仮名ヒ | |
| ピ | 30D4 | KATAKANA LETTER PI | 半濁点付き片仮名ヒ | |
| フ | 30D5 | KATAKANA LETTER HU | 片仮名フ | |
| ブ | 30D6 | KATAKANA LETTER BU | 濁点付き片仮名フ | |
| プ | 30D7 | KATAKANA LETTER PU | 半濁点付き片仮名フ | |
| ヘ | 30D8 | KATAKANA LETTER HE | 片仮名ヘ | |
| ベ | 30D9 | KATAKANA LETTER BE | 濁点付き片仮名ヘ | |
| ペ | 30DA | KATAKANA LETTER PE | 半濁点付き片仮名ヘ | |
| ホ | 30DB | KATAKANA LETTER HO | 片仮名ホ | |
| ボ | 30DC | KATAKANA LETTER BO | 濁点付き片仮名ホ | |
| ポ | 30DD | KATAKANA LETTER PO | 半濁点付き片仮名ホ | |
| マ | 30DE | KATAKANA LETTER MA | 片仮名マ | |
| ミ | 30DF | KATAKANA LETTER MI | 片仮名ミ | |
| ム | 30E0 | KATAKANA LETTER MU | 片仮名ム | |
| メ | 30E1 | KATAKANA LETTER ME | 片仮名メ | |
| モ | 30E2 | KATAKANA LETTER MO | 片仮名モ | |
| ヤ | 30E4 | KATAKANA LETTER YA | 片仮名ヤ | |
| ユ | 30E6 | KATAKANA LETTER YU | 片仮名ユ | |
| ヨ | 30E8 | KATAKANA LETTER YO | 片仮名ヨ | |
| ラ | 30E9 | KATAKANA LETTER RA | 片仮名ラ | |
| リ | 30EA | KATAKANA LETTER RI | 片仮名リ | |
| ル | 30EB | KATAKANA LETTER RU | 片仮名ル | |
| レ | 30EC | KATAKANA LETTER RE | 片仮名レ | |
| ロ | 30ED | KATAKANA LETTER RO | 片仮名ロ | |
| ワ | 30EF | KATAKANA LETTER WA | 片仮名ワ | |
| ヰ | 30F0 | KATAKANA LETTER WI | 片仮名ヰ | |
| ヱ | 30F1 | KATAKANA LETTER WE | 片仮名ヱ | |
| ヲ | 30F2 | KATAKANA LETTER WO | 片仮名ヲ | |
| ン | 30F3 | KATAKANA LETTER N | 片仮名ン | |
| ヴ | 30F4 | KATAKANA LETTER VU | 濁点付き片仮名ウ | |
| カ゚ | <30AB, 309A> | <KATAKANA LETTER KA, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名カ | |
| キ゚ | <30AD, 309A> | <KATAKANA LETTER KI, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名キ | |
| ク゚ | <30AF, 309A> | <KATAKANA LETTER KU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名ク | |
| ケ゚ | <30B1, 309A> | <KATAKANA LETTER KE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名ケ | |
| コ゚ | <30B3, 309A> | <KATAKANA LETTER KO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名コ | |
| セ゚ | <30BB, 309A> | <KATAKANA LETTER SE, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名セ | |
| ツ゚ | <30C4, 309A> | <KATAKANA LETTER TU, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名ツ | |
| ト゚ | <30C8, 309A> | <KATAKANA LETTER TO, COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK> | 半濁点付き片仮名ト | |
| ヷ | 30F7 | KATAKANA LETTER VA | 濁点付きワ | |
| ヸ | 30F8 | KATAKANA LETTER VI | 濁点付きヰ | |
| ヹ | 30F9 | KATAKANA LETTER VE | 濁点付きヱ | |
| ヺ | 30FA | KATAKANA LETTER VO | 濁点付きヲ |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| = | 003D | EQUALS SIGN | 等号 | |
| ≠ | 2260 | NOT EQUAL TO | 等号否定 | |
| < | 003C | LESS-THAN SIGN | 不等号(より小) | |
| > | 003E | GREATER-THAN SIGN | 不等号(より大) | |
| ≦ | 2266 | LESS-THAN OVER EQUAL TO | より小さいか又は等しい | |
| ≧ | 2267 | GREATER-THAN OVER EQUAL TO | より大きいか又は等しい | |
| ∈ | 2208 | ELEMENT OF | 属する | |
| ∋ | 220B | CONTAINS AS MEMBER | 元として含む | |
| ⊆ | 2286 | SUBSET OF OR EQUAL TO | 部分集合 | |
| ⊇ | 2287 | SUPERSET OF OR EQUAL TO | 部分集合(逆方向) | |
| ⊂ | 2282 | SUBSET OF | 真部分集合 | |
| ⊃ | 2283 | SUPERSET OF | 真部分集合(逆方向) | |
| ∪ | 222A | UNION | 合併集合 | |
| ∩ | 2229 | INTERSECTION | 共通集合 | |
| ⊄ | 2284 | NOT A SUBSET OF | 部分集合の否定 | |
| ⊅ | 2285 | NOT A SUPERSET OF | 部分集合の否定(逆方向) | |
| ⊊ | 228A | SUBSET OF WITH NOT EQUAL TO | 真部分集合2 | |
| ⊋ | 228B | SUPERSET OF WITH NOT EQUAL TO | 真部分集合2(逆方向) | |
| ∉ | 2209 | NOT AN ELEMENT OF | 要素の否定,元の否定 | |
| ⌅ | 2305 | PROJECTIVE | 射影的関係 | |
| ⌆ | 2306 | PERSPECTIVE | 背景的関係 | |
| ∧ | 2227 | LOGICAL AND | 及び(合接) | |
| ∨ | 2228 | LOGICAL OR | 又は(離接) | |
| ⇒ | 21D2 | RIGHTWARDS DOUBLE ARROW | ならば(含意) | |
| ⇔ | 21D4 | LEFT RIGHT DOUBLE ARROW | 同値 | |
| ∥ | 2225 | PARALLEL TO | 平行 | |
| ∦ | 2226 | NOT PARALLEL TO | 平行の否定 | |
| ≡ | 2261 | IDENTICAL TO | 常に等しい,合同 | |
| ≒ | 2252 | APPROXIMATELY EQUAL TO OR THE IMAGE OF | ほとんど等しい | |
| ≪ | 226A | MUCH LESS-THAN | 非常に小さい | |
| ≫ | 226B | MUCH GREATER-THAN | 非常に大きい | |
| ∽ | 223D | REVERSED TILDE (lazy S) | 相似 | |
| ∝ | 221D | PROPORTIONAL TO | 比例 | |
| ≢ | 2262 | NOT IDENTICAL TO | 合同否定 | |
| ≃ | 2243 | ASYMPTOTICALLY EQUAL TO | 漸進的に等しい,ホモトープ | |
| ≅ | 2245 | APPROXIMATELY EQUAL TO | 同形 | |
| ≈ | 2248 | ALMOST EQUAL TO | 近似的に等しい,同相 | |
| ≶ | 2276 | LESS-THAN OR GREATER-THAN | 小さいか大きい | |
| ≷ | 2277 | GREATER-THAN OR LESS-THAN | 大きいか小さい | |
| ⊥ | 22A5 | UP TACK | 垂直 | |
| ↔ | 2194 | LEFT RIGHT ARROW | 同等 | |
| ⋚ | 22DA | LESS-THAN EQUAL TO OR GREATER-THAN | 小さいか等しいか大きい | |
| ⋛ | 22DB | GREATER-THAN EQUAL TO OR LESS-THAN | 大きいか等しいか小さい |
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| + | 002B | PLUS SIGN | 正符号,加算記号 | |
| - | 2212 | MINUS SIGN | 負符号,減算記号 | |
| ± | 00B1 | PLUS-MINUS SIGN | 正又は負符号 | |
| × | 00D7 | MULTIPLICATION SIGN | 乗算記号 | |
| ÷ | 00F7 | DIVISION SIGN | 除算記号 | |
| ⊕ | 2295 | CIRCLED PLUS | 直和 | |
| ⊖ | 2296 | CIRCLED MINUS | 丸付きマイナス | |
| ⊗ | 2297 | CIRCLED TIMES | テンソル積 | |
| ∓ | 2213 | MINUS-OR-PLUS SIGN | 負又は正符号 |
漢字等(cl-19)の文字クラスには,“CJK Ideographs”の他に,いくつかの記号類が含まれる.次は,この文字クラスに含まれる非漢字の文字・記号のリストである.
| 字形 | UCS | UCS名称 | 通用名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 〃 | 3003 | DITTO MARK | 同じく記号 | |
| 仝 | 4EDD | CJK UNIFIED IDEOGRAPH-4EDD | 同上記号 | |
| 〆 | 3006 | IDEOGRAPHIC CLOSING MARK | しめ | |
| 〇 | 3007 | IDEOGRAPHIC NUMBER ZERO | 漢数字ゼロ(レイ) | |
| / | 002F | SOLIDUS | 斜線 | |
| \ | 005C | REVERSE SOLIDUS | 逆斜線 | |
| ‖ | 2016 | DOUBLE VERTICAL LINE | 双柱 | |
| | | 007C | VERTICAL LINE | 縦線 | |
| ∞ | 221E | INFINITY | 無限大 | |
| ∴ | 2234 | THEREFORE | ゆえに | |
| ♂ | 2642 | MALE SIGN | 雄記号 | |
| ♀ | 2640 | FEMALE SIGN | 雌記号 | |
| & | 0026 | AMPERSAND | アンパサンド | |
| * | 002A | ASTERISK | 星印,アステリスク | |
| @ | 0040 | COMMERCIAL AT | 単価記号,アットマーク | |
| § | 00A7 | SECTION SIGN | 節記号 | |
| ☆ | 2606 | WHITE STAR | 白星 | |
| ★ | 2605 | BLACK STAR | 黒星 | |
| ○ | 25CB | WHITE CIRCLE | 丸印,白丸 | |
| ● | 25CF | BLACK CIRCLE | 黒丸 | |
| ◎ | 25CE | BULLSEYE | 二重丸 | |
| ◇ | 25C7 | WHITE DIAMOND | ひし形 | |
| ◆ | 25C6 | BLACK DIAMOND | 黒ひし形 | |
| □ | 25A1 | WHITE SQUARE | 四角 | |
| ■ | 25A0 | BLACK SQUARE | 黒四角 | |
| △ | 25B3 | WHITE UP-POINTING TRIANGLE | 三角 | |
| ▲ | 25B2 | BLACK UP-POINTING TRIANGLE | 黒三角 | |
| ▽ | 25BD | WHITE DOWN-POINTING TRIANGLE | 逆三角 | |
| ▼ | 25BC | BLACK DOWN-POINTING TRIANGLE | 逆黒三角 | |
| ※ | 203B | REFERENCE MARK | 米印 | |
| 〒 | 3012 | POSTAL MARK | 郵便記号 | |
| → | 2192 | RIGHTWARDS ARROW | 右向矢印 | |
| ← | 2190 | LEFTWARDS ARROW | 左向矢印 | |
| ↑ | 2191 | UPWARDS ARROW | 上向矢印 | |
| ↓ | 2193 | DOWNWARDS ARROW | 下向矢印 | |
| 〓 | 3013 | GETA MARK | げた記号 | |
| 〼 | 303C | MASU MARK | ます記号 | |
| ヿ | 30FF | KATAKANA DIGRAPH KOTO | コト | |
| ゟ | 309F | HIRAGANA DIGRAPH YORI | より | |
| √ | 221A | SQUARE ROOT | 根号 | |
| ∵ | 2235 | BECAUSE | なぜならば | |
| ∫ | 222B | INTEGRAL | 積分記号 | |
| ∬ | 222C | DOUBLE INTEGRAL | 2重積分記号 | |
| ♯ | 266F | MUSIC SHARP SIGN | シャープ | |
| ♭ | 266D | MUSIC FLAT SIGN | フラット | |
| ♪ | 266A | EIGHTH NOTE | 音符 | |
| † | 2020 | DAGGER | ダガー | |
| ‡ | 2021 | DOUBLE DAGGER | ダブルダガー | |
| ¶ | 00B6 | PILCROW SIGN | 段落記号 | |
| ♮ | 266E | MUSIC NATURAL SIGN | ナチュラル | |
| ♫ | 266B | BEAMED EIGHTH NOTES | 連こう(桁)付き八分音符 | |
| ♬ | 266C | BEAMED SIXTEENTH NOTES | 連こう(桁)付き十六分音符 | |
| ♩ | 2669 | QUARTER NOTE | 四分音符 | |
| ◯ | 25EF | LARGE CIRCLE | 大きな丸 | |
| ▷ | 25B7 | WHITE RIGHT-POINTING TRIANGLE | 右向三角 | |
| ▶ | 25B6 | BLACK RIGHT-POINTING TRIANGLE | 右向黒三角 | |
| ◁ | 25C1 | WHITE LEFT-POINTING TRIANGLE | 左向三角 | |
| ◀ | 25C0 | BLACK LEFT-POINTING TRIANGLE | 左向黒三角 | |
| ↗ | 2197 | NORTH EAST ARROW | 右上向矢印 | |
| ↘ | 2198 | SOUTH EAST ARROW | 右下向矢印 | |
| ↖ | 2196 | NORTH WEST ARROW | 左上向矢印 | |
| ↙ | 2199 | SOUTH WEST ARROW | 左下向矢印 | |
| ⇄ | 21C4 | RIGHTWARDS ARROW OVER LEFTWARDS ARROW | 右矢印左矢印 | |
| ⇨ | 21E8 | RIGHTWARDS WHITE ARROW | 右向白矢印 | |
| ⇦ | 21E6 | LEFTWARDS WHITE ARROW | 左向白矢印 | |
| ⇧ | 21E7 | UPWARDS WHITE ARROW | 上向白矢印 | |
| ⇩ | 21E9 | DOWNWARDS WHITE ARROW | 下向白矢印 | |
| ⤴ | 2934 | ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING UPWARDS | 曲がり矢印上がる | |
| ⤵ | 2935 | ARROW POINTING RIGHTWARDS THEN CURVING DOWNWARDS | 曲がり矢印下がる | |
| 0 | 0030 | DIGIT ZERO | 0 | |
| 1 | 0031 | DIGIT ONE | 1 | |
| 2 | 0032 | DIGIT TWO | 2 | |
| 3 | 0033 | DIGIT THREE | 3 | |
| 4 | 0034 | DIGIT FOUR | 4 | |
| 5 | 0035 | DIGIT FIVE | 5 | |
| 6 | 0036 | DIGIT SIX | 6 | |
| 7 | 0037 | DIGIT SEVEN | 7 | |
| 8 | 0038 | DIGIT EIGHT | 8 | |
| 9 | 0039 | DIGIT NINE | 9 | |
| ⦿ | 29BF | CIRCLED BULLET | 丸中黒 | |
| ◉ | 25C9 | FISHEYE | 蛇の目 | |
| 〽 | 303D | PART ALTERNATION MARK | 歌記号,いおり(庵)点 | |
| ◦ | 25E6 | WHITE BULLET | 白ビュレット | |
| • | 2022 | BULLET | ビュレット | |
| A | 0041 | LATIN CAPITAL LETTER A | ラテン大文字A | |
| B | 0042 | LATIN CAPITAL LETTER B | ラテン大文字B | |
| C | 0043 | LATIN CAPITAL LETTER C | ラテン大文字C | |
| D | 0044 | LATIN CAPITAL LETTER D | ラテン大文字D | |
| E | 0045 | LATIN CAPITAL LETTER E | ラテン大文字E | |
| F | 0046 | LATIN CAPITAL LETTER F | ラテン大文字F | |
| G | 0047 | LATIN CAPITAL LETTER G | ラテン大文字G | |
| H | 0048 | LATIN CAPITAL LETTER H | ラテン大文字H | |
| I | 0049 | LATIN CAPITAL LETTER I | ラテン大文字I | |
| J | 004A | LATIN CAPITAL LETTER J | ラテン大文字J | |
| K | 004B | LATIN CAPITAL LETTER K | ラテン大文字K | |
| L | 004C | LATIN CAPITAL LETTER L | ラテン大文字L | |
| M | 004D | LATIN CAPITAL LETTER M | ラテン大文字M | |
| N | 004E | LATIN CAPITAL LETTER N | ラテン大文字N | |
| O | 004F | LATIN CAPITAL LETTER O | ラテン大文字O | |
| P | 0050 | LATIN CAPITAL LETTER P | ラテン大文字P | |
| Q | 0051 | LATIN CAPITAL LETTER Q | ラテン大文字Q | |
| R | 0052 | LATIN CAPITAL LETTER R | ラテン大文字R | |
| S | 0053 | LATIN CAPITAL LETTER S | ラテン大文字S | |
| T | 0054 | LATIN CAPITAL LETTER T | ラテン大文字T | |
| U | 0055 | LATIN CAPITAL LETTER U | ラテン大文字U | |
| V | 0056 | LATIN CAPITAL LETTER V | ラテン大文字V | |
| W | 0057 | LATIN CAPITAL LETTER W | ラテン大文字W | |
| X | 0058 | LATIN CAPITAL LETTER X | ラテン大文字X | |
| Y | 0059 | LATIN CAPITAL LETTER Y | ラテン大文字Y | |
| Z | 005A | LATIN CAPITAL LETTER Z | ラテン大文字Z | |
| a | 0061 | LATIN SMALL LETTER A | ラテン小文字A | |
| b | 0062 | LATIN SMALL LETTER B | ラテン小文字B | |
| c | 0063 | LATIN SMALL LETTER C | ラテン小文字C | |
| d | 0064 | LATIN SMALL LETTER D | ラテン小文字D | |
| e | 0065 | LATIN SMALL LETTER E | ラテン小文字E | |
| f | 0066 | LATIN SMALL LETTER F | ラテン小文字F | |
| g | 0067 | LATIN SMALL LETTER G | ラテン小文字G | |
| h | 0068 | LATIN SMALL LETTER H | ラテン小文字H | |
| i | 0069 | LATIN SMALL LETTER I | ラテン小文字I | |
| j | 006A | LATIN SMALL LETTER J | ラテン小文字J | |
| k | 006B | LATIN SMALL LETTER K | ラテン小文字K | |
| l | 006C | LATIN SMALL LETTER L | ラテン小文字L | |
| m | 006D | LATIN SMALL LETTER M | ラテン小文字M | |
| n | 006E | LATIN SMALL LETTER N | ラテン小文字N | |
| o | 006F | LATIN SMALL LETTER O | ラテン小文字O | |
| p | 0070 | LATIN SMALL LETTER P | ラテン小文字P | |
| q | 0071 | LATIN SMALL LETTER Q | ラテン小文字Q | |
| r | 0072 | LATIN SMALL LETTER R | ラテン小文字R | |
| s | 0073 | LATIN SMALL LETTER S | ラテン小文字S | |
| t | 0074 | LATIN SMALL LETTER T | ラテン小文字T | |
| u | 0075 | LATIN SMALL LETTER U | ラテン小文字U | |
| v | 0076 | LATIN SMALL LETTER V | ラテン小文字V | |
| w | 0077 | LATIN SMALL LETTER W | ラテン小文字W | |
| x | 0078 | LATIN SMALL LETTER X | ラテン小文字X | |
| y | 0079 | LATIN SMALL LETTER Y | ラテン小文字Y | |
| z | 007A | LATIN SMALL LETTER Z | ラテン小文字Z | |
| ⧺ | 29FA | DOUBLE PLUS | 2プラス | |
| ⧻ | 29FB | TRIPLE PLUS | 3プラス | |
| Α | 0391 | GREEK CAPITAL LETTER ALPHA | ギリシア大文字ALPHA | |
| Β | 0392 | GREEK CAPITAL LETTER BETA | ギリシア大文字BETA | |
| Γ | 0393 | GREEK CAPITAL LETTER GAMMA | ギリシア大文字GAMMA | |
| Δ | 0394 | GREEK CAPITAL LETTER DELTA | ギリシア大文字DELTA | |
| Ε | 0395 | GREEK CAPITAL LETTER EPSILON | ギリシア大文字EPSILON | |
| Ζ | 0396 | GREEK CAPITAL LETTER ZETA | ギリシア大文字ZETA | |
| Η | 0397 | GREEK CAPITAL LETTER ETA | ギリシア大文字ETA | |
| Θ | 0398 | GREEK CAPITAL LETTER THETA | ギリシア大文字THETA | |
| Ι | 0399 | GREEK CAPITAL LETTER IOTA | ギリシア大文字IOTA | |
| Κ | 039A | GREEK CAPITAL LETTER KAPPA | ギリシア大文字KAPPA | |
| Λ | 039B | GREEK CAPITAL LETTER LAMDA | ギリシア大文字LAMBDA | |
| Μ | 039C | GREEK CAPITAL LETTER MU | ギリシア大文字MU | |
| Ν | 039D | GREEK CAPITAL LETTER NU | ギリシア大文字NU | |
| Ξ | 039E | GREEK CAPITAL LETTER XI | ギリシア大文字XI | |